中学生のうち、歯ぐきの状態に指摘を受けた生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
長崎県が8.5%で1位。
47都道府県の平均は4.41%、中央値は4.3%です。
最も高い8.5%と最も低い1.8%の差は6.7ポイント、倍率にすると4.72倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
4.4%
中学生の歯肉の状態の被患率(2019年度)
最も多い 長崎県
8.5%
最も少ない 茨城県
1.8%
地図で見る
| 項目 | 中学生の歯肉の状態の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 2.3% |
| 青森県 | 4.1% |
| 岩手県 | 5.2% |
| 宮城県 | 8.1% |
| 秋田県 | 2.9% |
| 山形県 | 5.4% |
| 福島県 | 3.2% |
| 茨城県 | 1.8% |
| 栃木県 | 4.3% |
| 群馬県 | 4.9% |
| 埼玉県 | 4.4% |
| 千葉県 | 4.4% |
| 東京都 | 3.3% |
| 神奈川県 | 3.3% |
| 新潟県 | 4.5% |
| 富山県 | 4.3% |
| 石川県 | 3.5% |
| 福井県 | 3.1% |
| 山梨県 | 6.2% |
| 長野県 | 4.9% |
| 岐阜県 | 3.2% |
| 静岡県 | 4% |
| 愛知県 | 6.9% |
| 三重県 | 3.6% |
| 滋賀県 | 4.6% |
| 京都府 | 3.6% |
| 大阪府 | 2.2% |
| 兵庫県 | 4.5% |
| 奈良県 | 3.7% |
| 和歌山県 | 2.9% |
| 鳥取県 | 3.9% |
| 島根県 | 5.6% |
| 岡山県 | 4.7% |
| 広島県 | 5.3% |
| 山口県 | 6.2% |
| 徳島県 | 4.9% |
| 香川県 | 7.6% |
| 愛媛県 | 2.8% |
| 高知県 | 5.5% |
| 福岡県 | 6.2% |
| 佐賀県 | 2.7% |
| 長崎県 | 8.5% |
| 熊本県 | 3.2% |
| 大分県 | 4.1% |
| 宮崎県 | 4.6% |
| 鹿児島県 | 5.2% |
| 沖縄県 | 3.1% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長崎県です。
次いで宮城県、香川県、愛知県、山梨県が続きます。
淡いのは茨城県、大阪府、北海道でした。
47都道府県の平均は4.41%、中央値は4.3%です。
長崎県の8.5%は平均を4.09ポイント上回ります。
1位と47位の差は6.7ポイント、倍率にすると4.72倍でした。
中学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると山梨県が8.5で最も高く、開きは3.86倍になります。
主指標で1位の長崎県は中学生の歯列・咬合の被患率では40位、中学生の歯列・咬合の被患率で1位の山梨県は主指標では5位でした。
| 順位 | 都道府県 | 中学生の歯肉の状態の被患率(%) | 地方 | 中学生の歯列・咬合の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長崎県 | 8.5 | 九州 | 4.1 |
| 2 | 宮城県 | 8.1 | 東北 | 8 |
| 3 | 香川県 | 7.6 | 四国 | 6.9 |
| 4 | 愛知県 | 6.9 | 中部 | 5.5 |
| 5 | 山口県 | 6.2 | 中国 | 4.8 |
| 5 | 山梨県 | 6.2 | 中部 | 8.5 |
| 5 | 福岡県 | 6.2 | 九州 | 7.2 |
| 8 | 島根県 | 5.6 | 中国 | 5.3 |
| 9 | 高知県 | 5.5 | 四国 | 7.1 |
| 10 | 山形県 | 5.4 | 東北 | 7 |
| 11 | 広島県 | 5.3 | 中国 | 5.6 |
| 12 | 岩手県 | 5.2 | 東北 | 4.7 |
| 12 | 鹿児島県 | 5.2 | 九州 | 4.3 |
| 14 | 群馬県 | 4.9 | 関東 | 5.6 |
| 14 | 長野県 | 4.9 | 中部 | 3.4 |
| 14 | 徳島県 | 4.9 | 四国 | 6 |
| 17 | 岡山県 | 4.7 | 中国 | 4.3 |
| 18 | 宮崎県 | 4.6 | 九州 | 4.6 |
| 18 | 滋賀県 | 4.6 | 近畿 | 8.3 |
| 20 | 新潟県 | 4.5 | 中部 | 2.8 |
| 20 | 兵庫県 | 4.5 | 近畿 | 5.4 |
| 22 | 埼玉県 | 4.4 | 関東 | 6.7 |
| 22 | 千葉県 | 4.4 | 関東 | 6.2 |
| 24 | 栃木県 | 4.3 | 関東 | 4.3 |
| 24 | 富山県 | 4.3 | 中部 | 2.2 |
| 26 | 青森県 | 4.1 | 東北 | 4.3 |
| 26 | 大分県 | 4.1 | 九州 | 4.7 |
| 28 | 静岡県 | 4 | 中部 | 6.9 |
| 29 | 鳥取県 | 3.9 | 中国 | 6 |
| 30 | 奈良県 | 3.7 | 近畿 | 6.9 |
| 31 | 京都府 | 3.6 | 近畿 | 6.4 |
| 31 | 三重県 | 3.6 | 近畿 | 7.5 |
| 33 | 石川県 | 3.5 | 中部 | 3.4 |
| 34 | 神奈川県 | 3.3 | 関東 | 3.9 |
| 34 | 東京都 | 3.3 | 関東 | 5.6 |
| 36 | 岐阜県 | 3.2 | 中部 | 6.2 |
| 36 | 熊本県 | 3.2 | 九州 | 5.7 |
| 36 | 福島県 | 3.2 | 東北 | 4.8 |
| 39 | 沖縄県 | 3.1 | 九州 | 2.6 |
| 39 | 福井県 | 3.1 | 中部 | 4.3 |
| 41 | 秋田県 | 2.9 | 東北 | 5.7 |
| 41 | 和歌山県 | 2.9 | 近畿 | 4.6 |
| 43 | 愛媛県 | 2.8 | 四国 | 5 |
| 44 | 佐賀県 | 2.7 | 九州 | 4.7 |
| 45 | 北海道 | 2.3 | 北海道 | 5.2 |
| 46 | 大阪府 | 2.2 | 近畿 | 3.8 |
| 47 | 茨城県 | 1.8 | 関東 | 4.7 |
中学生の歯ぐきの指摘が多い上位5県
中学生の歯ぐきの指摘が多い上位5県です。
長崎県は8.5%、宮城県は8.1%、香川県は7.6%でした。
1位と2位の差は0.4ポイントです。
4位は愛知県で6.9%、5位は山梨県で6.2%。
上位5はいずれも47都道府県の平均4.41%を上回りました。
1位の長崎県は平均を4.09ポイント上回りました。
中央値の4.3%と比べると4.2ポイント高く、平均に対する比では1.93倍にあたります。
6位以下は山口県で6.2%、福岡県で6.2%、島根県で5.6%と続きました。
2位と3位の差は0.5ポイント、3位と4位の差は0.7ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6ポイントでした。
1位から5位までの幅は2.3ポイント、1位から8位までの幅は2.9ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長崎県は中学生の歯列・咬合の被患率でも40位に入っています。
全国の値は4.41%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は九州の県でした。
全国の平均のほぼ2倍にあたります。
歯ならびの指摘と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
中学生で歯ぐきに指摘がある割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
中学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は山梨県の8.5、2位は滋賀県の8.3、3位は宮城県の8。
4位以下は三重県、福岡県と続きます。
逆に下位は沖縄県が2.6、富山県が2.2。
山梨県と富山県では3.86倍の開きです。
歯ならびの指摘と並べると、1位が入れ替わります。
2つの項目は必ずしも連動しません。
中学生の4.4パーセントは、小学生の2.2パーセントのちょうど2倍です。
年齢とともに歯ぐきの状態は悪くなります。
歯ぐきの状態は毎日の歯みがきの積み重ねが表れる項目です。
生活の習慣が数字に出やすいと言えます。
地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が5.2%で最も高く、北海道が2.3%で最も低くなります。
中国5県5.14%と東北6県4.82%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
中学生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県
中学生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県です。
47位の茨城県は1.8%、46位の大阪府は2.2%、45位の北海道は2.3%でした。
1位の長崎県とは6.7ポイントの差があります。
44位は佐賀県で2.7%、43位は愛媛県で2.8%、42位は和歌山県で2.9%と続きます。
47位は北関東の県でした。
全国の平均を2.5ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は4.3%、平均は4.41%です。
47位の茨城県は平均を2.61ポイント下回りました。
47位の茨城県は1位の長崎県の21.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.72倍の開きです。
46位との差は0.4ポイント、45位との差は0.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.1ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均4.41%を下回りました。
47位から43位までの幅は1ポイントです。
茨城県は中学生の歯列・咬合の被患率では中位位です。
全国の値は4.41%なので、47位はこれを2.61ポイント下回っています。
このグラフについての豆知識
小学生の2倍
2019年度の歯肉の状態の被患率は、小学校2.2パーセント、中学校4.4パーセントでした。
中学生になると歯ぐきの指摘は2倍に増えます。
永久歯がそろい、みがき残しが影響しやすくなる時期です。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の長崎県は8.5%、47位の茨城県は1.8%。
差は6.7ポイント、倍率にすると4.72倍です。
中央値は4.3%、平均は4.41%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.11ポイントの差でした。
中学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは3.86倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た中学生の歯肉の状態の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 8.1 | 秋田県 2.9 |
| 関東 | 群馬県 4.9 | 茨城県 1.8 |
| 中部 | 愛知県 6.9 | 福井県 3.1 |
| 近畿 | 滋賀県 4.6 | 大阪府 2.2 |
| 中国 | 山口県 6.2 | 鳥取県 3.9 |
| 四国 | 香川県 7.6 | 愛媛県 2.8 |
| 九州 | 長崎県 8.5 | 佐賀県 2.7 |
まとめ
中学生で歯ぐきに指摘がある割合を47都道府県で比べると、最も高い長崎県で8.5%、最も低い茨城県で1.8%でした。
その差は6.7ポイント、倍率にすると4.72倍です。
47都道府県の中央値は4.3%、平均は4.41%でした。
全国の値は4.41%です。
中学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは3.86倍になり、主指標で1位の長崎県はその見方では40位に位置します。
ここまでの中学生で歯ぐきに指摘がある割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
中学生の歯列・咬合の被患率では山梨県が8.5で最も高く、主指標で1位の長崎県はこの見方では40位でした。
地方ごとの平均では四国4県が5.2%で最も高く、北海道が2.3%で最も低くなりました。
小学生や高校生の歯ぐきの状態を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の長崎県と2位の宮城県の差は0.4ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 中学校(12〜14歳)で歯肉の状態に異常を指摘された生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は中学生の歯列・咬合の被患率
注記: 中学校(12〜14歳)で歯肉の状態に異常を指摘された生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は中学生の歯列・咬合の被患率
