茶は、そのまま食べるのではなく加工して使う工芸農作物のひとつです。
摘んだ葉をすぐ蒸したり炒めたりする必要があるため、産地には加工の設備もそろっています。
使ったのは農林水産省「2020年農林業センサス」のデータです。
全国24,674ヘクタールのうち、静岡県が8,907ヘクタール、鹿児島県が7,012ヘクタール。
1位と2位の差は1.27倍で、上位2県で64.5%を占めます。
北海道など6道府県では栽培がありません。
47都道府県の単純平均
525ha
茶の栽培面積(2020年)
最も多い 静岡県
8,907ha
最も少ない 北海道
0ha
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| 項目 | 茶の栽培面積 |
|---|---|
| 北海道 | 0ha |
| 青森県 | 0ha |
| 岩手県 | 2ha |
| 宮城県 | 2ha |
| 秋田県 | 0ha |
| 山形県 | 0ha |
| 福島県 | 12ha |
| 茨城県 | 133ha |
| 栃木県 | 3ha |
| 群馬県 | 1ha |
| 埼玉県 | 494ha |
| 千葉県 | 25ha |
| 東京都 | 42ha |
| 神奈川県 | 82ha |
| 新潟県 | 16ha |
| 富山県 | 0ha |
| 石川県 | 2ha |
| 福井県 | 1ha |
| 山梨県 | 22ha |
| 長野県 | 8ha |
| 岐阜県 | 271ha |
| 静岡県 | 8,907ha |
| 愛知県 | 267ha |
| 三重県 | 1,461ha |
| 滋賀県 | 281ha |
| 京都府 | 1,014ha |
| 大阪府 | 0ha |
| 兵庫県 | 25ha |
| 奈良県 | 488ha |
| 和歌山県 | 13ha |
| 鳥取県 | 16ha |
| 島根県 | 47ha |
| 岡山県 | 37ha |
| 広島県 | 5ha |
| 山口県 | 25ha |
| 徳島県 | 34ha |
| 香川県 | 42ha |
| 愛媛県 | 23ha |
| 高知県 | 123ha |
| 福岡県 | 994ha |
| 佐賀県 | 607ha |
| 長崎県 | 451ha |
| 熊本県 | 485ha |
| 大分県 | 207ha |
| 宮崎県 | 968ha |
| 鹿児島県 | 7,012ha |
| 沖縄県 | 26ha |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは静岡県と鹿児島県です。
次いで三重県、京都府、福岡県が続きます。
太平洋側の温暖な地域と九州が濃く、東北と北海道は白く抜けます。
47都道府県の平均は525ヘクタール、中央値は26ヘクタールです。
静岡県の8,907ヘクタールは平均の17.0倍にあたります。
上位3県で70.4パーセント、栽培がないのが6道府県。
1位と、記録のある県の最小値では8,907.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 茶の栽培面積(ha) | 地方 | 茶の栽培経営体数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 静岡県 | 8907 | 中部 | 5827 |
| 2 | 鹿児島県 | 7012 | 九州 | 1281 |
| 3 | 三重県 | 1461 | 近畿 | 601 |
| 4 | 京都府 | 1014 | 近畿 | 506 |
| 5 | 福岡県 | 994 | 九州 | 652 |
| 6 | 宮崎県 | 968 | 九州 | 324 |
| 7 | 佐賀県 | 607 | 九州 | 345 |
| 8 | 埼玉県 | 494 | 関東 | 406 |
| 9 | 奈良県 | 488 | 近畿 | 169 |
| 10 | 熊本県 | 485 | 九州 | 346 |
| 11 | 長崎県 | 451 | 九州 | 181 |
| 12 | 滋賀県 | 281 | 近畿 | 143 |
| 13 | 岐阜県 | 271 | 中部 | 377 |
| 14 | 愛知県 | 267 | 中部 | 198 |
| 15 | 大分県 | 207 | 九州 | 85 |
| 16 | 茨城県 | 133 | 関東 | 169 |
| 17 | 高知県 | 123 | 四国 | 224 |
| 18 | 神奈川県 | 82 | 関東 | 246 |
| 19 | 島根県 | 47 | 中国 | 107 |
| 20 | 香川県 | 42 | 四国 | 22 |
| 20 | 東京都 | 42 | 関東 | 82 |
| 22 | 岡山県 | 37 | 中国 | 54 |
| 23 | 徳島県 | 34 | 四国 | 160 |
| 24 | 沖縄県 | 26 | 九州 | 15 |
| 25 | 山口県 | 25 | 中国 | 25 |
| 25 | 千葉県 | 25 | 関東 | 18 |
| 25 | 兵庫県 | 25 | 近畿 | 64 |
| 28 | 愛媛県 | 23 | 四国 | 75 |
| 29 | 山梨県 | 22 | 中部 | 44 |
| 30 | 新潟県 | 16 | 中部 | 14 |
| 30 | 鳥取県 | 16 | 中国 | 15 |
| 32 | 和歌山県 | 13 | 近畿 | 21 |
| 33 | 福島県 | 12 | 東北 | 3 |
| 34 | 長野県 | 8 | 中部 | 37 |
| 35 | 広島県 | 5 | 中国 | 58 |
| 36 | 栃木県 | 3 | 関東 | 8 |
| 37 | 岩手県 | 2 | 東北 | 8 |
| 37 | 宮城県 | 2 | 東北 | 6 |
| 37 | 石川県 | 2 | 中部 | 3 |
| 40 | 群馬県 | 1 | 関東 | 6 |
| 40 | 福井県 | 1 | 中部 | 4 |
| 42 | 山形県 | 0 | 東北 | 0 |
| 42 | 秋田県 | 0 | 東北 | 0 |
| 42 | 青森県 | 0 | 東北 | 0 |
| 42 | 大阪府 | 0 | 近畿 | 0 |
| 42 | 富山県 | 0 | 中部 | 0 |
| 42 | 北海道 | 0 | 北海道 | 0 |
茶が多い5県
茶の栽培面積が広い上位5県です。
静岡県は8,907ヘクタール、鹿児島県は7,012ヘクタール、三重県は1,461ヘクタール、京都府は1,014ヘクタール、福岡県は994ヘクタールでした。
静岡県は2位の鹿児島県の1.27倍で、上位2県は接近しています。
6位以下は宮崎県968ヘクタール、佐賀県607ヘクタール、埼玉県494ヘクタールと続きます。
上位3県で全国の70.4パーセント、上位5県で78.6パーセント、上位10県で90.9パーセントを占めます。
3位の三重県1,461ヘクタールは、2位の鹿児島県の5分の1ほどしかありません。
上位2県で6割を超え、6県では栽培がありません
ここから先は、茶の栽培面積がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
1位と2位で、作り方がまったく違います。
面積は静岡県8,907ヘクタール、鹿児島県7,012ヘクタールでほぼ並びます。
ところが栽培経営体数は静岡県5,827に対し鹿児島県1,281。
静岡県は4.5倍の経営体で、ほぼ同じ面積を作っていることになります。
1経営体あたりの面積を出すと、鹿児島県は5.47ヘクタールで全国最大。
静岡県は1.53ヘクタールです。
全国では1.91ヘクタールでした。
鹿児島県は大きな茶園でまとめて作り、静岡県は小さな茶園が数多くある形です。
静岡県は斜面の茶畑、鹿児島県は平坦な土地での機械化された茶園がよく知られます。
それが1経営体あたりの規模に表れていると考えられますが、この統計から地形までは分かりません。
栽培経営体数は全国で12,929。
1位は静岡県5,827で、全国の45.1パーセントを占めます。
2位は鹿児島県1,281、3位は福岡県652、4位は三重県601、5位は京都府506。
地方別では九州・沖縄8県が43.6パーセント、中部9県が38.5パーセント、近畿7府県が13.3パーセント。
この3地方で95.4パーセントを占めます。
中部の中身はほぼ静岡県8,907ヘクタールです。
実数で見ると順位は変わる
茶が少ない5県
茶の栽培面積が狭い県です。
栽培がまったくない道府県が6つあります。
北海道、青森県、秋田県、山形県、富山県、大阪府です。
面積が記録されている県のなかで小さいのは、群馬県と福井県が1ヘクタール、岩手県、宮城県、石川県が2ヘクタールでした。
静岡県の8,907ヘクタールとは8,907.0倍の差があります。
東北6県を合わせても16ヘクタール、0.1パーセントにとどまります。
北海道はゼロ。
茶は暖かい土地の作物で、北限が関東のあたりにあることが数字から読み取れます。
47都道府県の中央値は26ヘクタールです。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、九州・沖縄が最も大きくなります。
九州・沖縄8県が全国の43.6パーセント、中部9県が38.5パーセント、近畿7府県が13.3パーセント、関東7都県が3.2パーセントと続きます。
少ないほうは四国4県が0.9パーセント、中国5県が0.5パーセント、東北6県が0.1パーセント、北海道が0.0パーセントでした。
九州・沖縄8県の43.6パーセントは、鹿児島県7,012ヘクタール、宮崎県968ヘクタール、福岡県994ヘクタール、佐賀県607ヘクタールと複数の県に分かれています。
中部9県の38.5パーセントは、そのほとんどが静岡県によるものです。
静岡県だけで全国の36.1パーセントを占め、静岡県を除いた中部8県では587ヘクタール、2.4パーセントにとどまります。
このグラフについての豆知識
工芸農作物として数えている
茶は工芸農作物の枠に入ります。
さとうきび、なたね、こんにゃくいもなどと同じ分類です。
工芸農作物のなかでは、茶の24,674ヘクタールが最も広くなります。
てんさいの55,447ヘクタールは北海道に限られ、さとうきびの18,519ヘクタールは沖縄県と鹿児島県だけです。
1位と2位で作り方が違う
面積は静岡県8,907ヘクタール、鹿児島県7,012ヘクタールでほぼ並びます。
栽培経営体数は静岡県5,827、鹿児島県1,281で4.5倍の差。
1経営体あたりでは鹿児島県5.47ヘクタール、静岡県1.53ヘクタール。
同じ茶でも、大きな茶園でまとめて作る形と、小さな茶園が数多くある形に分かれます。
数字は2020年のものです。
5年ごとの調査で、次は2025年の結果が出ます。
順位の並びがにている記事
茶の栽培面積の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【温州みかんの栽培面積】全国26,288ha、8県では1本も育てていません(順位相関0.6)です。
最も食い違ったのは【りんご・収穫量】全国60万9,200t、調査されているのは14県だけ(順位相関-0.61)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た茶の栽培面積
| 地方 | 最も多い(ha) | 最も少ない(ha) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 12 | 山形県 0 |
| 関東 | 埼玉県 494 | 群馬県 1 |
| 中部 | 静岡県 8907 | 富山県 0 |
| 近畿 | 三重県 1461 | 大阪府 0 |
| 中国 | 島根県 47 | 広島県 5 |
| 四国 | 高知県 123 | 愛媛県 23 |
| 九州 | 鹿児島県 7012 | 沖縄県 26 |
まとめ
茶の栽培面積を47都道府県で比べると、最も広い静岡県で8,907ヘクタール、栽培のない道府県が6つありました。
上位2県で全国の64.5パーセントを占めます。
茶の栽培面積をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、茶は工芸農作物として集計されること。
2つ目は、販売目的の栽培だけを数えていること。
3つ目は5年ごとの調査で2020年の数字であることです。
面積はほぼ並ぶ静岡県と鹿児島県ですが、栽培経営体数は静岡県5,827、鹿児島県1,281で4.5倍の差。
1経営体あたりでは鹿児島県5.47ヘクタール、静岡県1.53ヘクタールです。
東北6県を合わせても16ヘクタール、北海道はゼロ。
茶の北限が関東のあたりにあることが数字に出ています。
温州みかんやかんしょを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【かんしょの作付面積】全国21,069ha、九州と関東で9割近く
- 【耕地面積】全国427万ヘクタール、1位だけで4分の1を占めます
出典
- 統計名: 2020年農林業センサス(第1巻 都道府県別統計書)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001032920
- 備考: 販売を目的に茶を育てている経営体の面積。自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。5年ごとの調査
注記: 販売を目的に茶を育てている経営体の面積。
自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。
5年ごとの調査
