年間の世帯所得が400万円台の世帯は、どれくらいあるのでしょうか。
分布の真ん中に近い所得帯を、47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の就業構造基本調査、2022年の都道府県別の数字。
宮崎県が12.74%で1位。
47都道府県の平均は10.93%、中央値は11.12%です。
最も高い12.74%と最も低い7.42%の差は5.32ポイント、倍率にすると1.72倍でした。
47都道府県の単純平均
10.9%
世帯所得400万円台の割合(2022年)
最も多い 宮崎県
12.7%
最も少ない 東京都
7.4%
所得400万円台の世帯が多い上位5県
所得400万円台の世帯が多い上位5県です。
宮崎県は12.74%、鹿児島県は12.38%、青森県は12.36%でした。
1位と2位の差は0.36ポイントです。
4位は岩手県で12.28%、5位は福岡県で11.9%。
上位5はいずれも47都道府県の平均10.93%を上回りました。
1位の宮崎県は平均を1.81ポイント上回りました。
中央値の11.12%と比べると1.62ポイント高く、平均に対する比では1.17倍にあたります。
6位以下は長崎県で11.83%、愛媛県で11.82%、大分県で11.81%と続きました。
2位と3位の差は0.02ポイント、3位と4位の差は0.08ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.09ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.84ポイント、1位から8位までの幅は0.93ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
宮崎県は世帯所得300万円未満の割合でも4位に入っています。
全国の値は10.2%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は宮崎県の12.74パーセント。
九州の県が上位に入ります。
真ん中の所得帯なので差が小さくなります
ここから先は、世帯所得400万円台の世帯の割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
世帯所得300万円未満の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の31.56、2位は鹿児島県の29.93、3位は高知県の28.58。
4位以下は宮崎県、青森県と続きます。
逆に下位は神奈川県が14.4、東京都が13.95。
沖縄県と東京都では2.26倍の開きです。
東京都が47位なのは、400万円台より上の世帯が多く、分布の山が高い側にずれているためです。
真ん中の所得帯の割合は、その県の所得分布の形を映す数字として読めます。
当サイトの所得1000万円以上や300万円未満の記事と並べると、分布の全体像が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が11.84%で最も高く、関東7都県が9.8%で最も低くなります。
東北6県11.61%と北海道11.26%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
所得400万円台の世帯が少ない下位5都県
所得400万円台の世帯が少ない下位5都県です。
47位の東京都は7.42%、46位の神奈川県は9.03%、45位の大阪府は9.33%でした。
1位の宮崎県とは5.32ポイントの差があります。
44位は滋賀県で9.35%、43位は千葉県で9.56%、42位は愛知県で9.78%と続きます。
最も低い東京都は7.42パーセント。
1位と47位の差は1.7倍にとどまります。
47都道府県の中央値は11.12%、平均は10.93%です。
47位の東京都は平均を3.51ポイント下回りました。
47位の東京都は1位の宮崎県の58.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.72倍の開きです。
46位との差は1.61ポイント、45位との差は1.91ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも2.36ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均10.93%を下回りました。
47位から43位までの幅は2.14ポイントです。
東京都は世帯所得300万円未満の割合では47位です。
全国の値は10.2%なので、47位はこれを2.78ポイント下回っています。
地方別に見る
所得400万円台の世帯の割合は、地方で高く、大都市圏で低くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が11.84%で最も高くなります。
次いで東北6県が11.61%、北海道が11.26%、中国5県が11.24%と続きました。
低いほうは四国4県が10.97%、中部9県が10.72%、近畿7府県が10.4%、関東7都県が9.8%でした。
最も高い九州・沖縄8県と最も低い関東7都県の差は2.04ポイントです。
世帯所得300万円未満の割合で見ると北海道が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 世帯所得400万円台の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 11.3% |
| 青森県 | 12.4% |
| 岩手県 | 12.3% |
| 宮城県 | 10.6% |
| 秋田県 | 11.5% |
| 山形県 | 11.5% |
| 福島県 | 11.4% |
| 茨城県 | 10.2% |
| 栃木県 | 11% |
| 群馬県 | 11.3% |
| 埼玉県 | 10.1% |
| 千葉県 | 9.6% |
| 東京都 | 7.4% |
| 神奈川県 | 9.0% |
| 新潟県 | 10.8% |
| 富山県 | 10.9% |
| 石川県 | 9.9% |
| 福井県 | 10.8% |
| 山梨県 | 11.3% |
| 長野県 | 11.2% |
| 岐阜県 | 11.1% |
| 静岡県 | 10.7% |
| 愛知県 | 9.8% |
| 三重県 | 10.8% |
| 滋賀県 | 9.4% |
| 京都府 | 10.6% |
| 大阪府 | 9.3% |
| 兵庫県 | 10.1% |
| 奈良県 | 11.7% |
| 和歌山県 | 10.9% |
| 鳥取県 | 11.8% |
| 島根県 | 11.6% |
| 岡山県 | 10.7% |
| 広島県 | 11.0% |
| 山口県 | 11.2% |
| 徳島県 | 10.0% |
| 香川県 | 11.1% |
| 愛媛県 | 11.8% |
| 高知県 | 11.0% |
| 福岡県 | 11.9% |
| 佐賀県 | 11.6% |
| 長崎県 | 11.8% |
| 熊本県 | 11.2% |
| 大分県 | 11.8% |
| 宮崎県 | 12.7% |
| 鹿児島県 | 12.4% |
| 沖縄県 | 11.3% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは宮崎県です。
次いで鹿児島県、青森県、岩手県、福岡県が続きます。
淡いのは東京都、神奈川県、大阪府でした。
47都道府県の平均は10.93%、中央値は11.12%です。
宮崎県の12.74%は平均を1.81ポイント上回ります。
1位と47位の差は5.32ポイント、倍率にすると1.72倍でした。
世帯所得300万円未満の割合で並べ替えると沖縄県が31.56で最も高く、開きは2.26倍になります。
主指標で1位の宮崎県は世帯所得300万円未満の割合では4位、世帯所得300万円未満の割合で1位の沖縄県は主指標では17位でした。
| 順位 | 都道府県 | 世帯所得400万円台の割合(%) | 地方 | 世帯所得300万円未満の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 宮崎県 | 12.74 | 九州 | 27.95 |
| 2 | 鹿児島県 | 12.38 | 九州 | 29.93 |
| 3 | 青森県 | 12.36 | 東北 | 27.45 |
| 4 | 岩手県 | 12.28 | 東北 | 23.13 |
| 5 | 福岡県 | 11.9 | 九州 | 21.26 |
| 6 | 長崎県 | 11.83 | 九州 | 26.42 |
| 7 | 愛媛県 | 11.82 | 四国 | 25.31 |
| 8 | 大分県 | 11.81 | 九州 | 25.54 |
| 9 | 鳥取県 | 11.78 | 中国 | 20.38 |
| 10 | 奈良県 | 11.71 | 近畿 | 21.31 |
| 11 | 島根県 | 11.57 | 中国 | 20.7 |
| 12 | 佐賀県 | 11.55 | 九州 | 20.55 |
| 13 | 山形県 | 11.5 | 東北 | 18.95 |
| 14 | 秋田県 | 11.46 | 東北 | 24.92 |
| 15 | 福島県 | 11.42 | 東北 | 20.45 |
| 16 | 山梨県 | 11.33 | 中部 | 20.41 |
| 17 | 沖縄県 | 11.32 | 九州 | 31.56 |
| 18 | 群馬県 | 11.29 | 関東 | 19.64 |
| 19 | 北海道 | 11.26 | 北海道 | 26.09 |
| 20 | 熊本県 | 11.23 | 九州 | 24.83 |
| 21 | 長野県 | 11.19 | 中部 | 17.68 |
| 22 | 山口県 | 11.15 | 中国 | 23.32 |
| 23 | 岐阜県 | 11.14 | 中部 | 18.07 |
| 24 | 香川県 | 11.12 | 四国 | 20.83 |
| 25 | 広島県 | 11.01 | 中国 | 19.5 |
| 26 | 栃木県 | 11 | 関東 | 18.81 |
| 27 | 高知県 | 10.96 | 四国 | 28.58 |
| 28 | 富山県 | 10.93 | 中部 | 16.1 |
| 29 | 和歌山県 | 10.91 | 近畿 | 27.06 |
| 30 | 三重県 | 10.79 | 近畿 | 18.92 |
| 31 | 福井県 | 10.78 | 中部 | 15.29 |
| 32 | 新潟県 | 10.77 | 中部 | 18.67 |
| 33 | 岡山県 | 10.7 | 中国 | 20.49 |
| 34 | 静岡県 | 10.68 | 中部 | 16.54 |
| 35 | 宮城県 | 10.64 | 東北 | 19.96 |
| 36 | 京都府 | 10.63 | 近畿 | 22.89 |
| 37 | 茨城県 | 10.23 | 関東 | 19.3 |
| 38 | 埼玉県 | 10.08 | 関東 | 17.42 |
| 39 | 兵庫県 | 10.07 | 近畿 | 19.89 |
| 40 | 徳島県 | 9.99 | 四国 | 25.29 |
| 41 | 石川県 | 9.9 | 中部 | 18.09 |
| 42 | 愛知県 | 9.78 | 中部 | 15.58 |
| 43 | 千葉県 | 9.56 | 関東 | 16.85 |
| 44 | 滋賀県 | 9.35 | 近畿 | 16.1 |
| 45 | 大阪府 | 9.33 | 近畿 | 22.44 |
| 46 | 神奈川県 | 9.03 | 関東 | 14.4 |
| 47 | 東京都 | 7.42 | 関東 | 13.95 |
このグラフについての豆知識
分布の真ん中を見る
所得400万円台の世帯は全国で10.2パーセント。
どの県でも1割前後を占める、分布の背骨にあたる層です。
この層が薄い県は、それより上か下に世帯が多く分かれているということになります。
5年に一度の大きな調査
就業構造基本調査は5年ごとに行われる調査で、これは2022年(令和4年)10月分です。
全国の約54万世帯を対象にした標本調査で、世帯の所得は過去1年間の税込の額を聞いています。
公表されているのは世帯数なので、区分の世帯数を世帯全体で割って当サイトで割合にしました。
推計値がもとのため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の宮崎県は12.74%、47位の東京都は7.42%。
差は5.32ポイント、倍率にすると1.72倍です。
中央値は11.12%、平均は10.93%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.19ポイントの差でした。
世帯所得300万円未満の割合で並べ替えると開きは2.26倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
世帯所得400万円台の世帯の割合の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【小1のむし歯】全国43.37パーセント、入学時点で差がつくで、順位相関は0.72でした。
最も食い違ったのは【サービス職の月給】平均23.2万円、1位でも全体平均未満(順位相関-0.76)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た世帯所得400万円台の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 12.36 | 宮城県 10.64 |
| 関東 | 群馬県 11.29 | 東京都 7.42 |
| 中部 | 山梨県 11.33 | 愛知県 9.78 |
| 近畿 | 奈良県 11.71 | 大阪府 9.33 |
| 中国 | 鳥取県 11.78 | 岡山県 10.7 |
| 四国 | 愛媛県 11.82 | 徳島県 9.99 |
| 九州 | 宮崎県 12.74 | 熊本県 11.23 |
まとめ
世帯所得400万円台の世帯の割合を47都道府県で比べると、最も高い宮崎県で12.74%、最も低い東京都で7.42%でした。
その差は5.32ポイント、倍率にすると1.72倍です。
47都道府県の中央値は11.12%、平均は10.93%でした。
全国の値は10.2%です。
世帯所得300万円未満の割合で並べ替えると開きは2.26倍になり、主指標で1位の宮崎県はその見方では4位に位置します。
世帯所得400万円台の世帯の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、税や社会保険料を引く前の額であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
世帯所得300万円未満の割合では沖縄県が31.56で最も高く、主指標で1位の宮崎県はこの見方では4位でした。
地方ごとの平均では九州・沖縄8県が11.84%で最も高く、関東7都県が9.8%で最も低くなりました。
所得1000万円以上の世帯や所得300万円未満の世帯を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【世帯所得300万円未満】全国19.4%、年金世帯も含む
- 【世帯所得1000万円以上】全国16.1%、首都圏に集中
- 【所得100万円未満の世帯】全国2.3%、43世帯に1世帯
- 【世帯の実収入】勤労者世帯の平均は1か月46万5,661円
- 【給料だけで暮らす世帯】全国42.9%、都市部ほど高い
出典
- 統計名: 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004008623
- 備考: 一般世帯のうち過去1年間の世帯所得が400万〜499万円だった世帯の割合。2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は世帯所得300万円未満の割合
注記: 一般世帯のうち過去1年間の世帯所得が400万〜499万円だった世帯の割合。
2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は世帯所得300万円未満の割合
