4人で暮らす世帯が1か月に使うお金は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2019年の都道府県別の数字。
東京都が33.3万円で1位。
47都道府県の平均は28.03万円、中央値は28.1万円です。
最も高い33.3万円と最も低い24.1万円の差は9.2万円、倍率にすると1.38倍でした。
47都道府県の単純平均
28万円
4人世帯の平均家計支出額(2019年)
最も多い 東京都
33.3万円
最も少ない 沖縄県
24.1万円
4人世帯の支出が多い上位5都府県
4人世帯の支出が多い上位5都府県です。
東京都は33.3万円、神奈川県は31.4万円、京都府は30.9万円でした。
1位と2位の差は1.9万円です。
4位は愛知県で30.5万円、5位は大阪府で30.5万円。
上位5はいずれも47都道府県の平均28.03万円を上回りました。
1位の東京都は平均を5.27万円上回りました。
中央値の28.1万円と比べると5.2万円高く、平均に対する比では1.19倍にあたります。
6位以下は福島県で30.4万円、埼玉県で30.1万円、千葉県で29.9万円と続きました。
2位と3位の差は0.5万円、3位と4位の差は0.4万円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6万円でした。
1位から5位までの幅は2.8万円、1位から8位までの幅は3.4万円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都は全世帯の平均家計支出額でも2位に入っています。
全国の値は29.5万円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は最も人口の多い都でした。
教育費と住まいの費用が家計を押し上げます。
全世帯で見ると並びが変わります
この分布の背景を、ここから考えてみます。
4人世帯の家計支出額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
全世帯の平均家計支出額で並べ替えると、順位が変わります。
1位は滋賀県の26.4、2位は東京都の26.3、3位は神奈川県の26.1。
4位以下は富山県、愛知県と続きます。
逆に下位は沖縄県が19.3、鹿児島県が17.5。
滋賀県と鹿児島県では1.51倍の開きです。
全世帯で見ると並びが変わります。
4人世帯だけを取り出すと、大都市圏がはっきり上位に来ます。
4人世帯は子育て中の家庭が中心です。
教育費のかかり方が地域によって違うことが、支出額の差につながります。
当サイトの教育の物価水準を比べた記事とあわせて見ると、その関係が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が30.3万円で最も高く、九州・沖縄8県が25.87万円で最も低くなります。
近畿7府県29.24万円と中部9県28.47万円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
4人世帯の支出が少ない下位5県
4人世帯の支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は24.1万円、46位の秋田県は24.7万円、45位の大分県は25万円でした。
1位の東京都とは9.2万円の差があります。
44位は鹿児島県で25.1万円、43位は岩手県で25.1万円、42位は長崎県で25.4万円と続きます。
下位は南の島の県でした。
全国の平均を2割ほど下回ります。
47都道府県の中央値は28.1万円、平均は28.03万円です。
47位の沖縄県は平均を3.93万円下回りました。
47位の沖縄県は1位の東京都の72.4パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.38倍の開きです。
46位との差は0.6万円、45位との差は0.9万円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.3万円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均28.03万円を下回りました。
47位から43位までの幅は1万円です。
沖縄県は全世帯の平均家計支出額では46位です。
全国の値は29.5万円なので、47位はこれを5.4万円下回っています。
地方別に見る
4人世帯の支出は、大都市圏で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が30.3万円で最も高くなります。
次いで近畿7府県が29.24万円、中部9県が28.47万円、北海道が28.4万円と続きました。
低いほうは四国4県が27.48万円、東北6県が27.27万円、中国5県が27.12万円、九州・沖縄8県が25.87万円でした。
最も高い関東7都県と最も低い九州・沖縄8県の差は4.43万円です。
全世帯の平均家計支出額で見ると近畿7府県が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 4人世帯の平均家計支出額 |
|---|---|
| 北海道 | 28.4万円 |
| 青森県 | 26.7万円 |
| 岩手県 | 25.1万円 |
| 宮城県 | 29.7万円 |
| 秋田県 | 24.7万円 |
| 山形県 | 27万円 |
| 福島県 | 30.4万円 |
| 茨城県 | 29.8万円 |
| 栃木県 | 27.9万円 |
| 群馬県 | 29.7万円 |
| 埼玉県 | 30.1万円 |
| 千葉県 | 29.9万円 |
| 東京都 | 33.3万円 |
| 神奈川県 | 31.4万円 |
| 新潟県 | 27.4万円 |
| 富山県 | 29.1万円 |
| 石川県 | 27.9万円 |
| 福井県 | 27.7万円 |
| 山梨県 | 29.4万円 |
| 長野県 | 27.5万円 |
| 岐阜県 | 27.6万円 |
| 静岡県 | 29.1万円 |
| 愛知県 | 30.5万円 |
| 三重県 | 28.5万円 |
| 滋賀県 | 28.2万円 |
| 京都府 | 30.9万円 |
| 大阪府 | 30.5万円 |
| 兵庫県 | 29.2万円 |
| 奈良県 | 29.2万円 |
| 和歌山県 | 28.2万円 |
| 鳥取県 | 25.7万円 |
| 島根県 | 26.6万円 |
| 岡山県 | 29.2万円 |
| 広島県 | 28.1万円 |
| 山口県 | 26万円 |
| 徳島県 | 26.7万円 |
| 香川県 | 29.7万円 |
| 愛媛県 | 27.4万円 |
| 高知県 | 26.1万円 |
| 福岡県 | 28.9万円 |
| 佐賀県 | 25.7万円 |
| 長崎県 | 25.4万円 |
| 熊本県 | 26.1万円 |
| 大分県 | 25万円 |
| 宮崎県 | 26.7万円 |
| 鹿児島県 | 25.1万円 |
| 沖縄県 | 24.1万円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、京都府、愛知県、大阪府が続きます。
淡いのは沖縄県、秋田県、大分県でした。
47都道府県の平均は28.03万円、中央値は28.1万円です。
東京都の33.3万円は平均を5.27万円上回ります。
1位と47位の差は9.2万円、倍率にすると1.38倍でした。
全世帯の平均家計支出額で並べ替えると滋賀県が26.4で最も高く、開きは1.51倍になります。
主指標で1位の東京都は全世帯の平均家計支出額では2位、全世帯の平均家計支出額で1位の滋賀県は主指標では22位でした。
| 順位 | 都道府県 | 4人世帯の平均家計支出額(万円) | 地方 | 全世帯の平均家計支出額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 33.3 | 関東 | 26.3 |
| 2 | 神奈川県 | 31.4 | 関東 | 26.1 |
| 3 | 京都府 | 30.9 | 近畿 | 24 |
| 4 | 愛知県 | 30.5 | 中部 | 25.4 |
| 4 | 大阪府 | 30.5 | 近畿 | 23.8 |
| 6 | 福島県 | 30.4 | 東北 | 23.1 |
| 7 | 埼玉県 | 30.1 | 関東 | 24.4 |
| 8 | 千葉県 | 29.9 | 関東 | 22.7 |
| 9 | 茨城県 | 29.8 | 関東 | 23.4 |
| 10 | 宮城県 | 29.7 | 東北 | 23.7 |
| 10 | 群馬県 | 29.7 | 関東 | 22.8 |
| 10 | 香川県 | 29.7 | 四国 | 22.9 |
| 13 | 山梨県 | 29.4 | 中部 | 24 |
| 14 | 岡山県 | 29.2 | 中国 | 23.8 |
| 14 | 奈良県 | 29.2 | 近畿 | 25.4 |
| 14 | 兵庫県 | 29.2 | 近畿 | 24.3 |
| 17 | 静岡県 | 29.1 | 中部 | 23.8 |
| 17 | 富山県 | 29.1 | 中部 | 26 |
| 19 | 福岡県 | 28.9 | 九州 | 22.3 |
| 20 | 三重県 | 28.5 | 近畿 | 24 |
| 21 | 北海道 | 28.4 | 北海道 | 21.4 |
| 22 | 滋賀県 | 28.2 | 近畿 | 26.4 |
| 22 | 和歌山県 | 28.2 | 近畿 | 21.2 |
| 24 | 広島県 | 28.1 | 中国 | 22.9 |
| 25 | 石川県 | 27.9 | 中部 | 23 |
| 25 | 栃木県 | 27.9 | 関東 | 23.3 |
| 27 | 福井県 | 27.7 | 中部 | 23.4 |
| 28 | 岐阜県 | 27.6 | 中部 | 23.7 |
| 29 | 長野県 | 27.5 | 中部 | 22.4 |
| 30 | 愛媛県 | 27.4 | 四国 | 20.1 |
| 30 | 新潟県 | 27.4 | 中部 | 23.3 |
| 32 | 山形県 | 27 | 東北 | 22.9 |
| 33 | 宮崎県 | 26.7 | 九州 | 19.5 |
| 33 | 青森県 | 26.7 | 東北 | 19.9 |
| 33 | 徳島県 | 26.7 | 四国 | 21.7 |
| 36 | 島根県 | 26.6 | 中国 | 22.2 |
| 37 | 熊本県 | 26.1 | 九州 | 21.4 |
| 37 | 高知県 | 26.1 | 四国 | 21 |
| 39 | 山口県 | 26 | 中国 | 21.6 |
| 40 | 佐賀県 | 25.7 | 九州 | 21.4 |
| 40 | 鳥取県 | 25.7 | 中国 | 21.3 |
| 42 | 長崎県 | 25.4 | 九州 | 19.6 |
| 43 | 岩手県 | 25.1 | 東北 | 21.2 |
| 43 | 鹿児島県 | 25.1 | 九州 | 17.5 |
| 45 | 大分県 | 25 | 九州 | 20 |
| 46 | 秋田県 | 24.7 | 東北 | 20.6 |
| 47 | 沖縄県 | 24.1 | 九州 | 19.3 |
このグラフについての豆知識
世帯の人数と支出額
2019年の全国の平均家計支出額は、1人世帯15.8万円、2人世帯23.6万円、4人世帯29.5万円でした。
人数が倍になっても支出は倍にならず、1人あたりで見ると大きな世帯のほうが少なくて済みます。
6年前の調査であること
国民生活基礎調査は毎年行われますが、都道府県別に集計されるのは3年ごとの大規模調査の年だけです。
そのうち都道府県別の表が公表されている最新のものが2019年(令和元年)分になります。
この記事の数字は6年前のものです。
そのあいだに世帯の姿は少しずつ変わっているため、いまの状態とは違う可能性があります。
標本調査にもとづく推計値である点にも注意してください。
数字の散らばり
1位の東京都は33.3万円、47位の沖縄県は24.1万円。
差は9.2万円、倍率にすると1.38倍です。
中央値は28.1万円、平均は28.03万円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.07万円の差でした。
全世帯の平均家計支出額で並べ替えると開きは1.51倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
4人世帯の家計支出額の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【事務職の平均月給】平均26.6万円、人気職種の相場で、相関は0.82です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.79)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た4人世帯の平均家計支出額
| 地方 | 最も多い(万円) | 最も少ない(万円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 30.4 | 秋田県 24.7 |
| 関東 | 東京都 33.3 | 栃木県 27.9 |
| 中部 | 愛知県 30.5 | 新潟県 27.4 |
| 近畿 | 京都府 30.9 | 和歌山県 28.2 |
| 中国 | 岡山県 29.2 | 鳥取県 25.7 |
| 四国 | 香川県 29.7 | 高知県 26.1 |
| 九州 | 福岡県 28.9 | 沖縄県 24.1 |
まとめ
4人世帯の家計支出額を47都道府県で比べると、最も高い東京都で33.3万円、最も低い沖縄県で24.1万円でした。
その差は9.2万円、倍率にすると1.38倍です。
47都道府県の中央値は28.1万円、平均は28.03万円でした。
全国の値は29.5万円です。
全世帯の平均家計支出額で並べ替えると開きは1.51倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では2位に位置します。
4人世帯の家計支出額を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、4人世帯だけを対象にしていること。
3つ目は2019年の数字であることです。
全世帯の平均家計支出額では滋賀県が26.4で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では2位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が30.3万円で最も高く、九州・沖縄8県が25.87万円で最も低くなりました。
全世帯や1人世帯の支出額を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の東京都と2位の神奈川県の差は1.9万円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 1世帯当たり平均家計支出額)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441535
- 備考: 2019年の4人世帯の平均家計支出額。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は全世帯の平均家計支出額
注記: 2019年の4人世帯の平均家計支出額。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は全世帯の平均家計支出額
