体を細かく輪切りに撮影できる64列以上のマルチスライスCTは、病院にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が353台で1位。
47都道府県の平均は81.9台、中央値は55台です。
1位と47位の間には19.6倍の開き、人口10万人あたりでは2.4倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
82台
マルチスライスCT64列以上の台数(2023年)
最も多い 東京都
353台
最も少ない 鳥取県
18台
地図で見る
| 項目 | マルチスライスCT64列以上の台数 |
|---|---|
| 北海道 | 203台 |
| 青森県 | 43台 |
| 岩手県 | 35台 |
| 宮城県 | 61台 |
| 秋田県 | 29台 |
| 山形県 | 28台 |
| 福島県 | 55台 |
| 茨城県 | 67台 |
| 栃木県 | 55台 |
| 群馬県 | 59台 |
| 埼玉県 | 167台 |
| 千葉県 | 161台 |
| 東京都 | 353台 |
| 神奈川県 | 205台 |
| 新潟県 | 57台 |
| 富山県 | 44台 |
| 石川県 | 48台 |
| 福井県 | 33台 |
| 山梨県 | 21台 |
| 長野県 | 72台 |
| 岐阜県 | 50台 |
| 静岡県 | 89台 |
| 愛知県 | 186台 |
| 三重県 | 61台 |
| 滋賀県 | 47台 |
| 京都府 | 79台 |
| 大阪府 | 286台 |
| 兵庫県 | 175台 |
| 奈良県 | 51台 |
| 和歌山県 | 36台 |
| 鳥取県 | 18台 |
| 島根県 | 28台 |
| 岡山県 | 83台 |
| 広島県 | 76台 |
| 山口県 | 49台 |
| 徳島県 | 29台 |
| 香川県 | 34台 |
| 愛媛県 | 56台 |
| 高知県 | 26台 |
| 福岡県 | 200台 |
| 佐賀県 | 36台 |
| 長崎県 | 61台 |
| 熊本県 | 84台 |
| 大分県 | 49台 |
| 宮崎県 | 37台 |
| 鹿児島県 | 83台 |
| 沖縄県 | 46台 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、北海道、福岡県が続きます。
淡いのは鳥取県、山梨県、高知県でした。
47都道府県の平均は81.9台、中央値は55台です。
東京都の353台は平均の4.3倍にあたります。
上位3で21.9パーセント、1位と47位で19.6倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が5.42台で最も多く、開きは2.4倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では13位でした。
| 順位 | 都道府県 | マルチスライスCT64列以上の台数(台) | 地方 | 人口10万人あたりのマルチスライスCT64列以上の台数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 353 | 関東 | 2.49 |
| 2 | 大阪府 | 286 | 近畿 | 3.27 |
| 3 | 神奈川県 | 205 | 関東 | 2.22 |
| 4 | 北海道 | 203 | 北海道 | 4.03 |
| 5 | 福岡県 | 200 | 九州 | 3.93 |
| 6 | 愛知県 | 186 | 中部 | 2.49 |
| 7 | 兵庫県 | 175 | 近畿 | 3.28 |
| 8 | 埼玉県 | 167 | 関東 | 2.28 |
| 9 | 千葉県 | 161 | 関東 | 2.58 |
| 10 | 静岡県 | 89 | 中部 | 2.52 |
| 11 | 熊本県 | 84 | 九州 | 4.95 |
| 12 | 岡山県 | 83 | 中国 | 4.53 |
| 12 | 鹿児島県 | 83 | 九州 | 5.42 |
| 14 | 京都府 | 79 | 近畿 | 3.13 |
| 15 | 広島県 | 76 | 中国 | 2.8 |
| 16 | 長野県 | 72 | 中部 | 3.62 |
| 17 | 茨城県 | 67 | 関東 | 2.39 |
| 18 | 宮城県 | 61 | 東北 | 2.71 |
| 18 | 三重県 | 61 | 近畿 | 3.57 |
| 18 | 長崎県 | 61 | 九州 | 4.87 |
| 21 | 群馬県 | 59 | 関東 | 3.12 |
| 22 | 新潟県 | 57 | 中部 | 2.72 |
| 23 | 愛媛県 | 56 | 四国 | 4.39 |
| 24 | 栃木県 | 55 | 関東 | 2.92 |
| 24 | 福島県 | 55 | 東北 | 3.16 |
| 26 | 奈良県 | 51 | 近畿 | 3.97 |
| 27 | 岐阜県 | 50 | 中部 | 2.61 |
| 28 | 山口県 | 49 | 中国 | 3.83 |
| 28 | 大分県 | 49 | 九州 | 4.52 |
| 30 | 石川県 | 48 | 中部 | 4.37 |
| 31 | 滋賀県 | 47 | 近畿 | 3.35 |
| 32 | 沖縄県 | 46 | 九州 | 3.14 |
| 33 | 富山県 | 44 | 中部 | 4.41 |
| 34 | 青森県 | 43 | 東北 | 3.69 |
| 35 | 宮崎県 | 37 | 九州 | 3.58 |
| 36 | 佐賀県 | 36 | 九州 | 4.57 |
| 36 | 和歌山県 | 36 | 近畿 | 4.09 |
| 38 | 岩手県 | 35 | 東北 | 3.06 |
| 39 | 香川県 | 34 | 四国 | 3.71 |
| 40 | 福井県 | 33 | 中部 | 4.47 |
| 41 | 秋田県 | 29 | 東北 | 3.23 |
| 41 | 徳島県 | 29 | 四国 | 4.23 |
| 43 | 山形県 | 28 | 東北 | 2.77 |
| 43 | 島根県 | 28 | 中国 | 4.36 |
| 45 | 高知県 | 26 | 四国 | 3.96 |
| 46 | 山梨県 | 21 | 中部 | 2.65 |
| 47 | 鳥取県 | 18 | 中国 | 3.39 |
64列以上のCTが多い上位5都府県
64列以上のCTが多い上位5都府県です。
東京都は353台、大阪府は286台、神奈川県は205台でした。
東京都は2位の大阪府の1.23倍です。
4位は北海道で203台、5位は福岡県で200台。
上位5で全国の32.4パーセント、上位3で21.9パーセント、上位10で52.6パーセントでした。
1位だけで9.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は81.9台なので、1位は平均の4.3倍。
中央値の55台と比べると6.4倍にあたります。
6位以下は愛知県で186台、兵庫県で175台、埼玉県で167台と続きました。
2位と3位の差は81台、3位と4位の差は2台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の67.6パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると639台。
これだけで全国の16.6パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の9.2パーセントにとどまりました。
人口あたりでは鹿児島県が1位です
ここから先は、最新型CTの台数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鹿児島県の5.42台、2位は熊本県4.95台、3位は長崎県4.87台。
4位以下は佐賀県、岡山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は埼玉県2.28台、神奈川県2.22台。
鹿児島県と神奈川県では2.4倍の開きです。
人口あたりの1位は鹿児島県です。
実数1位の都は人口あたりでは43位まで下がります。
日本はCTの台数が人口あたりで世界一多い国として知られます。
最新型に限っても、どの県にも一定数がある姿が見えます。
当サイトの高磁場MRIの記事とあわせて見ると、画像診断の装備の地域差がつかめます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が4.3台で最も多く、関東7都県が2.4台で最も少なくなります。
四国4県4.1台と北海道4台がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
64列以上のCTが少ない下位5県
64列以上のCTが少ない下位5県です。
47位の鳥取県は18台、46位の山梨県は21台、45位の高知県は26台でした。
1位の東京都とは19.6倍の差があります。
44位は島根県で28台、43位は山形県で28台、42位は徳島県で29台と続きます。
19.6倍という開きは、人口の差とおおむね同じ大きさの水準です。
47都道府県の中央値は55台。
平均は81.9台なので、平均が中央値の1.5倍です。
47位の鳥取県は平均の22.0パーセント、中央値の32.7パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.2パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の5.1パーセントにあたる水準です。
46位との差は3台、45位との差は8台でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には335台の開きがあります。
地方別に見る
64列以上のCTは、人口の多い都府県に多く分布します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の27.7パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.1パーセント、中部9県が15.6パーセント、九州・沖縄8県が15.5パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が6.6パーセント、東北6県が6.5パーセント、北海道が5.3パーセント、四国4県が3.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が4.3台、四国4県が4.1台、北海道が4台の順に多く、最も少ないのは関東7都県が2.4台です。
このグラフについての豆知識
64列というものさし
マルチスライスCTの「列」は、一度に撮影できる断面の数です。
列が多いほど短時間で細かく撮影でき、心臓の血管の検査などに使われます。
病院にある64列以上のCTは全国で3,851台。
16〜64列や4列未満も含めれば、CTはほとんどの病院にある標準装備です。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は353台、47位の鳥取県は18台。
両者の間には19.6倍の開きがあります。
上位3で全国の21.9パーセント、上位10で52.6パーセントを占めます。
中央値は55台、平均は81.9台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.4倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
最新型CTの台数の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【看護師は全国に106万人】人口あたりの上位は西日本の県で、順位相関は0.98でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ホームセンターの数】を人口あたりで比べると約8倍の差、都市部ほど少なくなります(順位相関-0.74)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見たマルチスライスCT64列以上の台数
| 地方 | 最も多い(台) | 最も少ない(台) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 61 | 山形県 28 |
| 関東 | 東京都 353 | 栃木県 55 |
| 中部 | 愛知県 186 | 山梨県 21 |
| 近畿 | 大阪府 286 | 和歌山県 36 |
| 中国 | 岡山県 83 | 鳥取県 18 |
| 四国 | 愛媛県 56 | 高知県 26 |
| 九州 | 福岡県 200 | 佐賀県 36 |
まとめ
最新型CTの台数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で353台、最も少ない鳥取県で18台でした。
1位と47位の間には19.6倍の開きがあります。
上位3で全国の21.9パーセント、上位10で52.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は55台、平均は81.9台でした。
人口10万人あたりに直すと2.4倍の開きになります。
最新型CTの台数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、病院の分だけで診療所を含まないこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が5.42台で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の27.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が4.3台で最多でした。
高磁場MRIの台数や診療所のCTを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 病院にあるマルチスライスCT(64列以上)の台数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 病院にあるマルチスライスCT(64列以上)の台数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
