世帯の収入が賃金・給料だけという世帯は、どれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の就業構造基本調査、2022年の都道府県別の数字。
東京都が48.78%で1位。
47都道府県の平均は39.7%、中央値は40.01%です。
最も高い48.78%と最も低い29.98%の差は18.8ポイント、倍率にすると1.63倍でした。
47都道府県の単純平均
39.7%
賃金・給料のみの世帯の割合(2022年)
最も多い 東京都
48.8%
最も少ない 山形県
30.0%
賃金・給料のみの世帯が多い上位5都県
賃金・給料のみの世帯が多い上位5都県です。
東京都は48.78%、神奈川県は47.72%、愛知県は46.14%でした。
1位と2位の差は1.06ポイントです。
4位は埼玉県で45.72%、5位は大阪府で45.6%。
上位5はいずれも47都道府県の平均39.7%を上回りました。
1位の東京都は平均を9.08ポイント上回りました。
中央値の40.01%と比べると8.77ポイント高く、平均に対する比では1.23倍にあたります。
6位以下は千葉県で45.51%、沖縄県で45.17%、福岡県で45.05%と続きました。
2位と3位の差は1.58ポイント、3位と4位の差は0.42ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.55ポイントでした。
1位から5位までの幅は3.18ポイント、1位から8位までの幅は3.73ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都は賃金・給料がない世帯の割合でも45位に入っています。
全国の値は42.87%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東京都の48.78パーセント。
半数近くが給料だけで暮らす世帯です。
給料収入のない世帯と裏表の関係です
ここから先は、収入が賃金・給料だけの世帯の割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
賃金・給料がない世帯の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は高知県の26.24、2位は徳島県の26.13、3位は和歌山県の25.58。
4位以下は愛媛県、鹿児島県と続きます。
逆に下位は愛知県が17.16、福井県が15.73。
高知県と福井県では1.67倍の開きです。
低い県ほど、農業や自営業の収入、年金などを組み合わせた世帯が多いということです。
雇われて働く人の割合が高い都市部ほど、収入の形も給料一本にまとまります。
当サイトの1世帯あたりの働き手や就業率の記事とあわせて見ると、収入の成り立ちが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が44.36%で最も高く、東北6県が34.5%で最も低くなります。
北海道42.21%と近畿7府県41.27%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
賃金・給料のみの世帯が少ない下位5県
賃金・給料のみの世帯が少ない下位5県です。
47位の山形県は29.98%、46位の秋田県は31.29%、45位の岩手県は32.97%でした。
1位の東京都とは18.8ポイントの差があります。
44位は島根県で33.87%、43位は新潟県で33.94%、42位は鳥取県で34.12%と続きます。
最も低い山形県は29.98パーセント。
1位と47位の差は1.6倍です。
47都道府県の中央値は40.01%、平均は39.7%です。
47位の山形県は平均を9.72ポイント下回りました。
47位の山形県は1位の東京都の61.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.63倍の開きです。
46位との差は1.31ポイント、45位との差は2.99ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも4.14ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均39.7%を下回りました。
47位から43位までの幅は3.96ポイントです。
山形県は賃金・給料がない世帯の割合では中位位です。
全国の値は42.87%なので、47位はこれを12.89ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 賃金・給料のみの世帯の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 42.2% |
| 青森県 | 36.0% |
| 岩手県 | 33.0% |
| 宮城県 | 41.3% |
| 秋田県 | 31.3% |
| 山形県 | 30.0% |
| 福島県 | 35.4% |
| 茨城県 | 40.7% |
| 栃木県 | 40.7% |
| 群馬県 | 41.4% |
| 埼玉県 | 45.7% |
| 千葉県 | 45.5% |
| 東京都 | 48.8% |
| 神奈川県 | 47.7% |
| 新潟県 | 33.9% |
| 富山県 | 35.8% |
| 石川県 | 41.5% |
| 福井県 | 37.2% |
| 山梨県 | 38.7% |
| 長野県 | 37.1% |
| 岐阜県 | 38.4% |
| 静岡県 | 38.6% |
| 愛知県 | 46.1% |
| 三重県 | 40.6% |
| 滋賀県 | 42.2% |
| 京都府 | 40.4% |
| 大阪府 | 45.6% |
| 兵庫県 | 43.1% |
| 奈良県 | 39.2% |
| 和歌山県 | 37.8% |
| 鳥取県 | 34.1% |
| 島根県 | 33.9% |
| 岡山県 | 39.3% |
| 広島県 | 43.4% |
| 山口県 | 40.1% |
| 徳島県 | 35.9% |
| 香川県 | 40.2% |
| 愛媛県 | 40.0% |
| 高知県 | 37.9% |
| 福岡県 | 45.1% |
| 佐賀県 | 36.4% |
| 長崎県 | 38.0% |
| 熊本県 | 37.9% |
| 大分県 | 39.7% |
| 宮崎県 | 41.0% |
| 鹿児島県 | 42.0% |
| 沖縄県 | 45.2% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、愛知県、埼玉県、大阪府が続きます。
淡いのは山形県、秋田県、岩手県でした。
47都道府県の平均は39.7%、中央値は40.01%です。
東京都の48.78%は平均を9.08ポイント上回ります。
1位と47位の差は18.8ポイント、倍率にすると1.63倍でした。
賃金・給料がない世帯の割合で並べ替えると高知県が26.24で最も高く、開きは1.67倍になります。
主指標で1位の東京都は賃金・給料がない世帯の割合では45位、賃金・給料がない世帯の割合で1位の高知県は主指標では32位でした。
| 順位 | 都道府県 | 賃金・給料のみの世帯の割合(%) | 地方 | 賃金・給料がない世帯の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 48.78 | 関東 | 17.63 |
| 2 | 神奈川県 | 47.72 | 関東 | 18.8 |
| 3 | 愛知県 | 46.14 | 中部 | 17.16 |
| 4 | 埼玉県 | 45.72 | 関東 | 18.79 |
| 5 | 大阪府 | 45.6 | 近畿 | 20.89 |
| 6 | 千葉県 | 45.51 | 関東 | 20.14 |
| 7 | 沖縄県 | 45.17 | 九州 | 20.05 |
| 8 | 福岡県 | 45.05 | 九州 | 20.63 |
| 9 | 広島県 | 43.41 | 中国 | 21.16 |
| 10 | 兵庫県 | 43.13 | 近畿 | 22.57 |
| 11 | 北海道 | 42.21 | 北海道 | 23.86 |
| 12 | 滋賀県 | 42.15 | 近畿 | 17.81 |
| 13 | 鹿児島県 | 41.97 | 九州 | 24.32 |
| 14 | 石川県 | 41.45 | 中部 | 18.72 |
| 15 | 群馬県 | 41.42 | 関東 | 20.06 |
| 16 | 宮城県 | 41.3 | 東北 | 19.3 |
| 17 | 宮崎県 | 40.99 | 九州 | 22.57 |
| 18 | 栃木県 | 40.74 | 関東 | 19.02 |
| 19 | 茨城県 | 40.66 | 関東 | 20.5 |
| 20 | 三重県 | 40.63 | 近畿 | 20.49 |
| 21 | 京都府 | 40.35 | 近畿 | 22.72 |
| 22 | 香川県 | 40.15 | 四国 | 22.38 |
| 23 | 山口県 | 40.12 | 中国 | 23.58 |
| 24 | 愛媛県 | 40.01 | 四国 | 24.69 |
| 25 | 大分県 | 39.7 | 九州 | 23.77 |
| 26 | 岡山県 | 39.31 | 中国 | 21.93 |
| 27 | 奈良県 | 39.22 | 近畿 | 23.61 |
| 28 | 山梨県 | 38.73 | 中部 | 20.54 |
| 29 | 静岡県 | 38.63 | 中部 | 19.13 |
| 30 | 岐阜県 | 38.37 | 中部 | 18.3 |
| 31 | 長崎県 | 38.01 | 九州 | 22.81 |
| 32 | 高知県 | 37.92 | 四国 | 26.24 |
| 33 | 熊本県 | 37.86 | 九州 | 21.71 |
| 34 | 和歌山県 | 37.81 | 近畿 | 25.58 |
| 35 | 福井県 | 37.18 | 中部 | 15.73 |
| 36 | 長野県 | 37.1 | 中部 | 19.9 |
| 37 | 佐賀県 | 36.38 | 九州 | 18.24 |
| 38 | 青森県 | 36.04 | 東北 | 23.15 |
| 39 | 徳島県 | 35.87 | 四国 | 26.13 |
| 40 | 富山県 | 35.8 | 中部 | 18.48 |
| 41 | 福島県 | 35.42 | 東北 | 20.08 |
| 42 | 鳥取県 | 34.12 | 中国 | 20.11 |
| 43 | 新潟県 | 33.94 | 中部 | 20.36 |
| 44 | 島根県 | 33.87 | 中国 | 20.14 |
| 45 | 岩手県 | 32.97 | 東北 | 19.31 |
| 46 | 秋田県 | 31.29 | 東北 | 22.99 |
| 47 | 山形県 | 29.98 | 東北 | 18.62 |
このグラフについての豆知識
収入の形で世帯を分ける
この調査では、世帯の収入を「賃金・給料がある」「賃金・給料のみ」「賃金・給料以外もある」「賃金・給料がない」に分けています。
賃金・給料のみの世帯は全国で42.87パーセント。
給料のない世帯は20.21パーセントです。
5年に一度の大きな調査
就業構造基本調査は5年ごとに行われる調査で、これは2022年(令和4年)10月分です。
全国の約54万世帯を対象にした標本調査で、世帯の所得は過去1年間の税込の額を聞いています。
公表されているのは世帯数なので、区分の世帯数を世帯全体で割って当サイトで割合にしました。
推計値がもとのため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の東京都は48.78%、47位の山形県は29.98%。
差は18.8ポイント、倍率にすると1.63倍です。
中央値は40.01%、平均は39.7%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.31ポイントの差でした。
賃金・給料がない世帯の割合で並べ替えると開きは1.67倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
この収入が賃金・給料だけの世帯の割合の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
0.85という高い相関を示したのが【非木造住宅の数】全国2,558万戸、最多と最少で118.5倍でした。
正反対だったのは【年金を受け取る世帯】全国51.7パーセントと半数を超えるで、相関は-0.89です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た賃金・給料のみの世帯の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 41.3 | 山形県 29.98 |
| 関東 | 東京都 48.78 | 茨城県 40.66 |
| 中部 | 愛知県 46.14 | 新潟県 33.94 |
| 近畿 | 大阪府 45.6 | 和歌山県 37.81 |
| 中国 | 広島県 43.41 | 島根県 33.87 |
| 四国 | 香川県 40.15 | 徳島県 35.87 |
| 九州 | 沖縄県 45.17 | 佐賀県 36.38 |
まとめ
収入が給料だけの世帯の割合を47都道府県で比べると、最も高い東京都で48.78%、最も低い山形県で29.98%でした。
その差は18.8ポイント、倍率にすると1.63倍です。
47都道府県の中央値は40.01%、平均は39.7%でした。
全国の値は42.87%です。
賃金・給料がない世帯の割合で並べ替えると開きは1.67倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では45位に位置します。
収入が賃金・給料だけの世帯の割合の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、収入の種類で分けた数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
賃金・給料がない世帯の割合では高知県が26.24で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では45位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が44.36%で最も高く、東北6県が34.5%で最も低くなりました。
給料収入のない世帯や働き手2人以上の世帯を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【世帯で働く人の数】全国1.23人、差は1.45倍
出典
- 統計名: 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004008623
- 備考: 一般世帯のうち世帯の収入が賃金・給料のみだった世帯の割合。2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は賃金・給料がない世帯の割合
注記: 一般世帯のうち世帯の収入が賃金・給料のみだった世帯の割合。
2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は賃金・給料がない世帯の割合
