【こころの病気で通院する人】全国1.7%、都市部で高い

【こころの病気で通院する人】全国1.7%、都市部で高い

うつ病やその他のこころの病気で通院している人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。

東京都が2.1%で1位。
47都道府県の平均は1.62%、中央値は1.58%です。
最も高い2.1%と最も低い1.3%の差は0.8ポイント、倍率にすると1.62倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

1.6%

うつ病などこころの病気で通院している人の割合(2022年)

最も多い 東京都

2.1%

最も少ない 香川県

1.3%

こころの通院が多い上位5都府県

上位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合
上位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.51.01.52.0東京都: 2.1%2.1%神奈川県: 2.0%2.0%京都府: 1.9%1.9%新潟県: 1.9%1.9%滋賀県: 1.9%1.9%東京都神奈川県京都府新潟県滋賀県
上位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合
項目うつ病などこころの病気で通院している人の割合
東京都2.1%
神奈川県2.0%
京都府1.9%
新潟県1.9%
滋賀県1.9%
下位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合
下位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.20.40.60.81.01.21.4香川県: 1.3%1.3%長崎県: 1.4%1.4%秋田県: 1.4%1.4%石川県: 1.4%1.4%鹿児島県: 1.4%1.4%香川県長崎県秋田県石川県鹿児島県
下位5都道府県のうつ病などこころの病気で通院している人の割合
項目うつ病などこころの病気で通院している人の割合
香川県1.3%
長崎県1.4%
秋田県1.4%
石川県1.4%
鹿児島県1.4%

こころの通院が多い上位5都府県です。

東京都は2.1%、神奈川県は2.01%、京都府は1.93%でした。
1位と2位の差は0.09ポイントです。

4位は新潟県で1.9%、5位は滋賀県で1.87%。
上位5はいずれも47都道府県の平均1.62%を上回りました。

1位の東京都は平均を0.48ポイント上回りました。
中央値の1.58%と比べると0.52ポイント高く、平均に対する比では1.3倍にあたります。

6位以下は福岡県で1.84%、岩手県で1.83%、愛知県で1.83%と続きました。

2位と3位の差は0.08ポイント、3位と4位の差は0.03ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.04ポイントでした。

1位から5位までの幅は0.23ポイント、1位から8位までの幅は0.27ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

東京都は悩みを誰にも相談できない人の割合でも7位に入っています。
全国の値は1.7%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は東京都の2.1パーセント。
都市部が上位に並びます。

めずらしく東京都が1位の健康指標です

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下はこころの病気で通院している人の割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

悩みを誰にも相談できない人の割合で並べ替えると、順位が変わります。

1位は岩手県の6.48、2位は福島県の6.34、3位は大阪府の6.12。

4位以下は神奈川県、青森県と続きます。
逆に下位は長崎県が4.2、佐賀県が4.02。
岩手県と佐賀県では1.61倍の開きです。

健康の指標で東京都が1位になるのはめずらしいことです。
ストレスの多さだけでなく、メンタルクリニックの多さが受診の敷居を下げている面もあります。

通院の少ない県が健康とは限りません。
受診につながっていない不調が隠れている可能性もあります。

当サイトの精神科の診療所の記事とあわせて見ると、受け皿と通院の関係がはっきり見えます。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が1.71%で最も高く、四国4県が1.55%で最も低くなります。
近畿7府県1.69%と中国5県1.64%がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

悩みを誰にも相談できない人の割合の上位5都道府県
悩みを誰にも相談できない人の割合の上位5都道府県 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0123456岩手県: 6.56.5福島県: 6.36.3大阪府: 6.16.1神奈川県: 6.16.1青森県: 5.95.9岩手県福島県大阪府神奈川県青森県
悩みを誰にも相談できない人の割合の上位5都道府県
項目悩みを誰にも相談できない人の割合
岩手県6.5
福島県6.3
大阪府6.1
神奈川県6.1
青森県5.9

こころの通院が少ない下位5県

こころの通院が少ない下位5県です。

47位の香川県は1.3%、46位の長崎県は1.37%、45位の石川県は1.38%でした。
1位の東京都とは0.8ポイントの差があります。

44位は秋田県で1.38%、43位は鹿児島県で1.4%、42位は岐阜県で1.42%と続きます。

最も低い香川県は1.3パーセント。
1位と47位の差は1.6倍です。

47都道府県の中央値は1.58%、平均は1.62%です。
47位の香川県は平均を0.32ポイント下回りました。

47位の香川県は1位の東京都の61.9パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.62倍の開きです。

46位との差は0.07ポイント、45位との差は0.08ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.12ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均1.62%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.1ポイントです。

香川県は悩みを誰にも相談できない人の割合では中位位です。
全国の値は1.7%なので、47位はこれを0.4ポイント下回っています。

地図で見る

うつ病などこころの病気で通院している人の割合(2022年)
うつ病などこころの病気で通院している人の割合(2022年) 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(厚生労働省)をもとに作成。単位は%。 北海道 1.6%青森 1.5%岩手 1.8%宮城 1.6%秋田 1.4%山形 1.5%福島 1.6%茨城 1.6%栃木 1.6%群馬 1.6%埼玉 1.6%千葉 1.6%東京 2.1%神奈川 2.0%新潟 1.9%富山 1.5%石川 1.4%福井 1.5%山梨 1.7%長野 1.7%岐阜 1.4%静岡 1.6%愛知 1.8%三重 1.7%滋賀 1.9%京都 1.9%大阪 1.6%兵庫 1.5%奈良 1.7%和歌山 1.4%鳥取 1.8%島根 1.7%岡山 1.5%広島 1.8%山口 1.5%徳島 1.5%香川 1.3%愛媛 1.8%高知 1.6%福岡 1.8%佐賀 1.5%長崎 1.4%熊本 1.7%大分 1.6%宮崎 1.6%鹿児島 1.4%沖縄 1.8%
うつ病などこころの病気で通院している人の割合(%)
うつ病などこころの病気で通院している人の割合(2022年)
項目うつ病などこころの病気で通院している人の割合
北海道1.6%
青森県1.5%
岩手県1.8%
宮城県1.6%
秋田県1.4%
山形県1.5%
福島県1.6%
茨城県1.6%
栃木県1.6%
群馬県1.6%
埼玉県1.6%
千葉県1.6%
東京都2.1%
神奈川県2.0%
新潟県1.9%
富山県1.5%
石川県1.4%
福井県1.5%
山梨県1.7%
長野県1.7%
岐阜県1.4%
静岡県1.6%
愛知県1.8%
三重県1.7%
滋賀県1.9%
京都府1.9%
大阪府1.6%
兵庫県1.5%
奈良県1.7%
和歌山県1.4%
鳥取県1.8%
島根県1.7%
岡山県1.5%
広島県1.8%
山口県1.5%
徳島県1.5%
香川県1.3%
愛媛県1.8%
高知県1.6%
福岡県1.8%
佐賀県1.5%
長崎県1.4%
熊本県1.7%
大分県1.6%
宮崎県1.6%
鹿児島県1.4%
沖縄県1.8%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、京都府、新潟県、滋賀県が続きます。
淡いのは香川県、長崎県、石川県でした。

47都道府県の平均は1.62%、中央値は1.58%です。
東京都の2.1%は平均を0.48ポイント上回ります。

1位と47位の差は0.8ポイント、倍率にすると1.62倍でした。

悩みを誰にも相談できない人の割合で並べ替えると岩手県が6.48で最も高く、開きは1.61倍になります。

主指標で1位の東京都は悩みを誰にも相談できない人の割合では7位、悩みを誰にも相談できない人の割合で1位の岩手県は主指標では7位でした。

順位都道府県うつ病などこころの病気で通院している人の割合(%)地方悩みを誰にも相談できない人の割合
1東京都2.1関東5.85
2神奈川県2.01関東6.09
3京都府1.93近畿4.75
4新潟県1.9中部5.74
5滋賀県1.87近畿5.88
6福岡県1.84九州4.97
7愛知県1.83中部5.15
7岩手県1.83東北6.48
9鳥取県1.8中国5.5
10沖縄県1.77九州4.86
11広島県1.76中国5.13
12愛媛県1.75四国4.64
13三重県1.74近畿5.23
13長野県1.74中部5.21
13奈良県1.74近畿5.15
16熊本県1.66九州4.64
16山梨県1.66中部5.17
16島根県1.66中国4.89
19福島県1.64東北6.34
20大阪府1.63近畿6.12
21茨城県1.62関東5.03
22高知県1.61四国5.34
23大分県1.59九州4.96
24静岡県1.58中部5.29
24千葉県1.58関東5.26
24北海道1.58北海道5.24
27宮城県1.57東北5.65
27群馬県1.57関東5.29
29宮崎県1.56九州4.55
30埼玉県1.55関東5.35
30栃木県1.55関東5.18
32徳島県1.54四国4.9
33青森県1.51東北5.89
33富山県1.51中部5.06
35佐賀県1.5九州4.02
35兵庫県1.5近畿4.81
37山口県1.49中国4.53
38岡山県1.48中国5.01
39福井県1.47中部4.68
40山形県1.45東北4.96
41和歌山県1.44近畿4.62
42岐阜県1.42中部5.41
43鹿児島県1.4九州4.5
44秋田県1.38東北5.22
44石川県1.38中部4.91
46長崎県1.37九州4.2
47香川県1.3四国4.81
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

相談できる窓口があります

こころの負担が重いと感じるとき、ひとりで抱えこまずに相談できる窓口があります。

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、お住まいの都道府県の相談窓口につながります。
よりそいホットライン(0120-279-338)は24時間、通話料無料で相談を受けつけています。

通院はこころの手当ての一歩

うつ病などで通院している人は6歳以上の1.7パーセント。
この数字は年々増えていますが、それは不調が増えただけでなく、受診の敷居が下がった表れでもあります。

3年に一度の大規模調査

国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。

公表されているのは人数なので、6歳以上の世帯人員の総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の率とは分母の取り方が違うことがあります。

標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。

地方のなかで見たうつ病などこころの病気で通院している人の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北岩手県 1.83秋田県 1.38
関東東京都 2.1埼玉県 1.55
中部新潟県 1.9石川県 1.38
近畿京都府 1.93和歌山県 1.44
中国鳥取県 1.8岡山県 1.48
四国愛媛県 1.75香川県 1.3
九州福岡県 1.84長崎県 1.37
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

こころの病気で通院している人の割合を47都道府県で比べると、最も高い東京都で2.1%、最も低い香川県で1.3%でした。
その差は0.8ポイント、倍率にすると1.62倍です。

47都道府県の中央値は1.58%、平均は1.62%でした。
全国の値は1.7%です。
悩みを誰にも相談できない人の割合で並べ替えると開きは1.61倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では7位に位置します。

こころの病気で通院している人の割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、通院している人だけを数えたこと。
3つ目は2022年の数字であることです。

悩みを誰にも相談できない人の割合では岩手県が6.48で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では7位でした。

地方ごとの平均では関東7都県が1.71%で最も高く、四国4県が1.55%で最も低くなりました。
精神科の診療所や誰にも相談できない人を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041078
  • 備考: 6歳以上のうち、うつ病やその他のこころの病気で通院している人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は悩みを誰にも相談できない人の割合

注記: 6歳以上のうち、うつ病やその他のこころの病気で通院している人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は悩みを誰にも相談できない人の割合

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