2019年からの4年間に壁や柱、基礎を補強した持ち家は、全国で479,200戸。
地震に備える工事の中心です。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の住宅・土地統計調査、2023年の数字。
東京都が44,800戸で1位。
47都道府県の平均は10,193.6戸、中央値は6,200戸です。
1位と47位の間には20.4倍の開き、人口10万人あたりでは4.3倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
10,194戸
壁・柱・基礎を補強した持ち家数(2023年)
最も多い 東京都
44,800戸
最も少ない 鳥取県
2,200戸
壁・基礎の補強が多い上位5都府県
壁・基礎の補強が多い上位5都府県です。
東京都は44,800戸、神奈川県は34,800戸、大阪府は32,700戸でした。
東京都は2位の神奈川県の1.29倍です。
4位は愛知県で24,700戸、5位は埼玉県で23,600戸。
上位5で全国の33.5パーセント、上位3で23.4パーセント、上位10で53.2パーセントでした。
1位だけで9.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は10,193.6戸なので、1位は平均の4.4倍。
中央値の6,200戸と比べると7.2倍にあたります。
6位以下は兵庫県で23,600戸、千葉県で22,000戸、北海道で17,800戸と続きました。
2位と3位の差は2,100戸、3位と4位の差は8,000戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると79,600戸。
これだけで全国の16.6パーセントにあたります。
実数は持ち家の多さに沿います。
1位だけで全国の9.4パーセントを占めました。
人口あたりでは高知県が1位です
ここからは統計を離れて、壁や基礎を補強した持ち家の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は高知県の701.22戸、2位は福島県671.26戸、3位は長野県528.43戸。
4位以下は京都府、奈良県と続きます。
逆に人口あたりの下位は福岡県296.54戸、沖縄県163.71戸。
高知県と沖縄県では4.3倍の開きです。
人口あたりで上位に来るのは四国の県です。
南海トラフ地震への備えが進んでいる地域だと考えられます。
大きな地震が想定される地域では、自治体が補助金を出して耐震補強を促してきました。
制度の違いが数字に表れます。
当サイトの耐震改修工事を比べた記事とあわせて見ると、備えの姿がはっきりします。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が486.7戸で最も多く、関東7都県が341.8戸で最も少なくなります。
東北6県478.7戸と中国5県427.2戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
壁・基礎の補強が少ない下位5県
壁・基礎の補強が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は2,200戸、46位の沖縄県は2,400戸、45位の佐賀県は2,700戸でした。
1位の東京都とは20.4倍の差があります。
44位は山梨県で2,800戸、43位は徳島県で2,900戸、42位は福井県で3,100戸と続きます。
20.4倍という開きです。
リフォーム全体の15.9倍を上回ります。
47都道府県の中央値は6,200戸。
平均は10,193.6戸なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の21.6パーセント、中央値の35.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.7パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の4.91パーセントにあたる水準です。
46位との差は200戸、45位との差は500戸でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には42,600戸の開きがあります。
地方別に見る
壁や基礎の補強は、大地震が想定される地方で多くなります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の31.1パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.3パーセント、中部9県が17.6パーセント、九州・沖縄8県が10.3パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.2パーセント、中国5県が6.2パーセント、北海道が3.7パーセント、四国4県が3.6パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が486.7戸、東北6県が478.7戸、中国5県が427.2戸の順に多く、最も少ないのは関東7都県が341.8戸です。
地図で見る
| 項目 | 壁・柱・基礎を補強した持ち家数 |
|---|---|
| 北海道 | 17,800戸 |
| 青森県 | 4,000戸 |
| 岩手県 | 4,500戸 |
| 宮城県 | 11,300戸 |
| 秋田県 | 3,900戸 |
| 山形県 | 3,900戸 |
| 福島県 | 11,700戸 |
| 茨城県 | 11,000戸 |
| 栃木県 | 6,500戸 |
| 群馬県 | 6,200戸 |
| 埼玉県 | 23,600戸 |
| 千葉県 | 22,000戸 |
| 東京都 | 44,800戸 |
| 神奈川県 | 34,800戸 |
| 新潟県 | 9,800戸 |
| 富山県 | 4,700戸 |
| 石川県 | 4,600戸 |
| 福井県 | 3,100戸 |
| 山梨県 | 2,800戸 |
| 長野県 | 10,500戸 |
| 岐阜県 | 8,300戸 |
| 静岡県 | 15,700戸 |
| 愛知県 | 24,700戸 |
| 三重県 | 7,000戸 |
| 滋賀県 | 5,000戸 |
| 京都府 | 13,300戸 |
| 大阪府 | 32,700戸 |
| 兵庫県 | 23,600戸 |
| 奈良県 | 6,700戸 |
| 和歌山県 | 4,100戸 |
| 鳥取県 | 2,200戸 |
| 島根県 | 3,200戸 |
| 岡山県 | 7,700戸 |
| 広島県 | 11,400戸 |
| 山口県 | 5,400戸 |
| 徳島県 | 2,900戸 |
| 香川県 | 4,300戸 |
| 愛媛県 | 5,400戸 |
| 高知県 | 4,600戸 |
| 福岡県 | 15,100戸 |
| 佐賀県 | 2,700戸 |
| 長崎県 | 5,900戸 |
| 熊本県 | 8,800戸 |
| 大分県 | 5,000戸 |
| 宮崎県 | 4,000戸 |
| 鹿児島県 | 5,500戸 |
| 沖縄県 | 2,400戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、沖縄県、佐賀県でした。
47都道府県の平均は10,193.6戸、中央値は6,200戸です。
東京都の44,800戸は平均の4.4倍にあたります。
上位3で23.4パーセント、1位と47位で20.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと高知県が701.22戸で最も多く、開きは4.3倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは45位、人口あたり1位の高知県は実数では33位でした。
| 順位 | 都道府県 | 壁・柱・基礎を補強した持ち家数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの壁・柱・基礎を補強した持ち家数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 44800 | 関東 | 315.98 |
| 2 | 神奈川県 | 34800 | 関東 | 377.24 |
| 3 | 大阪府 | 32700 | 近畿 | 373.42 |
| 4 | 愛知県 | 24700 | 中部 | 331.1 |
| 5 | 埼玉県 | 23600 | 関東 | 321.88 |
| 5 | 兵庫県 | 23600 | 近畿 | 442.2 |
| 7 | 千葉県 | 22000 | 関東 | 351.94 |
| 8 | 北海道 | 17800 | 北海道 | 352.96 |
| 9 | 静岡県 | 15700 | 中部 | 445.14 |
| 10 | 福岡県 | 15100 | 九州 | 296.54 |
| 11 | 京都府 | 13300 | 近畿 | 527.78 |
| 12 | 福島県 | 11700 | 東北 | 671.26 |
| 13 | 広島県 | 11400 | 中国 | 420.04 |
| 14 | 宮城県 | 11300 | 東北 | 502.67 |
| 15 | 茨城県 | 11000 | 関東 | 392.02 |
| 16 | 長野県 | 10500 | 中部 | 528.43 |
| 17 | 新潟県 | 9800 | 中部 | 466.89 |
| 18 | 熊本県 | 8800 | 九州 | 518.56 |
| 19 | 岐阜県 | 8300 | 中部 | 433.19 |
| 20 | 岡山県 | 7700 | 中国 | 420.54 |
| 21 | 三重県 | 7000 | 近畿 | 409.12 |
| 22 | 奈良県 | 6700 | 近畿 | 521.4 |
| 23 | 栃木県 | 6500 | 関東 | 344.83 |
| 24 | 群馬県 | 6200 | 関東 | 328.04 |
| 25 | 長崎県 | 5900 | 九州 | 471.25 |
| 26 | 鹿児島県 | 5500 | 九州 | 359.01 |
| 27 | 愛媛県 | 5400 | 四国 | 423.2 |
| 27 | 山口県 | 5400 | 中国 | 421.55 |
| 29 | 滋賀県 | 5000 | 近畿 | 356.63 |
| 29 | 大分県 | 5000 | 九州 | 460.83 |
| 31 | 富山県 | 4700 | 中部 | 471.41 |
| 32 | 高知県 | 4600 | 四国 | 701.22 |
| 32 | 石川県 | 4600 | 中部 | 418.94 |
| 34 | 岩手県 | 4500 | 東北 | 393.01 |
| 35 | 香川県 | 4300 | 四国 | 468.92 |
| 36 | 和歌山県 | 4100 | 近畿 | 465.91 |
| 37 | 宮崎県 | 4000 | 九州 | 387.22 |
| 37 | 青森県 | 4000 | 東北 | 343.35 |
| 39 | 山形県 | 3900 | 東北 | 385.76 |
| 39 | 秋田県 | 3900 | 東北 | 434.78 |
| 41 | 島根県 | 3200 | 中国 | 498.44 |
| 42 | 福井県 | 3100 | 中部 | 419.49 |
| 43 | 徳島県 | 2900 | 四国 | 423.36 |
| 44 | 山梨県 | 2800 | 中部 | 353.98 |
| 45 | 佐賀県 | 2700 | 九州 | 342.64 |
| 46 | 沖縄県 | 2400 | 九州 | 163.71 |
| 47 | 鳥取県 | 2200 | 中国 | 414.31 |
このグラフについての豆知識
地震への備え
2019年以降に壁・柱・基礎などの補強工事をした持ち家は47万9,200戸。
リフォームをした持ち家の5パーセントほどです。
耐震改修工事として集計されるものは63万6,700戸で、こちらには筋かいの設置や金具による補強も含まれます。
2018年調査とは別のデータ
当サイトには一戸建てや空き家の数を比べた記事もありますが、あちらは社会・人口統計体系がもとで、調査年は2018年です。
この記事は2023年(令和5年)調査を直接使っています。
住宅・土地統計調査は5年に一度の標本調査です。
全国の住宅から選ばれた対象を調べて全体を推計するので、数字は100戸単位に丸められています。
小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の開き
1位の東京都は44,800戸、47位の鳥取県は2,200戸。
両者の間には20.4倍の開きがあります。
上位3で全国の23.4パーセント、上位10で53.2パーセントを占めます。
中央値は6,200戸、平均は10,193.6戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.3倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
壁や基礎を補強した持ち家の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
並びが最も重なったのは【内装の改修】全国254万3,900戸、差は20.5倍で、相関は0.98です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.77)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た壁・柱・基礎を補強した持ち家数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 11700 | 山形県 3900 |
| 関東 | 東京都 44800 | 群馬県 6200 |
| 中部 | 愛知県 24700 | 山梨県 2800 |
| 近畿 | 大阪府 32700 | 和歌山県 4100 |
| 中国 | 広島県 11400 | 鳥取県 2200 |
| 四国 | 愛媛県 5400 | 徳島県 2900 |
| 九州 | 福岡県 15100 | 沖縄県 2400 |
まとめ
壁や基礎を補強した持ち家の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で44,800戸、最も少ない鳥取県で2,200戸でした。
1位と47位の間には20.4倍の開きがあります。
上位3で全国の23.4パーセント、上位10で53.2パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は6,200戸、平均は10,193.6戸でした。
人口10万人あたりに直すと4.3倍の開きになります。
ここまでの壁や基礎を補強した持ち家の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、100戸単位に丸めた推計値であること。
2つ目は、複数の工事をした家が重複して数えられること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県が701.22戸で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは45位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が486.7戸で最多でした。
耐震改修工事や耐震診断を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【耐震診断を受けた持ち家】全国406万7,900戸、備えの進み方
- 【リフォームした持ち家】全国974万8,100戸、持ち家の4戸に1戸
- 【傷んでいる住宅】全国227万9,500戸、差は29.6倍
- 【屋根・外壁の改修】全国419万3,100戸、気候が効く工事
出典
- 統計名: 住宅・土地統計調査(2023年)(持ち家の増改築・改修工事)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004025523
- 備考: 2019年以降に壁・柱・基礎などの補強工事をした持ち家の数。当サイトの社会・人口統計体系にもとづく住宅の記事は2018年調査がもと。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2019年以降に壁・柱・基礎などの補強工事をした持ち家の数。
当サイトの社会・人口統計体系にもとづく住宅の記事は2018年調査がもと。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
