1年間に着工された住宅用の建物は、全国で42万2,571棟。
戸数ではなく棟数で数えた数字です。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字。
東京都が37,678棟で1位。
人口10万人あたりでは北陸の県が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
8,991棟
着工居住用建築物数(2024年)
最も多い 東京都
37,678棟
最も少ない 高知県
1,853棟
地方でまとめると、関東が四国の7.2倍
棟で数えると、一戸建ての多い県が上位に来ます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の34.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が21パーセント、近畿7府県が14.9パーセント、九州・沖縄8県が10.9パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.3パーセント、中国5県が5.4パーセント、北海道が3.2パーセント、四国4県が2.7パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が430.3棟、東北6県が376.3棟、関東7都県が334.9棟の順に多く、最も少ないのは北海道が267.3棟です。
地図で見ると、上位5県のうち3つが関東
| 項目 | 着工居住用建築物数 |
|---|---|
| 北海道 | 13,480棟 |
| 青森県 | 4,167棟 |
| 岩手県 | 4,390棟 |
| 宮城県 | 8,269棟 |
| 秋田県 | 3,255棟 |
| 山形県 | 4,425棟 |
| 福島県 | 6,384棟 |
| 茨城県 | 11,332棟 |
| 栃木県 | 7,396棟 |
| 群馬県 | 8,170棟 |
| 埼玉県 | 29,589棟 |
| 千葉県 | 22,283棟 |
| 東京都 | 37,678棟 |
| 神奈川県 | 29,447棟 |
| 新潟県 | 9,889棟 |
| 富山県 | 6,780棟 |
| 石川県 | 5,024棟 |
| 福井県 | 3,015棟 |
| 山梨県 | 3,299棟 |
| 長野県 | 9,520棟 |
| 岐阜県 | 7,189棟 |
| 静岡県 | 13,241棟 |
| 愛知県 | 30,737棟 |
| 三重県 | 6,102棟 |
| 滋賀県 | 5,766棟 |
| 京都府 | 7,156棟 |
| 大阪府 | 22,390棟 |
| 兵庫県 | 14,852棟 |
| 奈良県 | 3,928棟 |
| 和歌山県 | 2,744棟 |
| 鳥取県 | 2,343棟 |
| 島根県 | 2,154棟 |
| 岡山県 | 6,249棟 |
| 広島県 | 8,277棟 |
| 山口県 | 3,990棟 |
| 徳島県 | 2,277棟 |
| 香川県 | 3,519棟 |
| 愛媛県 | 3,897棟 |
| 高知県 | 1,853棟 |
| 福岡県 | 15,763棟 |
| 佐賀県 | 2,993棟 |
| 長崎県 | 3,314棟 |
| 熊本県 | 7,407棟 |
| 大分県 | 3,535棟 |
| 宮崎県 | 3,849棟 |
| 鹿児島県 | 5,246棟 |
| 沖縄県 | 4,008棟 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、愛知県、埼玉県、神奈川県、千葉県です。
ただし上位の差が小さいため、濃淡はゆるやかです。
淡いのは高知県、島根県、徳島県でした。
47都道府県の平均は8,990.9棟、中央値は6,102棟です。
東京都の37,678棟は平均の4.2倍にあたります。
上位3都府県で23.2パーセント、1位と47位で20.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 着工居住用建築物数(棟) | 地方 | 人口10万人あたりの着工居住用建築物数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 37678 | 関東 | 265.75 |
| 2 | 愛知県 | 30737 | 中部 | 412.02 |
| 3 | 埼玉県 | 29589 | 関東 | 403.56 |
| 4 | 神奈川県 | 29447 | 関東 | 319.21 |
| 5 | 大阪府 | 22390 | 近畿 | 255.68 |
| 6 | 千葉県 | 22283 | 関東 | 356.47 |
| 7 | 福岡県 | 15763 | 九州 | 309.56 |
| 8 | 兵庫県 | 14852 | 近畿 | 278.28 |
| 9 | 北海道 | 13480 | 北海道 | 267.30 |
| 10 | 静岡県 | 13241 | 中部 | 375.42 |
| 11 | 茨城県 | 11332 | 関東 | 403.85 |
| 12 | 新潟県 | 9889 | 中部 | 471.13 |
| 13 | 長野県 | 9520 | 中部 | 479.11 |
| 14 | 広島県 | 8277 | 中国 | 304.97 |
| 15 | 宮城県 | 8269 | 東北 | 367.84 |
| 16 | 群馬県 | 8170 | 関東 | 432.28 |
| 17 | 熊本県 | 7407 | 九州 | 436.48 |
| 18 | 栃木県 | 7396 | 関東 | 392.36 |
| 19 | 岐阜県 | 7189 | 中部 | 375.21 |
| 20 | 京都府 | 7156 | 近畿 | 283.97 |
| 21 | 富山県 | 6780 | 中部 | 680.04 |
| 22 | 福島県 | 6384 | 東北 | 366.27 |
| 23 | 岡山県 | 6249 | 中国 | 341.29 |
| 24 | 三重県 | 6102 | 近畿 | 356.63 |
| 25 | 滋賀県 | 5766 | 近畿 | 411.27 |
| 26 | 鹿児島県 | 5246 | 九州 | 342.43 |
| 27 | 石川県 | 5024 | 中部 | 457.56 |
| 28 | 山形県 | 4425 | 東北 | 437.69 |
| 29 | 岩手県 | 4390 | 東北 | 383.41 |
| 30 | 青森県 | 4167 | 東北 | 357.68 |
| 31 | 沖縄県 | 4008 | 九州 | 273.40 |
| 32 | 山口県 | 3990 | 中国 | 311.48 |
| 33 | 奈良県 | 3928 | 近畿 | 305.68 |
| 34 | 愛媛県 | 3897 | 四国 | 305.41 |
| 35 | 宮崎県 | 3849 | 九州 | 372.60 |
| 36 | 大分県 | 3535 | 九州 | 325.81 |
| 37 | 香川県 | 3519 | 四国 | 383.75 |
| 38 | 長崎県 | 3314 | 九州 | 264.70 |
| 39 | 山梨県 | 3299 | 中部 | 417.07 |
| 40 | 秋田県 | 3255 | 東北 | 362.88 |
| 41 | 福井県 | 3015 | 中部 | 407.98 |
| 42 | 佐賀県 | 2993 | 九州 | 379.82 |
| 43 | 和歌山県 | 2744 | 近畿 | 311.82 |
| 44 | 鳥取県 | 2343 | 中国 | 441.24 |
| 45 | 徳島県 | 2277 | 四国 | 332.41 |
| 46 | 島根県 | 2154 | 中国 | 335.51 |
| 47 | 高知県 | 1853 | 四国 | 282.47 |
着工した住宅用の建物が多い5都府県
着工した住宅用の建物が多い上位5都府県です。
東京都は37,678棟、愛知県は30,737棟、埼玉県は29,589棟でした。
東京都は2位の愛知県の1.23倍で、上位は接近しています。
4位以下は神奈川県、千葉県と続き、上位5都府県で全国の35.5パーセント。
上位3都府県で23.2パーセント、上位10都道府県で54.3パーセントでした。
1位のシェアは8.9パーセント。
新築住宅の戸数(15.9パーセント)より低く、棟で数えると差が縮まります。
人口あたりでは北陸と信越が上位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は着工居住用建築物数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、北陸と信越の県が上位に来ます。
1位は富山県の680.04棟、2位は長野県479.11棟、3位は新潟県471.13棟。
逆に人口あたりの下位は長崎県264.7棟、大阪府255.68棟。
富山県と大阪府では2.7倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは45位。
富山県が突出するのは、一戸建てを建てる文化が根づいているためかもしれません。
当サイトの新築住宅の記事でも富山県は人口あたり上位でした。
1棟あたりの世帯数が少ない、つまり一戸建てが中心だということです。
大阪府や東京都が下位なのは、集合住宅が多いためです。
1棟のマンションに何十戸も入るので、棟数で数えると少なくなります。
戸数と棟数、どちらで見るかで景色が変わる好例です。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が430.3棟で最も多く、北海道が267.3棟で最も少なくなります。
東北6県376.3棟と関東7都県334.9棟がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
着工した住宅用の建物が少ない5県
着工した住宅用の建物が少ない下位5県です。
高知県は1,853棟、島根県は2,154棟、徳島県は2,277棟でした。
東京都とは20.3倍の差があります。
新築住宅の戸数では61.4倍だった開きが、棟数では20.3倍。
都市では1棟のマンションに多くの世帯が入るため、棟で数えると差が小さくなります。
47都道府県の中央値は6,102棟。
平均は8,990.9棟なので、平均が中央値の1.5倍です。
1位と47位で20.3倍。この統計で分かること、分からないこと
棟数と戸数
この指標は着工した居住用建築物の棟数です。
当サイトには着工新設住宅の戸数を扱った記事もあります。
1棟のマンションに100戸あっても、棟数では1です。
戸数では東京都のシェアが15.9パーセントでしたが、棟数では8.9パーセント。
数え方で印象が変わります。
富山県が人口あたり1位
人口10万人あたりでは富山県が680.04棟。
2位の長野県479.11棟に1.4倍の差をつけています。
一戸建てを建てる文化が根づいた県では、棟数が多くなります。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の着工居住用建築物数は、2014年の496,808棟から2024年の422,571棟へ、この10年でおよそ15%減りました。
東京都は2014年から1位を守っています。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは鳥取県で26%増です。
順位の並びがにている記事
着工居住用建築物数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【着工建築物の数】全国48万7,774棟、1年で建った建物の数ですで、順位相関は1でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.81)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た着工居住用建築物数
| 地方 | 最も多い(棟) | 最も少ない(棟) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 8269 | 秋田県 3255 |
| 関東 | 東京都 37678 | 栃木県 7396 |
| 中部 | 愛知県 30737 | 福井県 3015 |
| 近畿 | 大阪府 22390 | 和歌山県 2744 |
| 中国 | 広島県 8277 | 島根県 2154 |
| 四国 | 愛媛県 3897 | 高知県 1853 |
| 九州 | 福岡県 15763 | 佐賀県 2993 |
まとめ
着工した住宅用の建物を47都道府県で比べると、最も多い東京都で37,678棟、最も少ない高知県で1,853棟でした。
戸数の61.4倍に対し、棟数では20.3倍にとどまります。
着工居住用建築物数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、戸数ではなく棟数であること。
2つ目は、住宅以外の建物は含まれないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県680.04棟が1位。
一戸建てが中心の県ほど、棟数が多くなります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の34.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が430.3棟で最多でした。
新築住宅の戸数や着工建築物の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH1700(着工居住用建築物数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH1700(着工居住用建築物数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
