町の診療所にも、CTはどれくらいあるのでしょうか。
16列以上64列未満のマルチスライスCTの台数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が298台で1位。
47都道府県の平均は86.9台、中央値は66台です。
1位と47位の間には15.7倍の開き、人口10万人あたりでは5.4倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
87台
診療所のマルチスライスCT16〜64列の台数(2023年)
最も多い 東京都
298台
最も少ない 滋賀県
19台
地図で見る
| 項目 | 診療所のマルチスライスCT16〜64列の台数 |
|---|---|
| 北海道 | 226台 |
| 青森県 | 68台 |
| 岩手県 | 50台 |
| 宮城県 | 60台 |
| 秋田県 | 34台 |
| 山形県 | 39台 |
| 福島県 | 71台 |
| 茨城県 | 115台 |
| 栃木県 | 71台 |
| 群馬県 | 55台 |
| 埼玉県 | 214台 |
| 千葉県 | 146台 |
| 東京都 | 298台 |
| 神奈川県 | 159台 |
| 新潟県 | 73台 |
| 富山県 | 26台 |
| 石川県 | 25台 |
| 福井県 | 23台 |
| 山梨県 | 20台 |
| 長野県 | 75台 |
| 岐阜県 | 94台 |
| 静岡県 | 125台 |
| 愛知県 | 296台 |
| 三重県 | 78台 |
| 滋賀県 | 19台 |
| 京都府 | 36台 |
| 大阪府 | 214台 |
| 兵庫県 | 166台 |
| 奈良県 | 25台 |
| 和歌山県 | 51台 |
| 鳥取県 | 27台 |
| 島根県 | 24台 |
| 岡山県 | 69台 |
| 広島県 | 113台 |
| 山口県 | 77台 |
| 徳島県 | 40台 |
| 香川県 | 63台 |
| 愛媛県 | 57台 |
| 高知県 | 28台 |
| 福岡県 | 177台 |
| 佐賀県 | 34台 |
| 長崎県 | 54台 |
| 熊本県 | 103台 |
| 大分県 | 66台 |
| 宮崎県 | 57台 |
| 鹿児島県 | 113台 |
| 沖縄県 | 31台 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで愛知県、北海道、埼玉県、大阪府が続きます。
淡いのは滋賀県、山梨県、福井県でした。
47都道府県の平均は86.9台、中央値は66台です。
東京都の298台は平均の3.4倍にあたります。
上位3で20.1パーセント、1位と47位で15.7倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が7.38台で最も多く、開きは5.4倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では13位でした。
| 順位 | 都道府県 | 診療所のマルチスライスCT16〜64列の台数(台) | 地方 | 人口10万人あたりの診療所のマルチスライスCT16〜64列の台数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 298 | 関東 | 2.1 |
| 2 | 愛知県 | 296 | 中部 | 3.97 |
| 3 | 北海道 | 226 | 北海道 | 4.48 |
| 4 | 埼玉県 | 214 | 関東 | 2.92 |
| 4 | 大阪府 | 214 | 近畿 | 2.44 |
| 6 | 福岡県 | 177 | 九州 | 3.48 |
| 7 | 兵庫県 | 166 | 近畿 | 3.11 |
| 8 | 神奈川県 | 159 | 関東 | 1.72 |
| 9 | 千葉県 | 146 | 関東 | 2.34 |
| 10 | 静岡県 | 125 | 中部 | 3.54 |
| 11 | 茨城県 | 115 | 関東 | 4.1 |
| 12 | 広島県 | 113 | 中国 | 4.16 |
| 12 | 鹿児島県 | 113 | 九州 | 7.38 |
| 14 | 熊本県 | 103 | 九州 | 6.07 |
| 15 | 岐阜県 | 94 | 中部 | 4.91 |
| 16 | 三重県 | 78 | 近畿 | 4.56 |
| 17 | 山口県 | 77 | 中国 | 6.01 |
| 18 | 長野県 | 75 | 中部 | 3.77 |
| 19 | 新潟県 | 73 | 中部 | 3.48 |
| 20 | 栃木県 | 71 | 関東 | 3.77 |
| 20 | 福島県 | 71 | 東北 | 4.07 |
| 22 | 岡山県 | 69 | 中国 | 3.77 |
| 23 | 青森県 | 68 | 東北 | 5.84 |
| 24 | 大分県 | 66 | 九州 | 6.08 |
| 25 | 香川県 | 63 | 四国 | 6.87 |
| 26 | 宮城県 | 60 | 東北 | 2.67 |
| 27 | 愛媛県 | 57 | 四国 | 4.47 |
| 27 | 宮崎県 | 57 | 九州 | 5.52 |
| 29 | 群馬県 | 55 | 関東 | 2.91 |
| 30 | 長崎県 | 54 | 九州 | 4.31 |
| 31 | 和歌山県 | 51 | 近畿 | 5.8 |
| 32 | 岩手県 | 50 | 東北 | 4.37 |
| 33 | 徳島県 | 40 | 四国 | 5.84 |
| 34 | 山形県 | 39 | 東北 | 3.86 |
| 35 | 京都府 | 36 | 近畿 | 1.43 |
| 36 | 佐賀県 | 34 | 九州 | 4.31 |
| 36 | 秋田県 | 34 | 東北 | 3.79 |
| 38 | 沖縄県 | 31 | 九州 | 2.11 |
| 39 | 高知県 | 28 | 四国 | 4.27 |
| 40 | 鳥取県 | 27 | 中国 | 5.08 |
| 41 | 富山県 | 26 | 中部 | 2.61 |
| 42 | 石川県 | 25 | 中部 | 2.28 |
| 42 | 奈良県 | 25 | 近畿 | 1.95 |
| 44 | 島根県 | 24 | 中国 | 3.74 |
| 45 | 福井県 | 23 | 中部 | 3.11 |
| 46 | 山梨県 | 20 | 中部 | 2.53 |
| 47 | 滋賀県 | 19 | 近畿 | 1.36 |
地方別に見る
診療所のCTは、全国に広く行きわたっています。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の25.9パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.5パーセント、九州・沖縄8県が15.5パーセント、近畿7府県が14.4パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.9パーセント、中国5県が7.6パーセント、北海道が5.5パーセント、四国4県が4.6パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が5.3台、九州・沖縄8県が4.6台、北海道が4.5台の順に多く、最も少ないのは関東7都県が2.4台です。
診療所のCTが多い上位5都府県
診療所のCTが多い上位5都府県です。
東京都は298台、愛知県は296台、北海道は226台でした。
東京都は2位の愛知県の1.01倍です。
4位は埼玉県で214台、5位は大阪府で214台。
上位5で全国の30.6パーセント、上位3で20.1パーセント、上位10で49.5パーセントでした。
1位だけで7.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は86.9台なので、1位は平均の3.4倍。
中央値の66台と比べると4.5倍にあたります。
6位以下は福岡県で177台、兵庫県で166台、神奈川県で159台と続きました。
2位と3位の差は70台、3位と4位の差は12台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の69.4パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると594台。
これだけで全国の14.5パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の7.3パーセントにとどまりました。
人口あたりでは鹿児島県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
診療所にあるCTの台数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鹿児島県の7.38台、2位は香川県6.87台、3位は大分県6.08台。
4位以下は熊本県、山口県と続きます。
逆に人口あたりの下位は京都府1.43台、滋賀県1.36台。
鹿児島県と滋賀県では5.4倍の開きです。
人口あたりの1位は鹿児島県です。
実数1位の都は人口あたりでは43位まで下がります。
診療所のCTは、病院に行かなくても検査を受けられる体制を支えています。
人口あたりで地方の県が上位に来るのは、その裏返しだと考えられます。
当サイトの病院の最新型CTの記事と並べて読むと、機器の階層が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が5.3台で最も多く、関東7都県が2.4台で最も少なくなります。
九州・沖縄8県4.6台と北海道4.5台がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
診療所のCTが少ない下位5県
診療所のCTが少ない下位5県です。
47位の滋賀県は19台、46位の山梨県は20台、45位の福井県は23台でした。
1位の東京都とは15.7倍の差があります。
44位は島根県で24台、43位は奈良県で25台、42位は石川県で25台と続きます。
15.7倍という開きは、人口の差とおおむね同じくらいの大きさです。
47都道府県の中央値は66台。
平均は86.9台なので、平均が中央値の1.3倍です。
47位の滋賀県は平均の21.9パーセント、中央値の28.8パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.7パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで7.3パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の滋賀県は、1位の東京都の6.38パーセントにあたる水準です。
46位との差は1台、45位との差は4台でした。
1位の東京都と47位の滋賀県の間には279台の開きがあります。
このグラフについての豆知識
診療所にも4千台
16列以上64列未満のマルチスライスCTは、診療所だけで全国に4,085台あります。
病院の64列以上(3,851台)に匹敵する数です。
日本のCTの多さは、こうした診療所への普及に支えられています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は298台、47位の滋賀県は19台。
両者の間には15.7倍の開きがあります。
上位3で全国の20.1パーセント、上位10で49.5パーセントを占めます。
中央値は66台、平均は86.9台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと5.4倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
診療所にあるCTの台数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【給油所の数】全国27,009か所、人口あたりでは東京都が最下位に(順位相関0.92)です。
最も食い違ったのは【博物館の数】が多い都道府県ランキング、人口あたりでは最大11.8倍差(順位相関-0.64)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た診療所のマルチスライスCT16〜64列の台数
| 地方 | 最も多い(台) | 最も少ない(台) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 71 | 秋田県 34 |
| 関東 | 東京都 298 | 群馬県 55 |
| 中部 | 愛知県 296 | 山梨県 20 |
| 近畿 | 大阪府 214 | 滋賀県 19 |
| 中国 | 広島県 113 | 島根県 24 |
| 四国 | 香川県 63 | 高知県 28 |
| 九州 | 福岡県 177 | 沖縄県 31 |
まとめ
診療所にあるCTの台数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で298台、最も少ない滋賀県で19台でした。
1位と47位の間には15.7倍の開きがあります。
上位3で全国の20.1パーセント、上位10で49.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は66台、平均は86.9台でした。
人口10万人あたりに直すと5.4倍の開きになります。
診療所にあるCTの台数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、診療所の分だけで病院を含まないこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が7.38台で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の25.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が5.3台で最多でした。
病院の最新型CTや診療所の胃カメラを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024908
- 備考: 一般診療所にあるマルチスライスCT(16列以上64列未満)の台数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 一般診療所にあるマルチスライスCT(16列以上64列未満)の台数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
