2016年から2020年までのあいだに建てられた住宅は、全国で5,167,300戸。
人が住んでいる住宅のおよそ9パーセントにあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が736,900戸で1位。
47都道府県の平均は109,940.4戸、中央値は64,300戸です。
1位と47位の差は44.7倍、人口10万人あたりに直すと1.7倍でした。
47都道府県の単純平均
109,940戸
2016〜2020年建築住宅数(2023年)
最も多い 東京都
736,900戸
最も少ない 鳥取県
16,500戸
2016年以降の住宅が多い5都県
2016年以降の住宅が多い上位5都県です。
東京都は736,900戸、神奈川県は397,000戸、大阪府は369,600戸でした。
東京都は2位の神奈川県の1.86倍です。
4位は愛知県で326,100戸、5位は埼玉県で317,800戸。
上位5で全国の41.6パーセント、上位3で29.1パーセント、上位10で61.3パーセントでした。
1位だけで14.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は109,940.4戸なので、1位は平均の6.7倍。
中央値の64,300戸と比べると11.5倍にあたります。
6位以下は千葉県で256,900戸、福岡県で226,500戸、北海道で216,000戸と続きました。
2位と3位の差は27,400戸、3位と4位の差は43,500戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の58.4パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,133,900戸。
これだけで全国の21.9パーセントにあたります。
上位は人口が増えている、あるいは減りにくい都県で占められました。
新しい住宅は、人が集まる場所に建ちます。
実数でも人口あたりでも同じ都が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
2016〜2020年に建てられた住宅の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直しても、1位は変わりません。
1位は東京都の5,231.44戸、2位は沖縄県4,993.19戸、3位は宮城県4,889.58戸。
4位以下は熊本県、福岡県と続きます。
逆に人口あたりの下位は鳥取県3,072.63戸、奈良県2,993.83戸。
東京都と奈良県では1.7倍の開きです。
実数と人口あたりの両方で首位に立つのは、人口が増え続けているためです。
世帯が分かれて増えれば、住まいも新しく必要になります。
古い住宅の記事では、人口の減っている県が人口あたりの上位に並びました。
新しい住宅ではその逆になります。
同じ住宅でも、時期で切ると正反対の絵が出ます。
人口あたりの下位に来るのは、世帯数が伸びていない県です。
既にある住宅で足りてしまうため、新築の必要が小さくなります。
実数の44.7倍に対し、人口あたりでは1.7倍。
新築の集中は、人口の集中よりさらに強く出ます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が4,548.7戸で最も多く、四国4県が3,706戸で最も少なくなります。
九州・沖縄8県4,278.3戸と北海道4,241.9戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
2016年以降の住宅が少ない5県
2016年以降の住宅が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は16,500戸、46位の島根県は20,500戸、45位の高知県は21,100戸でした。
1位の東京都とは44.7倍の差があります。
44位は福井県で24,200戸、43位は徳島県で26,100戸、42位は和歌山県で27,800戸と続きます。
古い住宅の12.5倍と比べると、はるかに大きな開きです。
新築は特定の地域に集中します。
47都道府県の中央値は64,300戸。
平均は109,940.4戸なので、平均が中央値の1.7倍です。
47位の鳥取県は平均の15.0パーセント、中央値の25.7パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで14.3パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の2.24パーセントにあたる水準です。
46位との差は4,000戸、45位との差は4,600戸でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には720,400戸の開きがあります。
地方別に見る
新しい住宅は、人口の増えている地方に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の38.3パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が16.1パーセント、中部9県が15.6パーセント、九州・沖縄8県が11.6パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.5パーセント、中国5県が5.1パーセント、北海道が4.2パーセント、四国4県が2.6パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が4,548.7戸、九州・沖縄8県が4,278.3戸、北海道が4,241.9戸の順に多く、最も少ないのは四国4県が3,706戸です。
地図で見る
| 項目 | 2016〜2020年建築住宅数 |
|---|---|
| 北海道 | 216,000戸 |
| 青森県 | 41,300戸 |
| 岩手県 | 47,900戸 |
| 宮城県 | 110,700戸 |
| 秋田県 | 28,500戸 |
| 山形県 | 32,400戸 |
| 福島県 | 75,600戸 |
| 茨城県 | 117,600戸 |
| 栃木県 | 78,300戸 |
| 群馬県 | 75,400戸 |
| 埼玉県 | 317,800戸 |
| 千葉県 | 256,900戸 |
| 東京都 | 736,900戸 |
| 神奈川県 | 397,000戸 |
| 新潟県 | 74,200戸 |
| 富山県 | 38,100戸 |
| 石川県 | 41,500戸 |
| 福井県 | 24,200戸 |
| 山梨県 | 29,800戸 |
| 長野県 | 69,100戸 |
| 岐阜県 | 64,900戸 |
| 静岡県 | 136,100戸 |
| 愛知県 | 326,100戸 |
| 三重県 | 64,300戸 |
| 滋賀県 | 53,400戸 |
| 京都府 | 95,200戸 |
| 大阪府 | 369,600戸 |
| 兵庫県 | 183,700戸 |
| 奈良県 | 38,800戸 |
| 和歌山県 | 27,800戸 |
| 鳥取県 | 16,500戸 |
| 島根県 | 20,500戸 |
| 岡山県 | 73,800戸 |
| 広島県 | 107,300戸 |
| 山口県 | 47,200戸 |
| 徳島県 | 26,100戸 |
| 香川県 | 39,900戸 |
| 愛媛県 | 45,500戸 |
| 高知県 | 21,100戸 |
| 福岡県 | 226,500戸 |
| 佐賀県 | 30,800戸 |
| 長崎県 | 40,900戸 |
| 熊本県 | 80,800戸 |
| 大分県 | 45,300戸 |
| 宮崎県 | 39,300戸 |
| 鹿児島県 | 63,300戸 |
| 沖縄県 | 73,300戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県でした。
47都道府県の平均は109,940.4戸、中央値は64,300戸です。
東京都の736,900戸は平均の6.7倍にあたります。
上位3で29.1パーセント、1位と47位で44.7倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が5,231.44戸で最も多く、開きは1.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 2016〜2020年建築住宅数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの2016〜2020年建築住宅数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 736900 | 関東 | 5231.44 |
| 2 | 神奈川県 | 397000 | 関東 | 4301.66 |
| 3 | 大阪府 | 369600 | 近畿 | 4217.73 |
| 4 | 愛知県 | 326100 | 中部 | 4361.37 |
| 5 | 埼玉県 | 317800 | 関東 | 4335.02 |
| 6 | 千葉県 | 256900 | 関東 | 4105.80 |
| 7 | 福岡県 | 226500 | 九州 | 4438.57 |
| 8 | 北海道 | 216000 | 北海道 | 4241.95 |
| 9 | 兵庫県 | 183700 | 近畿 | 3420.86 |
| 10 | 静岡県 | 136100 | 中部 | 3828.41 |
| 11 | 茨城県 | 117600 | 関東 | 4162.83 |
| 12 | 宮城県 | 110700 | 東北 | 4889.58 |
| 13 | 広島県 | 107300 | 中国 | 3918.92 |
| 14 | 京都府 | 95200 | 近畿 | 3755.42 |
| 15 | 熊本県 | 80800 | 九州 | 4727.91 |
| 16 | 栃木県 | 78300 | 関東 | 4127.57 |
| 17 | 福島県 | 75600 | 東北 | 4278.44 |
| 18 | 群馬県 | 75400 | 関東 | 3964.25 |
| 19 | 新潟県 | 74200 | 中部 | 3490.12 |
| 20 | 岡山県 | 73800 | 中国 | 3995.67 |
| 21 | 沖縄県 | 73300 | 九州 | 4993.19 |
| 22 | 長野県 | 69100 | 中部 | 3448.10 |
| 23 | 岐阜県 | 64900 | 中部 | 3360.95 |
| 24 | 三重県 | 64300 | 近畿 | 3723.22 |
| 25 | 鹿児島県 | 63300 | 九州 | 4086.51 |
| 26 | 滋賀県 | 53400 | 近畿 | 3795.31 |
| 27 | 岩手県 | 47900 | 東北 | 4118.66 |
| 28 | 山口県 | 47200 | 中国 | 3636.36 |
| 29 | 愛媛県 | 45500 | 四国 | 3524.40 |
| 30 | 大分県 | 45300 | 九州 | 4133.21 |
| 31 | 石川県 | 41500 | 中部 | 3742.11 |
| 32 | 青森県 | 41300 | 東北 | 3488.18 |
| 33 | 長崎県 | 40900 | 九州 | 3228.10 |
| 34 | 香川県 | 39900 | 四国 | 4308.86 |
| 35 | 宮崎県 | 39300 | 九州 | 3771.59 |
| 36 | 奈良県 | 38800 | 近畿 | 2993.83 |
| 37 | 富山県 | 38100 | 中部 | 3783.52 |
| 38 | 山形県 | 32400 | 東北 | 3157.89 |
| 39 | 佐賀県 | 30800 | 九州 | 3874.21 |
| 40 | 山梨県 | 29800 | 中部 | 3743.72 |
| 41 | 秋田県 | 28500 | 東北 | 3118.16 |
| 42 | 和歌山県 | 27800 | 近畿 | 3116.59 |
| 43 | 徳島県 | 26100 | 四国 | 3755.40 |
| 44 | 福井県 | 24200 | 中部 | 3252.69 |
| 45 | 高知県 | 21100 | 四国 | 3168.17 |
| 46 | 島根県 | 20500 | 中国 | 3153.85 |
| 47 | 鳥取県 | 16500 | 中国 | 3072.63 |
このグラフについての豆知識
5年間に建った住宅
住宅・土地統計調査は5年ごとに行われます。
この区分は、2016年から2020年までに建てられた住宅を数えたものです。
2021年以降に建った住宅は次の区分に入るため、この数には含まれません。
全体の9パーセント
人が住んでいる住宅は全国で5,566万戸。
そのうち5,167,300戸が2016年以降の建築です。
1970年以前の住宅は385万戸ですから、新しい住宅のほうが多く残っている計算になります。
数字の開き
1位の東京都は736,900戸、47位の鳥取県は16,500戸で、その差は44.7倍です。
上位3で全国の29.1パーセント、上位10で61.3パーセントを占めます。
中央値は64,300戸、平均は109,940.4戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは1.7倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
2016〜2020年に建てられた住宅の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【2011〜2015年の住宅】全国444万6,400戸、人口あたりの差は1.9倍(順位相関0.99)です。
最も食い違ったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.77)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た2016〜2020年建築住宅数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 110700 | 秋田県 28500 |
| 関東 | 東京都 736900 | 群馬県 75400 |
| 中部 | 愛知県 326100 | 福井県 24200 |
| 近畿 | 大阪府 369600 | 和歌山県 27800 |
| 中国 | 広島県 107300 | 鳥取県 16500 |
| 四国 | 愛媛県 45500 | 高知県 21100 |
| 九州 | 福岡県 226500 | 佐賀県 30800 |
まとめ
2016〜2020年に建てられた住宅の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で736,900戸、最も少ない鳥取県で16,500戸でした。
1位と47位の差は44.7倍です。
上位3で全国の29.1パーセント、上位10で61.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は64,300戸、平均は109,940.4戸でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは1.7倍まで縮みます。
2016〜2020年に建てられた住宅の数の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、5年間に建てられた分であること。
2つ目は、2021年以降の住宅は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでも東京都が5,231.44戸で1位。
実数と同じ顔ぶれです。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の38.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が4,548.7戸で最多でした。
古い住宅の数や着工新設住宅戸数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【高齢者向け設備がある住宅】全国3,115万4,500戸、6割に設備
- 【2011〜2015年の住宅】全国444万6,400戸、人口あたりの差は1.9倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH1626(2016〜2020年建築住宅数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH1626(2016〜2020年建築住宅数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
