土用の丑の日のごちそうであるうなぎに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
買ってきたかば焼きへの支出を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
京都府が3,683円で1位。
47都道府県の平均は2,413円、中央値は2,326円です。
最も高い3,683円と最も低い1,387円の差は2,296円、倍率にすると2.66倍でした。
47都道府県の単純平均
2,413円
1世帯当たりのうなぎのかば焼きへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 京都府
3,683円
最も少ない 北海道
1,387円
うなぎへの支出が多い上位5府県
うなぎへの支出が多い上位5府県です。
京都府は3,683円、和歌山県は3,566円、島根県は3,552円でした。
1位と2位の差は117円です。
4位は静岡県で3,388円、5位は兵庫県で3,282円。
上位5はいずれも47都道府県の平均2,413円を上回りました。
1位の京都府は平均を1,270円上回りました。
中央値の2,326円と比べると1,357円高く、平均に対する比では1.53倍にあたります。
6位以下は東京都で3,126円、大阪府で3,074円、栃木県で2,966円と続きました。
2位と3位の差は14円、3位と4位の差は164円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は316円でした。
1位から5位までの幅は401円、1位から8位までの幅は717円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
京都府はサラダへの支出でも23位に入っています。
全国の値は2,413円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は京都府の3,683円。
近畿と東海の府県が上位に並びます。
サラダへの支出と並べて見ます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1世帯が1年間にうなぎへ使う金額の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
サラダへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は新潟県の9,138、2位は富山県の9,002、3位は埼玉県の8,738。
4位以下は東京都、福島県と続きます。
逆に下位は大分県が4,259、愛媛県が4,115。
新潟県と愛媛県では2.22倍の開きです。
うなぎは西日本と東海で支出が多くなります。
浜名湖や吉野川など、養殖と食文化の根づいた地域です。
関東は背開きで蒸してから焼く、関西は腹開きで蒸さずに焼く。
調理法も東西で分かれる食べものです。
当サイトのすし弁当への支出の記事とあわせて見ると、ごちそうの地図が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が3,133円で最も高く、北海道が1,387円で最も低くなります。
関東7都県2,630円と中部9県2,458円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
うなぎへの支出が少ない下位5道県
うなぎへの支出が少ない下位5道県です。
47位の北海道は1,387円、46位の山口県は1,677円、45位の福岡県は1,760円でした。
1位の京都府とは2,296円の差があります。
44位は佐賀県で1,766円、43位は福井県で1,780円、42位は熊本県で1,850円と続きます。
最も少ない北海道は1,387円。
1位と47位の差は2.7倍です。
47都道府県の中央値は2,326円、平均は2,413円です。
47位の北海道は平均を1,026円下回りました。
47位の北海道は1位の京都府の37.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.66倍の開きです。
46位との差は290円、45位との差は373円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも463円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2,413円を下回りました。
47位から43位までの幅は393円です。
北海道はサラダへの支出では中位位です。
全国の値は2,413円なので、47位はこれを1,026円下回っています。
地方別に見る
うなぎへの支出は、近畿と東海で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が3,133円で最も高くなります。
次いで関東7都県が2,630円、中部9県が2,458円、中国5県が2,295円と続きました。
低いほうは四国4県が2,224円、九州・沖縄8県が2,101円、東北6県が2,066円、北海道が1,387円でした。
最も高い近畿7府県と最も低い北海道の差は1,746円です。
サラダへの支出で見ると関東7都県が最も高く、北海道が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのうなぎのかば焼きへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 1,387円 |
| 青森県 | 2,073円 |
| 岩手県 | 2,158円 |
| 宮城県 | 2,111円 |
| 秋田県 | 1,994円 |
| 山形県 | 2,015円 |
| 福島県 | 2,044円 |
| 茨城県 | 2,038円 |
| 栃木県 | 2,966円 |
| 群馬県 | 2,035円 |
| 埼玉県 | 2,640円 |
| 千葉県 | 2,686円 |
| 東京都 | 3,126円 |
| 神奈川県 | 2,920円 |
| 新潟県 | 2,010円 |
| 富山県 | 2,290円 |
| 石川県 | 2,646円 |
| 福井県 | 1,780円 |
| 山梨県 | 2,419円 |
| 長野県 | 2,485円 |
| 岐阜県 | 2,326円 |
| 静岡県 | 3,388円 |
| 愛知県 | 2,780円 |
| 三重県 | 2,440円 |
| 滋賀県 | 2,960円 |
| 京都府 | 3,683円 |
| 大阪府 | 3,074円 |
| 兵庫県 | 3,282円 |
| 奈良県 | 2,929円 |
| 和歌山県 | 3,566円 |
| 鳥取県 | 2,148円 |
| 島根県 | 3,552円 |
| 岡山県 | 1,914円 |
| 広島県 | 2,183円 |
| 山口県 | 1,677円 |
| 徳島県 | 2,538円 |
| 香川県 | 2,392円 |
| 愛媛県 | 1,860円 |
| 高知県 | 2,107円 |
| 福岡県 | 1,760円 |
| 佐賀県 | 1,766円 |
| 長崎県 | 2,348円 |
| 熊本県 | 1,850円 |
| 大分県 | 1,937円 |
| 宮崎県 | 2,637円 |
| 鹿児島県 | 2,644円 |
| 沖縄県 | 1,868円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは京都府です。
次いで和歌山県、島根県、静岡県、兵庫県が続きます。
淡いのは北海道、山口県、福岡県でした。
47都道府県の平均は2,413円、中央値は2,326円です。
京都府の3,683円は平均を1,270円上回ります。
1位と47位の差は2,296円、倍率にすると2.66倍でした。
サラダへの支出で並べ替えると新潟県が9,138で最も高く、開きは2.22倍になります。
主指標で1位の京都府はサラダへの支出では23位、サラダへの支出で1位の新潟県は主指標では36位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのうなぎのかば焼きへの支出(円) | 地方 | サラダへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京都府 | 3683 | 近畿 | 5793 |
| 2 | 和歌山県 | 3566 | 近畿 | 5400 |
| 3 | 島根県 | 3552 | 中国 | 5108 |
| 4 | 静岡県 | 3388 | 中部 | 7547 |
| 5 | 兵庫県 | 3282 | 近畿 | 6694 |
| 6 | 東京都 | 3126 | 関東 | 8707 |
| 7 | 大阪府 | 3074 | 近畿 | 7298 |
| 8 | 栃木県 | 2966 | 関東 | 8058 |
| 9 | 滋賀県 | 2960 | 近畿 | 6340 |
| 10 | 奈良県 | 2929 | 近畿 | 5425 |
| 11 | 神奈川県 | 2920 | 関東 | 7481 |
| 12 | 愛知県 | 2780 | 中部 | 5392 |
| 13 | 千葉県 | 2686 | 関東 | 7578 |
| 14 | 石川県 | 2646 | 中部 | 5450 |
| 15 | 鹿児島県 | 2644 | 九州 | 4545 |
| 16 | 埼玉県 | 2640 | 関東 | 8738 |
| 17 | 宮崎県 | 2637 | 九州 | 5403 |
| 18 | 徳島県 | 2538 | 四国 | 5214 |
| 19 | 長野県 | 2485 | 中部 | 5626 |
| 20 | 三重県 | 2440 | 近畿 | 4676 |
| 21 | 山梨県 | 2419 | 中部 | 7331 |
| 22 | 香川県 | 2392 | 四国 | 6004 |
| 23 | 長崎県 | 2348 | 九州 | 5361 |
| 24 | 岐阜県 | 2326 | 中部 | 5394 |
| 25 | 富山県 | 2290 | 中部 | 9002 |
| 26 | 広島県 | 2183 | 中国 | 6342 |
| 27 | 岩手県 | 2158 | 東北 | 5935 |
| 28 | 鳥取県 | 2148 | 中国 | 4895 |
| 29 | 宮城県 | 2111 | 東北 | 7348 |
| 30 | 高知県 | 2107 | 四国 | 5785 |
| 31 | 青森県 | 2073 | 東北 | 5680 |
| 32 | 福島県 | 2044 | 東北 | 8366 |
| 33 | 茨城県 | 2038 | 関東 | 6690 |
| 34 | 群馬県 | 2035 | 関東 | 6043 |
| 35 | 山形県 | 2015 | 東北 | 6400 |
| 36 | 新潟県 | 2010 | 中部 | 9138 |
| 37 | 秋田県 | 1994 | 東北 | 4671 |
| 38 | 大分県 | 1937 | 九州 | 4259 |
| 39 | 岡山県 | 1914 | 中国 | 5678 |
| 40 | 沖縄県 | 1868 | 九州 | 4622 |
| 41 | 愛媛県 | 1860 | 四国 | 4115 |
| 42 | 熊本県 | 1850 | 九州 | 5226 |
| 43 | 福井県 | 1780 | 中部 | 5805 |
| 44 | 佐賀県 | 1766 | 九州 | 5869 |
| 45 | 福岡県 | 1760 | 九州 | 4338 |
| 46 | 山口県 | 1677 | 中国 | 5726 |
| 47 | 北海道 | 1387 | 北海道 | 4893 |
このグラフについての豆知識
高くなったごちそう
ニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の不漁が続き、うなぎの価格は上がり続けています。
支出額が保たれていても、食べる回数は以前より減っているかもしれません。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の京都府は3,683円、47位の北海道は1,387円。
差は2,296円、倍率にすると2.66倍です。
中央値は2,326円、平均は2,413円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では87円の差でした。
サラダへの支出で並べ替えると開きは2.22倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりのうなぎのかば焼きへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 2158 | 秋田県 1994 |
| 関東 | 東京都 3126 | 群馬県 2035 |
| 中部 | 静岡県 3388 | 福井県 1780 |
| 近畿 | 京都府 3683 | 三重県 2440 |
| 中国 | 島根県 3552 | 山口県 1677 |
| 四国 | 徳島県 2538 | 愛媛県 1860 |
| 九州 | 鹿児島県 2644 | 福岡県 1760 |
まとめ
1世帯が1年間にうなぎへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い京都府で3,683円、最も低い北海道で1,387円でした。
その差は2,296円、倍率にすると2.66倍です。
47都道府県の中央値は2,326円、平均は2,413円でした。
全国の値は2,413円です。
サラダへの支出で並べ替えると開きは2.22倍になり、主指標で1位の京都府はその見方では23位に位置します。
1世帯が1年間にうなぎへ使う金額を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、店で食べる外食分を含まないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
サラダへの支出では新潟県が9,138で最も高く、主指標で1位の京都府はこの見方では23位でした。
地方ごとの平均では近畿7府県が3,133円で最も高く、北海道が1,387円で最も低くなりました。
すし弁当や弁当への支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の京都府と2位の和歌山県の差は117円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 買ってきたうなぎのかば焼きへの支出。店で食べる外食分は含まない。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 買ってきたうなぎのかば焼きへの支出。
店で食べる外食分は含まない。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
