過去2年間に子宮がん検診を受けた女性はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2019年の都道府県別の数字。
山形県が46.37%で1位。
47都道府県の平均は36.29%、中央値は36.53%です。
最も高い46.37%と最も低い27.41%の差は18.96ポイント、倍率にすると1.69倍でした。
47都道府県の単純平均
36.3%
子宮がん検診の受診率(2019年)
最も多い 山形県
46.4%
最も少ない 山口県
27.4%
子宮がん検診の受診率が高い上位5県
子宮がん検診の受診率が高い上位5県です。
山形県は46.37%、宮城県は45.82%、沖縄県は41.8%でした。
1位と2位の差は0.55ポイントです。
4位は山梨県で41.39%、5位は香川県で40.6%。
上位5はいずれも47都道府県の平均36.29%を上回りました。
1位の山形県は平均を10.08ポイント上回りました。
中央値の36.53%と比べると9.84ポイント高く、平均に対する比では1.28倍にあたります。
6位以下は大分県で40.6%、熊本県で40.41%、岡山県で39.55%と続きました。
2位と3位の差は4.02ポイント、3位と4位の差は0.41ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.05ポイントでした。
1位から5位までの幅は5.77ポイント、1位から8位までの幅は6.82ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
山形県は乳がん検診の受診率でも3位に入っています。
全国の値は36.29%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東北の県でした。
ほかのがん検診でも上位に来る県です。
乳がん検診の受診率と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
子宮がん検診を受けた人の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
乳がん検診の受診率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は宮城県の44.71、2位は山梨県の44.11、3位は山形県の42.6。
4位以下は千葉県、大分県と続きます。
逆に下位は長崎県が27.51、山口県が24.48。
宮城県と山口県では1.83倍の開きです。
乳がん検診の受診率と並べると、1位が入れ替わります。
同じ女性向けの検診でも並びは少し違います。
子宮頸がんは検診で早期に見つけられるがんです。
20歳から2年に1回の受診が勧められています。
当サイトの子宮がんの死亡数を比べた記事とあわせて見てみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が40.3%で最も高く、北海道が30.66%で最も低くなります。
中部9県37.28%と九州・沖縄8県36.87%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
子宮がん検診の受診率が低い下位5県
子宮がん検診の受診率が低い下位5県です。
47位の山口県は27.41%、46位の島根県は29.33%、45位の北海道は30.66%でした。
1位の山形県とは18.96ポイントの差があります。
44位は長崎県で30.69%、43位は兵庫県で30.93%、42位は和歌山県で30.98%と続きます。
47位は中国地方の県でした。
全国の平均を9ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は36.53%、平均は36.29%です。
47位の山口県は平均を8.88ポイント下回りました。
47位の山口県は1位の山形県の59.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.69倍の開きです。
46位との差は1.92ポイント、45位との差は3.25ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも3.57ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均36.29%を下回りました。
47位から43位までの幅は3.52ポイントです。
山口県は乳がん検診の受診率では47位です。
全国の値は36.29%なので、47位はこれを8.88ポイント下回っています。
地方別に見る
子宮がん検診の受診率は、東北で高くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が40.3%で最も高くなります。
次いで中部9県が37.28%、九州・沖縄8県が36.87%、四国4県が36.75%と続きました。
低いほうは関東7都県が36.46%、中国5県が33.5%、近畿7府県が33.26%、北海道が30.66%でした。
最も高い東北6県と最も低い北海道の差は9.64ポイントです。
乳がん検診の受診率で見ると東北6県が最も高く、北海道が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 子宮がん検診の受診率 |
|---|---|
| 北海道 | 30.7% |
| 青森県 | 36.0% |
| 岩手県 | 37.8% |
| 宮城県 | 45.8% |
| 秋田県 | 37.2% |
| 山形県 | 46.4% |
| 福島県 | 38.6% |
| 茨城県 | 34.2% |
| 栃木県 | 36.9% |
| 群馬県 | 37.6% |
| 埼玉県 | 33.5% |
| 千葉県 | 35.8% |
| 東京都 | 38.2% |
| 神奈川県 | 39.2% |
| 新潟県 | 38.0% |
| 富山県 | 38.8% |
| 石川県 | 36.7% |
| 福井県 | 36.7% |
| 山梨県 | 41.4% |
| 長野県 | 38.0% |
| 岐阜県 | 33.9% |
| 静岡県 | 35.7% |
| 愛知県 | 36.2% |
| 三重県 | 35.7% |
| 滋賀県 | 36.8% |
| 京都府 | 31.4% |
| 大阪府 | 32.6% |
| 兵庫県 | 30.9% |
| 奈良県 | 34.6% |
| 和歌山県 | 31.0% |
| 鳥取県 | 35.2% |
| 島根県 | 29.3% |
| 岡山県 | 39.6% |
| 広島県 | 36.0% |
| 山口県 | 27.4% |
| 徳島県 | 34.2% |
| 香川県 | 40.6% |
| 愛媛県 | 35.5% |
| 高知県 | 36.7% |
| 福岡県 | 32.6% |
| 佐賀県 | 36.5% |
| 長崎県 | 30.7% |
| 熊本県 | 40.4% |
| 大分県 | 40.6% |
| 宮崎県 | 34.6% |
| 鹿児島県 | 37.8% |
| 沖縄県 | 41.8% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで宮城県、沖縄県、山梨県、香川県が続きます。
淡いのは山口県、島根県、北海道でした。
47都道府県の平均は36.29%、中央値は36.53%です。
山形県の46.37%は平均を10.08ポイント上回ります。
1位と47位の差は18.96ポイント、倍率にすると1.69倍でした。
乳がん検診の受診率で並べ替えると宮城県が44.71で最も高く、開きは1.83倍になります。
主指標で1位の山形県は乳がん検診の受診率では3位、乳がん検診の受診率で1位の宮城県は主指標では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 子宮がん検診の受診率(%) | 地方 | 乳がん検診の受診率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 山形県 | 46.37 | 東北 | 42.6 |
| 2 | 宮城県 | 45.82 | 東北 | 44.71 |
| 3 | 沖縄県 | 41.8 | 九州 | 38.12 |
| 4 | 山梨県 | 41.39 | 中部 | 44.11 |
| 5 | 香川県 | 40.6 | 四国 | 36.84 |
| 5 | 大分県 | 40.6 | 九州 | 38.46 |
| 7 | 熊本県 | 40.41 | 九州 | 37.79 |
| 8 | 岡山県 | 39.55 | 中国 | 35.05 |
| 9 | 神奈川県 | 39.21 | 関東 | 35.63 |
| 10 | 富山県 | 38.76 | 中部 | 36.78 |
| 11 | 福島県 | 38.63 | 東北 | 35.26 |
| 12 | 東京都 | 38.16 | 関東 | 37.44 |
| 13 | 新潟県 | 38.04 | 中部 | 34.89 |
| 14 | 長野県 | 38.01 | 中部 | 37.65 |
| 15 | 岩手県 | 37.79 | 東北 | 34.54 |
| 15 | 鹿児島県 | 37.79 | 九州 | 36.52 |
| 17 | 群馬県 | 37.61 | 関東 | 34.63 |
| 18 | 秋田県 | 37.15 | 東北 | 33.49 |
| 19 | 栃木県 | 36.87 | 関東 | 37.88 |
| 20 | 滋賀県 | 36.79 | 近畿 | 32.73 |
| 21 | 福井県 | 36.74 | 中部 | 33.44 |
| 22 | 石川県 | 36.7 | 中部 | 32.75 |
| 23 | 高知県 | 36.69 | 四国 | 34.42 |
| 24 | 佐賀県 | 36.53 | 九州 | 31.74 |
| 25 | 愛知県 | 36.22 | 中部 | 32.7 |
| 26 | 広島県 | 36.04 | 中国 | 32.95 |
| 26 | 青森県 | 36.04 | 東北 | 33.21 |
| 28 | 千葉県 | 35.79 | 関東 | 39.69 |
| 29 | 静岡県 | 35.71 | 中部 | 32.99 |
| 30 | 三重県 | 35.65 | 近畿 | 34.94 |
| 31 | 愛媛県 | 35.51 | 四国 | 32.53 |
| 32 | 鳥取県 | 35.17 | 中国 | 33.05 |
| 33 | 宮崎県 | 34.6 | 九州 | 34.9 |
| 34 | 奈良県 | 34.57 | 近畿 | 31.74 |
| 35 | 徳島県 | 34.22 | 四国 | 30.79 |
| 36 | 茨城県 | 34.15 | 関東 | 32.9 |
| 37 | 岐阜県 | 33.91 | 中部 | 33.66 |
| 38 | 埼玉県 | 33.45 | 関東 | 33.59 |
| 39 | 大阪府 | 32.55 | 近畿 | 30 |
| 39 | 福岡県 | 32.55 | 九州 | 31.37 |
| 41 | 京都府 | 31.38 | 近畿 | 31.57 |
| 42 | 和歌山県 | 30.98 | 近畿 | 28.97 |
| 43 | 兵庫県 | 30.93 | 近畿 | 29 |
| 44 | 長崎県 | 30.69 | 九州 | 27.51 |
| 45 | 北海道 | 30.66 | 北海道 | 27.72 |
| 46 | 島根県 | 29.33 | 中国 | 28.62 |
| 47 | 山口県 | 27.41 | 中国 | 24.48 |
このグラフについての豆知識
20歳から受ける検診
子宮頸がん検診は、国が勧めるがん検診のなかで唯一20歳から対象になります。
ほかの4つは40歳や50歳からです。
2019年の受診率は36.3パーセント。
乳がんの34.2パーセントをわずかに上回ります。
6年前の調査であること
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
そのうち都道府県別の表が公表されている最新のものが2019年(令和元年)分になります。
この記事の数字は6年前のものです。
標本調査にもとづく推計値でもあるため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
おおまかな地域の傾向として見てください。
数字の散らばり
1位の山形県は46.37%、47位の山口県は27.41%。
差は18.96ポイント、倍率にすると1.69倍です。
中央値は36.53%、平均は36.29%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.24ポイントの差でした。
乳がん検診の受診率で並べ替えると開きは1.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
子宮がん検診を受けた人の割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.86という高い相関を示したのが【乳がん検診の受診率】全国34.18パーセントと5つで最も低いでした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【かにへの支出】平均年1,739円、差は11.3倍と最大級(相関-0.46)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た子宮がん検診の受診率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 46.37 | 青森県 36.04 |
| 関東 | 神奈川県 39.21 | 埼玉県 33.45 |
| 中部 | 山梨県 41.39 | 岐阜県 33.91 |
| 近畿 | 滋賀県 36.79 | 兵庫県 30.93 |
| 中国 | 岡山県 39.55 | 山口県 27.41 |
| 四国 | 香川県 40.6 | 徳島県 34.22 |
| 九州 | 沖縄県 41.8 | 長崎県 30.69 |
まとめ
子宮がん検診を受けた人の割合を47都道府県で比べると、最も高い山形県で46.37%、最も低い山口県で27.41%でした。
その差は18.96ポイント、倍率にすると1.69倍です。
47都道府県の中央値は36.53%、平均は36.29%でした。
全国の値は36.29%です。
乳がん検診の受診率で並べ替えると開きは1.83倍になり、主指標で1位の山形県はその見方では3位に位置します。
子宮がん検診を受けた人の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、20歳以上の女性を対象にしていること。
3つ目は2019年の数字であることです。
乳がん検診の受診率では宮城県が44.71で最も高く、主指標で1位の山形県はこの見方では3位でした。
地方ごとの平均では東北6県が40.3%で最も高く、北海道が30.66%で最も低くなりました。
乳がん検診の受診率や子宮がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の山形県と2位の宮城県の差は0.55ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 世帯人員20歳以上・がん検診受診状況)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003442407
- 備考: 20歳以上の女性のうち過去2年間に子宮がん検診を受けた人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は乳がん検診の受診率
注記: 20歳以上の女性のうち過去2年間に子宮がん検診を受けた人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は乳がん検診の受診率
