町の診療所で胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が67,694人で1位。
47都道府県の平均は10,273人、中央値は6,140人です。
1位と47位の間には48.2倍の開き、人口10万人あたりでは4.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
10,273人
診療所の上部消化管内視鏡検査の患者数(2023年)
最も多い 東京都
67,694人
最も少ない 高知県
1,403人
地図で見る
| 項目 | 診療所の上部消化管内視鏡検査の患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 14,437人 |
| 青森県 | 3,669人 |
| 岩手県 | 5,018人 |
| 宮城県 | 12,248人 |
| 秋田県 | 5,312人 |
| 山形県 | 6,317人 |
| 福島県 | 10,957人 |
| 茨城県 | 7,501人 |
| 栃木県 | 6,596人 |
| 群馬県 | 8,636人 |
| 埼玉県 | 25,994人 |
| 千葉県 | 18,448人 |
| 東京都 | 67,694人 |
| 神奈川県 | 37,518人 |
| 新潟県 | 9,516人 |
| 富山県 | 4,103人 |
| 石川県 | 3,151人 |
| 福井県 | 2,342人 |
| 山梨県 | 2,286人 |
| 長野県 | 5,380人 |
| 岐阜県 | 6,140人 |
| 静岡県 | 17,722人 |
| 愛知県 | 21,908人 |
| 三重県 | 7,904人 |
| 滋賀県 | 3,085人 |
| 京都府 | 7,411人 |
| 大阪府 | 26,141人 |
| 兵庫県 | 17,176人 |
| 奈良県 | 3,841人 |
| 和歌山県 | 5,794人 |
| 鳥取県 | 5,231人 |
| 島根県 | 3,666人 |
| 岡山県 | 5,325人 |
| 広島県 | 13,679人 |
| 山口県 | 4,238人 |
| 徳島県 | 2,450人 |
| 香川県 | 2,761人 |
| 愛媛県 | 3,789人 |
| 高知県 | 1,403人 |
| 福岡県 | 25,004人 |
| 佐賀県 | 3,608人 |
| 長崎県 | 6,701人 |
| 熊本県 | 10,338人 |
| 大分県 | 5,087人 |
| 宮崎県 | 4,383人 |
| 鹿児島県 | 6,617人 |
| 沖縄県 | 4,307人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、埼玉県、福岡県が続きます。
淡いのは高知県、山梨県、福井県でした。
47都道府県の平均は10,273人、中央値は6,140人です。
東京都の67,694人は平均の6.6倍にあたります。
上位3で27.2パーセント、1位と47位で48.2倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鳥取県が985.12人で最も多く、開きは4.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは13位、人口あたり1位の鳥取県は実数では29位でした。
| 順位 | 都道府県 | 診療所の上部消化管内視鏡検査の患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの診療所の上部消化管内視鏡検査の患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 67694 | 関東 | 477.46 |
| 2 | 神奈川県 | 37518 | 関東 | 406.7 |
| 3 | 大阪府 | 26141 | 近畿 | 298.52 |
| 4 | 埼玉県 | 25994 | 関東 | 354.53 |
| 5 | 福岡県 | 25004 | 九州 | 491.04 |
| 6 | 愛知県 | 21908 | 中部 | 293.67 |
| 7 | 千葉県 | 18448 | 関東 | 295.12 |
| 8 | 静岡県 | 17722 | 中部 | 502.47 |
| 9 | 兵庫県 | 17176 | 近畿 | 321.83 |
| 10 | 北海道 | 14437 | 北海道 | 286.28 |
| 11 | 広島県 | 13679 | 中国 | 504.02 |
| 12 | 宮城県 | 12248 | 東北 | 544.84 |
| 13 | 福島県 | 10957 | 東北 | 628.63 |
| 14 | 熊本県 | 10338 | 九州 | 609.19 |
| 15 | 新潟県 | 9516 | 中部 | 453.36 |
| 16 | 群馬県 | 8636 | 関東 | 456.93 |
| 17 | 三重県 | 7904 | 近畿 | 461.95 |
| 18 | 茨城県 | 7501 | 関東 | 267.32 |
| 19 | 京都府 | 7411 | 近畿 | 294.09 |
| 20 | 長崎県 | 6701 | 九州 | 535.22 |
| 21 | 鹿児島県 | 6617 | 九州 | 431.92 |
| 22 | 栃木県 | 6596 | 関東 | 349.92 |
| 23 | 山形県 | 6317 | 東北 | 624.83 |
| 24 | 岐阜県 | 6140 | 中部 | 320.46 |
| 25 | 和歌山県 | 5794 | 近畿 | 658.41 |
| 26 | 長野県 | 5380 | 中部 | 270.76 |
| 27 | 岡山県 | 5325 | 中国 | 290.82 |
| 28 | 秋田県 | 5312 | 東北 | 592.2 |
| 29 | 鳥取県 | 5231 | 中国 | 985.12 |
| 30 | 大分県 | 5087 | 九州 | 468.85 |
| 31 | 岩手県 | 5018 | 東北 | 438.25 |
| 32 | 宮崎県 | 4383 | 九州 | 424.3 |
| 33 | 沖縄県 | 4307 | 九州 | 293.79 |
| 34 | 山口県 | 4238 | 中国 | 330.84 |
| 35 | 富山県 | 4103 | 中部 | 411.53 |
| 36 | 奈良県 | 3841 | 近畿 | 298.91 |
| 37 | 愛媛県 | 3789 | 四国 | 296.94 |
| 38 | 青森県 | 3669 | 東北 | 314.94 |
| 39 | 島根県 | 3666 | 中国 | 571.03 |
| 40 | 佐賀県 | 3608 | 九州 | 457.87 |
| 41 | 石川県 | 3151 | 中部 | 286.98 |
| 42 | 滋賀県 | 3085 | 近畿 | 220.04 |
| 43 | 香川県 | 2761 | 四国 | 301.09 |
| 44 | 徳島県 | 2450 | 四国 | 357.66 |
| 45 | 福井県 | 2342 | 中部 | 316.91 |
| 46 | 山梨県 | 2286 | 中部 | 289 |
| 47 | 高知県 | 1403 | 四国 | 213.87 |
診療所の胃カメラが多い上位5都府県
診療所の胃カメラが多い上位5都府県です。
東京都は67,694人、神奈川県は37,518人、大阪府は26,141人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.8倍です。
4位は埼玉県で25,994人、5位は福岡県で25,004人。
上位5で全国の37.8パーセント、上位3で27.2パーセント、上位10で56.3パーセントでした。
1位だけで14パーセントを占めます。
47都道府県の平均は10,273人なので、1位は平均の6.6倍。
中央値の6,140人と比べると11.0倍にあたります。
6位以下は愛知県で21,908人、千葉県で18,448人、静岡県で17,722人と続きました。
2位と3位の差は11,377人、3位と4位の差は147人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の62.2パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると105,212人。
これだけで全国の21.8パーセントにあたります。
1位だけで全国の14パーセントを占めました。
人口の集中より高い水準です。
人口あたりでは鳥取県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は診療所で胃カメラを受けた人の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鳥取県の985.12人、2位は和歌山県658.41人、3位は福島県628.63人。
4位以下は山形県、熊本県と続きます。
逆に人口あたりの下位は滋賀県220.04人、高知県213.87人。
鳥取県と高知県では4.6倍の開きです。
人口あたりの1位は鳥取県です。
実数1位の東京都は人口あたりでも13位に入ります。
診療所での胃カメラは、内視鏡を専門にするクリニックの広がりを映しています。
都市部と、病院が遠い地方の両方で多くなる面白い分布です。
当サイトの病院の胃カメラの記事と並べて読むと、検査の担い手の違いが見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が530.2人で最も多く、北海道が286.3人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県473.6人と中国5県459.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
診療所の胃カメラが少ない下位5県
診療所の胃カメラが少ない下位5県です。
47位の高知県は1,403人、46位の山梨県は2,286人、45位の福井県は2,342人でした。
1位の東京都とは48.2倍の差があります。
44位は徳島県で2,450人、43位は香川県で2,761人、42位は滋賀県で3,085人と続きます。
48.2倍という開きです。
病院の胃カメラの20.3倍より大きくなっています。
47都道府県の中央値は6,140人。
平均は10,273人なので、平均が中央値の1.7倍です。
47位の高知県は平均の13.7パーセント、中央値の22.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで14パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の2.07パーセントにあたる水準です。
46位との差は883人、45位との差は939人でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には66,291人の開きがあります。
このグラフについての豆知識
病院と診療所で半々
2023年9月に胃カメラを受けた人は、病院で48万8,788人、診療所で48万2,832人と、ほぼ半々でした。
日帰りでできる検査は診療所へ、という分担が進んでいます。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は67,694人、47位の高知県は1,403人。
両者の間には48.2倍の開きがあります。
上位3で全国の27.2パーセント、上位10で56.3パーセントを占めます。
中央値は6,140人、平均は10,273人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
診療所で胃カメラを受けた人の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【産婦人科を掲げる診療所】全国2,784施設、お産を扱うのは一部(順位相関0.91)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【博物館の数】が多い都道府県ランキング、人口あたりでは最大11.8倍差(相関-0.7)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た診療所の上部消化管内視鏡検査の患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 12248 | 青森県 3669 |
| 関東 | 東京都 67694 | 栃木県 6596 |
| 中部 | 愛知県 21908 | 山梨県 2286 |
| 近畿 | 大阪府 26141 | 滋賀県 3085 |
| 中国 | 広島県 13679 | 島根県 3666 |
| 四国 | 愛媛県 3789 | 高知県 1403 |
| 九州 | 福岡県 25004 | 佐賀県 3608 |
まとめ
診療所で胃カメラを受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で67,694人、最も少ない高知県で1,403人でした。
1位と47位の間には48.2倍の開きがあります。
上位3で全国の27.2パーセント、上位10で56.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は6,140人、平均は10,273人でした。
人口10万人あたりに直すと4.6倍の開きになります。
診療所で胃カメラを受けた人の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鳥取県が985.12人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは13位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が530.2人で最多でした。
病院の胃カメラや内科の診療所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024908
- 備考: 2023年9月の1か月間に一般診療所で上部消化管内視鏡検査を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に一般診療所で上部消化管内視鏡検査を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
