1年のうちに特別展を開いた博物館は、どれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。
東京都が79館で1位。
47都道府県の平均は21.2館、中央値は17館です。
1位と47位の間には15.8倍の開き、人口10万人あたりでは11.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
21館
特別展を実施した博物館数(平成26年度間(2014年度))
最も多い 東京都
79館
最も少ない 青森県
5館
地図で見る
| 項目 | 特別展を実施した博物館数 |
|---|---|
| 北海道 | 54館 |
| 青森県 | 5館 |
| 岩手県 | 18館 |
| 宮城県 | 15館 |
| 秋田県 | 9館 |
| 山形県 | 13館 |
| 福島県 | 12館 |
| 茨城県 | 16館 |
| 栃木県 | 20館 |
| 群馬県 | 19館 |
| 埼玉県 | 20館 |
| 千葉県 | 35館 |
| 東京都 | 79館 |
| 神奈川県 | 42館 |
| 新潟県 | 28館 |
| 富山県 | 32館 |
| 石川県 | 23館 |
| 福井県 | 16館 |
| 山梨県 | 20館 |
| 長野県 | 64館 |
| 岐阜県 | 19館 |
| 静岡県 | 28館 |
| 愛知県 | 34館 |
| 三重県 | 12館 |
| 滋賀県 | 14館 |
| 京都府 | 29館 |
| 大阪府 | 32館 |
| 兵庫県 | 36館 |
| 奈良県 | 17館 |
| 和歌山県 | 7館 |
| 鳥取県 | 6館 |
| 島根県 | 16館 |
| 岡山県 | 28館 |
| 広島県 | 24館 |
| 山口県 | 17館 |
| 徳島県 | 8館 |
| 香川県 | 8館 |
| 愛媛県 | 15館 |
| 高知県 | 13館 |
| 福岡県 | 22館 |
| 佐賀県 | 5館 |
| 長崎県 | 10館 |
| 熊本県 | 11館 |
| 大分県 | 11館 |
| 宮崎県 | 8館 |
| 鹿児島県 | 13館 |
| 沖縄県 | 13館 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで長野県、北海道、神奈川県、兵庫県が続きます。
淡いのは佐賀県、青森県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は21.2館、中央値は17館です。
東京都の79館は平均の3.7倍にあたります。
上位3で19.8パーセント、1位と47位で15.8倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと長野県が3.22館で最も多く、開きは11.9倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは41位、人数あたり1位の長野県は実数では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 特別展を実施した博物館数(館) | 地方 | 人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 79 | 関東 | 0.56 |
| 2 | 長野県 | 64 | 中部 | 3.22 |
| 3 | 北海道 | 54 | 北海道 | 1.07 |
| 4 | 神奈川県 | 42 | 関東 | 0.46 |
| 5 | 兵庫県 | 36 | 近畿 | 0.67 |
| 6 | 千葉県 | 35 | 関東 | 0.56 |
| 7 | 愛知県 | 34 | 中部 | 0.46 |
| 8 | 大阪府 | 32 | 近畿 | 0.37 |
| 8 | 富山県 | 32 | 中部 | 3.21 |
| 10 | 京都府 | 29 | 近畿 | 1.15 |
| 11 | 岡山県 | 28 | 中国 | 1.53 |
| 11 | 新潟県 | 28 | 中部 | 1.33 |
| 11 | 静岡県 | 28 | 中部 | 0.79 |
| 14 | 広島県 | 24 | 中国 | 0.88 |
| 15 | 石川県 | 23 | 中部 | 2.09 |
| 16 | 福岡県 | 22 | 九州 | 0.43 |
| 17 | 埼玉県 | 20 | 関東 | 0.27 |
| 17 | 山梨県 | 20 | 中部 | 2.53 |
| 17 | 栃木県 | 20 | 関東 | 1.06 |
| 20 | 岐阜県 | 19 | 中部 | 0.99 |
| 20 | 群馬県 | 19 | 関東 | 1.01 |
| 22 | 岩手県 | 18 | 東北 | 1.57 |
| 23 | 山口県 | 17 | 中国 | 1.33 |
| 23 | 奈良県 | 17 | 近畿 | 1.32 |
| 25 | 茨城県 | 16 | 関東 | 0.57 |
| 25 | 島根県 | 16 | 中国 | 2.49 |
| 25 | 福井県 | 16 | 中部 | 2.17 |
| 28 | 愛媛県 | 15 | 四国 | 1.18 |
| 28 | 宮城県 | 15 | 東北 | 0.67 |
| 30 | 滋賀県 | 14 | 近畿 | 1 |
| 31 | 沖縄県 | 13 | 九州 | 0.89 |
| 31 | 高知県 | 13 | 四国 | 1.98 |
| 31 | 山形県 | 13 | 東北 | 1.29 |
| 31 | 鹿児島県 | 13 | 九州 | 0.85 |
| 35 | 三重県 | 12 | 近畿 | 0.7 |
| 35 | 福島県 | 12 | 東北 | 0.69 |
| 37 | 熊本県 | 11 | 九州 | 0.65 |
| 37 | 大分県 | 11 | 九州 | 1.01 |
| 39 | 長崎県 | 10 | 九州 | 0.8 |
| 40 | 秋田県 | 9 | 東北 | 1 |
| 41 | 宮崎県 | 8 | 九州 | 0.77 |
| 41 | 香川県 | 8 | 四国 | 0.87 |
| 41 | 徳島県 | 8 | 四国 | 1.17 |
| 44 | 和歌山県 | 7 | 近畿 | 0.8 |
| 45 | 鳥取県 | 6 | 中国 | 1.13 |
| 46 | 佐賀県 | 5 | 九州 | 0.63 |
| 46 | 青森県 | 5 | 東北 | 0.43 |
特別展を開いた館が多い上位5都道府県
特別展を開いた館が多い上位5都道府県です。
東京都は79館、長野県は64館、北海道は54館でした。
東京都は2位の長野県の1.23倍です。
4位は神奈川県で42館、5位は兵庫県で36館。
上位5で全国の27.6パーセント、上位3で19.8パーセント、上位10で43.9パーセントでした。
1位だけで7.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は21.2館なので、1位は平均の3.7倍。
中央値の17館と比べると4.6倍にあたります。
6位以下は千葉県で35館、愛知県で34館、富山県で32館と続きました。
2位と3位の差は10館、3位と4位の差は12館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の72.4パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると143館。
これだけで全国の14.4パーセントにあたります。
数の上では、博物館そのものが多い地域が上位に並びます。
人口10万人あたりでは長野県が1位です
ここから先は、特別展を開いた博物館の数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は長野県の3.22館、2位は富山県3.21館、3位は山梨県2.53館。
4位以下は島根県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府0.37館、埼玉県0.27館。
長野県と埼玉県では11.9倍の開きです。
人口10万人あたりでは長野県が1位です。
館の数そのものが多い県が、ここでも上位に来ます。
特別展を開くには、企画する学芸員と、作品を並べる部屋が要ります。
小さな館でも、地元の資料を集めた展示なら開くことができます。
当サイトの博物館の数の記事と見比べると、どれくらいの割合の館が特別展を開いているかが分かります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が1.3館で最も多く、関東7都県が0.53館で最も少なくなります。
中部9県1.28館と四国4県1.25館がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
特別展を開いた館が少ない下位5県
特別展を開いた館が少ない下位5県です。
47位の佐賀県は5館、46位の青森県は5館、45位の鳥取県は6館でした。
1位の東京都とは15.8倍の差があります。
44位は和歌山県で7館、43位は宮崎県で8館、42位は香川県で8館と続きます。
館の数が少なければ、特別展を開く館の数も自然と少なくなります。
47都道府県の中央値は17館。
平均は21.2館なので、平均が中央値の1.2倍です。
47位の佐賀県は平均の23.6パーセント、中央値の29.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで7.9パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の佐賀県は、1位の東京都の6.33パーセントにあたる水準です。
46位との差は0館、45位との差は1館でした。
1位の東京都と47位の佐賀県の間には74館の開きがあります。
このグラフについての豆知識
学芸員という仕事
特別展を企画するのは、多くの場合その館の学芸員です。
資料を調べ、借りる先と交渉し、並べ方を決め、解説を書きます。
博物館法では、登録博物館に学芸員を置くことが決められています。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の東京都は79館、47位の佐賀県は5館。
両者の間には15.8倍の開きがあります。
上位3で全国の19.8パーセント、上位10で43.9パーセントを占めます。
中央値は17館、平均は21.2館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと11.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
特別展を開いた博物館の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【博物館の数】全国1,305の博物館を比べると、施設数は人口だけでは決まりませんで、順位相関は0.96でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.67)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た特別展を実施した博物館数
| 地方 | 最も多い(館) | 最も少ない(館) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 18 | 青森県 5 |
| 関東 | 東京都 79 | 茨城県 16 |
| 中部 | 長野県 64 | 福井県 16 |
| 近畿 | 兵庫県 36 | 和歌山県 7 |
| 中国 | 岡山県 28 | 鳥取県 6 |
| 四国 | 愛媛県 15 | 香川県 8 |
| 九州 | 福岡県 22 | 佐賀県 5 |
まとめ
特別展を開いた博物館の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で79館、最も少ない佐賀県で5館でした。
1位と47位の間には15.8倍の開きがあります。
上位3で全国の19.8パーセント、上位10で43.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は17館、平均は21.2館でした。
人口10万人あたりに直すと11.9倍の開きになります。
特別展を開いた博物館の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、1回でも開けば数に入ること。
2つ目は、展示の規模までは分からないこと。
3つ目は2014年の数字であることです。
人口10万人あたりでは長野県が3.22館で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは41位でした。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の26.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が1.3館で最多でした。
特別展の入館者数や博物館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成26年度間(2014年度)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348798
- 備考: 2014年度の1年間に特別展を1回以上開いた博物館の数。人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 2014年度の1年間に特別展を1回以上開いた博物館の数。
人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数は2024年の総人口で割った参考値
