博物館に専任として勤める職員は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2021年度の数字。
東京都が995人で1位。
47都道府県の平均は218.04人、中央値は140人です。
1位と47位の間には29.26倍の開き、人口10万人あたりでは16.4倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
218人
博物館職員数(専任)(2021年)
最も多い 東京都
995人
最も少ない 鳥取県
34人
地図で見る
| 項目 | 博物館職員数(専任) |
|---|---|
| 北海道 | 399人 |
| 青森県 | 52人 |
| 岩手県 | 90人 |
| 宮城県 | 178人 |
| 秋田県 | 55人 |
| 山形県 | 58人 |
| 福島県 | 104人 |
| 茨城県 | 257人 |
| 栃木県 | 169人 |
| 群馬県 | 232人 |
| 埼玉県 | 200人 |
| 千葉県 | 536人 |
| 東京都 | 995人 |
| 神奈川県 | 561人 |
| 新潟県 | 137人 |
| 富山県 | 136人 |
| 石川県 | 140人 |
| 福井県 | 109人 |
| 山梨県 | 102人 |
| 長野県 | 229人 |
| 岐阜県 | 106人 |
| 静岡県 | 586人 |
| 愛知県 | 592人 |
| 三重県 | 305人 |
| 滋賀県 | 184人 |
| 京都府 | 344人 |
| 大阪府 | 443人 |
| 兵庫県 | 334人 |
| 奈良県 | 130人 |
| 和歌山県 | 395人 |
| 鳥取県 | 34人 |
| 島根県 | 106人 |
| 岡山県 | 166人 |
| 広島県 | 96人 |
| 山口県 | 160人 |
| 徳島県 | 105人 |
| 香川県 | 150人 |
| 愛媛県 | 112人 |
| 高知県 | 46人 |
| 福岡県 | 367人 |
| 佐賀県 | 73人 |
| 長崎県 | 104人 |
| 熊本県 | 140人 |
| 大分県 | 127人 |
| 宮崎県 | 59人 |
| 鹿児島県 | 68人 |
| 沖縄県 | 177人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで愛知県、静岡県、神奈川県、千葉県が続きます。
淡いのは鳥取県、高知県、青森県でした。
47都道府県の平均は218.04人、中央値は140人です。
東京都の995人は平均の4.6倍にあたります。
上位3で21.2パーセント、1位と47位で29.26倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと和歌山県が44.89人で最も多く、開きは16.4倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは32位、人数あたり1位の和歌山県は実数では8位でした。
| 順位 | 都道府県 | 博物館職員数(専任)(人) | 地方 | 人口10万人あたりの博物館職員数(専任) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 995 | 関東 | 7.02 |
| 2 | 愛知県 | 592 | 中部 | 7.94 |
| 3 | 静岡県 | 586 | 中部 | 16.61 |
| 4 | 神奈川県 | 561 | 関東 | 6.08 |
| 5 | 千葉県 | 536 | 関東 | 8.57 |
| 6 | 大阪府 | 443 | 近畿 | 5.06 |
| 7 | 北海道 | 399 | 北海道 | 7.91 |
| 8 | 和歌山県 | 395 | 近畿 | 44.89 |
| 9 | 福岡県 | 367 | 九州 | 7.21 |
| 10 | 京都府 | 344 | 近畿 | 13.65 |
| 11 | 兵庫県 | 334 | 近畿 | 6.26 |
| 12 | 三重県 | 305 | 近畿 | 17.83 |
| 13 | 茨城県 | 257 | 関東 | 9.16 |
| 14 | 群馬県 | 232 | 関東 | 12.28 |
| 15 | 長野県 | 229 | 中部 | 11.52 |
| 16 | 埼玉県 | 200 | 関東 | 2.73 |
| 17 | 滋賀県 | 184 | 近畿 | 13.12 |
| 18 | 宮城県 | 178 | 東北 | 7.92 |
| 19 | 沖縄県 | 177 | 九州 | 12.07 |
| 20 | 栃木県 | 169 | 関東 | 8.97 |
| 21 | 岡山県 | 166 | 中国 | 9.07 |
| 22 | 山口県 | 160 | 中国 | 12.49 |
| 23 | 香川県 | 150 | 四国 | 16.36 |
| 24 | 熊本県 | 140 | 九州 | 8.25 |
| 24 | 石川県 | 140 | 中部 | 12.75 |
| 26 | 新潟県 | 137 | 中部 | 6.53 |
| 27 | 富山県 | 136 | 中部 | 13.64 |
| 28 | 奈良県 | 130 | 近畿 | 10.12 |
| 29 | 大分県 | 127 | 九州 | 11.71 |
| 30 | 愛媛県 | 112 | 四国 | 8.78 |
| 31 | 福井県 | 109 | 中部 | 14.75 |
| 32 | 岐阜県 | 106 | 中部 | 5.53 |
| 32 | 島根県 | 106 | 中国 | 16.51 |
| 34 | 徳島県 | 105 | 四国 | 15.33 |
| 35 | 長崎県 | 104 | 九州 | 8.31 |
| 35 | 福島県 | 104 | 東北 | 5.97 |
| 37 | 山梨県 | 102 | 中部 | 12.9 |
| 38 | 広島県 | 96 | 中国 | 3.54 |
| 39 | 岩手県 | 90 | 東北 | 7.86 |
| 40 | 佐賀県 | 73 | 九州 | 9.26 |
| 41 | 鹿児島県 | 68 | 九州 | 4.44 |
| 42 | 宮崎県 | 59 | 九州 | 5.71 |
| 43 | 山形県 | 58 | 東北 | 5.74 |
| 44 | 秋田県 | 55 | 東北 | 6.13 |
| 45 | 青森県 | 52 | 東北 | 4.46 |
| 46 | 高知県 | 46 | 四国 | 7.01 |
| 47 | 鳥取県 | 34 | 中国 | 6.4 |
専任職員が多い上位5都道府県
専任職員が多い上位5都道府県です。
東京都は995人、愛知県は592人、静岡県は586人でした。
東京都は2位の愛知県の1.681倍です。
4位は神奈川県で561人、5位は千葉県で536人。
上位5で全国の31.9パーセント、上位3で21.2パーセント、上位10で50.9パーセントでした。
1位だけで9.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は218.04人なので、1位は平均の4.6倍。
中央値の140人と比べると7.1倍にあたります。
6位以下は大阪府で443人、北海道で399人、和歌山県で395人と続きました。
2位と3位の差は6人、3位と4位の差は25人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の68.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,587人。
これだけで全国の15.5パーセントにあたります。
職員全体のランキングと、上位の顔ぶれがよく似ています。
人口10万人あたりでは長野県が1位です
ここからは統計を離れて、博物館の専任職員の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は和歌山県の44.89人、2位は三重県17.83人、3位は静岡県16.61人。
4位以下は島根県、香川県と続きます。
逆に人口あたりの下位は広島県3.54人、埼玉県2.73人。
和歌山県と埼玉県では16.4倍の開きです。
人口10万人あたりでは長野県が1位です。
館の数が多い県が、人あたりでも上位に来ます。
専任の職員がいれば、資料の調査や展示の企画を継続して進められます。
兼任や非常勤ばかりの館では、日々の運営で手いっぱいになりがちです。
当サイトの図書館の専任職員の記事と並べると、文化施設を支える体制が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が15.85人で最も多く、東北6県が6.35人で最も少なくなります。
四国4県11.87人と中部9県11.35人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
専任職員が少ない下位5県
専任職員が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は34人、46位の高知県は46人、45位の青森県は52人でした。
1位の東京都とは29.26倍の差があります。
44位は秋田県で55人、43位は山形県で58人、42位は宮崎県で59人と続きます。
専任を置けるかどうかは、館の規模と予算によります。
47都道府県の中央値は140人。
平均は218.04人なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の15.6パーセント、中央値の24.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の3.42パーセントにあたる水準です。
46位との差は12人、45位との差は18人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には961人の開きがあります。
地方別に見る
専任職員は、人口の多い地方に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の28.8パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が20.9パーセント、近畿7府県が20.8パーセント、九州・沖縄8県が10.9パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が5.5パーセント、東北6県が5.2パーセント、四国4県が4パーセント、北海道が3.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
近畿7府県が15.85人、四国4県が11.87人、中部9県が11.35人の順に多く、最も少ないのは東北6県が6.35人です。
このグラフについての豆知識
専任と兼任
専任はその館の仕事だけをする職員、兼任は役場のほかの仕事と掛け持ちする職員です。
小さな町の資料館では、兼任が中心のところもあります。
社会・人口統計体系という統計
社会・人口統計体系は、いろいろな調査の結果を都道府県ごとにまとめ直したデータ集です。
もとの統計はそれぞれ別で、この記事の数字も社会教育調査や旅券統計などから来ています。
調査によって年がちがうので、記事ごとに調査年を確かめて読むことが大切です。
数字の開き
1位の東京都は995人、47位の鳥取県は34人。
両者の間には29.26倍の開きがあります。
上位3で全国の21.2パーセント、上位10で50.9パーセントを占めます。
中央値は140人、平均は218.04人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと16.4倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
博物館の専任職員の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【博物館の専任学芸員の数】全国3,235人、展示をつくる人(順位相関0.85)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.76)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た博物館職員数(専任)
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 178 | 青森県 52 |
| 関東 | 東京都 995 | 栃木県 169 |
| 中部 | 愛知県 592 | 山梨県 102 |
| 近畿 | 大阪府 443 | 奈良県 130 |
| 中国 | 岡山県 166 | 鳥取県 34 |
| 四国 | 香川県 150 | 高知県 46 |
| 九州 | 福岡県 367 | 宮崎県 59 |
まとめ
博物館の専任職員の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で995人、最も少ない鳥取県で34人でした。
1位と47位の間には29.26倍の開きがあります。
上位3で全国の21.2パーセント、上位10で50.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は140人、平均は218.04人でした。
人口10万人あたりに直すと16.4倍の開きになります。
博物館の専任職員の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、兼任や非常勤は含まないこと。
2つ目は、館の規模によって人数が変わること。
3つ目は2021年の数字であることです。
人口10万人あたりでは和歌山県が44.89人で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは32位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が15.85人で最多でした。
博物館で働く人や図書館の専任職員の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 博物館に専任として勤める職員の数。兼任や非常勤は含まない。人口10万人あたりの博物館職員数(専任)は総人口で割った参考値
注記: 博物館に専任として勤める職員の数。
兼任や非常勤は含まない。
人口10万人あたりの博物館職員数(専任)は総人口で割った参考値
