特別支援学校の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字です。
全国1,191校のうち、北海道が73校で1位、東京都が72校で2位。
差は1校しかありません。
人口では東京都が北海道の2.8倍あるのに、学校の数はほぼ同じです。
47都道府県の単純平均
25校
特別支援学校数(2024年)
最も多い 北海道
73校
最も少ない 奈良県
10校
地図で見る
| 項目 | 特別支援学校数 |
|---|---|
| 北海道 | 73校 |
| 青森県 | 21校 |
| 岩手県 | 17校 |
| 宮城県 | 30校 |
| 秋田県 | 15校 |
| 山形県 | 19校 |
| 福島県 | 26校 |
| 茨城県 | 25校 |
| 栃木県 | 17校 |
| 群馬県 | 28校 |
| 埼玉県 | 59校 |
| 千葉県 | 46校 |
| 東京都 | 72校 |
| 神奈川県 | 53校 |
| 新潟県 | 38校 |
| 富山県 | 15校 |
| 石川県 | 13校 |
| 福井県 | 12校 |
| 山梨県 | 14校 |
| 長野県 | 20校 |
| 岐阜県 | 23校 |
| 静岡県 | 42校 |
| 愛知県 | 44校 |
| 三重県 | 21校 |
| 滋賀県 | 17校 |
| 京都府 | 26校 |
| 大阪府 | 51校 |
| 兵庫県 | 49校 |
| 奈良県 | 10校 |
| 和歌山県 | 11校 |
| 鳥取県 | 10校 |
| 島根県 | 12校 |
| 岡山県 | 16校 |
| 広島県 | 19校 |
| 山口県 | 14校 |
| 徳島県 | 12校 |
| 香川県 | 10校 |
| 愛媛県 | 11校 |
| 高知県 | 17校 |
| 福岡県 | 40校 |
| 佐賀県 | 11校 |
| 長崎県 | 18校 |
| 熊本県 | 24校 |
| 大分県 | 19校 |
| 宮崎県 | 13校 |
| 鹿児島県 | 16校 |
| 沖縄県 | 22校 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と東京都です。
次いで埼玉県、神奈川県、大阪府が続きます。
人口の分布に近い地図ですが、北海道が飛び出す形です。
淡いのは香川県、鳥取県、奈良県、佐賀県、愛媛県でした。
47都道府県の平均は25.3校、中央値は19校です。
北海道の73校は平均の2.9倍にあたります。
上位3都道県で17.1パーセント、1位と47位で7.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 特別支援学校数(校) | 地方 | 人口10万人あたりの特別支援学校数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 73 | 北海道 | 1.45 |
| 2 | 東京都 | 72 | 関東 | 0.51 |
| 3 | 埼玉県 | 59 | 関東 | 0.8 |
| 4 | 神奈川県 | 53 | 関東 | 0.57 |
| 5 | 大阪府 | 51 | 近畿 | 0.58 |
| 6 | 兵庫県 | 49 | 近畿 | 0.92 |
| 7 | 千葉県 | 46 | 関東 | 0.74 |
| 8 | 愛知県 | 44 | 中部 | 0.59 |
| 9 | 静岡県 | 42 | 中部 | 1.19 |
| 10 | 福岡県 | 40 | 九州 | 0.79 |
| 11 | 新潟県 | 38 | 中部 | 1.81 |
| 12 | 宮城県 | 30 | 東北 | 1.33 |
| 13 | 群馬県 | 28 | 関東 | 1.48 |
| 14 | 京都府 | 26 | 近畿 | 1.03 |
| 14 | 福島県 | 26 | 東北 | 1.49 |
| 16 | 茨城県 | 25 | 関東 | 0.89 |
| 17 | 熊本県 | 24 | 九州 | 1.41 |
| 18 | 岐阜県 | 23 | 中部 | 1.2 |
| 19 | 沖縄県 | 22 | 九州 | 1.5 |
| 20 | 三重県 | 21 | 近畿 | 1.23 |
| 20 | 青森県 | 21 | 東北 | 1.8 |
| 22 | 長野県 | 20 | 中部 | 1.01 |
| 23 | 広島県 | 19 | 中国 | 0.7 |
| 23 | 山形県 | 19 | 東北 | 1.88 |
| 23 | 大分県 | 19 | 九州 | 1.75 |
| 26 | 長崎県 | 18 | 九州 | 1.44 |
| 27 | 岩手県 | 17 | 東北 | 1.48 |
| 27 | 高知県 | 17 | 四国 | 2.59 |
| 27 | 滋賀県 | 17 | 近畿 | 1.21 |
| 27 | 栃木県 | 17 | 関東 | 0.9 |
| 31 | 岡山県 | 16 | 中国 | 0.87 |
| 31 | 鹿児島県 | 16 | 九州 | 1.04 |
| 33 | 秋田県 | 15 | 東北 | 1.67 |
| 33 | 富山県 | 15 | 中部 | 1.5 |
| 35 | 山口県 | 14 | 中国 | 1.09 |
| 35 | 山梨県 | 14 | 中部 | 1.77 |
| 37 | 宮崎県 | 13 | 九州 | 1.26 |
| 37 | 石川県 | 13 | 中部 | 1.18 |
| 39 | 島根県 | 12 | 中国 | 1.87 |
| 39 | 徳島県 | 12 | 四国 | 1.75 |
| 39 | 福井県 | 12 | 中部 | 1.62 |
| 42 | 愛媛県 | 11 | 四国 | 0.86 |
| 42 | 佐賀県 | 11 | 九州 | 1.4 |
| 42 | 和歌山県 | 11 | 近畿 | 1.25 |
| 45 | 香川県 | 10 | 四国 | 1.09 |
| 45 | 鳥取県 | 10 | 中国 | 1.88 |
| 45 | 奈良県 | 10 | 近畿 | 0.78 |
特別支援学校が多い5都道県
特別支援学校が多い上位5都道県です。
北海道は73校、東京都は72校、埼玉県は59校、神奈川県は53校、大阪府は51校でした。
北海道と東京都の差は1校、倍率にして1.01倍しかありません。
6位以下は兵庫県49校、千葉県46校、愛知県44校と続きます。
上位3都道県で全国の17.1パーセント、上位5都道府県で25.9パーセント、上位10都道府県で44.4パーセント。
1位のシェアは6.1パーセントにとどまります。
人口あたりでは高知県が東京都の5.2倍あります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は特別支援学校数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、上位と下位が入れ替わります。
1位は高知県の2.6校、2位は鳥取県1.9校、3位は山形県1.9校。
4位は島根県1.9校、5位は新潟県1.8校、6位は青森県1.8校と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都0.5校、神奈川県0.6校、大阪府0.6校、愛知県0.6校。
高知県と東京都では5.2倍の開きです。
実数2位の東京都が人口あたりでは47位、実数30位の高知県が1位に立ちます。
実数1位の北海道は人口あたりでは17位でした。
特別支援学校は通学の便を考えて配置されます。
人が散らばって住んでいる県では、同じ人数をまかなうのに多くの学校が要ると考えられます。
ただしこの統計から学校の規模や在籍者数までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県と四国4県がともに1.6校で最も多く、関東7都県が0.8校で最も少なくなります。
実数で見ると順位は変わる
特別支援学校が少ない5県
特別支援学校が少ない下位5県です。
香川県は10校、鳥取県は10校、奈良県は10校、佐賀県は11校、愛媛県は11校でした。
北海道の73校とは7.3倍の差があります。
7.3倍という開きは、この一連の記事のなかでは小さいほうです。
特別支援学校は都道府県が設置することが多く、県内をまかなえる数が置かれるため、人口の差ほどには開かないと考えられます。
47都道府県の中央値は19校。
平均は25.3校なので、平均が中央値の1.3倍です。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の25.2パーセント、中部9県が18.6パーセント、近畿7府県が15.5パーセント、九州・沖縄8県が13.7パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が10.7パーセント、北海道が6.1パーセント、中国5県が6.0パーセント、四国4県が4.2パーセントでした。
1道だけの北海道が6.1パーセントを占め、5県ある中国地方の6.0パーセントを上回ります。
人口10万人あたりの平均で見ると順番はほぼ逆になります。
東北6県と四国4県がともに1.6校で1位、北海道が1.4校で3位。
関東7都県は0.8校で最下位、近畿7府県も1.0校で下から2番目でした。
このグラフについての豆知識
5つの障害種を対象にする
特別支援学校は、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱の5つを対象にした学校です。
複数の種類を併せ持つ学校もあります。
この指標は学校の数で、在籍している子どもの数は含みません。
学校の規模もさまざまです。
北海道と東京都が1校差
北海道73校と東京都72校の差は1校。
人口では東京都が北海道の2.8倍ありますが、学校の数はほぼ同じです。
人口10万人あたりでは北海道1.4校、東京都0.5校で2.9倍の差。
通学の距離を考えると、広い土地には多くの学校が要ることになります。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の特別支援学校数は、2014年の1,096校から2024年の1,191校へ、この10年で9%増えました。
2014年に1位だったのは東京都で、北海道は2位でした。
順位が入れかわっています。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは埼玉県で31%増です。
順位の並びがにている記事
この特別支援学校数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
0.91という高い相関を示したのが【県の歳出】全国61兆7,395億円、島根県が人口あたりで最多でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.68)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た特別支援学校数
| 地方 | 最も多い(校) | 最も少ない(校) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 30 | 秋田県 15 |
| 関東 | 東京都 72 | 栃木県 17 |
| 中部 | 愛知県 44 | 福井県 12 |
| 近畿 | 大阪府 51 | 奈良県 10 |
| 中国 | 広島県 19 | 鳥取県 10 |
| 四国 | 高知県 17 | 香川県 10 |
| 九州 | 福岡県 40 | 佐賀県 11 |
まとめ
特別支援学校の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で73校、最も少ない香川県・鳥取県・奈良県で10校でした。
1位と2位の差は1校しかありません。
特別支援学校数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、学校の数で在籍者数ではないこと。
2つ目は、学校の規模を問わないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県2.6校が1位、東京都0.5校が47位で5.2倍の開き。
実数2位の東京都が人口あたりでは最下位まで落ちます。
地方別の人口あたり平均は東北6県と四国4県が1.6校で最多、関東7都県0.8校が最少でした。
義務教育学校や各種学校の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE5501(特別支援学校数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE5501(特別支援学校数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
