病院の数が10年でどう変わったかを、47都道府県で並べて比べます。
2013年と2023年の比較です。
病院はベッドが20床以上ある医療機関で、19床以下の診療所は含みません。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。
全国は8,540施設から8,122施設へ、418施設減りました。
47都道府県の単純平均
-5.5%
病院数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
最も多い 千葉県
3.6%
最も少ない 島根県
-13.2%
地図で見る10年の変化
| 項目 | 病院数の10年変化率 |
|---|---|
| 北海道 | -7.1% |
| 青森県 | -11.9% |
| 岩手県 | -1.1% |
| 宮城県 | -4.9% |
| 秋田県 | -12.3% |
| 山形県 | -2.9% |
| 福島県 | -4.7% |
| 茨城県 | -6.0% |
| 栃木県 | -0.9% |
| 群馬県 | -3.1% |
| 埼玉県 | 0% |
| 千葉県 | 3.6% |
| 東京都 | -1.4% |
| 神奈川県 | -2.3% |
| 新潟県 | -9.2% |
| 富山県 | -3.7% |
| 石川県 | -10.2% |
| 福井県 | -4.3% |
| 山梨県 | 0% |
| 長野県 | -5.4% |
| 岐阜県 | -8.7% |
| 静岡県 | -5.6% |
| 愛知県 | -3.4% |
| 三重県 | -9.7% |
| 滋賀県 | 0% |
| 京都府 | -7.5% |
| 大阪府 | -6.2% |
| 兵庫県 | -2.3% |
| 奈良県 | 0% |
| 和歌山県 | -3.5% |
| 鳥取県 | -4.4% |
| 島根県 | -13.2% |
| 岡山県 | -6.5% |
| 広島県 | -6.5% |
| 山口県 | -6.1% |
| 徳島県 | -7.9% |
| 香川県 | -6.5% |
| 愛媛県 | -6.3% |
| 高知県 | -9.9% |
| 福岡県 | -2.4% |
| 佐賀県 | -12.0% |
| 長崎県 | -8.2% |
| 熊本県 | -5.6% |
| 大分県 | -4.4% |
| 宮崎県 | -8.5% |
| 鹿児島県 | -11.2% |
| 沖縄県 | -5.3% |
| 項目 | 全国の病院数 |
|---|---|
| 2008年 | 8,794% |
| 2009年 | 8,739% |
| 2010年 | 8,670% |
| 2011年 | 8,605% |
| 2012年 | 8,565% |
| 2013年 | 8,540% |
| 2014年 | 8,493% |
| 2015年 | 8,480% |
| 2016年 | 8,442% |
| 2017年 | 8,412% |
| 2018年 | 8,372% |
| 2019年 | 8,300% |
| 2020年 | 8,238% |
| 2021年 | 8,205% |
| 2022年 | 8,156% |
| 2023年 | 8,122% |
日本地図で見ると、色が濃い(減り方が小さい)のは首都圏と滋賀県、奈良県、山梨県。
淡い(減り方が大きい)のは山陰と東北、南九州でした。
47都道府県の単純平均はマイナス5.52パーセント、中央値はマイナス5.56パーセントです。
全国値のマイナス4.89パーセントより減り方が大きいのは、病院数の多い都府県ほど減り方が小さいためです。
増減なし以上だったのは5都県、10パーセント以上減ったのは6県。
全体として緩やかな減少でした。
| 順位 | 都道府県 | 病院数の10年変化率(%) | 地方 | 2023年の病院数 | 2013年の病院数 | 10年間の増減数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 千葉県 | 3.58 | 関東 | 289 | 279 | 10 |
| 2 | 埼玉県 | 0.0 | 関東 | 342 | 342 | 0 |
| 2 | 山梨県 | 0.0 | 中部 | 60 | 60 | 0 |
| 2 | 滋賀県 | 0.0 | 近畿 | 58 | 58 | 0 |
| 2 | 奈良県 | 0.0 | 近畿 | 75 | 75 | 0 |
| 6 | 栃木県 | -0.92 | 関東 | 108 | 109 | -1 |
| 7 | 岩手県 | -1.09 | 東北 | 91 | 92 | -1 |
| 8 | 東京都 | -1.39 | 関東 | 637 | 646 | -9 |
| 9 | 兵庫県 | -2.27 | 近畿 | 344 | 352 | -8 |
| 10 | 神奈川県 | -2.34 | 関東 | 334 | 342 | -8 |
| 11 | 福岡県 | -2.37 | 九州 | 453 | 464 | -11 |
| 12 | 山形県 | -2.94 | 東北 | 66 | 68 | -2 |
| 13 | 群馬県 | -3.05 | 関東 | 127 | 131 | -4 |
| 14 | 愛知県 | -3.38 | 中部 | 314 | 325 | -11 |
| 15 | 和歌山県 | -3.49 | 近畿 | 83 | 86 | -3 |
| 16 | 富山県 | -3.67 | 中部 | 105 | 109 | -4 |
| 17 | 福井県 | -4.29 | 中部 | 67 | 70 | -3 |
| 18 | 大分県 | -4.43 | 九州 | 151 | 158 | -7 |
| 19 | 鳥取県 | -4.44 | 中国 | 43 | 45 | -2 |
| 20 | 福島県 | -4.69 | 東北 | 122 | 128 | -6 |
| 21 | 宮城県 | -4.93 | 東北 | 135 | 142 | -7 |
| 22 | 沖縄県 | -5.32 | 九州 | 89 | 94 | -5 |
| 23 | 長野県 | -5.38 | 中部 | 123 | 130 | -7 |
| 24 | 静岡県 | -5.56 | 中部 | 170 | 180 | -10 |
| 25 | 熊本県 | -5.61 | 九州 | 202 | 214 | -12 |
| 26 | 茨城県 | -6.01 | 関東 | 172 | 183 | -11 |
| 27 | 山口県 | -6.08 | 中国 | 139 | 148 | -9 |
| 28 | 大阪府 | -6.17 | 近畿 | 502 | 535 | -33 |
| 29 | 愛媛県 | -6.29 | 四国 | 134 | 143 | -9 |
| 30 | 広島県 | -6.45 | 中国 | 232 | 248 | -16 |
| 31 | 岡山県 | -6.47 | 中国 | 159 | 170 | -11 |
| 32 | 香川県 | -6.52 | 四国 | 86 | 92 | -6 |
| 33 | 北海道 | -7.13 | 北海道 | 534 | 575 | -41 |
| 34 | 京都府 | -7.51 | 近畿 | 160 | 173 | -13 |
| 35 | 徳島県 | -7.89 | 四国 | 105 | 114 | -9 |
| 36 | 長崎県 | -8.18 | 九州 | 146 | 159 | -13 |
| 37 | 宮崎県 | -8.51 | 九州 | 129 | 141 | -12 |
| 38 | 岐阜県 | -8.74 | 中部 | 94 | 103 | -9 |
| 39 | 新潟県 | -9.16 | 中部 | 119 | 131 | -12 |
| 40 | 三重県 | -9.71 | 近畿 | 93 | 103 | -10 |
| 41 | 高知県 | -9.92 | 四国 | 118 | 131 | -13 |
| 42 | 石川県 | -10.2 | 中部 | 88 | 98 | -10 |
| 43 | 鹿児島県 | -11.2 | 九州 | 230 | 259 | -29 |
| 44 | 青森県 | -11.88 | 東北 | 89 | 101 | -12 |
| 45 | 佐賀県 | -12.04 | 九州 | 95 | 108 | -13 |
| 46 | 秋田県 | -12.33 | 東北 | 64 | 73 | -9 |
| 47 | 島根県 | -13.21 | 中国 | 46 | 53 | -7 |
減り方が小さかった5都県
減り方が小さかった上位5都県です。
千葉県はプラス3.58パーセント、埼玉県・山梨県・滋賀県・奈良県はいずれも増減なしの0.00パーセントでした。
増えたのは千葉県だけです。
6位以下は栃木県マイナス0.92パーセント、岩手県マイナス1.09パーセント、東京都マイナス1.39パーセントと続きます。
47都道府県のうち42県で病院が減りました。
増えたのは千葉県の1県だけ、横ばいが4県です。
高齢化が進んだ県ほど、病院が減っている
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の病院数の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
高齢者が多い県ほど病院が必要になりそうですが、数字は逆でした。
65歳以上人口割合との相関係数はマイナス0.49。
高齢化が進んだ県ほど、病院の減り方が大きくなっています。
高齢化率が全国1位の秋田県は病院数でマイナス12.33パーセントで46位、2位の高知県はマイナス9.92パーセント。
逆に高齢化率が最も低い東京都はマイナス1.39パーセントで8位、増えた千葉県は高齢化率で40位でした。
人口が減れば患者も減り、経営が続かなくなる。
医師や看護師の確保も難しくなる。
高齢者の割合が高いことと、病院を支えられることは別だということでしょう。
同じ期間に医師の数は全国で13.2パーセント増えています。
病院は減り、医師は増えた。
1施設あたりの医師が増えたか、診療所や大都市の大きな病院に集まったか、どちらかということになります。
地方別では関東7都県がマイナス1.4パーセントで最も小さく、四国4県がマイナス7.7パーセントで最も大きい。
5.5倍の差でした。
全国の推移を見ると、2013年から2023年まで一度も増えることなく減り続けています。
年に約42施設ずつです。
減り方が大きかった5県
減り方が大きかった下位5県です。
島根県はマイナス13.21パーセント、秋田県はマイナス12.33パーセント、佐賀県はマイナス12.04パーセント、青森県はマイナス11.88パーセント、鹿児島県はマイナス11.20パーセントでした。
千葉県のプラス3.58パーセントとは16.79ポイントの差があります。
下位に並ぶのは山陰・東北・九州の県です。
島根県は2013年の53施設が2023年には46施設になりました。
7施設の減少です。
10パーセント以上減ったのは6県。
いずれも高齢化率が全国上位の県です。
全国の減少数は418施設。
1年あたりおよそ42施設ずつ減ってきた計算です。
このグラフについての豆知識
病院と診療所の違い
医療法では、入院用のベッドが20床以上あるものを病院、19床以下または無床のものを診療所と呼び分けます。
この記事は病院の数です。
既存の記事で扱った一般診療所は全国で約10万施設あり、病院8,122施設の12倍以上です。
病院が減っていても、医療機関そのものが減っているとは限りません。
医師は増え、病院は減った
同じ社会・人口統計体系で医師数を見ると、2012年から2022年にかけて全国で13.2パーセント増えています。
病院は減り、医師は増えました。
1施設あたりの医師数が増えたか、診療所や大きな病院に集まったかのどちらかです。
数字は2013年と2023年の比較です。
順位の並びがにている記事
10年間の病院数の変化の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【書籍への支出】が多いのは書店が多い県か、家計の数字で確かめますで、順位相関は0.63でした。
正反対だったのは【釣りをする人の割合】海に近ければ多いのか、47都道府県で比べると例外もありましたで、相関は-0.55です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た病院数の10年変化率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 -1.09 | 秋田県 -12.33 |
| 関東 | 千葉県 3.58 | 茨城県 -6.01 |
| 中部 | 山梨県 0.0 | 石川県 -10.2 |
| 近畿 | 滋賀県 0.0 | 三重県 -9.71 |
| 中国 | 鳥取県 -4.44 | 島根県 -13.21 |
| 四国 | 愛媛県 -6.29 | 高知県 -9.92 |
| 九州 | 福岡県 -2.37 | 佐賀県 -12.04 |
まとめ
病院の数の10年変化を比べると、増えたのは千葉県プラス3.58パーセントの1県だけ、最も減った島根県はマイナス13.21パーセントでした。
全国は418施設減、42県で減っています。
ここまでの10年間の病院数の変化の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、ベッド20床以上の医療機関に限ること。
2つ目は、診療所を含まないこと。
3つ目は2013年と2023年の比較であることです。
65歳以上人口割合との相関係数はマイナス0.49。
高齢化が進んだ県ほど、病院の減り方が大きくなっていました。
同じ期間に医師の数は全国で13.2パーセント増えています。
診療所の数や医師数の推移を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2013年と2023年の比較
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI5101(病院数)を2013年と2023年で比べた。病院はベッドが20床以上ある医療機関。19床以下の診療所は含まない。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
注記: 指標コードI5101(病院数)を2013年と2023年で比べた。
病院はベッドが20床以上ある医療機関。
19床以下の診療所は含まない。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
