【高校生の数・10年推移】プラスの県はひとつもなし

【高校生の数・10年推移】プラスの県はひとつもなし

高校生の数が10年でどう変わったかを、47都道府県で並べて比べます。
2014年と2024年の高等学校生徒数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は333万4,019人から290万6,921人へ、42万7,098人減りました。
47都道府県すべてがマイナスなので、上位ほど減り方が小さいという読み方になります。

47都道府県の単純平均

-14.9%

高等学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)

最も多い 東京都

-4.3%

最も少ない 青森県

-27.3%

減り方が小さかった5都県

減り方が小さかった5都県の内訳
減り方が小さかった5都県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) 050,000100,000150,000200,000250,000300,000東京都(2024年の生徒数): 302,479人東京都(10年で減った数): 13,579人福岡県(2024年の生徒数): 124,336人福岡県(10年で減った数): 8,702人神奈川県(2024年の生徒数): 191,460人神奈川県(10年で減った数): 13,763人愛知県(2024年の生徒数): 181,487人愛知県(10年で減った数): 17,464人滋賀県(2024年の生徒数): 35,896人滋賀県(10年で減った数): 3,614人東京都福岡県神奈川県愛知県滋賀県
  • 2024年の生徒数
  • 10年で減った数
減り方が小さかった5都県の内訳
項目2024年の生徒数10年で減った数
東京都302,479人13,579人
福岡県124,336人8,702人
神奈川県191,460人13,763人
愛知県181,487人17,464人
滋賀県35,896人3,614人
減り方が大きかった5県の内訳
減り方が大きかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) 010,00020,00030,00040,00050,000青森県(2024年の生徒数): 27,818人青森県(10年で減った数): 10,448人秋田県(2024年の生徒数): 20,094人秋田県(10年で減った数): 6,832人福島県(2024年の生徒数): 41,636人福島県(10年で減った数): 13,316人和歌山県(2024年の生徒数): 22,210人和歌山県(10年で減った数): 6,313人徳島県(2024年の生徒数): 15,733人徳島県(10年で減った数): 4,250人青森県秋田県福島県和歌山県徳島県
  • 2024年の生徒数
  • 10年で減った数
減り方が大きかった5県の内訳
項目2024年の生徒数10年で減った数
青森県27,818人10,448人
秋田県20,094人6,832人
福島県41,636人13,316人
和歌山県22,210人6,313人
徳島県15,733人4,250人

減り方が小さかった上位5都県です。

東京都はマイナス4.30パーセント、福岡県はマイナス6.54パーセント、神奈川県はマイナス6.71パーセント、愛知県はマイナス8.78パーセント、滋賀県はマイナス9.15パーセントでした。
いちばん小さい東京都でも4.30パーセント減っています。

6位以下は沖縄県マイナス9.82パーセント、京都府マイナス10.36パーセント、千葉県マイナス10.46パーセントと続きます。

減り方が10パーセント未満にとどまったのは6都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の302,479人です。

生徒は12.8パーセント減り、学校は3.8パーセントしか減っていません

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の高等学校生徒数の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

生徒が減れば学校も減りそうなものですが、数字を並べると足並みがそろっていません。

同じ10年で高等学校数はマイナス3.81パーセントでした。
生徒数のマイナス12.81パーセントに対して、学校の減り方は3分の1以下です。
つまり1校あたりの生徒数が減っています。
2014年は4,963校で333万4,019人ですから1校あたり672人、2024年は4,774校で290万6,921人なので609人。
10年で63人減った計算になります。

中学校生徒数の変化率との相関はプラス0.88。
3年前を歩いている学年とほぼ同じ動きです。
高等学校数の変化率との相関はプラス0.58で、こちらはゆるくしか連動しません。
生徒の減少に学校の統廃合が追いついていない、という読み方ができます。

人口の指標との相関は強く出ました。
人口増減率とはプラス0.76、65歳以上人口割合とはマイナス0.75、15歳未満人口割合とはプラス0.55。
生まれた数がそのまま15年後に出る指標なので、当然といえば当然です。

実数で見ると景色が変わります。
10年で減った人数がいちばん多いのは大阪府のマイナス38,869人、次いで北海道マイナス26,710人、兵庫県マイナス21,504人。
率では上位に入らない大阪府が、人数では最も大きく減っています。

青森県のマイナス27.30パーセントは3万8,266人から2万7,818人への減少です。
同じ10年で高等学校数もマイナス23.17パーセントと全国で最も大きく減っており、47都道府県のなかでは生徒と学校の減り方が最もそろった県でした。

減り方が大きかった5県

減り方が大きかった下位5県です。

青森県はマイナス27.30パーセント、秋田県はマイナス25.37パーセント、福島県はマイナス24.23パーセント、和歌山県はマイナス22.13パーセント、徳島県はマイナス21.27パーセントでした。
東京都のマイナス4.30パーセントとは23.00ポイントの差があります。

和歌山県が44位に入るのは、中学生の数を比べた記事でも42位でした。
2万8,523人から2万2,210人へ6,313人減っており、近畿7府県の平均マイナス15.30パーセントから大きく外れています。

20パーセント以上減ったのは8県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の13,552人で、徳島県15,733人、高知県16,354人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(高等学校生徒数の10年変化率)
地方別の平均(高等学校生徒数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) -20-15-10-50北海道: -19.8%-19.8%東北: -21.9%-21.9%関東: -10.9%-10.9%中部: -14.8%-14.8%近畿: -15.3%-15.3%中国: -13.0%-13.0%四国: -16.6%-16.6%九州: -12.6%-12.6%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(高等学校生徒数の10年変化率)
項目高等学校生徒数の10年変化率の平均
北海道-19.8%
東北-21.9%
関東-10.9%
中部-14.8%
近畿-15.3%
中国-13.0%
四国-16.6%
九州-12.6%

地方別に平均を出すと、関東が最も小さくなります。

関東7都県がマイナス10.91パーセント、九州・沖縄8県がマイナス12.58パーセント、中国5県がマイナス13.02パーセント、中部9県がマイナス14.82パーセントと続きます。
減り方が大きいほうは近畿7府県がマイナス15.30パーセント、四国4県がマイナス16.55パーセント、北海道がマイナス19.84パーセント、東北6県がマイナス21.90パーセントでした。

関東と東北では10.99ポイントの差があります。

東北6県はマイナス21.90パーセント。
青森県、秋田県、福島県が20パーセント以上減っており、地方としてまとまった落ち込み方をしています。

近畿7府県のマイナス15.30パーセントは、和歌山県マイナス22.13パーセントと奈良県マイナス17.56パーセントが押し下げた結果です。
同じ近畿でも滋賀県はマイナス9.15パーセントで全国5位につけています。

地図で見る10年の変化

高等学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)
高等学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 -19.8%青森 -27.3%岩手 -21.3%宮城 -13.6%秋田 -25.4%山形 -19.7%福島 -24.2%茨城 -13.8%栃木 -15.1%群馬 -15.4%埼玉 -10.6%千葉 -10.5%東京 -4.3%神奈川 -6.7%新潟 -21.0%富山 -16.6%石川 -10.5%福井 -13.1%山梨 -20.0%長野 -15.7%岐阜 -14.9%静岡 -12.7%愛知 -8.8%三重 -16.6%滋賀 -9.2%京都 -10.4%大阪 -16.4%兵庫 -14.8%奈良 -17.6%和歌山 -22.1%鳥取 -12.6%島根 -11.8%岡山 -14.0%広島 -10.5%山口 -16.3%徳島 -21.3%香川 -11.8%愛媛 -15.6%高知 -17.5%福岡 -6.5%佐賀 -13.9%長崎 -19.0%熊本 -12.7%大分 -12.7%宮崎 -13.2%鹿児島 -12.8%沖縄 -9.8%
高等学校生徒数の10年変化率(%)
高等学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)
項目高等学校生徒数の10年変化率
北海道-19.8%
青森県-27.3%
岩手県-21.3%
宮城県-13.6%
秋田県-25.4%
山形県-19.7%
福島県-24.2%
茨城県-13.8%
栃木県-15.1%
群馬県-15.4%
埼玉県-10.6%
千葉県-10.5%
東京都-4.3%
神奈川県-6.7%
新潟県-21.0%
富山県-16.6%
石川県-10.5%
福井県-13.1%
山梨県-20.0%
長野県-15.7%
岐阜県-14.9%
静岡県-12.7%
愛知県-8.8%
三重県-16.6%
滋賀県-9.2%
京都府-10.4%
大阪府-16.4%
兵庫県-14.8%
奈良県-17.6%
和歌山県-22.1%
鳥取県-12.6%
島根県-11.8%
岡山県-14.0%
広島県-10.5%
山口県-16.3%
徳島県-21.3%
香川県-11.8%
愛媛県-15.6%
高知県-17.5%
福岡県-6.5%
佐賀県-13.9%
長崎県-19.0%
熊本県-12.7%
大分県-12.7%
宮崎県-13.2%
鹿児島県-12.8%
沖縄県-9.8%
全国の高等学校生徒数の推移
全国の高等学校生徒数の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 2,950,0003,000,0003,050,0003,100,0003,150,0003,200,0003,250,0003,300,0002014年: 3,334,019%2015年: 3,319,114%2016年: 3,309,342%2017年: 3,280,247%2018年: 3,235,661%2019年: 3,168,369%2020年: 3,092,064%2021年: 3,008,172%2022年: 2,956,900%2023年: 2,918,501%2024年: 2,906,921%2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年
全国の高等学校生徒数の推移
項目全国の高等学校生徒数
2014年3,334,019%
2015年3,319,114%
2016年3,309,342%
2017年3,280,247%
2018年3,235,661%
2019年3,168,369%
2020年3,092,064%
2021年3,008,172%
2022年2,956,900%
2023年2,918,501%
2024年2,906,921%

日本地図で見ると、色が濃く出る(減り方が小さい)のは東京都と神奈川県、愛知県、福岡県、滋賀県、沖縄県です。
淡い(減り方が大きい)のは東北全域と北海道、紀伊半島、四国でした。

47都道府県の単純平均はマイナス14.89パーセント、中央値はマイナス13.98パーセントです。
全国値のマイナス12.81パーセントより減り方が大きいのは、生徒数の多い都府県ほど減り方が小さいためです。

減り方が10パーセント未満にとどまったのは6都府県、20パーセント以上減ったのは8県。
1位と47位で23.00ポイントの幅がありました。

順位都道府県高等学校生徒数の10年変化率(%)地方2024年の高等学校生徒数2014年の高等学校生徒数10年間の増減数
1東京都-4.3関東302479316058-13579
2福岡県-6.54九州124336133038-8702
3神奈川県-6.71関東191460205223-13763
4愛知県-8.78中部181487198951-17464
5滋賀県-9.15近畿3589639510-3614
6沖縄県-9.82九州4275947413-4654
7京都府-10.36近畿6467472147-7473
8千葉県-10.46関東136704152666-15962
9広島県-10.52中国6661074445-7835
9石川県-10.52中部2890932306-3397
11埼玉県-10.64関東159512178511-18999
12島根県-11.76中国1666818889-2221
13香川県-11.79四国2335026472-3122
14鳥取県-12.57中国1355215500-1948
15熊本県-12.65九州4339749680-6283
16静岡県-12.69中部88029100819-12790
17大分県-12.72九州2861532787-4172
18鹿児島県-12.76九州4190048026-6126
19福井県-13.14中部2018123235-3054
20宮崎県-13.17九州2895433345-4391
21宮城県-13.58東北5322161583-8362
22茨城県-13.83関東6814879089-10941
23佐賀県-13.93九州2213025711-3581
24岡山県-13.98中国4757455306-7732
25兵庫県-14.82近畿123608145112-21504
26岐阜県-14.9中部4823856681-8443
27栃木県-15.07関東4624254446-8204
28群馬県-15.39関東4519853421-8223
29愛媛県-15.6四国3044436071-5627
30長野県-15.68中部4982759093-9266
31山口県-16.26中国2959335340-5747
32大阪府-16.43近畿197660236529-38869
33三重県-16.63近畿4217350583-8410
33富山県-16.63中部2405828857-4799
35高知県-17.53四国1635419831-3477
36奈良県-17.56近畿3094537537-6592
37長崎県-19.03九州3309140868-7777
38山形県-19.69東北2565631945-6289
39北海道-19.84北海道107906134616-26710
40山梨県-20.01中部2107426346-5272
41新潟県-21.04中部4856561504-12939
42岩手県-21.25東北2825335879-7626
43徳島県-21.27四国1573319983-4250
44和歌山県-22.13近畿2221028523-6313
45福島県-24.23東北4163654952-13316
46秋田県-25.37東北2009426926-6832
47青森県-27.3東北2781838266-10448
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

減り方は年々きつくなっている

全国の高等学校生徒数は2014年の333万4,019人から2024年の290万6,921人へ、42万7,098人減りました。
折れ線は一度も上を向いていません。

減り方には波があります。
2014年から2015年は1万4,905人減でしたが、2020年から2021年は8万3,892人減。
年によって6倍近い差があります。
中学生と同じで、入学した学年と卒業した学年の人数差がそのまま出るためです。

2024年に生徒数が最も多いのは東京都の302,479人。
最も少ない鳥取県の13,552人とは22.3倍の開きがあります。

通信制の生徒も含む

この指標は全日制、定時制、通信制を合わせた在学者数です。
通信制高校の生徒はこの10年で増えているので、全日制だけを見た場合より減り方はゆるやかになります。

また、学校がある県で数えます。
通信制は本校の所在地で数えるため、実際に住んでいる県とはずれることがある点に注意が必要です。

数字は2014年と2024年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の高等学校生徒数の変化とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

最も似ていたのは【中学生の数・10年推移】ふえたのは東京都のみ(順位相関0.85)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【平均年齢】全国47.6歳、最も若い県と最も高い県では9.4歳という開き(相関-0.76)でした。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た高等学校生徒数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 -13.58青森県 -27.3
関東東京都 -4.3群馬県 -15.39
中部愛知県 -8.78新潟県 -21.04
近畿滋賀県 -9.15和歌山県 -22.13
中国広島県 -10.52山口県 -16.26
四国香川県 -11.79徳島県 -21.27
九州福岡県 -6.54長崎県 -19.03
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

高校生の数の10年変化を比べると、減り方が最も小さい東京都でマイナス4.30パーセント、最も大きい青森県でマイナス27.30パーセントでした。
全国は42万7,098人減、47都道府県すべてで減っています。

ここまでの10年間の高等学校生徒数の変化の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、通信制の生徒も含むこと。
2つ目は、学校がある県で数えること。
3つ目は2014年と2024年の比較であることです。

同じ10年で高等学校数はマイナス3.81パーセント。
生徒の減り方の3分の1以下で、1校あたりの生徒数は672人から609人へ減りました。

中学校生徒数の変化率との相関係数はプラス0.88です。
高校数や大学進学者数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2014年と2024年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードE4501(高等学校生徒数)を2014年と2024年で比べた。全日制・定時制・通信制を合わせた在学者数。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードE4501(高等学校生徒数)を2014年と2024年で比べた。
全日制・定時制・通信制を合わせた在学者数。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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