高校を卒業してすぐ働き始めた人は、全国で128,520人。
同じ年に進学した56万8,124人のおよそ4分の1にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
愛知県が8,877人で1位。
47都道府県の平均は2,734.5人、中央値は2,431人です。
1位と47位の差は11.2倍、人口10万人あたりに直すと8.6倍でした。
47都道府県の単純平均
2,734人
高校卒業就職者数(2023年)
最も多い 愛知県
8,877人
最も少ない 高知県
796人
高校卒で就職する人が多い5道県
高校卒で就職する人が多い上位5道県です。
愛知県は8,877人、北海道は6,064人、福岡県は5,902人でした。
愛知県は2位の北海道の1.46倍です。
4位は静岡県で5,169人、5位は大阪府で5,107人。
上位5で全国の24.2パーセント、上位3で16.2パーセント、上位10で40.4パーセントでした。
1位だけで6.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は2,734.5人なので、1位は平均の3.2倍。
中央値の2,431人と比べると3.7倍にあたります。
6位以下は埼玉県で4,813人、兵庫県で4,215人、千葉県で4,059人と続きました。
2位と3位の差は162人、3位と4位の差は733人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の75.8パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると14,941人。
これだけで全国の11.6パーセントにあたります。
人口あたりでは九州の県が上位に並びます
以下は、高等学校卒業者のうち就職した人の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、九州と東北の県が上位に並びます。
1位は佐賀県の237.48人、2位は宮崎県214.4人、3位は長崎県212.15人。
4位以下は鹿児島県、山口県と続きます。
逆に人口あたりの下位は神奈川県41.79人、東京都27.74人。
佐賀県と東京都では8.6倍の開きです。
実数の1位は製造業の集まる県です。
地元に就職先が多ければ、高校を出てそのまま働く道が現実的な選択になります。
人口あたりの上位に来る県では、進学率が相対的に低く、就職を選ぶ生徒の比率が高いと考えられます。
学費の負担や地元の求人の状況が影響しているのでしょう。
人口あたりで最も低いのは大都市を抱える都府県です。
進学率が高く、高校卒での就職を選ぶ人が少ないためだと見られます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が175人で最も多く、関東7都県が59.2人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県162人と中国5県140.5人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
高校卒で就職する人が少ない5県
47位の高知県は796人、46位の鳥取県は890人、45位の奈良県は892人でした。
1位の愛知県とは11.2倍の差があります。
44位は山梨県で952人、43位は徳島県で995人、42位は島根県で1,088人と続きます。
進学者の30.6倍よりも小さい開きです。
就職を選ぶ人の数は、進学ほど地域差がありません。
47都道府県の中央値は2,431人。
平均は2,734.5人なので、平均が中央値の1.1倍です。
47位の高知県は平均の29.1パーセント、中央値の32.7パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.5パーセントにしかなりません。
1位の愛知県1つで6.9パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の愛知県の8.97パーセントにあたる水準です。
46位との差は94人、45位との差は96人でした。
1位の愛知県と47位の高知県の間には8,081人の開きがあります。
地方別に見る
高校卒での就職は、製造業の集まる地方に多く見られます。
地方別に合計を出すと、中部9県が全国の21.1パーセントで最も大きくなります。
次いで関東7都県が20パーセント、九州・沖縄8県が17.7パーセント、近畿7府県が13.7パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が11.3パーセント、中国5県が7.7パーセント、北海道が4.7パーセント、四国4県が3.7パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が175人、九州・沖縄8県が162人、中国5県が140.5人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が59.2人です。
地図で見る
| 項目 | 高校卒業就職者数 |
|---|---|
| 北海道 | 6,064人 |
| 青森県 | 2,120人 |
| 岩手県 | 2,205人 |
| 宮城県 | 3,096人 |
| 秋田県 | 1,774人 |
| 山形県 | 1,856人 |
| 福島県 | 3,508人 |
| 茨城県 | 3,708人 |
| 栃木県 | 2,905人 |
| 群馬県 | 2,511人 |
| 埼玉県 | 4,813人 |
| 千葉県 | 4,059人 |
| 東京都 | 3,907人 |
| 神奈川県 | 3,857人 |
| 新潟県 | 2,431人 |
| 富山県 | 1,510人 |
| 石川県 | 1,542人 |
| 福井県 | 1,231人 |
| 山梨県 | 952人 |
| 長野県 | 2,500人 |
| 岐阜県 | 2,892人 |
| 静岡県 | 5,169人 |
| 愛知県 | 8,877人 |
| 三重県 | 3,182人 |
| 滋賀県 | 1,728人 |
| 京都府 | 1,266人 |
| 大阪府 | 5,107人 |
| 兵庫県 | 4,215人 |
| 奈良県 | 892人 |
| 和歌山県 | 1,247人 |
| 鳥取県 | 890人 |
| 島根県 | 1,088人 |
| 岡山県 | 2,970人 |
| 広島県 | 2,405人 |
| 山口県 | 2,580人 |
| 徳島県 | 995人 |
| 香川県 | 1,161人 |
| 愛媛県 | 1,784人 |
| 高知県 | 796人 |
| 福岡県 | 5,902人 |
| 佐賀県 | 1,888人 |
| 長崎県 | 2,688人 |
| 熊本県 | 3,073人 |
| 大分県 | 2,065人 |
| 宮崎県 | 2,234人 |
| 鹿児島県 | 3,111人 |
| 沖縄県 | 1,766人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで北海道、福岡県、静岡県、大阪府が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、奈良県でした。
47都道府県の平均は2,734.5人、中央値は2,431人です。
愛知県の8,877人は平均の3.2倍にあたります。
上位3で16.2パーセント、1位と47位で11.2倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと佐賀県が237.48人で最も多く、開きは8.6倍になります。
実数1位の愛知県は人口あたりでは36位、人口あたり1位の佐賀県は実数では30位でした。
| 順位 | 都道府県 | 高校卒業就職者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの高校卒業就職者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 8877 | 中部 | 118.72 |
| 2 | 北海道 | 6064 | 北海道 | 119.09 |
| 3 | 福岡県 | 5902 | 九州 | 115.66 |
| 4 | 静岡県 | 5169 | 中部 | 145.40 |
| 5 | 大阪府 | 5107 | 近畿 | 58.28 |
| 6 | 埼玉県 | 4813 | 関東 | 65.65 |
| 7 | 兵庫県 | 4215 | 近畿 | 78.49 |
| 8 | 千葉県 | 4059 | 関東 | 64.87 |
| 9 | 東京都 | 3907 | 関東 | 27.74 |
| 10 | 神奈川県 | 3857 | 関東 | 41.79 |
| 11 | 茨城県 | 3708 | 関東 | 131.26 |
| 12 | 福島県 | 3508 | 東北 | 198.53 |
| 13 | 三重県 | 3182 | 近畿 | 184.25 |
| 14 | 鹿児島県 | 3111 | 九州 | 200.84 |
| 15 | 宮城県 | 3096 | 東北 | 136.75 |
| 16 | 熊本県 | 3073 | 九州 | 179.81 |
| 17 | 岡山県 | 2970 | 中国 | 160.80 |
| 18 | 栃木県 | 2905 | 関東 | 153.14 |
| 19 | 岐阜県 | 2892 | 中部 | 149.77 |
| 20 | 長崎県 | 2688 | 九州 | 212.15 |
| 21 | 山口県 | 2580 | 中国 | 198.77 |
| 22 | 群馬県 | 2511 | 関東 | 132.02 |
| 23 | 長野県 | 2500 | 中部 | 124.75 |
| 24 | 新潟県 | 2431 | 中部 | 114.35 |
| 25 | 広島県 | 2405 | 中国 | 87.84 |
| 26 | 宮崎県 | 2234 | 九州 | 214.40 |
| 27 | 岩手県 | 2205 | 東北 | 189.60 |
| 28 | 青森県 | 2120 | 東北 | 179.05 |
| 29 | 大分県 | 2065 | 九州 | 188.41 |
| 30 | 佐賀県 | 1888 | 九州 | 237.48 |
| 31 | 山形県 | 1856 | 東北 | 180.90 |
| 32 | 愛媛県 | 1784 | 四国 | 138.19 |
| 33 | 秋田県 | 1774 | 東北 | 194.09 |
| 34 | 沖縄県 | 1766 | 九州 | 120.30 |
| 35 | 滋賀県 | 1728 | 近畿 | 122.81 |
| 36 | 石川県 | 1542 | 中部 | 139.04 |
| 37 | 富山県 | 1510 | 中部 | 149.95 |
| 38 | 京都府 | 1266 | 近畿 | 49.94 |
| 39 | 和歌山県 | 1247 | 近畿 | 139.80 |
| 40 | 福井県 | 1231 | 中部 | 165.46 |
| 41 | 香川県 | 1161 | 四国 | 125.38 |
| 42 | 島根県 | 1088 | 中国 | 167.38 |
| 43 | 徳島県 | 995 | 四国 | 143.17 |
| 44 | 山梨県 | 952 | 中部 | 119.60 |
| 45 | 奈良県 | 892 | 近畿 | 68.83 |
| 46 | 鳥取県 | 890 | 中国 | 165.74 |
| 47 | 高知県 | 796 | 四国 | 119.52 |
このグラフについての豆知識
高校の所在地で数える
進学者と同じく、この指標も卒業した高校がある都道府県で数えます。
就職先が県内か県外かは分かりません。
高校からの就職は、学校を通じた紹介が中心です。
地元の企業とのつながりが強い県ほど、この数字は大きくなります。
進学の4分の1
2023年に高校から進学した人は56万8,124人、就職した人は128,520人でした。
進学と就職の比率は県によって差があり、人口あたりでは8.6倍の開きがあります。
数字は2023年のものです。
数字の開き
1位の愛知県は8,877人、47位の高知県は796人で、その差は11.2倍です。
上位3で全国の16.2パーセント、上位10で40.4パーセントを占めます。
中央値は2,431人、平均は2,734.5人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは8.6倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の高等学校卒業者のうち就職した人の数は、2013年の183,584人から2023年の128,520人へ、この10年でおよそ30%減りました。
1位は2013年も愛知県で、10年たっても変わっていません。
県ごとに見ると、減り方がいちばん小さかったのは滋賀県で18%減でした。
順位の並びがにている記事
高等学校卒業者のうち就職した人の数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【通勤15分未満の世帯】全国465万2,700世帯、いちばん狭い差で、順位相関は0.93でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【博物館の数】が多い都道府県ランキング、人口あたりでは最大11.8倍差(相関-0.68)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た高校卒業就職者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 3508 | 秋田県 1774 |
| 関東 | 埼玉県 4813 | 群馬県 2511 |
| 中部 | 愛知県 8877 | 山梨県 952 |
| 近畿 | 大阪府 5107 | 奈良県 892 |
| 中国 | 岡山県 2970 | 鳥取県 890 |
| 四国 | 愛媛県 1784 | 高知県 796 |
| 九州 | 福岡県 5902 | 沖縄県 1766 |
まとめ
高校卒業後に就職した人の数を47都道府県で比べると、最も多い愛知県で8,877人、最も少ない高知県で796人でした。
1位と47位の差は11.2倍です。
上位3で全国の16.2パーセント、上位10で40.4パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は2,431人、平均は2,734.5人でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは8.6倍まで縮みます。
高等学校卒業者のうち就職した人の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、高校の所在地で数えること。
2つ目は、就職先が県内かどうかは分からないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは佐賀県が237.48人で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の21.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が175人で最多でした。
高校からの進学者やハローワークの就職件数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE4604(高校卒業就職者数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE4604(高校卒業就職者数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
