働く人のうち、テレワークをした人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の就業構造基本調査、2022年の都道府県別の数字。
東京都が39.79%で1位。
47都道府県の平均は12.63%、中央値は10.55%です。
最も高い39.79%と最も低い6.43%の差は33.36ポイント、倍率にすると6.19倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
12.6%
テレワークを実施した有業者の割合(2022年)
最も多い 東京都
39.8%
最も少ない 秋田県
6.4%
テレワーク実施率が高い上位5都府県
テレワーク実施率が高い上位5都府県です。
東京都は39.79%、神奈川県は30.03%、千葉県は23.93%でした。
1位と2位の差は9.76ポイントです。
4位は埼玉県で21.68%、5位は大阪府で19.73%。
上位5はいずれも47都道府県の平均12.63%を上回りました。
1位の東京都は平均を27.16ポイント上回りました。
中央値の10.55%と比べると29.24ポイント高く、平均に対する比では3.15倍にあたります。
6位以下は愛知県で18.11%、兵庫県で17.75%、京都府で17.52%と続きました。
2位と3位の差は6.1ポイント、3位と4位の差は2.25ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2.21ポイントでした。
1位から5位までの幅は20.06ポイント、1位から8位までの幅は22.27ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都は正規の職員のテレワーク実施率でも1位に入っています。
全国の値は18.87%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東京都の39.79パーセント。
47都道府県の平均12.63パーセントを27ポイント上回ります。
正社員だけで見るとさらに開きます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
テレワークをした人の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
正規の職員のテレワーク実施率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の52.8、2位は神奈川県の41.39、3位は千葉県の33.76。
4位以下は埼玉県、大阪府と続きます。
逆に下位は島根県が9.01、秋田県が8.67。
東京都と秋田県では6.09倍の開きです。
正規の職員・従業員にしぼると、東京都は52.8パーセントと半数を超えます。
順位の並びは全体とほぼ同じです。
テレワークのしやすさは、職種の構成で決まる部分が大きいと考えられます。
事務やIT系の仕事が集まる都市部ほど高くなります。
当サイトの自宅で働く世帯や通勤時間の記事とあわせて見ると、働き方の地域差が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が21.59%で最も高く、東北6県が8.63%で最も低くなります。
近畿7府県14.96%と北海道12.25%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
テレワーク実施率が低い下位5県
テレワーク実施率が低い下位5県です。
47位の秋田県は6.43%、46位の島根県は7.11%、45位の青森県は7.16%でした。
1位の東京都とは33.36ポイントの差があります。
44位は鹿児島県で7.58%、43位は高知県で7.59%、42位は和歌山県で7.69%と続きます。
下位には東北の県が並びました。
1位と47位の差は6.2倍です。
47都道府県の中央値は10.55%、平均は12.63%です。
47位の秋田県は平均を6.2ポイント下回りました。
47位の秋田県は1位の東京都の16.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると6.19倍の開きです。
46位との差は0.68ポイント、45位との差は0.73ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.26ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均12.63%を下回りました。
47位から43位までの幅は1.16ポイントです。
秋田県は正規の職員のテレワーク実施率では47位です。
全国の値は18.87%なので、47位はこれを12.44ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | テレワークを実施した有業者の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 12.3% |
| 青森県 | 7.2% |
| 岩手県 | 8.0% |
| 宮城県 | 13.9% |
| 秋田県 | 6.4% |
| 山形県 | 7.9% |
| 福島県 | 8.4% |
| 茨城県 | 13.4% |
| 栃木県 | 12.9% |
| 群馬県 | 9.4% |
| 埼玉県 | 21.7% |
| 千葉県 | 23.9% |
| 東京都 | 39.8% |
| 神奈川県 | 30.0% |
| 新潟県 | 8.8% |
| 富山県 | 10.5% |
| 石川県 | 13.1% |
| 福井県 | 11.4% |
| 山梨県 | 10.4% |
| 長野県 | 10.6% |
| 岐阜県 | 10.5% |
| 静岡県 | 11.4% |
| 愛知県 | 18.1% |
| 三重県 | 11.4% |
| 滋賀県 | 14.8% |
| 京都府 | 17.5% |
| 大阪府 | 19.7% |
| 兵庫県 | 17.8% |
| 奈良県 | 15.8% |
| 和歌山県 | 7.7% |
| 鳥取県 | 7.8% |
| 島根県 | 7.1% |
| 岡山県 | 9.8% |
| 広島県 | 14.7% |
| 山口県 | 9.2% |
| 徳島県 | 8.2% |
| 香川県 | 11.3% |
| 愛媛県 | 9.7% |
| 高知県 | 7.6% |
| 福岡県 | 15.5% |
| 佐賀県 | 9% |
| 長崎県 | 9.8% |
| 熊本県 | 11.0% |
| 大分県 | 8.0% |
| 宮崎県 | 8.8% |
| 鹿児島県 | 7.6% |
| 沖縄県 | 14.1% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府が続きます。
淡いのは秋田県、島根県、青森県でした。
47都道府県の平均は12.63%、中央値は10.55%です。
東京都の39.79%は平均を27.16ポイント上回ります。
1位と47位の差は33.36ポイント、倍率にすると6.19倍でした。
正規の職員のテレワーク実施率で並べ替えると東京都が52.8で最も高く、開きは6.09倍になります。
主指標で1位の東京都は正規の職員のテレワーク実施率では1位、正規の職員のテレワーク実施率で1位の東京都は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | テレワークを実施した有業者の割合(%) | 地方 | 正規の職員のテレワーク実施率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 39.79 | 関東 | 52.8 |
| 2 | 神奈川県 | 30.03 | 関東 | 41.39 |
| 3 | 千葉県 | 23.93 | 関東 | 33.76 |
| 4 | 埼玉県 | 21.68 | 関東 | 30.55 |
| 5 | 大阪府 | 19.73 | 近畿 | 28.24 |
| 6 | 愛知県 | 18.11 | 中部 | 25.62 |
| 7 | 兵庫県 | 17.75 | 近畿 | 25.25 |
| 8 | 京都府 | 17.52 | 近畿 | 24.64 |
| 9 | 奈良県 | 15.78 | 近畿 | 22.42 |
| 10 | 福岡県 | 15.47 | 九州 | 21.36 |
| 11 | 滋賀県 | 14.83 | 近畿 | 21.22 |
| 12 | 広島県 | 14.73 | 中国 | 20.65 |
| 13 | 沖縄県 | 14.05 | 九州 | 18.37 |
| 14 | 宮城県 | 13.92 | 東北 | 18.54 |
| 15 | 茨城県 | 13.42 | 関東 | 18.39 |
| 16 | 石川県 | 13.1 | 中部 | 17.41 |
| 17 | 栃木県 | 12.88 | 関東 | 18.48 |
| 18 | 北海道 | 12.25 | 北海道 | 16.69 |
| 19 | 福井県 | 11.43 | 中部 | 15.51 |
| 20 | 静岡県 | 11.42 | 中部 | 15.89 |
| 21 | 三重県 | 11.4 | 近畿 | 16.51 |
| 22 | 香川県 | 11.26 | 四国 | 15 |
| 23 | 熊本県 | 10.95 | 九州 | 14.95 |
| 24 | 長野県 | 10.55 | 中部 | 15.19 |
| 25 | 岐阜県 | 10.47 | 中部 | 13.87 |
| 26 | 富山県 | 10.45 | 中部 | 13.7 |
| 27 | 山梨県 | 10.42 | 中部 | 13.99 |
| 28 | 長崎県 | 9.81 | 九州 | 13.3 |
| 29 | 岡山県 | 9.77 | 中国 | 12.79 |
| 30 | 愛媛県 | 9.67 | 四国 | 12.79 |
| 31 | 群馬県 | 9.41 | 関東 | 13.13 |
| 32 | 山口県 | 9.2 | 中国 | 12.29 |
| 33 | 佐賀県 | 9 | 九州 | 11.96 |
| 34 | 宮崎県 | 8.79 | 九州 | 11.9 |
| 35 | 新潟県 | 8.76 | 中部 | 11.68 |
| 36 | 福島県 | 8.39 | 東北 | 11.39 |
| 37 | 徳島県 | 8.24 | 四国 | 11.31 |
| 38 | 岩手県 | 7.98 | 東北 | 10.89 |
| 39 | 大分県 | 7.96 | 九州 | 10.33 |
| 40 | 山形県 | 7.93 | 東北 | 10.11 |
| 41 | 鳥取県 | 7.84 | 中国 | 10.25 |
| 42 | 和歌山県 | 7.69 | 近畿 | 10.79 |
| 43 | 高知県 | 7.59 | 四国 | 10.58 |
| 44 | 鹿児島県 | 7.58 | 九州 | 10.47 |
| 45 | 青森県 | 7.16 | 東北 | 9.45 |
| 46 | 島根県 | 7.11 | 中国 | 9.01 |
| 47 | 秋田県 | 6.43 | 東北 | 8.67 |
このグラフについての豆知識
3大都市圏とそれ以外
テレワーク実施率が2割を超えるのは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府など大都市圏の都府県だけです。
有業者全体では18.87パーセントですが、47都道府県の単純平均では12.63パーセント。
人口の多い都市部が全体の数字を引き上げています。
5年に一度の大きな調査
就業構造基本調査は5年ごとに行われる調査で、これは2022年(令和4年)10月分です。
全国の約54万世帯を対象にした標本調査で、ふだんの就業の状態を聞いています。
公表されているのは人数なので、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にしました。
推計値がもとのため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の東京都は39.79%、47位の秋田県は6.43%。
差は33.36ポイント、倍率にすると6.19倍です。
中央値は10.55%、平均は12.63%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では2.08ポイントの差でした。
正規の職員のテレワーク実施率で並べ替えると開きは6.09倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
テレワークをした人の割合の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【自宅でのテレワーク】有業者の17.7%、実態はほぼ在宅勤務で、相関は1です。
最も食い違ったのは【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント(順位相関-0.89)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見たテレワークを実施した有業者の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 13.92 | 秋田県 6.43 |
| 関東 | 東京都 39.79 | 群馬県 9.41 |
| 中部 | 愛知県 18.11 | 新潟県 8.76 |
| 近畿 | 大阪府 19.73 | 和歌山県 7.69 |
| 中国 | 広島県 14.73 | 島根県 7.11 |
| 四国 | 香川県 11.26 | 高知県 7.59 |
| 九州 | 福岡県 15.47 | 鹿児島県 7.58 |
まとめ
テレワークをした人の割合を47都道府県で比べると、最も高い東京都で39.79%、最も低い秋田県で6.43%でした。
その差は33.36ポイント、倍率にすると6.19倍です。
47都道府県の中央値は10.55%、平均は12.63%でした。
全国の値は18.87%です。
正規の職員のテレワーク実施率で並べ替えると開きは6.09倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では1位に位置します。
ここまでのテレワークをした人の割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、過去1年間に実施したかどうかの数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
正規の職員のテレワーク実施率では東京都が52.8で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が21.59%で最も高く、東北6県が8.63%で最も低くなりました。
正社員のテレワークや自宅でのテレワークを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 就業構造基本調査(都道府県別の人数から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004008505
- 備考: 有業者のうち過去1年間にテレワークを実施した人の割合。2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は正規の職員のテレワーク実施率
注記: 有業者のうち過去1年間にテレワークを実施した人の割合。
2022年10月時点の調査で、区分の人数を分母の人数で割って当サイトで割合にした。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は正規の職員のテレワーク実施率
