保育所や認定こども園などが受け入れられる子どもの数は、全国で2,266,613人。
実際に通う子は190万5,477人なので、36万人ほどの余裕があります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が322,135人で1位。
47都道府県の平均は48,225.8人、中央値は26,030人です。
1位と47位の間には28.4倍の開き、人口10万人あたりでは3.4倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
48,226人
保育所等定員数(2023年)
最も多い 東京都
322,135人
最も少ない 徳島県
11,327人
保育所の定員が多い5都府県
保育所の定員が多い上位5都府県です。
東京都は322,135人、愛知県は169,679人、神奈川県は164,377人でした。
東京都は2位の愛知県の1.9倍です。
4位は埼玉県で125,366人、5位は千葉県で108,662人。
上位5で全国の39.3パーセント、上位3で29パーセント、上位10で56.5パーセントでした。
1位だけで14.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は48,225.8人なので、1位は平均の6.7倍。
中央値の26,030人と比べると12.4倍にあたります。
6位以下は福岡県で106,591人、大阪府で103,426人、北海道で65,417人と続きました。
2位と3位の差は5,302人、3位と4位の差は39,011人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の60.7パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると491,814人。
これだけで全国の21.7パーセントにあたります。
定員は子どもの数と、共働き世帯の多さの両方で決まります。
上位には人口の多い都府県が並びました。
人口あたりでは高知県が1位になります
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
保育所などの定員数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、四国の県が首位に立ちます。
1位は高知県の3,698.05人、2位は沖縄県3,261.17人、3位は島根県3,157.38人。
4位以下は長野県、鳥取県と続きます。
逆に人口あたりの下位は静岡県1,178.06人、兵庫県1,083.99人。
高知県と兵庫県では3.4倍の開きです。
人口あたりで上位に来る県には、共働きが当たり前として続いてきた地域が多く含まれます。
保育の需要が古くから高く、受け皿も厚く整えられてきました。
幼稚園ではなく保育所に通うのが標準という地域では、定員も自然に大きくなります。
認定こども園への移行が進んだ県では、その分がこの数字に加わります。
人口あたりの下位に来るのは、幼稚園の比重が大きい地域や、子どもの比率が低い県です。
実数の28.4倍に対し、人口あたりでは3.4倍。
保育の受け皿には、はっきりした地域差があります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が2,188.8人で最も多く、北海道が1,284.7人で最も少なくなります。
中国5県2,093.8人と四国4県2,060.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
保育所の定員が少ない5県
保育所の定員が少ない下位5県です。
47位の徳島県は11,327人、46位の福井県は13,001人、45位の鳥取県は13,797人でした。
1位の東京都とは28.4倍の差があります。
44位は富山県で14,604人、43位は香川県で15,315人、42位は青森県で15,881人と続きます。
人口の差とほぼ同じ大きさです。
人口あたりに直すと3.4倍まで縮みます。
47都道府県の中央値は26,030人。
平均は48,225.8人なので、平均が中央値の1.9倍です。
47位の徳島県は平均の23.5パーセント、中央値の43.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで14.2パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の徳島県は、1位の東京都の3.52パーセントにあたる水準です。
46位との差は1,674人、45位との差は2,470人でした。
1位の東京都と47位の徳島県の間には310,808人の開きがあります。
地方別に見る
保育所の定員は、共働きの多さを映します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の36.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.5パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセント、近畿7府県が13.1パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が6.5パーセント、東北6県が5.7パーセント、四国4県が3.3パーセント、北海道が2.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が2,188.8人、中国5県が2,093.8人、四国4県が2,060.2人の順に多く、最も少ないのは北海道が1,284.7人です。
地図で見る
| 項目 | 保育所等定員数 |
|---|---|
| 北海道 | 65,417人 |
| 青森県 | 15,881人 |
| 岩手県 | 19,965人 |
| 宮城県 | 32,499人 |
| 秋田県 | 16,407人 |
| 山形県 | 19,908人 |
| 福島県 | 24,790人 |
| 茨城県 | 46,720人 |
| 栃木県 | 33,292人 |
| 群馬県 | 26,030人 |
| 埼玉県 | 125,366人 |
| 千葉県 | 108,662人 |
| 東京都 | 322,135人 |
| 神奈川県 | 164,377人 |
| 新潟県 | 48,683人 |
| 富山県 | 14,604人 |
| 石川県 | 18,769人 |
| 福井県 | 13,001人 |
| 山梨県 | 18,119人 |
| 長野県 | 57,266人 |
| 岐阜県 | 36,424人 |
| 静岡県 | 41,880人 |
| 愛知県 | 169,679人 |
| 三重県 | 39,285人 |
| 滋賀県 | 22,129人 |
| 京都府 | 40,430人 |
| 大阪府 | 103,426人 |
| 兵庫県 | 58,210人 |
| 奈良県 | 17,131人 |
| 和歌山県 | 17,320人 |
| 鳥取県 | 13,797人 |
| 島根県 | 20,523人 |
| 岡山県 | 37,576人 |
| 広島県 | 52,991人 |
| 山口県 | 23,143人 |
| 徳島県 | 11,327人 |
| 香川県 | 15,315人 |
| 愛媛県 | 22,442人 |
| 高知県 | 24,629人 |
| 福岡県 | 106,591人 |
| 佐賀県 | 18,530人 |
| 長崎県 | 29,022人 |
| 熊本県 | 41,120人 |
| 大分県 | 17,768人 |
| 宮崎県 | 20,913人 |
| 鹿児島県 | 25,248人 |
| 沖縄県 | 47,874人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで愛知県、神奈川県、埼玉県、千葉県が続きます。
淡いのは徳島県、福井県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は48,225.8人、中央値は26,030人です。
東京都の322,135人は平均の6.7倍にあたります。
上位3で29パーセント、1位と47位で28.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと高知県が3,698.05人で最も多く、開きは3.4倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは10位、人口あたり1位の高知県は実数では27位でした。
| 順位 | 都道府県 | 保育所等定員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの保育所等定員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 322135 | 関東 | 2286.92 |
| 2 | 愛知県 | 169679 | 中部 | 2269.35 |
| 3 | 神奈川県 | 164377 | 関東 | 1781.09 |
| 4 | 埼玉県 | 125366 | 関東 | 1710.08 |
| 5 | 千葉県 | 108662 | 関東 | 1736.65 |
| 6 | 福岡県 | 106591 | 九州 | 2088.79 |
| 7 | 大阪府 | 103426 | 近畿 | 1180.26 |
| 8 | 北海道 | 65417 | 北海道 | 1284.70 |
| 9 | 兵庫県 | 58210 | 近畿 | 1083.99 |
| 10 | 長野県 | 57266 | 中部 | 2857.58 |
| 11 | 広島県 | 52991 | 中国 | 1935.39 |
| 12 | 新潟県 | 48683 | 中部 | 2289.89 |
| 13 | 沖縄県 | 47874 | 九州 | 3261.17 |
| 14 | 茨城県 | 46720 | 関東 | 1653.81 |
| 15 | 静岡県 | 41880 | 中部 | 1178.06 |
| 16 | 熊本県 | 41120 | 九州 | 2406.09 |
| 17 | 京都府 | 40430 | 近畿 | 1594.87 |
| 18 | 三重県 | 39285 | 近畿 | 2274.75 |
| 19 | 岡山県 | 37576 | 中国 | 2034.43 |
| 20 | 岐阜県 | 36424 | 中部 | 1886.28 |
| 21 | 栃木県 | 33292 | 関東 | 1754.98 |
| 22 | 宮城県 | 32499 | 東北 | 1435.47 |
| 23 | 長崎県 | 29022 | 九州 | 2290.61 |
| 24 | 群馬県 | 26030 | 関東 | 1368.56 |
| 25 | 鹿児島県 | 25248 | 九州 | 1629.95 |
| 26 | 福島県 | 24790 | 東北 | 1402.94 |
| 27 | 高知県 | 24629 | 四国 | 3698.05 |
| 28 | 山口県 | 23143 | 中国 | 1782.97 |
| 29 | 愛媛県 | 22442 | 四国 | 1738.34 |
| 30 | 滋賀県 | 22129 | 近畿 | 1572.78 |
| 31 | 宮崎県 | 20913 | 九州 | 2007.01 |
| 32 | 島根県 | 20523 | 中国 | 3157.38 |
| 33 | 岩手県 | 19965 | 東北 | 1716.68 |
| 34 | 山形県 | 19908 | 東北 | 1940.35 |
| 35 | 石川県 | 18769 | 中部 | 1692.43 |
| 36 | 佐賀県 | 18530 | 九州 | 2330.82 |
| 37 | 山梨県 | 18119 | 中部 | 2276.26 |
| 38 | 大分県 | 17768 | 九州 | 1621.17 |
| 39 | 和歌山県 | 17320 | 近畿 | 1941.70 |
| 40 | 奈良県 | 17131 | 近畿 | 1321.84 |
| 41 | 秋田県 | 16407 | 東北 | 1795.08 |
| 42 | 青森県 | 15881 | 東北 | 1341.30 |
| 43 | 香川県 | 15315 | 四国 | 1653.89 |
| 44 | 富山県 | 14604 | 中部 | 1450.25 |
| 45 | 鳥取県 | 13797 | 中国 | 2569.27 |
| 46 | 福井県 | 13001 | 中部 | 1747.45 |
| 47 | 徳島県 | 11327 | 四国 | 1629.78 |
このグラフについての豆知識
保育所等の範囲
ここでいう保育所等には、認可保育所のほか、幼保連携型認定こども園、保育所型認定こども園、特定地域型保育事業が含まれます。
認可外の保育施設は含まれません。
当サイトには認可外保育施設を使う子どもの数を比べた記事もあります。
定員と在所児
全国の定員は2,266,613人、実際に通う子どもは190万5,477人。
定員の84パーセントが埋まっている計算になります。
地域によっては定員に空きがあり、別の地域では待機児童が出る。
数字の上での余裕は、必ずしも足りていることを意味しません。
数字の開き
1位の東京都は322,135人、47位の徳島県は11,327人。
両者の間には28.4倍の開きがあります。
上位3で全国の29パーセント、上位10で56.5パーセントを占めます。
中央値は26,030人、平均は48,225.8人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.4倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の保育所などの定員数は、2013年の2,151,140人から2023年の2,266,614人へ、この10年で5%増えました。
2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県別では東京都の80%増が最大です。
順位の並びがにている記事
保育所などの定員数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
0.99という高い相関を示したのが【保育所に通う子ども】全国190万5,477人、定員の84%が埋まるでした。
最も食い違ったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.72)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た保育所等定員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 32499 | 青森県 15881 |
| 関東 | 東京都 322135 | 群馬県 26030 |
| 中部 | 愛知県 169679 | 福井県 13001 |
| 近畿 | 大阪府 103426 | 奈良県 17131 |
| 中国 | 広島県 52991 | 鳥取県 13797 |
| 四国 | 高知県 24629 | 徳島県 11327 |
| 九州 | 福岡県 106591 | 大分県 17768 |
まとめ
保育所などの定員数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で322,135人、最も少ない徳島県で11,327人でした。
1位と47位の間には28.4倍の開きがあります。
上位3で全国の29パーセント、上位10で56.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は26,030人、平均は48,225.8人でした。
人口10万人あたりに直すと3.4倍の開きになります。
保育所などの定員数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、認定こども園や地域型保育も含むこと。
2つ目は、認可外の施設は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県が3,698.05人で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の36.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が2,188.8人で最多でした。
保育所に通う子どもの数や認可外保育を使う子を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードJ2505(保育所等定員数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードJ2505(保育所等定員数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
