農産物を売って生計を立てる販売農家は、全国に102万戸。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2019年の数字。
茨城県が43,920戸で1位。
人口10万人あたりで見ると、最多と最少で87倍の開きになります。
47都道府県の単純平均
21,870戸
販売農家数(2019年)
最も多い 茨城県
43,920戸
最も少ない 東京都
4,606戸
地図で見る
| 項目 | 販売農家数 |
|---|---|
| 北海道 | 32,232戸 |
| 青森県 | 28,062戸 |
| 岩手県 | 33,861戸 |
| 宮城県 | 28,632戸 |
| 秋田県 | 27,780戸 |
| 山形県 | 26,796戸 |
| 福島県 | 41,060戸 |
| 茨城県 | 43,920戸 |
| 栃木県 | 31,993戸 |
| 群馬県 | 19,405戸 |
| 埼玉県 | 27,588戸 |
| 千葉県 | 34,261戸 |
| 東京都 | 4,606戸 |
| 神奈川県 | 10,479戸 |
| 新潟県 | 41,751戸 |
| 富山県 | 11,323戸 |
| 石川県 | 9,263戸 |
| 福井県 | 9,777戸 |
| 山梨県 | 14,178戸 |
| 長野県 | 40,510戸 |
| 岐阜県 | 19,924戸 |
| 静岡県 | 24,426戸 |
| 愛知県 | 25,906戸 |
| 三重県 | 18,062戸 |
| 滋賀県 | 13,807戸 |
| 京都府 | 13,616戸 |
| 大阪府 | 7,413戸 |
| 兵庫県 | 37,025戸 |
| 奈良県 | 10,616戸 |
| 和歌山県 | 17,250戸 |
| 鳥取県 | 13,911戸 |
| 島根県 | 14,397戸 |
| 岡山県 | 27,937戸 |
| 広島県 | 20,861戸 |
| 山口県 | 14,837戸 |
| 徳島県 | 14,059戸 |
| 香川県 | 15,942戸 |
| 愛媛県 | 20,639戸 |
| 高知県 | 12,173戸 |
| 福岡県 | 27,187戸 |
| 佐賀県 | 13,293戸 |
| 長崎県 | 17,329戸 |
| 熊本県 | 32,529戸 |
| 大分県 | 18,099戸 |
| 宮崎県 | 20,304戸 |
| 鹿児島県 | 28,199戸 |
| 沖縄県 | 10,674戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県、新潟県、福島県、長野県、千葉県です。
関東北部から東北、中部にかけて濃くなります。
淡いのは東京都、大阪府、石川県でした。
47都道府県の平均は21,870.0戸、中央値は19,924戸です。
茨城県の43,920戸は平均の2.0倍にとどまります。
上位3県で12.3パーセント、1位と47位で9.5倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 販売農家数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの販売農家数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 43920 | 関東 | 1525.53 |
| 2 | 新潟県 | 41751 | 中部 | 1877.29 |
| 3 | 福島県 | 41060 | 東北 | 2217.06 |
| 4 | 長野県 | 40510 | 中部 | 1965.55 |
| 5 | 兵庫県 | 37025 | 近畿 | 674.65 |
| 6 | 千葉県 | 34261 | 関東 | 545.30 |
| 7 | 岩手県 | 33861 | 東北 | 2761.91 |
| 8 | 熊本県 | 32529 | 九州 | 1859.86 |
| 9 | 北海道 | 32232 | 北海道 | 612.89 |
| 10 | 栃木県 | 31993 | 関東 | 1646.58 |
| 11 | 宮城県 | 28632 | 東北 | 1238.41 |
| 12 | 鹿児島県 | 28199 | 九州 | 1760.24 |
| 13 | 青森県 | 28062 | 東北 | 2239.58 |
| 14 | 岡山県 | 27937 | 中国 | 1472.69 |
| 15 | 秋田県 | 27780 | 東北 | 2858.02 |
| 16 | 埼玉県 | 27588 | 関東 | 375.76 |
| 17 | 福岡県 | 27187 | 九州 | 529.55 |
| 18 | 山形県 | 26796 | 東北 | 2481.11 |
| 19 | 愛知県 | 25906 | 中部 | 342.81 |
| 20 | 静岡県 | 24426 | 中部 | 668.66 |
| 21 | 広島県 | 20861 | 中国 | 741.59 |
| 22 | 愛媛県 | 20639 | 四国 | 1533.36 |
| 23 | 宮崎県 | 20304 | 九州 | 1885.24 |
| 24 | 岐阜県 | 19924 | 中部 | 1000.20 |
| 25 | 群馬県 | 19405 | 関東 | 995.64 |
| 26 | 大分県 | 18099 | 九州 | 1596.03 |
| 27 | 三重県 | 18062 | 近畿 | 1013.01 |
| 28 | 長崎県 | 17329 | 九州 | 1305.88 |
| 29 | 和歌山県 | 17250 | 近畿 | 1852.85 |
| 30 | 香川県 | 15942 | 四国 | 1664.09 |
| 31 | 山口県 | 14837 | 中国 | 1093.37 |
| 32 | 島根県 | 14397 | 中国 | 2126.59 |
| 33 | 山梨県 | 14178 | 中部 | 1739.63 |
| 34 | 徳島県 | 14059 | 四国 | 1931.18 |
| 35 | 鳥取県 | 13911 | 中国 | 2497.49 |
| 36 | 滋賀県 | 13807 | 近畿 | 975.07 |
| 37 | 京都府 | 13616 | 近畿 | 525.31 |
| 38 | 佐賀県 | 13293 | 九州 | 1627.05 |
| 39 | 高知県 | 12173 | 四国 | 1741.49 |
| 40 | 富山県 | 11323 | 中部 | 1085.62 |
| 41 | 沖縄県 | 10674 | 九州 | 730.10 |
| 42 | 奈良県 | 10616 | 近畿 | 796.40 |
| 43 | 神奈川県 | 10479 | 関東 | 113.61 |
| 44 | 福井県 | 9777 | 中部 | 1268.09 |
| 45 | 石川県 | 9263 | 中部 | 813.26 |
| 46 | 大阪府 | 7413 | 近畿 | 83.84 |
| 47 | 東京都 | 4606 | 関東 | 32.88 |
販売農家が多い5県
販売農家が多い上位5県です。
茨城県は43,920戸、新潟県は41,751戸、福島県は41,060戸でした。
茨城県は2位の新潟県の1.05倍で、上位3県はほとんど並んでいます。
4位以下は長野県、千葉県と続き、上位5県で全国の19.9パーセント。
上位3県で12.3パーセント、上位10県で35.9パーセントでした。
1位のシェアは4.3パーセント。
この一連の記事のなかでも、とりわけ集中の弱い統計です。
農業は全国に広く根づいています。
人口あたりでは87倍という大きな開きです
この分布の背景を、ここから考えてみます。
販売農家数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、開きが一気に広がります。
1位は秋田県の2,858.02戸、2位は岩手県2,761.91戸、3位は鳥取県2,497.49戸。
逆に人口あたりの下位は大阪府83.84戸、東京都32.88戸。
秋田県と東京都では86.9倍の開きです。
実数では9.5倍しかない差が、人口あたりでは87倍。
この一連の記事で扱ってきた統計のなかでも、実数と人口あたりでこれほど印象が変わるものはめずらしいものです。
農家の数は土地の広さと結びつきます。
人口が少なく農地の広い県では、住民に対する農家の割合が高くなる。
逆に東京都のような大都市では、農地そのものが限られます。
実数47位の東京都が人口あたりでも47位。
両方で最下位という県は多くありません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が2,141.4戸で最も多く、関東7都県が394.8戸で最も少なくなります。
四国4県1,683.5戸と中国5県1,259.3戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
販売農家が少ない5都府県
販売農家が少ない下位5都府県です。
東京都は4,606戸、大阪府は7,413戸、石川県は9,263戸でした。
茨城県とは9.5倍の差があります。
実数の差は9.5倍と小さいのに、人口10万人あたりでは87倍まで広がります。
人口の多い都府県ほど、住民に対する農家の割合が小さくなるためです。
47都道府県の中央値は19,924戸。
平均は21,870.0戸なので、平均と中央値が近い、そろった分布です。
地方別に見る
農業は全国に広く根づいています。
地方別に合計を出すと、中部9県が全国の19.2パーセントで最も大きくなります。
次いで東北6県が18.1パーセント、関東7都県が16.8パーセント、九州・沖縄8県が16.3パーセントと続きました。
少ないほうは近畿7府県が11.5パーセント、中国5県が8.9パーセント、四国4県が6.1パーセント、北海道が3.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が2,141.4戸、四国4県が1,683.5戸、中国5県が1,259.3戸の順に多く、最も少ないのは関東7都県が394.8戸です。
このグラフについての豆知識
販売農家とは
販売農家は、経営耕地面積が30アール以上、または農産物の販売金額が年間50万円以上の農家です。
自分たちで食べるだけの自給的農家は含まれません。
全国102万7,892戸という規模は、2019年の数字です。
農家の数は年々減っており、当サイトには農家数の5年変化率を扱った記事もあります。
実数9.5倍、人口あたり87倍
実数では1位と47位の差が9.5倍にとどまるのに、人口10万人あたりでは86.9倍。
この落差はこの一連の記事でも際立っています。
農家は全国にまんべんなく存在しますが、人口は都市に集中する。
2つの分布の違いが、この大きな差を生んでいます。
数字は2019年のものです。
10年前とくらべると
全国の販売農家数は、2009年の1,631,206戸から2019年の1,027,892戸へ、この10年でおよそ37%減りました。
1位は2009年も茨城県で、10年たっても変わっていません。
県別では和歌山県の26%減が、いちばん小さい下げ幅でした。
順位の並びがにている記事
この販売農家数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
最も似ていたのは【農業産出額】が大きい都道府県ランキング、上位5道県で全体の3割を占めます(順位相関0.89)です。
正反対だったのは【ぶりへの支出】平均年3,023円、年取り魚の東西で、相関は-0.52です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た販売農家数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 41060 | 山形県 26796 |
| 関東 | 茨城県 43920 | 東京都 4606 |
| 中部 | 新潟県 41751 | 石川県 9263 |
| 近畿 | 兵庫県 37025 | 大阪府 7413 |
| 中国 | 岡山県 27937 | 鳥取県 13911 |
| 四国 | 愛媛県 20639 | 高知県 12173 |
| 九州 | 熊本県 32529 | 沖縄県 10674 |
まとめ
販売農家の数を47都道府県で比べると、最も多い茨城県で43,920戸、最も少ない東京都で4,606戸でした。
実数では9.5倍、人口あたりでは87倍という対照的な結果です。
この販売農家数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、自給的農家は含まれないこと。
2つ目は、経営規模の要件があること。
3つ目は2019年の数字であることです。
人口10万人あたりでは秋田県2,858.02戸が1位、東京都32.88戸が47位。
実数と人口あたりで印象がまるで変わります。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の19.2パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が2,141.4戸で最多でした。
農家数の推移や耕地面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC310201(販売農家数)の2019年の値。人口10万人あたりは2019年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC310201(販売農家数)の2019年の値。
人口10万人あたりは2019年の総人口で割った参考値
