パートタイムで働く人の時給は、県によってどれくらい違うのでしょうか。
短時間労働者の1時間あたり所定内給与を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の賃金構造基本統計調査、2022年の都道府県別の数字。
東京都が1,691円で1位。
47都道府県の平均は1,231.32円、中央値は1,213円です。
最も高い1,691円と最も低い1,067円の差は624円、倍率にすると1.58倍でした。
47都道府県の単純平均
1,231円
短時間労働者の1時間あたり所定内給与額(2022年)
最も多い 東京都
1,691円
最も少ない 宮崎県
1,067円
地図で見る
| 項目 | 短時間労働者の1時間あたり所定内給与額 |
|---|---|
| 北海道 | 1,157円 |
| 青森県 | 1,120円 |
| 岩手県 | 1,148円 |
| 宮城県 | 1,159円 |
| 秋田県 | 1,071円 |
| 山形県 | 1,117円 |
| 福島県 | 1,176円 |
| 茨城県 | 1,243円 |
| 栃木県 | 1,213円 |
| 群馬県 | 1,271円 |
| 埼玉県 | 1,361円 |
| 千葉県 | 1,326円 |
| 東京都 | 1,691円 |
| 神奈川県 | 1,516円 |
| 新潟県 | 1,194円 |
| 富山県 | 1,217円 |
| 石川県 | 1,206円 |
| 福井県 | 1,207円 |
| 山梨県 | 1,271円 |
| 長野県 | 1,223円 |
| 岐阜県 | 1,212円 |
| 静岡県 | 1,291円 |
| 愛知県 | 1,416円 |
| 三重県 | 1,244円 |
| 滋賀県 | 1,230円 |
| 京都府 | 1,447円 |
| 大阪府 | 1,474円 |
| 兵庫県 | 1,419円 |
| 奈良県 | 1,218円 |
| 和歌山県 | 1,239円 |
| 鳥取県 | 1,078円 |
| 島根県 | 1,144円 |
| 岡山県 | 1,275円 |
| 広島県 | 1,276円 |
| 山口県 | 1,167円 |
| 徳島県 | 1,235円 |
| 香川県 | 1,131円 |
| 愛媛県 | 1,082円 |
| 高知県 | 1,163円 |
| 福岡県 | 1,213円 |
| 佐賀県 | 1,196円 |
| 長崎県 | 1,082円 |
| 熊本県 | 1,156円 |
| 大分県 | 1,117円 |
| 宮崎県 | 1,067円 |
| 鹿児島県 | 1,250円 |
| 沖縄県 | 1,163円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、京都府、兵庫県が続きます。
淡いのは宮崎県、秋田県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は1,231.32円、中央値は1,213円です。
東京都の1,691円は平均を459.68円上回ります。
1位と47位の差は624円、倍率にすると1.58倍でした。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)で並べ替えると東京都が37.6で最も高く、開きは1.52倍になります。
主指標で1位の東京都は一般労働者の所定内給与(月額・万円)では1位、一般労働者の所定内給与(月額・万円)で1位の東京都は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 短時間労働者の1時間あたり所定内給与額(円) | 地方 | 一般労働者の所定内給与(月額・万円) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1691 | 関東 | 37.6 |
| 2 | 神奈川県 | 1516 | 関東 | 33.6 |
| 3 | 大阪府 | 1474 | 近畿 | 33.1 |
| 4 | 京都府 | 1447 | 近畿 | 30.6 |
| 5 | 兵庫県 | 1419 | 近畿 | 31.2 |
| 6 | 愛知県 | 1416 | 中部 | 31.3 |
| 7 | 埼玉県 | 1361 | 関東 | 30.5 |
| 8 | 千葉県 | 1326 | 関東 | 30.9 |
| 9 | 静岡県 | 1291 | 中部 | 29.4 |
| 10 | 広島県 | 1276 | 中国 | 29.6 |
| 11 | 岡山県 | 1275 | 中国 | 28.5 |
| 12 | 群馬県 | 1271 | 関東 | 28.4 |
| 12 | 山梨県 | 1271 | 中部 | 28.8 |
| 14 | 鹿児島県 | 1250 | 九州 | 25.6 |
| 15 | 三重県 | 1244 | 近畿 | 29.7 |
| 16 | 茨城県 | 1243 | 関東 | 30.5 |
| 17 | 和歌山県 | 1239 | 近畿 | 28.8 |
| 18 | 徳島県 | 1235 | 四国 | 27.7 |
| 19 | 滋賀県 | 1230 | 近畿 | 30.4 |
| 20 | 長野県 | 1223 | 中部 | 28.5 |
| 21 | 奈良県 | 1218 | 近畿 | 31.1 |
| 22 | 富山県 | 1217 | 中部 | 28.1 |
| 23 | 栃木県 | 1213 | 関東 | 29.7 |
| 23 | 福岡県 | 1213 | 九州 | 29.7 |
| 25 | 岐阜県 | 1212 | 中部 | 29.3 |
| 26 | 福井県 | 1207 | 中部 | 28.4 |
| 27 | 石川県 | 1206 | 中部 | 28.3 |
| 28 | 佐賀県 | 1196 | 九州 | 26.5 |
| 29 | 新潟県 | 1194 | 中部 | 27.5 |
| 30 | 福島県 | 1176 | 東北 | 26.8 |
| 31 | 山口県 | 1167 | 中国 | 28.3 |
| 32 | 沖縄県 | 1163 | 九州 | 25.2 |
| 32 | 高知県 | 1163 | 四国 | 26.5 |
| 34 | 宮城県 | 1159 | 東北 | 28.4 |
| 35 | 北海道 | 1157 | 北海道 | 26.8 |
| 36 | 熊本県 | 1156 | 九州 | 27 |
| 37 | 岩手県 | 1148 | 東北 | 25.2 |
| 38 | 島根県 | 1144 | 中国 | 26.3 |
| 39 | 香川県 | 1131 | 四国 | 28.3 |
| 40 | 青森県 | 1120 | 東北 | 24.8 |
| 41 | 山形県 | 1117 | 東北 | 25.5 |
| 41 | 大分県 | 1117 | 九州 | 27.5 |
| 43 | 愛媛県 | 1082 | 四国 | 26.7 |
| 43 | 長崎県 | 1082 | 九州 | 26.8 |
| 45 | 鳥取県 | 1078 | 中国 | 26.4 |
| 46 | 秋田県 | 1071 | 東北 | 25.9 |
| 47 | 宮崎県 | 1067 | 九州 | 25 |
地方別に見る
パートの平均時給は、首都圏で高く、九州で低くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が1,374.43円で最も高くなります。
次いで近畿7府県が1,324.43円、中部9県が1,248.56円、中国5県が1,188円と続きました。
低いほうは北海道が1,157円、九州・沖縄8県が1,155.5円、四国4県が1,152.75円、東北6県が1,131.83円でした。
最も高い関東7都県と最も低い東北6県の差は242.6円です。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)で見ると関東7都県が最も高く、東北6県が最も低くなりました。
パートの時給が高い上位5都府県
パートの時給が高い上位5都府県です。
東京都は1,691円、神奈川県は1,516円、大阪府は1,474円でした。
1位と2位の差は175円です。
4位は京都府で1,447円、5位は兵庫県で1,419円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,231.32円を上回りました。
1位の東京都は平均を459.68円上回りました。
中央値の1,213円と比べると478円高く、平均に対する比では1.37倍にあたります。
6位以下は愛知県で1,416円、埼玉県で1,361円、千葉県で1,326円と続きました。
2位と3位の差は42円、3位と4位の差は27円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は93円でした。
1位から5位までの幅は272円、1位から8位までの幅は365円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都は一般労働者の所定内給与(月額・万円)でも1位に入っています。
全国の値は1,367円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東京都の1,691円。
47都道府県の平均1,231円を460円上回ります。
最低賃金との関係も見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
パートの平均時給の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の37.6、2位は神奈川県の33.6、3位は大阪府の33.1。
4位以下は愛知県、兵庫県と続きます。
逆に下位は宮崎県が25、青森県が24.8。
東京都と青森県では1.52倍の開きです。
パートの時給の並びは、最低賃金の並びとよく重なります。
時給の相場が最低賃金に引っぱられて決まるためです。
フルタイムの月給の差(1.5倍)とほぼ同じ開きが、時給の世界にもあります。
当サイトの所得100万円未満の世帯の記事とあわせて見ると、パート収入の重みが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が1,374.43円で最も高く、東北6県が1,131.83円で最も低くなります。
近畿7府県1,324.43円と中部9県1,248.56円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
パートの時給が低い下位5県
パートの時給が低い下位5県です。
47位の宮崎県は1,067円、46位の秋田県は1,071円、45位の鳥取県は1,078円でした。
1位の東京都とは624円の差があります。
44位は長崎県で1,082円、43位は愛媛県で1,082円、42位は大分県で1,117円と続きます。
最も低い宮崎県は1,067円。
1位と47位の差は1.58倍です。
47都道府県の中央値は1,213円、平均は1,231.32円です。
47位の宮崎県は平均を164.32円下回りました。
47位の宮崎県は1位の東京都の63.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.58倍の開きです。
46位との差は4円、45位との差は11円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも50円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1,231.32円を下回りました。
47位から43位までの幅は15円です。
宮崎県は一般労働者の所定内給与(月額・万円)では46位です。
全国の値は1,367円なので、47位はこれを300円下回っています。
このグラフについての豆知識
最低賃金より2〜3割上
パートの平均時給は47都道府県平均で1,231円。
2022年当時の最低賃金より2〜3割高い水準です。
人手不足で時給は年々上がっており、この数字は2022年時点のものです。
賃金構造基本統計調査という物差し
賃金構造基本統計調査は、毎年6月分の給与を全国の事業所から集めた、賃金のいちばん詳しい統計です。
この記事は常用労働者10人以上の事業所の2022年の数字を使っています(初任給の記事のみ2023年)。
月給は千円単位の公表値を万円に換算しました。
勤め先の所在地で集計されるため、県境をこえて通勤する人は勤め先の県に数えられます。
数字の散らばり
1位の東京都は1,691円、47位の宮崎県は1,067円。
差は624円、倍率にすると1.58倍です。
中央値は1,213円、平均は1,231.32円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では18.32円の差でした。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)で並べ替えると開きは1.52倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
パートの平均時給とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
並びが最も重なったのは【女性のパート時給】平均1,168円、家計の第二の収入で、相関は0.93です。
正反対だったのは【所得400万円台の世帯】全国10.2%、分布の背骨の層で、相関は-0.71です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た短時間労働者の1時間あたり所定内給与額
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 1176 | 秋田県 1071 |
| 関東 | 東京都 1691 | 栃木県 1213 |
| 中部 | 愛知県 1416 | 新潟県 1194 |
| 近畿 | 大阪府 1474 | 奈良県 1218 |
| 中国 | 広島県 1276 | 鳥取県 1078 |
| 四国 | 徳島県 1235 | 愛媛県 1082 |
| 九州 | 鹿児島県 1250 | 宮崎県 1067 |
まとめ
パートの平均時給を47都道府県で比べると、最も高い東京都で1,691円、最も低い宮崎県で1,067円でした。
その差は624円、倍率にすると1.58倍です。
47都道府県の中央値は1,213円、平均は1,231.32円でした。
全国の値は1,367円です。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)で並べ替えると開きは1.52倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では1位に位置します。
パートの平均時給をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、2022年6月分の時給であること。
2つ目は、勤め先の所在地で集計した数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
一般労働者の所定内給与(月額・万円)では東京都が37.6で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が1,374.43円で最も高く、東北6県が1,131.83円で最も低くなりました。
女性の月給や宿泊・飲食業の月給を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【卸売・小売業の月給】平均27.6万円、本部と店の二重構造
- 【所得100万円未満の世帯】全国2.3%、43世帯に1世帯
- 【小売のパート時給】平均1,069円、最低賃金と並走
出典
- 統計名: 賃金構造基本統計調査(都道府県別DB)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003426933
- 備考: 短時間労働者(パートタイム)の1時間あたり所定内給与額。統計表ID 0003439178。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は一般労働者の所定内給与(月額・万円)
注記: 短時間労働者(パートタイム)の1時間あたり所定内給与額。
統計表ID 0003439178。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は一般労働者の所定内給与(月額・万円)
