【特別展を開いた博物館】全国996館、企画を支える学芸員

【特別展を開いた博物館】全国996館、企画を支える学芸員

1年のうちに特別展を開いた博物館は、どれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。

東京都が79館で1位。
47都道府県の平均は21.2館、中央値は17館です。
1位と47位の間には15.8倍の開き、人口10万人あたりでは11.9倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

21館

特別展を実施した博物館数(平成26年度間(2014年度))

最も多い 東京都

79館

最も少ない 青森県

5館

地図で見る

特別展を実施した博物館数(平成26年度間(2014年度))
特別展を実施した博物館数(平成26年度間(2014年度)) 社会教育調査(文部科学省)をもとに作成。単位は館。 北海道 54館青森 5館岩手 18館宮城 15館秋田 9館山形 13館福島 12館茨城 16館栃木 20館群馬 19館埼玉 20館千葉 35館東京 79館神奈川 42館新潟 28館富山 32館石川 23館福井 16館山梨 20館長野 64館岐阜 19館静岡 28館愛知 34館三重 12館滋賀 14館京都 29館大阪 32館兵庫 36館奈良 17館和歌山 7館鳥取 6館島根 16館岡山 28館広島 24館山口 17館徳島 8館香川 8館愛媛 15館高知 13館福岡 22館佐賀 5館長崎 10館熊本 11館大分 11館宮崎 8館鹿児島 13館沖縄 13館
特別展を実施した博物館数(館)
特別展を実施した博物館数(平成26年度間(2014年度))
項目特別展を実施した博物館数
北海道54館
青森県5館
岩手県18館
宮城県15館
秋田県9館
山形県13館
福島県12館
茨城県16館
栃木県20館
群馬県19館
埼玉県20館
千葉県35館
東京都79館
神奈川県42館
新潟県28館
富山県32館
石川県23館
福井県16館
山梨県20館
長野県64館
岐阜県19館
静岡県28館
愛知県34館
三重県12館
滋賀県14館
京都府29館
大阪府32館
兵庫県36館
奈良県17館
和歌山県7館
鳥取県6館
島根県16館
岡山県28館
広島県24館
山口県17館
徳島県8館
香川県8館
愛媛県15館
高知県13館
福岡県22館
佐賀県5館
長崎県10館
熊本県11館
大分県11館
宮崎県8館
鹿児島県13館
沖縄県13館

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで長野県、北海道、神奈川県、兵庫県が続きます。
淡いのは佐賀県、青森県、鳥取県でした。

47都道府県の平均は21.2館、中央値は17館です。
東京都の79館は平均の3.7倍にあたります。

上位3で19.8パーセント、1位と47位で15.8倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと長野県が3.22館で最も多く、開きは11.9倍になります。

実数1位の東京都は人数あたりでは41位、人数あたり1位の長野県は実数では2位でした。

順位都道府県特別展を実施した博物館数(館)地方人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数
1東京都79関東0.56
2長野県64中部3.22
3北海道54北海道1.07
4神奈川県42関東0.46
5兵庫県36近畿0.67
6千葉県35関東0.56
7愛知県34中部0.46
8大阪府32近畿0.37
8富山県32中部3.21
10京都府29近畿1.15
11岡山県28中国1.53
11新潟県28中部1.33
11静岡県28中部0.79
14広島県24中国0.88
15石川県23中部2.09
16福岡県22九州0.43
17埼玉県20関東0.27
17山梨県20中部2.53
17栃木県20関東1.06
20岐阜県19中部0.99
20群馬県19関東1.01
22岩手県18東北1.57
23山口県17中国1.33
23奈良県17近畿1.32
25茨城県16関東0.57
25島根県16中国2.49
25福井県16中部2.17
28愛媛県15四国1.18
28宮城県15東北0.67
30滋賀県14近畿1
31沖縄県13九州0.89
31高知県13四国1.98
31山形県13東北1.29
31鹿児島県13九州0.85
35三重県12近畿0.7
35福島県12東北0.69
37熊本県11九州0.65
37大分県11九州1.01
39長崎県10九州0.8
40秋田県9東北1
41宮崎県8九州0.77
41香川県8四国0.87
41徳島県8四国1.17
44和歌山県7近畿0.8
45鳥取県6中国1.13
46佐賀県5九州0.63
46青森県5東北0.43
社会教育調査(平成26年度間(2014年度)、文部科学省)をもとに作成

特別展を開いた館が多い上位5都道府県

上位5都道府県の特別展を実施した博物館数
上位5都道府県の特別展を実施した博物館数 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 010203040506070東京都: 79館79館長野県: 64館64館北海道: 54館54館神奈川県: 42館42館兵庫県: 36館36館東京都長野県北海道神奈川県兵庫県
上位5都道府県の特別展を実施した博物館数
項目特別展を実施した博物館数
東京都79館
長野県64館
北海道54館
神奈川県42館
兵庫県36館
下位5都道府県の特別展を実施した博物館数
下位5都道府県の特別展を実施した博物館数 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 02468青森県: 5館5館佐賀県: 5館5館鳥取県: 6館6館和歌山県: 7館7館徳島県: 8館8館香川県: 8館8館宮崎県: 8館8館青森県佐賀県鳥取県和歌山県徳島県香川県宮崎県
下位5都道府県の特別展を実施した博物館数
項目特別展を実施した博物館数
青森県5館
佐賀県5館
鳥取県6館
和歌山県7館
徳島県8館
香川県8館
宮崎県8館

特別展を開いた館が多い上位5都道府県です。

東京都は79館、長野県は64館、北海道は54館でした。
東京都は2位の長野県の1.23倍です。

4位は神奈川県で42館、5位は兵庫県で36館。
上位5で全国の27.6パーセント、上位3で19.8パーセント、上位10で43.9パーセントでした。

1位だけで7.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は21.2館なので、1位は平均の3.7倍。
中央値の17館と比べると4.6倍にあたります。

6位以下は千葉県で35館、愛知県で34館、富山県で32館と続きました。

2位と3位の差は10館、3位と4位の差は12館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の72.4パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると143館。
これだけで全国の14.4パーセントにあたります。

数の上では、博物館そのものが多い地域が上位に並びます。

人口10万人あたりでは長野県が1位です

ここから先は、特別展を開いた博物館の数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は長野県の3.22館、2位は富山県3.21館、3位は山梨県2.53館。

4位以下は島根県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府0.37館、埼玉県0.27館。
長野県と埼玉県では11.9倍の開きです。

人口10万人あたりでは長野県が1位です。
館の数そのものが多い県が、ここでも上位に来ます。

特別展を開くには、企画する学芸員と、作品を並べる部屋が要ります。
小さな館でも、地元の資料を集めた展示なら開くことができます。

当サイトの博物館の数の記事と見比べると、どれくらいの割合の館が特別展を開いているかが分かります。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が1.3館で最も多く、関東7都県が0.53館で最も少なくなります。
中部9県1.28館と四国4県1.25館がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数の上位5都道府県
人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数の上位5都道府県 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 0.00.51.01.52.02.53.0長野県: 3.23.2富山県: 3.23.2山梨県: 2.52.5島根県: 2.52.5福井県: 2.22.2長野県富山県山梨県島根県福井県
人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数
長野県3.2
富山県3.2
山梨県2.5
島根県2.5
福井県2.2

特別展を開いた館が少ない下位5県

特別展を開いた館が少ない下位5県です。

47位の佐賀県は5館、46位の青森県は5館、45位の鳥取県は6館でした。
1位の東京都とは15.8倍の差があります。

44位は和歌山県で7館、43位は宮崎県で8館、42位は香川県で8館と続きます。

館の数が少なければ、特別展を開く館の数も自然と少なくなります。

47都道府県の中央値は17館。
平均は21.2館なので、平均が中央値の1.2倍です。

47位の佐賀県は平均の23.6パーセント、中央値の29.4パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の3.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで7.9パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の佐賀県は、1位の東京都の6.33パーセントにあたる水準です。

46位との差は0館、45位との差は1館でした。
1位の東京都と47位の佐賀県の間には74館の開きがあります。

このグラフについての豆知識

学芸員という仕事

特別展を企画するのは、多くの場合その館の学芸員です。
資料を調べ、借りる先と交渉し、並べ方を決め、解説を書きます。

博物館法では、登録博物館に学芸員を置くことが決められています。

社会教育調査という統計

社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。

施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。

数字の開き

1位の東京都は79館、47位の佐賀県は5館。
両者の間には15.8倍の開きがあります。
上位3で全国の19.8パーセント、上位10で43.9パーセントを占めます。

中央値は17館、平均は21.2館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと11.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

特別展を開いた博物館の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

いちばん近かったのは【博物館の数】全国1,305の博物館を比べると、施設数は人口だけでは決まりませんで、順位相関は0.96でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.67)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た特別展を実施した博物館数

地方最も多い(館)最も少ない(館)
東北岩手県 18青森県 5
関東東京都 79茨城県 16
中部長野県 64福井県 16
近畿兵庫県 36和歌山県 7
中国岡山県 28鳥取県 6
四国愛媛県 15香川県 8
九州福岡県 22佐賀県 5
社会教育調査(平成26年度間(2014年度)、文部科学省)をもとに作成

まとめ

特別展を開いた博物館の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で79館、最も少ない佐賀県で5館でした。
1位と47位の間には15.8倍の開きがあります。

上位3で全国の19.8パーセント、上位10で43.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は17館、平均は21.2館でした。
人口10万人あたりに直すと11.9倍の開きになります。

特別展を開いた博物館の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、1回でも開けば数に入ること。
2つ目は、展示の規模までは分からないこと。
3つ目は2014年の数字であることです。

人口10万人あたりでは長野県が3.22館で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは41位でした。

地方別に合計を出すと中部9県が全国の26.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が1.3館で最多でした。
特別展の入館者数や博物館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会教育調査
  • 調査年: 平成26年度間(2014年度)
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348798
  • 備考: 2014年度の1年間に特別展を1回以上開いた博物館の数。人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数は2024年の総人口で割った参考値

注記: 2014年度の1年間に特別展を1回以上開いた博物館の数。
人口10万人あたりの特別展を実施した博物館数は2024年の総人口で割った参考値

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry