冬の味覚の代表であるかにに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
鳥取県が4,980円で1位。
47都道府県の平均は1,739円、中央値は1,506円です。
最も高い4,980円と最も低い439円の差は4,541円、倍率にすると11.34倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
1,739円
1世帯当たりのかにへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 鳥取県
4,980円
最も少ない 沖縄県
439円
かにへの支出が多い上位5県
かにへの支出が多い上位5県です。
鳥取県は4,980円、和歌山県は4,661円、福井県は4,103円でした。
1位と2位の差は319円です。
4位は石川県で2,758円、5位は兵庫県で2,749円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,739円を上回りました。
1位の鳥取県は平均を3,241円上回りました。
中央値の1,506円と比べると3,474円高く、平均に対する比では2.86倍にあたります。
6位以下は三重県で2,711円、大阪府で2,582円、奈良県で2,426円と続きました。
2位と3位の差は558円、3位と4位の差は1,345円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は323円でした。
1位から5位までの幅は2,231円、1位から8位までの幅は2,554円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
鳥取県はえびへの支出でも18位に入っています。
全国の値は1,739円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は鳥取県の4,980円。
松葉がにの本場です。
えびへの支出と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯が1年間にかにへ使う金額の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
えびへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は和歌山県の3,928、2位は大阪府の3,761、3位は富山県の3,566。
4位以下は兵庫県、熊本県と続きます。
逆に下位は群馬県が1,828、沖縄県が1,694。
和歌山県と沖縄県では2.32倍の開きです。
この記事で扱う品目のなかでも11.3倍という開きは大きいほうです。
かには「ハレの日の食べもの」であり、産地かどうかで身近さがまるで違います。
えびへの支出と並べると、えびは全国にまんべんなく、かには日本海側に偏るという対照が見えます。
当サイトのぶりへの支出の記事とあわせて見ると、日本海の冬の食卓が浮かんできます。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が2,696円で最も高く、東北6県が1,230円で最も低くなります。
北海道2,142円と中部9県2,106円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
かにへの支出が少ない下位5県
かにへの支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は439円、46位の宮城県は751円、45位の熊本県は838円でした。
1位の鳥取県とは4,541円の差があります。
44位は徳島県で899円、43位は福島県で967円、42位は茨城県で986円と続きます。
最も少ない沖縄県は439円。
1位と47位の差は11.3倍にひらきます。
47都道府県の中央値は1,506円、平均は1,739円です。
47位の沖縄県は平均を1,300円下回りました。
47位の沖縄県は1位の鳥取県の8.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると11.34倍の開きです。
46位との差は312円、45位との差は399円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも547円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1,739円を下回りました。
47位から43位までの幅は528円です。
沖縄県はえびへの支出では47位です。
全国の値は1,739円なので、47位はこれを1,300円下回っています。
地方別に見る
かにへの支出は、日本海側の県で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が2,696円で最も高くなります。
次いで北海道が2,142円、中部9県が2,106円、中国5県が1,970円と続きました。
低いほうは四国4県が1,343円、関東7都県が1,327円、九州・沖縄8県が1,234円、東北6県が1,230円でした。
最も高い近畿7府県と最も低い東北6県の差は1,466円です。
えびへの支出で見ると近畿7府県が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのかにへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,142円 |
| 青森県 | 1,728円 |
| 岩手県 | 1,338円 |
| 宮城県 | 751円 |
| 秋田県 | 1,262円 |
| 山形県 | 1,336円 |
| 福島県 | 967円 |
| 茨城県 | 986円 |
| 栃木県 | 1,278円 |
| 群馬県 | 1,150円 |
| 埼玉県 | 1,429円 |
| 千葉県 | 1,727円 |
| 東京都 | 1,273円 |
| 神奈川県 | 1,445円 |
| 新潟県 | 1,826円 |
| 富山県 | 1,593円 |
| 石川県 | 2,758円 |
| 福井県 | 4,103円 |
| 山梨県 | 1,506円 |
| 長野県 | 1,500円 |
| 岐阜県 | 2,012円 |
| 静岡県 | 2,135円 |
| 愛知県 | 1,520円 |
| 三重県 | 2,711円 |
| 滋賀県 | 1,798円 |
| 京都府 | 1,946円 |
| 大阪府 | 2,582円 |
| 兵庫県 | 2,749円 |
| 奈良県 | 2,426円 |
| 和歌山県 | 4,661円 |
| 鳥取県 | 4,980円 |
| 島根県 | 1,408円 |
| 岡山県 | 1,031円 |
| 広島県 | 1,196円 |
| 山口県 | 1,235円 |
| 徳島県 | 899円 |
| 香川県 | 1,553円 |
| 愛媛県 | 1,393円 |
| 高知県 | 1,527円 |
| 福岡県 | 1,595円 |
| 佐賀県 | 1,544円 |
| 長崎県 | 1,923円 |
| 熊本県 | 838円 |
| 大分県 | 1,155円 |
| 宮崎県 | 1,284円 |
| 鹿児島県 | 1,091円 |
| 沖縄県 | 439円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは鳥取県です。
次いで和歌山県、福井県、石川県、兵庫県が続きます。
淡いのは沖縄県、宮城県、熊本県でした。
47都道府県の平均は1,739円、中央値は1,506円です。
鳥取県の4,980円は平均を3,241円上回ります。
1位と47位の差は4,541円、倍率にすると11.34倍でした。
えびへの支出で並べ替えると和歌山県が3,928で最も高く、開きは2.32倍になります。
主指標で1位の鳥取県はえびへの支出では18位、えびへの支出で1位の和歌山県は主指標では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのかにへの支出(円) | 地方 | えびへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鳥取県 | 4980 | 中国 | 3152 |
| 2 | 和歌山県 | 4661 | 近畿 | 3928 |
| 3 | 福井県 | 4103 | 中部 | 2285 |
| 4 | 石川県 | 2758 | 中部 | 2861 |
| 5 | 兵庫県 | 2749 | 近畿 | 3560 |
| 6 | 三重県 | 2711 | 近畿 | 3387 |
| 7 | 大阪府 | 2582 | 近畿 | 3761 |
| 8 | 奈良県 | 2426 | 近畿 | 3335 |
| 9 | 北海道 | 2142 | 北海道 | 2776 |
| 10 | 静岡県 | 2135 | 中部 | 3194 |
| 11 | 岐阜県 | 2012 | 中部 | 3301 |
| 12 | 京都府 | 1946 | 近畿 | 3287 |
| 13 | 長崎県 | 1923 | 九州 | 3297 |
| 14 | 新潟県 | 1826 | 中部 | 2880 |
| 15 | 滋賀県 | 1798 | 近畿 | 2744 |
| 16 | 青森県 | 1728 | 東北 | 2955 |
| 17 | 千葉県 | 1727 | 関東 | 3159 |
| 18 | 福岡県 | 1595 | 九州 | 3353 |
| 19 | 富山県 | 1593 | 中部 | 3566 |
| 20 | 香川県 | 1553 | 四国 | 3105 |
| 21 | 佐賀県 | 1544 | 九州 | 2556 |
| 22 | 高知県 | 1527 | 四国 | 3027 |
| 23 | 愛知県 | 1520 | 中部 | 3215 |
| 24 | 山梨県 | 1506 | 中部 | 2510 |
| 25 | 長野県 | 1500 | 中部 | 2919 |
| 26 | 神奈川県 | 1445 | 関東 | 2995 |
| 27 | 埼玉県 | 1429 | 関東 | 2665 |
| 28 | 島根県 | 1408 | 中国 | 2870 |
| 29 | 愛媛県 | 1393 | 四国 | 3244 |
| 30 | 岩手県 | 1338 | 東北 | 2542 |
| 31 | 山形県 | 1336 | 東北 | 2646 |
| 32 | 宮崎県 | 1284 | 九州 | 2684 |
| 33 | 栃木県 | 1278 | 関東 | 2335 |
| 34 | 東京都 | 1273 | 関東 | 2958 |
| 35 | 秋田県 | 1262 | 東北 | 3133 |
| 36 | 山口県 | 1235 | 中国 | 3066 |
| 37 | 広島県 | 1196 | 中国 | 3282 |
| 38 | 大分県 | 1155 | 九州 | 3236 |
| 39 | 群馬県 | 1150 | 関東 | 1828 |
| 40 | 鹿児島県 | 1091 | 九州 | 3150 |
| 41 | 岡山県 | 1031 | 中国 | 3021 |
| 42 | 茨城県 | 986 | 関東 | 2000 |
| 43 | 福島県 | 967 | 東北 | 2211 |
| 44 | 徳島県 | 899 | 四国 | 2693 |
| 45 | 熊本県 | 838 | 九州 | 3421 |
| 46 | 宮城県 | 751 | 東北 | 2613 |
| 47 | 沖縄県 | 439 | 九州 | 1694 |
このグラフについての豆知識
松葉がにとずわいがに
同じずわいがにでも、山陰では松葉がに、北陸では越前がにと呼び名が変わります。
上位に並ぶのは日本海側の県ばかりで、かには地元でとれるかどうかが支出を大きく左右する品目だと分かります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の鳥取県は4,980円、47位の沖縄県は439円。
差は4,541円、倍率にすると11.34倍です。
中央値は1,506円、平均は1,739円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では233円の差でした。
えびへの支出で並べ替えると開きは2.32倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
1世帯が1年間にかにへ使う金額の順位で探してみます。
0.61という高い相関を示したのが【マーガリンへの支出】平均年634円、バターの半分でした。
正反対だったのは【子宮がん検診の受診率】全国36.29パーセント、差は1.69倍で、相関は-0.46です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た1世帯当たりのかにへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 1728 | 宮城県 751 |
| 関東 | 千葉県 1727 | 茨城県 986 |
| 中部 | 福井県 4103 | 長野県 1500 |
| 近畿 | 和歌山県 4661 | 滋賀県 1798 |
| 中国 | 鳥取県 4980 | 岡山県 1031 |
| 四国 | 香川県 1553 | 徳島県 899 |
| 九州 | 長崎県 1923 | 沖縄県 439 |
まとめ
1世帯が1年間にかにへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い鳥取県で4,980円、最も低い沖縄県で439円でした。
その差は4,541円、倍率にすると11.34倍です。
47都道府県の中央値は1,506円、平均は1,739円でした。
全国の値は1,739円です。
えびへの支出で並べ替えると開きは2.32倍になり、主指標で1位の鳥取県はその見方では18位に位置します。
ここまでの1世帯が1年間にかにへ使う金額の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、かに缶などの加工品を含まないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
えびへの支出では和歌山県が3,928で最も高く、主指標で1位の鳥取県はこの見方では18位でした。
地方ごとの平均では近畿7府県が2,696円で最も高く、東北6県が1,230円で最も低くなりました。
えびやぶりへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の鳥取県と2位の和歌山県の差は319円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のかにへの支出。ゆでがにを含み、かに缶などの加工品は含まない。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のかにへの支出。
ゆでがにを含み、かに缶などの加工品は含まない。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
