微量の放射性薬剤を使って臓器のはたらきを調べるRI検査(シンチグラム)の装置は、病院にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が138台で1位。
47都道府県の平均は27.8台、中央値は19台です。
1位と47位の間には23倍の開き、人口10万人あたりでは3.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
28台
RI検査(シンチグラム)の台数(2023年)
最も多い 東京都
138台
最も少ない 佐賀県
6台
地図で見る
| 項目 | RI検査(シンチグラム)の台数 |
|---|---|
| 北海道 | 87台 |
| 青森県 | 14台 |
| 岩手県 | 13台 |
| 宮城県 | 27台 |
| 秋田県 | 16台 |
| 山形県 | 14台 |
| 福島県 | 16台 |
| 茨城県 | 19台 |
| 栃木県 | 16台 |
| 群馬県 | 22台 |
| 埼玉県 | 43台 |
| 千葉県 | 47台 |
| 東京都 | 138台 |
| 神奈川県 | 66台 |
| 新潟県 | 36台 |
| 富山県 | 17台 |
| 石川県 | 23台 |
| 福井県 | 13台 |
| 山梨県 | 8台 |
| 長野県 | 21台 |
| 岐阜県 | 29台 |
| 静岡県 | 35台 |
| 愛知県 | 70台 |
| 三重県 | 16台 |
| 滋賀県 | 17台 |
| 京都府 | 25台 |
| 大阪府 | 74台 |
| 兵庫県 | 52台 |
| 奈良県 | 13台 |
| 和歌山県 | 11台 |
| 鳥取県 | 10台 |
| 島根県 | 14台 |
| 岡山県 | 24台 |
| 広島県 | 26台 |
| 山口県 | 21台 |
| 徳島県 | 7台 |
| 香川県 | 16台 |
| 愛媛県 | 25台 |
| 高知県 | 7台 |
| 福岡県 | 64台 |
| 佐賀県 | 6台 |
| 長崎県 | 13台 |
| 熊本県 | 19台 |
| 大分県 | 11台 |
| 宮崎県 | 13台 |
| 鹿児島県 | 23台 |
| 沖縄県 | 10台 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで北海道、大阪府、愛知県、神奈川県が続きます。
淡いのは佐賀県、高知県、徳島県でした。
47都道府県の平均は27.8台、中央値は19台です。
東京都の138台は平均の5.0倍にあたります。
上位3で22.9パーセント、1位と47位で23倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと島根県が2.18台で最も多く、開きは3.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位、人口あたり1位の島根県は実数では34位でした。
| 順位 | 都道府県 | RI検査(シンチグラム)の台数(台) | 地方 | 人口10万人あたりのRI検査(シンチグラム)の台数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 138 | 関東 | 0.97 |
| 2 | 北海道 | 87 | 北海道 | 1.73 |
| 3 | 大阪府 | 74 | 近畿 | 0.85 |
| 4 | 愛知県 | 70 | 中部 | 0.94 |
| 5 | 神奈川県 | 66 | 関東 | 0.72 |
| 6 | 福岡県 | 64 | 九州 | 1.26 |
| 7 | 兵庫県 | 52 | 近畿 | 0.97 |
| 8 | 千葉県 | 47 | 関東 | 0.75 |
| 9 | 埼玉県 | 43 | 関東 | 0.59 |
| 10 | 新潟県 | 36 | 中部 | 1.72 |
| 11 | 静岡県 | 35 | 中部 | 0.99 |
| 12 | 岐阜県 | 29 | 中部 | 1.51 |
| 13 | 宮城県 | 27 | 東北 | 1.2 |
| 14 | 広島県 | 26 | 中国 | 0.96 |
| 15 | 愛媛県 | 25 | 四国 | 1.96 |
| 15 | 京都府 | 25 | 近畿 | 0.99 |
| 17 | 岡山県 | 24 | 中国 | 1.31 |
| 18 | 鹿児島県 | 23 | 九州 | 1.5 |
| 18 | 石川県 | 23 | 中部 | 2.09 |
| 20 | 群馬県 | 22 | 関東 | 1.16 |
| 21 | 山口県 | 21 | 中国 | 1.64 |
| 21 | 長野県 | 21 | 中部 | 1.06 |
| 23 | 茨城県 | 19 | 関東 | 0.68 |
| 23 | 熊本県 | 19 | 九州 | 1.12 |
| 25 | 滋賀県 | 17 | 近畿 | 1.21 |
| 25 | 富山県 | 17 | 中部 | 1.71 |
| 27 | 香川県 | 16 | 四国 | 1.74 |
| 27 | 三重県 | 16 | 近畿 | 0.94 |
| 27 | 秋田県 | 16 | 東北 | 1.78 |
| 27 | 栃木県 | 16 | 関東 | 0.85 |
| 27 | 福島県 | 16 | 東北 | 0.92 |
| 32 | 山形県 | 14 | 東北 | 1.38 |
| 32 | 青森県 | 14 | 東北 | 1.2 |
| 32 | 島根県 | 14 | 中国 | 2.18 |
| 35 | 岩手県 | 13 | 東北 | 1.14 |
| 35 | 宮崎県 | 13 | 九州 | 1.26 |
| 35 | 長崎県 | 13 | 九州 | 1.04 |
| 35 | 奈良県 | 13 | 近畿 | 1.01 |
| 35 | 福井県 | 13 | 中部 | 1.76 |
| 40 | 大分県 | 11 | 九州 | 1.01 |
| 40 | 和歌山県 | 11 | 近畿 | 1.25 |
| 42 | 沖縄県 | 10 | 九州 | 0.68 |
| 42 | 鳥取県 | 10 | 中国 | 1.88 |
| 44 | 山梨県 | 8 | 中部 | 1.01 |
| 45 | 高知県 | 7 | 四国 | 1.07 |
| 45 | 徳島県 | 7 | 四国 | 1.02 |
| 47 | 佐賀県 | 6 | 九州 | 0.76 |
RI検査装置が多い上位5都府県
RI検査装置が多い上位5都府県です。
東京都は138台、北海道は87台、大阪府は74台でした。
東京都は2位の北海道の1.59倍です。
4位は愛知県で70台、5位は神奈川県で66台。
上位5で全国の33.3パーセント、上位3で22.9パーセント、上位10で51.8パーセントでした。
1位だけで10.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は27.8台なので、1位は平均の5.0倍。
中央値の19台と比べると7.3倍にあたります。
6位以下は福岡県で64台、兵庫県で52台、千葉県で47台と続きました。
2位と3位の差は13台、3位と4位の差は4台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66.7パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると225台。
これだけで全国の17.2パーセントにあたります。
1位だけで全国の10.6パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは島根県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下はRI検査装置の台数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は島根県の2.18台、2位は石川県2.09台、3位は愛媛県1.96台。
4位以下は鳥取県、秋田県と続きます。
逆に人口あたりの下位は沖縄県0.68台、埼玉県0.59台。
島根県と埼玉県では3.7倍の開きです。
人口あたりの1位は島根県です。
実数1位の都は人口あたりでは34位に下がります。
RI検査は心臓や骨、甲状腺のはたらきを画像にする検査です。
がんの骨転移の検査にもよく使われます。
数が少ない統計なので、大づかみの傾向として見るのが向いています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が1.7台で最も多く、関東7都県が0.8台で最も少なくなります。
四国4県1.6台と中国5県1.4台がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
RI検査装置が少ない下位5県
RI検査装置が少ない下位5県です。
47位の佐賀県は6台、46位の高知県は7台、45位の徳島県は7台でした。
1位の東京都とは23倍の差があります。
44位は山梨県で8台、43位は沖縄県で10台、42位は鳥取県で10台と続きます。
23倍という開きです。
専門性の高い装置ほど、大きな病院に集まっていきます。
47都道府県の中央値は19台。
平均は27.8台なので、平均が中央値の1.5倍です。
47位の佐賀県は平均の21.6パーセント、中央値の31.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.9パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の佐賀県は、1位の東京都の4.35パーセントにあたる水準です。
46位との差は1台、45位との差は1台でした。
1位の東京都と47位の佐賀県の間には132台の開きがあります。
このグラフについての豆知識
形ではなく、はたらきを見る
CTやMRIが臓器の形を撮るのに対し、RI検査は薬剤の集まり方から臓器のはたらきを見ます。
病院にある装置は全国で1,307台。
SPECTと呼ばれる断層撮影型が主流になっています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は138台、47位の佐賀県は6台。
両者の間には23倍の開きがあります。
上位3で全国の22.9パーセント、上位10で51.8パーセントを占めます。
中央値は19台、平均は27.8台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
RI検査装置の台数の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【卸売の事業所数】全国31万832か所、問屋街の地図で、相関は0.93です。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.7)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見たRI検査(シンチグラム)の台数
| 地方 | 最も多い(台) | 最も少ない(台) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 27 | 岩手県 13 |
| 関東 | 東京都 138 | 栃木県 16 |
| 中部 | 愛知県 70 | 山梨県 8 |
| 近畿 | 大阪府 74 | 和歌山県 11 |
| 中国 | 広島県 26 | 鳥取県 10 |
| 四国 | 愛媛県 25 | 高知県 7 |
| 九州 | 福岡県 64 | 佐賀県 6 |
まとめ
RI検査装置の台数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で138台、最も少ない佐賀県で6台でした。
1位と47位の間には23倍の開きがあります。
上位3で全国の22.9パーセント、上位10で51.8パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は19台、平均は27.8台でした。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
ここまでのRI検査装置の台数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、病院の分だけで診療所を含まないこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは島根県が2.18台で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の26.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が1.7台で最多でした。
最新型CTや高磁場MRIの台数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 病院にあるRI検査(シンチグラム)装置の台数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 病院にあるRI検査(シンチグラム)装置の台数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
