専修学校は、実際の仕事に直結する技術を教える学校です。
看護や調理、美容、情報など分野は幅広く、専門学校もここに含まれます。
数そのものは大都市が多いものの、人口あたりに直すと1位が変わります。
今回は47都道府県の専修学校数を、2024年の総務省統計局「社会・人口統計体系」のデータを使って比べました。
全国2,997校のうち、東京都が386校で1位。
人口10万人あたりで見ると、1位は大分県に変わります。
47都道府県の単純平均
64校
専修学校数(2024年)
最も多い 東京都
386校
最も少ない 徳島県
14校
地図で見る
| 項目 | 専修学校数 |
|---|---|
| 北海道 | 159校 |
| 青森県 | 25校 |
| 岩手県 | 33校 |
| 宮城県 | 65校 |
| 秋田県 | 16校 |
| 山形県 | 20校 |
| 福島県 | 45校 |
| 茨城県 | 67校 |
| 栃木県 | 55校 |
| 群馬県 | 67校 |
| 埼玉県 | 106校 |
| 千葉県 | 93校 |
| 東京都 | 386校 |
| 神奈川県 | 105校 |
| 新潟県 | 83校 |
| 富山県 | 21校 |
| 石川県 | 36校 |
| 福井県 | 18校 |
| 山梨県 | 25校 |
| 長野県 | 55校 |
| 岐阜県 | 33校 |
| 静岡県 | 87校 |
| 愛知県 | 170校 |
| 三重県 | 33校 |
| 滋賀県 | 22校 |
| 京都府 | 60校 |
| 大阪府 | 217校 |
| 兵庫県 | 97校 |
| 奈良県 | 27校 |
| 和歌山県 | 22校 |
| 鳥取県 | 20校 |
| 島根県 | 19校 |
| 岡山県 | 49校 |
| 広島県 | 68校 |
| 山口県 | 40校 |
| 徳島県 | 14校 |
| 香川県 | 25校 |
| 愛媛県 | 35校 |
| 高知県 | 25校 |
| 福岡県 | 158校 |
| 佐賀県 | 28校 |
| 長崎県 | 32校 |
| 熊本県 | 51校 |
| 大分県 | 49校 |
| 宮崎県 | 36校 |
| 鹿児島県 | 38校 |
| 沖縄県 | 62校 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、愛知県、北海道、福岡県です。
地方ブロックの中心都市を抱える都道府県が濃くなります。
淡いのは徳島県、秋田県、福井県、島根県でした。
47都道府県の平均は63.8校、中央値は40校です。
東京都の386校は平均の6.1倍にあたります。
上位3都府県で25.8パーセント、1位と47位で27.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 専修学校数(校) | 地方 | 人口10万人あたりの専修学校数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 386 | 関東 | 2.72 |
| 2 | 大阪府 | 217 | 近畿 | 2.48 |
| 3 | 愛知県 | 170 | 中部 | 2.28 |
| 4 | 北海道 | 159 | 北海道 | 3.15 |
| 5 | 福岡県 | 158 | 九州 | 3.10 |
| 6 | 埼玉県 | 106 | 関東 | 1.45 |
| 7 | 神奈川県 | 105 | 関東 | 1.14 |
| 8 | 兵庫県 | 97 | 近畿 | 1.82 |
| 9 | 千葉県 | 93 | 関東 | 1.49 |
| 10 | 静岡県 | 87 | 中部 | 2.47 |
| 11 | 新潟県 | 83 | 中部 | 3.95 |
| 12 | 広島県 | 68 | 中国 | 2.51 |
| 13 | 茨城県 | 67 | 関東 | 2.39 |
| 13 | 群馬県 | 67 | 関東 | 3.54 |
| 15 | 宮城県 | 65 | 東北 | 2.89 |
| 16 | 沖縄県 | 62 | 九州 | 4.23 |
| 17 | 京都府 | 60 | 近畿 | 2.38 |
| 18 | 長野県 | 55 | 中部 | 2.77 |
| 18 | 栃木県 | 55 | 関東 | 2.92 |
| 20 | 熊本県 | 51 | 九州 | 3.01 |
| 21 | 岡山県 | 49 | 中国 | 2.68 |
| 21 | 大分県 | 49 | 九州 | 4.52 |
| 23 | 福島県 | 45 | 東北 | 2.58 |
| 24 | 山口県 | 40 | 中国 | 3.12 |
| 25 | 鹿児島県 | 38 | 九州 | 2.48 |
| 26 | 宮崎県 | 36 | 九州 | 3.48 |
| 26 | 石川県 | 36 | 中部 | 3.28 |
| 28 | 愛媛県 | 35 | 四国 | 2.74 |
| 29 | 岩手県 | 33 | 東北 | 2.88 |
| 29 | 岐阜県 | 33 | 中部 | 1.72 |
| 29 | 三重県 | 33 | 近畿 | 1.93 |
| 32 | 長崎県 | 32 | 九州 | 2.56 |
| 33 | 佐賀県 | 28 | 九州 | 3.55 |
| 34 | 奈良県 | 27 | 近畿 | 2.10 |
| 35 | 香川県 | 25 | 四国 | 2.73 |
| 35 | 高知県 | 25 | 四国 | 3.81 |
| 35 | 山梨県 | 25 | 中部 | 3.16 |
| 35 | 青森県 | 25 | 東北 | 2.15 |
| 39 | 滋賀県 | 22 | 近畿 | 1.57 |
| 39 | 和歌山県 | 22 | 近畿 | 2.50 |
| 41 | 富山県 | 21 | 中部 | 2.11 |
| 42 | 山形県 | 20 | 東北 | 1.98 |
| 42 | 鳥取県 | 20 | 中国 | 3.77 |
| 44 | 島根県 | 19 | 中国 | 2.96 |
| 45 | 福井県 | 18 | 中部 | 2.44 |
| 46 | 秋田県 | 16 | 東北 | 1.78 |
| 47 | 徳島県 | 14 | 四国 | 2.04 |
専修学校が多い5都道府県
専修学校が多い上位5都道府県です。
東京都は386校、大阪府は217校、愛知県は170校、北海道は159校、福岡県は158校でした。
東京都は2位の大阪府の1.78倍です。
6位以下は埼玉県106校、神奈川県105校、兵庫県97校と続きます。
上位3都府県で全国の25.8パーセント、上位5都道府県で36.4パーセント、上位10都道府県で52.7パーセント。
進学先として学生が集まる大都市に多く置かれています。
人口あたり1位は大分県、進学の受け皿が見えます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
専修学校数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、1位は大分県になります。
1位は大分県の4.5校、2位は沖縄県4.2校、3位は新潟県4.0校。
4位は高知県3.8校、5位は鳥取県3.8校、6位は佐賀県3.6校と続きます。
逆に人口あたりの下位は滋賀県1.6校、千葉県1.5校、埼玉県1.5校、神奈川県1.1校。
大分県と神奈川県では4.0倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは22位。
むしろ東京都に隣り合う神奈川県、埼玉県、千葉県がそろって最下位グループに沈むのが目を引きます。
東京都の学校に通えるため、隣県には学校が育ちにくいという構図が読み取れます。
人口あたり上位の大分県、沖縄県、高知県は、県内に大学が多いとは言えない土地です。
高校を出たあとの進学の受け皿を、専修学校が担っている面がありそうです。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が3.3校で最も多く、関東7都県が2.0校で最も少なくなります。
北海道3.2校、中国5県2.8校と続きました。
実数で見ると順位は変わる
専修学校が少ない5県
専修学校が少ない下位5県です。
徳島県は14校、秋田県は16校、福井県は18校、島根県は19校、鳥取県は20校でした。
東京都の386校とは27.6倍の差があります。
ただし鳥取県は人口10万人あたりでは3.8施設で5位に入ります。
実数最下位クラスでも、人口の少なさを考えれば手厚い県もあるのです。
47都道府県の中央値は40校。
平均は63.8校なので、平均が中央値の1.6倍です。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の29.3パーセント、中部9県が17.6パーセント、近畿7府県が15.9パーセント、九州・沖縄8県が15.1パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が6.8パーセント、中国5県が6.5パーセント、北海道が5.3パーセント、四国4県が3.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均では順位が入れ替わり、九州・沖縄8県が3.3校で1位、北海道が3.2校で2位。
関東7都県は2.0校で最下位です。
東京都1都に386校が集まっていても、関東全体では人口に対して学校が薄いという結果になりました。
このグラフについての豆知識
専修学校と各種学校の違い
専修学校は学校教育法に基づく学校で、いわゆる専門学校(専門課程を置く専修学校)を含みます。
修業年限や授業時間数の要件を満たさない学校は各種学校という別の区分になり、当サイトでも別の記事で扱っています。
全国2,997校は、大学のおよそ3.7倍にあたる数です。
東京都の隣県が最下位グループ
人口10万人あたりの下位3つは神奈川県1.1校、埼玉県1.5校、千葉県1.5校。
実数1位の東京都を囲む3県がそろって沈みます。
進学先が東京都に吸い寄せられる首都圏の構図が、専修学校の分布にもはっきり表れています。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の専修学校数は、2014年の3,206校から2024年の2,997校へ、この10年で7%減りました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県別では沖縄県の17%増が最大です。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
専修学校数の順位で探してみます。
0.97という高い相関を示したのが【専門学校に通う人】全国60万9,875人、2割が1つの都にでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.78)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た専修学校数
| 地方 | 最も多い(校) | 最も少ない(校) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 65 | 秋田県 16 |
| 関東 | 東京都 386 | 栃木県 55 |
| 中部 | 愛知県 170 | 福井県 18 |
| 近畿 | 大阪府 217 | 和歌山県 22 |
| 中国 | 広島県 68 | 島根県 19 |
| 四国 | 愛媛県 35 | 徳島県 14 |
| 九州 | 福岡県 158 | 佐賀県 28 |
まとめ
専修学校の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で386校、最も少ない徳島県で14校でした。
人口10万人あたりでは大分県が4.5校で1位になります。
専修学校数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、専門課程のほか高等課程・一般課程も含むこと。
2つ目は、各種学校は別の統計であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口あたりの下位は神奈川・埼玉・千葉と、東京都の隣県がそろって沈みます。
進学先が都心に集まる首都圏らしい形でした。
地方別の人口あたり平均は九州・沖縄8県3.3校が最多、関東7都県2.0校が最少でした。
専修学校の推移や各種学校の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【専門学校に通う人】全国60万9,875人、2割が1つの都に
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE7101(専修学校数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE7101(専修学校数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
