手術や急性期の治療を担う一般病床では、入院は平均で何日つづくのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。
高知県が20.2日で1位。
47都道府県の平均は16.23日、中央値は16.3日です。
最も高い20.2日と最も低い13.1日の差は7.1日、倍率にすると1.54倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
16.2日
一般病床の平均在院日数(2024年)
最も多い 高知県
20.2日
最も少ない 愛知県
13.1日
地図で見る
| 項目 | 一般病床の平均在院日数 |
|---|---|
| 北海道 | 16.5日 |
| 青森県 | 17.2日 |
| 岩手県 | 18.2日 |
| 宮城県 | 14.3日 |
| 秋田県 | 16.6日 |
| 山形県 | 15.9日 |
| 福島県 | 16.1日 |
| 茨城県 | 14.9日 |
| 栃木県 | 15.4日 |
| 群馬県 | 16.2日 |
| 埼玉県 | 15.7日 |
| 千葉県 | 15.1日 |
| 東京都 | 13.2日 |
| 神奈川県 | 13.7日 |
| 新潟県 | 17.4日 |
| 富山県 | 14.7日 |
| 石川県 | 17.1日 |
| 福井県 | 16.3日 |
| 山梨県 | 16.7日 |
| 長野県 | 15.2日 |
| 岐阜県 | 14.9日 |
| 静岡県 | 14.7日 |
| 愛知県 | 13.1日 |
| 三重県 | 14.7日 |
| 滋賀県 | 14.8日 |
| 京都府 | 17.2日 |
| 大阪府 | 15.1日 |
| 兵庫県 | 15.7日 |
| 奈良県 | 16.2日 |
| 和歌山県 | 18.4日 |
| 鳥取県 | 16.6日 |
| 島根県 | 16日 |
| 岡山県 | 16.9日 |
| 広島県 | 16.4日 |
| 山口県 | 16.7日 |
| 徳島県 | 17.4日 |
| 香川県 | 16.4日 |
| 愛媛県 | 16.3日 |
| 高知県 | 20.2日 |
| 福岡県 | 17.3日 |
| 佐賀県 | 17.9日 |
| 長崎県 | 17日 |
| 熊本県 | 19日 |
| 大分県 | 18日 |
| 宮崎県 | 16.2日 |
| 鹿児島県 | 18.5日 |
| 沖縄県 | 14.7日 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは高知県です。
次いで熊本県、鹿児島県、和歌山県、岩手県が続きます。
淡いのは愛知県、東京都、神奈川県でした。
47都道府県の平均は16.23日、中央値は16.3日です。
高知県の20.2日は平均を3.97日上回ります。
1位と47位の差は7.1日、倍率にすると1.54倍でした。
全病床の平均在院日数で並べ替えると高知県が38.3で最も高く、開きは1.89倍になります。
主指標で1位の高知県は全病床の平均在院日数では1位、全病床の平均在院日数で1位の高知県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 一般病床の平均在院日数(日) | 地方 | 全病床の平均在院日数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 高知県 | 20.2 | 四国 | 38.3 |
| 2 | 熊本県 | 19 | 九州 | 34.6 |
| 3 | 鹿児島県 | 18.5 | 九州 | 36.2 |
| 4 | 和歌山県 | 18.4 | 近畿 | 25.4 |
| 5 | 岩手県 | 18.2 | 東北 | 29 |
| 6 | 大分県 | 18 | 九州 | 29.1 |
| 7 | 佐賀県 | 17.9 | 九州 | 36.8 |
| 8 | 新潟県 | 17.4 | 中部 | 27.5 |
| 8 | 徳島県 | 17.4 | 四国 | 34.1 |
| 10 | 福岡県 | 17.3 | 九州 | 30.5 |
| 11 | 京都府 | 17.2 | 近畿 | 23.7 |
| 11 | 青森県 | 17.2 | 東北 | 29.3 |
| 13 | 石川県 | 17.1 | 中部 | 28.8 |
| 14 | 長崎県 | 17 | 九州 | 34.3 |
| 15 | 岡山県 | 16.9 | 中国 | 25.1 |
| 16 | 山口県 | 16.7 | 中国 | 34.9 |
| 16 | 山梨県 | 16.7 | 中部 | 27.9 |
| 18 | 秋田県 | 16.6 | 東北 | 28.5 |
| 18 | 鳥取県 | 16.6 | 中国 | 26.1 |
| 20 | 北海道 | 16.5 | 北海道 | 29.1 |
| 21 | 広島県 | 16.4 | 中国 | 28.2 |
| 21 | 香川県 | 16.4 | 四国 | 26.7 |
| 23 | 愛媛県 | 16.3 | 四国 | 27.3 |
| 23 | 福井県 | 16.3 | 中部 | 25.6 |
| 25 | 宮崎県 | 16.2 | 九州 | 32.2 |
| 25 | 群馬県 | 16.2 | 関東 | 26.3 |
| 25 | 奈良県 | 16.2 | 近畿 | 24.4 |
| 28 | 福島県 | 16.1 | 東北 | 25.7 |
| 29 | 島根県 | 16 | 中国 | 25.9 |
| 30 | 山形県 | 15.9 | 東北 | 27 |
| 31 | 埼玉県 | 15.7 | 関東 | 25.9 |
| 31 | 兵庫県 | 15.7 | 近畿 | 24.7 |
| 33 | 栃木県 | 15.4 | 関東 | 25.9 |
| 34 | 長野県 | 15.2 | 中部 | 22.3 |
| 35 | 千葉県 | 15.1 | 関東 | 24.4 |
| 35 | 大阪府 | 15.1 | 近畿 | 23.5 |
| 37 | 茨城県 | 14.9 | 関東 | 25 |
| 37 | 岐阜県 | 14.9 | 中部 | 22.8 |
| 39 | 滋賀県 | 14.8 | 近畿 | 22.3 |
| 40 | 沖縄県 | 14.7 | 九州 | 27.4 |
| 40 | 三重県 | 14.7 | 近畿 | 25.7 |
| 40 | 静岡県 | 14.7 | 中部 | 25 |
| 40 | 富山県 | 14.7 | 中部 | 28 |
| 44 | 宮城県 | 14.3 | 東北 | 23 |
| 45 | 神奈川県 | 13.7 | 関東 | 21.2 |
| 46 | 東京都 | 13.2 | 関東 | 20.3 |
| 47 | 愛知県 | 13.1 | 中部 | 21.2 |
一般病床の在院日数が長い上位5県
一般病床の在院日数が長い上位5県です。
高知県は20.2日、熊本県は19日、鹿児島県は18.5日でした。
1位と2位の差は1.2日です。
4位は和歌山県で18.4日、5位は岩手県で18.2日。
上位5はいずれも47都道府県の平均16.23日を上回りました。
1位の高知県は平均を3.97日上回りました。
中央値の16.3日と比べると3.9日高く、平均に対する比では1.24倍にあたります。
6位以下は大分県で18日、佐賀県で17.9日、新潟県で17.4日と続きました。
2位と3位の差は0.5日、3位と4位の差は0.1日。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.8日でした。
1位から5位までの幅は2日、1位から8位までの幅は2.8日でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
高知県は全病床の平均在院日数でも1位に入っています。
全国の値は15.5日で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は高知県の20.2日。
西日本の県が上位に並びます。
全病床の平均在院日数と並べて見ます
ここから先は、一般病床の入院日数の平均がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
全病床の平均在院日数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は高知県の38.3、2位は佐賀県の36.8、3位は鹿児島県の36.2。
4位以下は山口県、熊本県と続きます。
逆に下位は愛知県が21.2、東京都が20.3。
高知県と東京都では1.89倍の開きです。
全病床の差が1.9倍なのに対し、一般病床は1.5倍。
急性期の医療は全国でかなり標準化されているということです。
それでも西日本で長めに出るのは、病床に余裕がある地域ほど退院を急がない傾向があるためだと考えられます。
当サイトの全病床の平均在院日数の記事と並べて読むと、病床の構成の効きかたが分かります。
地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が17.57日で最も高く、関東7都県が14.89日で最も低くなります。
九州・沖縄8県17.32日と中国5県16.52日がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
一般病床の在院日数が短い下位5県
一般病床の在院日数が短い下位5県です。
47位の愛知県は13.1日、46位の東京都は13.2日、45位の神奈川県は13.7日でした。
1位の高知県とは7.1日の差があります。
44位は宮城県で14.3日、43位は沖縄県で14.7日、42位は三重県で14.7日と続きます。
最も短い愛知県は13.1日。
1位と47位の差は1.5倍にとどまります。
47都道府県の中央値は16.3日、平均は16.23日です。
47位の愛知県は平均を3.13日下回りました。
47位の愛知県は1位の高知県の64.9パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.54倍の開きです。
46位との差は0.1日、45位との差は0.6日。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.6日しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均16.23日を下回りました。
47位から43位までの幅は1.6日です。
愛知県は全病床の平均在院日数では46位です。
全国の値は15.5日なので、47位はこれを2.4日下回っています。
このグラフについての豆知識
15.5日という平均
一般病床の平均在院日数は全国で15.5日。
手術や検査を終えると、2週間ほどで退院していく計算です。
診療報酬のしくみが短い入院を促していることもあり、この数字は年々短くなってきました。
病院報告という統計
病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。
対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。
また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。
数字の散らばり
1位の高知県は20.2日、47位の愛知県は13.1日。
差は7.1日、倍率にすると1.54倍です。
中央値は16.3日、平均は16.23日でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.07日の差でした。
全病床の平均在院日数で並べ替えると開きは1.89倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
一般病床の入院日数の平均とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
最も似ていたのは【入院日数の平均】全国25.6日、差は1.9倍(順位相関0.73)です。
最も食い違ったのは【世帯の数・10年推移】人口が減っても所帯はふえるという逆転(順位相関-0.66)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た一般病床の平均在院日数
| 地方 | 最も多い(日) | 最も少ない(日) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 18.2 | 宮城県 14.3 |
| 関東 | 群馬県 16.2 | 東京都 13.2 |
| 中部 | 新潟県 17.4 | 愛知県 13.1 |
| 近畿 | 和歌山県 18.4 | 三重県 14.7 |
| 中国 | 岡山県 16.9 | 島根県 16 |
| 四国 | 高知県 20.2 | 愛媛県 16.3 |
| 九州 | 熊本県 19 | 沖縄県 14.7 |
まとめ
一般病床の入院日数の平均を47都道府県で比べると、最も高い高知県で20.2日、最も低い愛知県で13.1日でした。
その差は7.1日、倍率にすると1.54倍です。
47都道府県の中央値は16.3日、平均は16.23日でした。
全国の値は15.5日です。
全病床の平均在院日数で並べ替えると開きは1.89倍になり、主指標で1位の高知県はその見方では1位に位置します。
一般病床の入院日数の平均の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、病院の所在地で集計した数字であること。
2つ目は、転院や死亡退院も含む平均であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
全病床の平均在院日数では高知県が38.3で最も高く、主指標で1位の高知県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では四国4県が17.57日で最も高く、関東7都県が14.89日で最も低くなりました。
全病床の平均在院日数や一般病床の入院患者を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の高知県と2位の熊本県の差は1.2日で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004045409
- 備考: 2024年の病院の一般病床の平均在院日数。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は全病床の平均在院日数
注記: 2024年の病院の一般病床の平均在院日数。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は全病床の平均在院日数
