家賃を除いて物価を比べると、都道府県の並びはどう変わるのでしょうか。
全国平均を100として比べます。
使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。
北海道が103で1位。
47都道府県の平均は99.51、中央値は99.4です。
最も高い103と最も低い96.8の差は6.2ポイント、倍率にすると1.06倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
99.5
家賃を除く総合の地域差指数(2024年)
最も多い 北海道
103
最も少ない 群馬県
96.8
家賃を除いても物価が高い上位5道県
家賃を除いても物価が高い上位5道県です。
北海道は103、神奈川県は102.7、東京都は102.2でした。
1位と2位の差は0.3ポイントです。
4位は山形県で101.9、5位は沖縄県で101.2。
上位5はいずれも47都道府県の平均99.51を上回りました。
1位の北海道は平均を3.49ポイント上回りました。
中央値の99.4と比べると3.6ポイント高く、平均に対する比では1.04倍にあたります。
6位以下は京都府で101、千葉県で100.9、宮城県で100.8と続きました。
2位と3位の差は0.5ポイント、3位と4位の差は0.3ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.4ポイントでした。
1位から5位までの幅は1.8ポイント、1位から8位までの幅は2.2ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
北海道は総合の地域差指数でも3位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位でも全国平均を3パーセント上回るだけでした。
家賃を外すと差は一気に縮まります。
家賃を含む総合とは並びが変わります
以下は、家賃を除いた物価水準にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。
4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。
家賃を含む総合の指数とは並びが変わります。
大都市の物価の高さの多くが家賃で説明できるということです。
家賃を除くと、寒い地方や輸送に費用のかかる地域が上位に来ます。
押し上げる要因が入れ替わります。
当サイトの住居の物価水準の記事と見比べると、家賃が全体をどれだけ動かしているかがはっきりします。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が103で最も高く、中部9県が98.74で最も低くなります。
東北6県100.28と四国4県99.83がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
家賃を除くと物価が安い下位5県
家賃を除くと物価が安い下位5県です。
47位の群馬県は96.8、46位の鹿児島県は96.9、45位の岐阜県は97.6でした。
1位の北海道とは6.2ポイントの差があります。
44位は宮崎県で97.9、43位は栃木県で98、42位は茨城県で98と続きます。
下位でも全国平均を3.2パーセント下回る程度にとどまります。
47都道府県の中央値は99.4、平均は99.51です。
47位の群馬県は平均を2.71ポイント下回りました。
47位の群馬県は1位の北海道の94.0パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.06倍の開きです。
46位との差は0.1ポイント、45位との差は0.8ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.2ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均99.51を下回りました。
47位から43位までの幅は1.2ポイントです。
群馬県は総合の地域差指数では47位です。
全国の値は100なので、47位はこれを3.2ポイント下回っています。
地方別に見る
家賃を除くと、物価の差はぐっと小さくなります。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が103で最も高くなります。
次いで東北6県が100.28、四国4県が99.83、関東7都県が99.8と続きました。
低いほうは中国5県が99.64、近畿7府県が99.3、九州・沖縄8県が99.03、中部9県が98.74でした。
最も高い北海道と最も低い中部9県の差は4.26ポイントです。
総合の地域差指数で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 家賃を除く総合の地域差指数 |
|---|---|
| 北海道 | 103 |
| 青森県 | 99.4 |
| 岩手県 | 100.5 |
| 宮城県 | 100.8 |
| 秋田県 | 99.7 |
| 山形県 | 101.9 |
| 福島県 | 99.4 |
| 茨城県 | 98 |
| 栃木県 | 98 |
| 群馬県 | 96.8 |
| 埼玉県 | 100 |
| 千葉県 | 100.9 |
| 東京都 | 102.2 |
| 神奈川県 | 102.7 |
| 新潟県 | 98.3 |
| 富山県 | 99 |
| 石川県 | 100.1 |
| 福井県 | 99.7 |
| 山梨県 | 98.4 |
| 長野県 | 98.4 |
| 岐阜県 | 97.6 |
| 静岡県 | 98.7 |
| 愛知県 | 98.5 |
| 三重県 | 99.2 |
| 滋賀県 | 98.9 |
| 京都府 | 101 |
| 大阪府 | 99.3 |
| 兵庫県 | 99.2 |
| 奈良県 | 98.6 |
| 和歌山県 | 98.9 |
| 鳥取県 | 99.7 |
| 島根県 | 100.5 |
| 岡山県 | 98.3 |
| 広島県 | 99.2 |
| 山口県 | 100.5 |
| 徳島県 | 99.8 |
| 香川県 | 99.4 |
| 愛媛県 | 99.4 |
| 高知県 | 100.7 |
| 福岡県 | 98.9 |
| 佐賀県 | 98.7 |
| 長崎県 | 99.9 |
| 熊本県 | 100.1 |
| 大分県 | 98.6 |
| 宮崎県 | 97.9 |
| 鹿児島県 | 96.9 |
| 沖縄県 | 101.2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで神奈川県、東京都、山形県、沖縄県が続きます。
淡いのは群馬県、鹿児島県、岐阜県でした。
47都道府県の平均は99.51、中央値は99.4です。
北海道の103は平均を3.49ポイント上回ります。
1位と47位の差は6.2ポイント、倍率にすると1.06倍でした。
総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。
主指標で1位の北海道は総合の地域差指数では3位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では3位でした。
| 順位 | 都道府県 | 家賃を除く総合の地域差指数 | 地方 | 総合の地域差指数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 103 | 北海道 | 101.9 |
| 2 | 神奈川県 | 102.7 | 関東 | 103.3 |
| 3 | 東京都 | 102.2 | 関東 | 104 |
| 4 | 山形県 | 101.9 | 東北 | 101.4 |
| 5 | 沖縄県 | 101.2 | 九州 | 100.2 |
| 6 | 京都府 | 101 | 近畿 | 101.1 |
| 7 | 千葉県 | 100.9 | 関東 | 101.2 |
| 8 | 宮城県 | 100.8 | 東北 | 100.6 |
| 9 | 高知県 | 100.7 | 四国 | 100 |
| 10 | 岩手県 | 100.5 | 東北 | 100 |
| 10 | 山口県 | 100.5 | 中国 | 99.9 |
| 10 | 島根県 | 100.5 | 中国 | 100 |
| 13 | 熊本県 | 100.1 | 九州 | 99.4 |
| 13 | 石川県 | 100.1 | 中部 | 99.5 |
| 15 | 埼玉県 | 100 | 関東 | 100.3 |
| 16 | 長崎県 | 99.9 | 九州 | 99.3 |
| 17 | 徳島県 | 99.8 | 四国 | 99.3 |
| 18 | 秋田県 | 99.7 | 東北 | 99.2 |
| 18 | 鳥取県 | 99.7 | 中国 | 98.9 |
| 18 | 福井県 | 99.7 | 中部 | 99.3 |
| 21 | 愛媛県 | 99.4 | 四国 | 98.6 |
| 21 | 香川県 | 99.4 | 四国 | 98.6 |
| 21 | 青森県 | 99.4 | 東北 | 98.5 |
| 21 | 福島県 | 99.4 | 東北 | 98.8 |
| 25 | 大阪府 | 99.3 | 近畿 | 99.3 |
| 26 | 広島県 | 99.2 | 中国 | 98.7 |
| 26 | 三重県 | 99.2 | 近畿 | 98.7 |
| 26 | 兵庫県 | 99.2 | 近畿 | 99.2 |
| 29 | 富山県 | 99 | 中部 | 98.6 |
| 30 | 滋賀県 | 98.9 | 近畿 | 98.6 |
| 30 | 福岡県 | 98.9 | 九州 | 98 |
| 30 | 和歌山県 | 98.9 | 近畿 | 98.2 |
| 33 | 佐賀県 | 98.7 | 九州 | 97.7 |
| 33 | 静岡県 | 98.7 | 中部 | 98.3 |
| 35 | 大分県 | 98.6 | 九州 | 97.4 |
| 35 | 奈良県 | 98.6 | 近畿 | 98.1 |
| 37 | 愛知県 | 98.5 | 中部 | 98.1 |
| 38 | 山梨県 | 98.4 | 中部 | 97.7 |
| 38 | 長野県 | 98.4 | 中部 | 97.9 |
| 40 | 岡山県 | 98.3 | 中国 | 97.7 |
| 40 | 新潟県 | 98.3 | 中部 | 98 |
| 42 | 茨城県 | 98 | 関東 | 97.5 |
| 42 | 栃木県 | 98 | 関東 | 97.6 |
| 44 | 宮崎県 | 97.9 | 九州 | 97 |
| 45 | 岐阜県 | 97.6 | 中部 | 97.1 |
| 46 | 鹿児島県 | 96.9 | 九州 | 96.4 |
| 47 | 群馬県 | 96.8 | 関東 | 96.2 |
このグラフについての豆知識
家賃を外すと何が変わるか
住居の指数は1位と47位で1.56倍の開きがありました。
家賃を除いた総合では1.06倍にとどまります。
暮らしにかかる費用のうち、地域差の大部分は住まいの費用が生んでいるということです。
全国平均を100とした指数
消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。
費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。
数字の散らばり
1位の北海道は103、47位の群馬県は96.8。
差は6.2ポイント、倍率にすると1.06倍です。
中央値は99.4、平均は99.51でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.11ポイントの差でした。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
家賃を除いた物価水準の順位で探してみます。
最も似ていたのは【物価が高い県】消費者物価地域差指数の47都道府県ランキング、全国平均を100として比べます(順位相関0.97)です。
正反対だったのは【義務の自賠責保険にいくら】平均年7,314円、台数がそのまま出るで、相関は-0.56です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た家賃を除く総合の地域差指数
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 101.9 | 福島県 99.4 |
| 関東 | 神奈川県 102.7 | 群馬県 96.8 |
| 中部 | 石川県 100.1 | 岐阜県 97.6 |
| 近畿 | 京都府 101 | 奈良県 98.6 |
| 中国 | 島根県 100.5 | 岡山県 98.3 |
| 四国 | 高知県 100.7 | 愛媛県 99.4 |
| 九州 | 沖縄県 101.2 | 鹿児島県 96.9 |
まとめ
家賃を除いた物価水準を47都道府県で比べると、最も高い北海道で103、最も低い群馬県で96.8でした。
その差は6.2ポイント、倍率にすると1.06倍です。
47都道府県の中央値は99.4、平均は99.51でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の北海道はその見方では3位に位置します。
家賃を除いた物価水準の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、持ち家の帰属家賃も除いていること。
3つ目は2024年の数字であることです。
総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の北海道はこの見方では3位でした。
地方ごとの平均では北海道が103で最も高く、中部9県が98.74で最も低くなりました。
住居の物価水準や家賃の相場を比べた記事とあわせて読んでみてください。
住まいの費用を外すと景色が変わります。
1位の北海道と2位の神奈川県の差は0.3ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441258
- 備考: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。参考指標は同じ県の総合の指数
注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数
