冬の海のミルクといわれるかきに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
広島県が2,112円で1位。
47都道府県の平均は692円、中央値は625円です。
最も高い2,112円と最も低い222円の差は1,890円、倍率にすると9.51倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
692円
1世帯当たりのかき(貝)への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 広島県
2,112円
最も少ない 沖縄県
222円
かきへの支出が多い上位5県
かきへの支出が多い上位5県です。
広島県は2,112円、香川県は1,336円、兵庫県は1,221円でした。
1位と2位の差は776円です。
4位は岡山県で1,166円、5位は宮城県で982円。
上位5はいずれも47都道府県の平均692円を上回りました。
1位の広島県は平均を1,420円上回りました。
中央値の625円と比べると1,487円高く、平均に対する比では3.05倍にあたります。
6位以下は千葉県で943円、東京都で924円、山形県で858円と続きました。
2位と3位の差は115円、3位と4位の差は55円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は124円でした。
1位から5位までの幅は1,130円、1位から8位までの幅は1,254円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
広島県はほたて貝への支出でも25位に入っています。
全国の値は692円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は広島県の2,112円。
全国のかき生産量の6割を占める県です。
ほたて貝への支出と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯が1年間にかきへ使う金額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
ほたて貝への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は青森県の3,046、2位は北海道の2,214、3位は山形県の1,553。
4位以下は岩手県、秋田県と続きます。
逆に下位は宮崎県が496、沖縄県が457。
青森県と沖縄県では6.67倍の開きです。
かきは産地の県で圧倒的によく食べられます。
広島県、宮城県といった養殖の盛んな県が上位に並びます。
ほたて貝と並べると、かきは西日本、ほたては北日本という、二枚貝の南北の対比が見えてきます。
当サイトのほたて貝への支出の記事と並べて読んでみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が998円で最も高く、九州・沖縄8県が477円で最も低くなります。
北海道825円と近畿7府県797円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
かきへの支出が少ない下位5県
かきへの支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は222円、46位の鹿児島県は265円、45位の青森県は348円でした。
1位の広島県とは1,890円の差があります。
44位は宮崎県で378円、43位は福井県で450円、42位は長野県で454円と続きます。
最も少ない沖縄県は222円。
1位と47位の差は9.5倍にひらきます。
47都道府県の中央値は625円、平均は692円です。
47位の沖縄県は平均を470円下回りました。
47位の沖縄県は1位の広島県の10.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると9.51倍の開きです。
46位との差は43円、45位との差は126円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも232円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均692円を下回りました。
47位から43位までの幅は228円です。
沖縄県はほたて貝への支出では47位です。
全国の値は692円なので、47位はこれを470円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのかき(貝)への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 825円 |
| 青森県 | 348円 |
| 岩手県 | 800円 |
| 宮城県 | 982円 |
| 秋田県 | 556円 |
| 山形県 | 858円 |
| 福島県 | 565円 |
| 茨城県 | 480円 |
| 栃木県 | 548円 |
| 群馬県 | 643円 |
| 埼玉県 | 528円 |
| 千葉県 | 943円 |
| 東京都 | 924円 |
| 神奈川県 | 783円 |
| 新潟県 | 644円 |
| 富山県 | 582円 |
| 石川県 | 584円 |
| 福井県 | 450円 |
| 山梨県 | 473円 |
| 長野県 | 454円 |
| 岐阜県 | 602円 |
| 静岡県 | 598円 |
| 愛知県 | 834円 |
| 三重県 | 657円 |
| 滋賀県 | 630円 |
| 京都府 | 772円 |
| 大阪府 | 832円 |
| 兵庫県 | 1,221円 |
| 奈良県 | 837円 |
| 和歌山県 | 629円 |
| 鳥取県 | 737円 |
| 島根県 | 492円 |
| 岡山県 | 1,166円 |
| 広島県 | 2,112円 |
| 山口県 | 481円 |
| 徳島県 | 532円 |
| 香川県 | 1,336円 |
| 愛媛県 | 625円 |
| 高知県 | 659円 |
| 福岡県 | 837円 |
| 佐賀県 | 519円 |
| 長崎県 | 557円 |
| 熊本県 | 483円 |
| 大分県 | 553円 |
| 宮崎県 | 378円 |
| 鹿児島県 | 265円 |
| 沖縄県 | 222円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは広島県です。
次いで香川県、兵庫県、岡山県、宮城県が続きます。
淡いのは沖縄県、鹿児島県、青森県でした。
47都道府県の平均は692円、中央値は625円です。
広島県の2,112円は平均を1,420円上回ります。
1位と47位の差は1,890円、倍率にすると9.51倍でした。
ほたて貝への支出で並べ替えると青森県が3,046で最も高く、開きは6.67倍になります。
主指標で1位の広島県はほたて貝への支出では25位、ほたて貝への支出で1位の青森県は主指標では45位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのかき(貝)への支出(円) | 地方 | ほたて貝への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 広島県 | 2112 | 中国 | 812 |
| 2 | 香川県 | 1336 | 四国 | 687 |
| 3 | 兵庫県 | 1221 | 近畿 | 872 |
| 4 | 岡山県 | 1166 | 中国 | 941 |
| 5 | 宮城県 | 982 | 東北 | 1059 |
| 6 | 千葉県 | 943 | 関東 | 1047 |
| 7 | 東京都 | 924 | 関東 | 1250 |
| 8 | 山形県 | 858 | 東北 | 1553 |
| 9 | 奈良県 | 837 | 近畿 | 940 |
| 9 | 福岡県 | 837 | 九州 | 770 |
| 11 | 愛知県 | 834 | 中部 | 737 |
| 12 | 大阪府 | 832 | 近畿 | 940 |
| 13 | 北海道 | 825 | 北海道 | 2214 |
| 14 | 岩手県 | 800 | 東北 | 1446 |
| 15 | 神奈川県 | 783 | 関東 | 1323 |
| 16 | 京都府 | 772 | 近畿 | 801 |
| 17 | 鳥取県 | 737 | 中国 | 718 |
| 18 | 高知県 | 659 | 四国 | 881 |
| 19 | 三重県 | 657 | 近畿 | 856 |
| 20 | 新潟県 | 644 | 中部 | 1147 |
| 21 | 群馬県 | 643 | 関東 | 710 |
| 22 | 滋賀県 | 630 | 近畿 | 693 |
| 23 | 和歌山県 | 629 | 近畿 | 661 |
| 24 | 愛媛県 | 625 | 四国 | 695 |
| 25 | 岐阜県 | 602 | 中部 | 862 |
| 26 | 静岡県 | 598 | 中部 | 937 |
| 27 | 石川県 | 584 | 中部 | 628 |
| 28 | 富山県 | 582 | 中部 | 761 |
| 29 | 福島県 | 565 | 東北 | 1018 |
| 30 | 長崎県 | 557 | 九州 | 730 |
| 31 | 秋田県 | 556 | 東北 | 1328 |
| 32 | 大分県 | 553 | 九州 | 625 |
| 33 | 栃木県 | 548 | 関東 | 1242 |
| 34 | 徳島県 | 532 | 四国 | 638 |
| 35 | 埼玉県 | 528 | 関東 | 854 |
| 36 | 佐賀県 | 519 | 九州 | 498 |
| 37 | 島根県 | 492 | 中国 | 589 |
| 38 | 熊本県 | 483 | 九州 | 685 |
| 39 | 山口県 | 481 | 中国 | 834 |
| 40 | 茨城県 | 480 | 関東 | 701 |
| 41 | 山梨県 | 473 | 中部 | 1066 |
| 42 | 長野県 | 454 | 中部 | 936 |
| 43 | 福井県 | 450 | 中部 | 499 |
| 44 | 宮崎県 | 378 | 九州 | 496 |
| 45 | 青森県 | 348 | 東北 | 3046 |
| 46 | 鹿児島県 | 265 | 九州 | 680 |
| 47 | 沖縄県 | 222 | 九州 | 457 |
このグラフについての豆知識
海のミルクのふるさと
広島県のかきの生産量は全国のおよそ6割。
支出額でも1位という結果は、産地の強さをそのまま表しています。
生食用と加熱用で流通が分かれ、冬場に需要が集中する季節性の強い食材です。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の広島県は2,112円、47位の沖縄県は222円。
差は1,890円、倍率にすると9.51倍です。
中央値は625円、平均は692円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では67円の差でした。
ほたて貝への支出で並べ替えると開きは6.67倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間にかきへ使う金額の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【悩みやストレスがある人】全国47.22パーセント、およそ半数(順位相関0.6)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【小学生のむし歯】全国47.56パーセント、2人に1人が経験(順位相関-0.54)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た1世帯当たりのかき(貝)への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 982 | 青森県 348 |
| 関東 | 千葉県 943 | 茨城県 480 |
| 中部 | 愛知県 834 | 福井県 450 |
| 近畿 | 兵庫県 1221 | 和歌山県 629 |
| 中国 | 広島県 2112 | 山口県 481 |
| 四国 | 香川県 1336 | 徳島県 532 |
| 九州 | 福岡県 837 | 沖縄県 222 |
まとめ
1世帯が1年間にかき(貝)へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い広島県で2,112円、最も低い沖縄県で222円でした。
その差は1,890円、倍率にすると9.51倍です。
47都道府県の中央値は625円、平均は692円でした。
全国の値は692円です。
ほたて貝への支出で並べ替えると開きは6.67倍になり、主指標で1位の広島県はその見方では25位に位置します。
1世帯が1年間にかきへ使う金額をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、外食や加工品を含まないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
ほたて貝への支出では青森県が3,046で最も高く、主指標で1位の広島県はこの見方では25位でした。
地方ごとの平均では中国5県が998円で最も高く、九州・沖縄8県が477円で最も低くなりました。
ほたて貝やかにへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の広島県と2位の香川県の差は776円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のかき(貝)への支出。冬の味覚として親しまれる二枚貝。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のかき(貝)への支出。
冬の味覚として親しまれる二枚貝。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
