【帰省・訪問の旅行をする人の割合】全国14.3%、帰省する人が多いのは意外にも大都市のほうでした

【帰省・訪問の旅行をする人の割合】全国14.3%、帰省する人が多いのは意外にも大都市のほうでした

1年間に帰省や訪問の旅行をした人の割合は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
1泊2日以上で、実家への帰省や親族・知人の訪問を目的としたものが対象です。

使うのは総務省統計局の社会生活基本調査、令和3年の調査。

全国では10歳以上の14.3パーセントでした。

47都道府県の単純平均

12.1%

帰省・訪問などの旅行の行動者率(令和3年(2021年))

最も多い 京都府

19.4%

最も少ない 沖縄県

6.3%

地図で見る帰省・訪問の行動者率

帰省・訪問などの旅行の行動者率(令和3年(2021年))
帰省・訪問などの旅行の行動者率(令和3年(2021年)) 社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 18.2%青森 9%岩手 10.2%宮城 16.3%秋田 7.3%山形 8.1%福島 9.3%茨城 10.6%栃木 11.6%群馬 9.9%埼玉 13.5%千葉 14.6%東京 19.1%神奈川 16.1%新潟 10.3%富山 8.9%石川 13%福井 8.6%山梨 11.1%長野 11.5%岐阜 10.1%静岡 9.1%愛知 17.2%三重 12.6%滋賀 15.9%京都 19.4%大阪 16%兵庫 15%奈良 13%和歌山 10%鳥取 9.5%島根 9.3%岡山 11.7%広島 15.9%山口 12.7%徳島 8.3%香川 10.6%愛媛 9.2%高知 11%福岡 17.5%佐賀 11.7%長崎 9.5%熊本 13.5%大分 13.3%宮崎 11.6%鹿児島 11.5%沖縄 6.3%
帰省・訪問などの旅行の行動者率(%)
帰省・訪問などの旅行の行動者率(令和3年(2021年))
項目帰省・訪問などの旅行の行動者率
北海道18.2%
青森県9%
岩手県10.2%
宮城県16.3%
秋田県7.3%
山形県8.1%
福島県9.3%
茨城県10.6%
栃木県11.6%
群馬県9.9%
埼玉県13.5%
千葉県14.6%
東京都19.1%
神奈川県16.1%
新潟県10.3%
富山県8.9%
石川県13%
福井県8.6%
山梨県11.1%
長野県11.5%
岐阜県10.1%
静岡県9.1%
愛知県17.2%
三重県12.6%
滋賀県15.9%
京都府19.4%
大阪府16%
兵庫県15%
奈良県13%
和歌山県10%
鳥取県9.5%
島根県9.3%
岡山県11.7%
広島県15.9%
山口県12.7%
徳島県8.3%
香川県10.6%
愛媛県9.2%
高知県11%
福岡県17.5%
佐賀県11.7%
長崎県9.5%
熊本県13.5%
大分県13.3%
宮崎県11.6%
鹿児島県11.5%
沖縄県6.3%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と京都府、東京都、福岡県、宮城県です。
淡いのは沖縄県と東北の日本海側、四国でした。

47都道府県の単純平均は12.10パーセント、中央値は11.50パーセントです。
全国値の14.3パーセントより低いのは、人口の多い都府県ほど割合が高いためです。

15パーセントを超えたのは10都道府県、10パーセントを下回ったのは14県。
下位に厚みのある分布でした。

順位都道府県帰省・訪問などの旅行の行動者率(%)地方国内観光旅行の行動者率旅行(1泊2日以上)10歳以上人口
1京都府19.4近畿28.637.72311
2東京都19.1関東34.241.912724
3北海道18.2北海道24.734.74614
4福岡県17.5九州2736.54509
5愛知県17.2中部31.139.96728
6宮城県16.3東北23.332.22065
7神奈川県16.1関東30.138.28344
8大阪府16近畿28.235.67913
9広島県15.9中国19.128.62474
9滋賀県15.9近畿25.834.31261
11兵庫県15近畿26.934.34871
12千葉県14.6関東25.332.55670
13熊本県13.5九州22.229.91511
13埼玉県13.5関東27.334.16622
15大分県13.3九州17.124.8979
16石川県13中部21.328.6997
16奈良県13近畿27.133.61183
18山口県12.7中国16.924.21177
19三重県12.6近畿21.428.11574
20岡山県11.7中国17.424.31666
20佐賀県11.7九州23.829.4703
22宮崎県11.6九州14.622.2928
22栃木県11.6関東22.528.21730
24鹿児島県11.5九州16.623.61377
24長野県11.5中部21.8281824
26山梨県11.1中部21.226.9725
27高知県11四国13.921606
28茨城県10.6関東20.125.92572
28香川県10.6四国14.121.3837
30新潟県10.3中部24.529.71955
31岩手県10.2東北20261075
32岐阜県10.1中部22.127.41764
33和歌山県10近畿21.326.8816
34群馬県9.9関東23.828.81724
35長崎県9.5九州15.721.61135
35鳥取県9.5中国15.120.8484
37島根県9.3中国15.321.2586
37福島県9.3東北17.523.11632
39愛媛県9.2四国12.218.11178
40静岡県9.1中部18.523.13241
41青森県9東北13.819.71090
42富山県8.9中部20.225.1922
43福井県8.6中部18.323.8677
44徳島県8.3四国11.416.4632
45山形県8.1東北17.822.7944
46秋田県7.3東北19.823.6849
47沖縄県6.3九州12.516.81263
社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)(令和3年(2021年)、総務省統計局)をもとに作成

帰省・訪問の旅行をする人が多い5都道府県

上位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率
上位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率 社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)(令和3年(2021年)) 051015京都府: 19.4%19.4%東京都: 19.1%19.1%北海道: 18.2%18.2%福岡県: 17.5%17.5%愛知県: 17.2%17.2%京都府東京都北海道福岡県愛知県
上位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率
項目帰省・訪問などの旅行の行動者率
京都府19.4%
東京都19.1%
北海道18.2%
福岡県17.5%
愛知県17.2%
下位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率
下位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率 社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)(令和3年(2021年)) 02468沖縄県: 6.3%6.3%秋田県: 7.3%7.3%山形県: 8.1%8.1%徳島県: 8.3%8.3%福井県: 8.6%8.6%沖縄県秋田県山形県徳島県福井県
下位5都道府県の帰省・訪問などの旅行の行動者率
項目帰省・訪問などの旅行の行動者率
沖縄県6.3%
秋田県7.3%
山形県8.1%
徳島県8.3%
福井県8.6%

帰省・訪問の旅行をする人が多い上位5都道府県です。

京都府は19.4パーセント、東京都は19.1パーセント、北海道は18.2パーセント、福岡県は17.5パーセント、愛知県は17.2パーセントでした。
京都府と最下位の沖縄県では3.08倍の差があります。

6位以下は宮城県16.3パーセント、神奈川県16.1パーセント、大阪府16.0パーセントと続きます。
15パーセントを超えたのは10都道府県でした。

上位に並ぶのは大都市を抱える都道府県と、地方の中心都市を持つ道県です。
帰省する人が多いのは地方の県だろうという予想とは逆の結果になりました。

帰る場所がある人は、出ていった先に住んでいる

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1年間に帰省・訪問などの旅行をした人の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

帰省するには、帰る先があり、そこから離れて住んでいる必要があります。

上位に並んだのは京都府、東京都、北海道、福岡県、愛知県。
京都府と東京都は大学や就職で人が集まる地域で、他県出身者が多く住んでいます。
福岡県と宮城県、北海道も、それぞれ九州・東北・道内から人が集まる中心地です。
逆に下位に並ぶ沖縄県6.3パーセント、秋田県7.3パーセント、山形県8.1パーセント、徳島県8.3パーセントは、人が出ていく側の県。
帰省される側であって、帰省する側ではないということになります。

北海道が3位というのは、この見方でよく説明がつきます。
北海道は道外への転出が多い一方、道内でも札幌市に人口が集中してきました。
札幌に住む人が道内の実家に帰る、という移動が県境をまたがなくても「旅行」として数えられます。

国内観光旅行との相関係数はプラス0.76。
順位の傾向は似ていますが、完全には一致しません。
奈良県は国内観光旅行では7位ですが、帰省・訪問では13.0パーセントで17位。
群馬県は国内観光14位に対して帰省34位です。

沖縄県の6.3パーセントは、2番目に低い秋田県の7.3パーセントとも1ポイント開いています。
県外に出た人が帰ってくる側であることに加えて、島であるため移動が航空機に限られる点も効いていると考えられます。

帰省・訪問の旅行をする人が少ない5県

帰省・訪問の旅行をする人が少ない下位5県です。

沖縄県は6.3パーセント、秋田県は7.3パーセント、山形県は8.1パーセント、徳島県は8.3パーセント、福井県は8.6パーセントでした。
京都府の19.4パーセントとは3.08倍の差があります。

下位5県のうち秋田県、山形県、福井県は、いずれも人口減少が続いている県です。
若い世代が県外に出ていった結果、県内に残った人にとっては帰省する先がないという構図が考えられます。

10パーセントを下回ったのは14県。
東北・北陸・四国・九州に散らばっています。

群馬県は9.9パーセントで34位。
日帰りの行楽では4位に入った県ですが、帰省・訪問では下位に沈みました。

このグラフについての豆知識

「帰省・訪問などの旅行」の範囲

社会生活基本調査でいう帰省・訪問などの旅行は、1泊2日以上で実家への帰省や親族・知人の訪問を目的としたものです。
日帰りの帰省は含まれません。

同じ県内であっても、宿泊を伴えば旅行として数えられます。
県境をまたぐ必要はありません。

観光目的の旅行は「国内観光旅行」という別の区分です。
両方をした人は両方に数えられます。

帰省の自粛が呼びかけられていた時期

令和3年の調査が対象とした過去1年間は、2020年10月から2021年10月。
年末年始やお盆の帰省を控えるよう呼びかけられていた時期にあたります。

全国14.3パーセントという水準は、平時より低く出ている可能性が高いと考えられます。

県ごとの順位の傾向は残っているとしても、水準そのものは割り引いて読む必要があります。

順位の並びがにている記事

1年間に帰省・訪問などの旅行をした人の割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

いちばん近かったのは【旅行・行楽をする人の割合】全国49.5%、コロナ禍の1年でも半数近くが出かけたことになりますで、順位相関は0.8でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【自家用車通勤の割合】8割を超える県と1割に届かない都、通勤の景色はこれほど違う(相関-0.72)でした。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た帰省・訪問などの旅行の行動者率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 16.3秋田県 7.3
関東東京都 19.1群馬県 9.9
中部愛知県 17.2福井県 8.6
近畿京都府 19.4和歌山県 10
中国広島県 15.9島根県 9.3
四国高知県 11徳島県 8.3
九州福岡県 17.5沖縄県 6.3
社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)(令和3年(2021年)、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

1年間に帰省や訪問の旅行をした人の割合を比べると、最も高い京都府は19.4パーセント、最も低い沖縄県は6.3パーセントで、その差は3.08倍でした。
全国では10歳以上の14.3パーセントです。

1年間に帰省・訪問などの旅行をした人の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、1泊2日以上のものに限り日帰りの帰省を含まないこと。
2つ目は、県境をまたぐ必要はないこと。
3つ目は帰省の自粛が呼びかけられていた時期の調査であることです。

上位に並んだのは京都府、東京都、北海道、福岡県、愛知県。
人が集まる側の地域でした。
帰省するには、帰る先があって、そこから離れて住んでいる必要があります。

国内観光旅行との相関係数はプラス0.76。
順位は似ていますが完全には一致しません。
国内観光旅行や転入者数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会生活基本調査(都道府県、旅行・行楽の種類別行動者率)
  • 調査年: 令和3年(2021年)
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000032262826
  • 備考: 10歳以上の人のうち、過去1年間にその行動をした人の割合。調査は2021年10月20日現在で、過去1年間は新型コロナウイルスの影響を強く受けた時期にあたる。帰省・訪問などの旅行は1泊2日以上で、実家への帰省や親族・知人の訪問を目的とした旅行

注記: 10歳以上の人のうち、過去1年間にその行動をした人の割合。
調査は2021年10月20日現在で、過去1年間は新型コロナウイルスの影響を強く受けた時期にあたる。
帰省・訪問などの旅行は1泊2日以上で、実家への帰省や親族・知人の訪問を目的とした旅行

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