豊かな住生活の目安とされる誘導居住面積水準を満たす世帯は、全国で32,308,000世帯。
住宅全体のおよそ58パーセントにあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が2,994,100世帯で1位。
ただし人口あたりで見ると、その都は下から2番目に落ちます。
47都道府県の平均は687,395.7世帯、中央値は430,600世帯です。
1位と47位の間には20.4倍の開き、人口10万人あたりでは1.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
687,396世帯
誘導居住面積水準以上の主世帯数(2023年)
最も多い 東京都
2,994,100世帯
最も少ない 鳥取県
146,900世帯
ゆとりある広さの世帯が多い5都府県
ゆとりある広さの世帯が多い上位5都府県です。
東京都は2,994,100世帯、神奈川県は2,172,600世帯、大阪府は2,111,900世帯でした。
東京都は2位の神奈川県の1.38倍です。
4位は愛知県で1,911,100世帯、5位は埼玉県で1,783,900世帯。
上位5で全国の34パーセント、上位3で22.5パーセント、上位10で55.6パーセントでした。
1位だけで9.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は687,395.7世帯なので、1位は平均の4.4倍。
中央値の430,600世帯と比べると7.0倍にあたります。
6位以下は千葉県で1,633,200世帯、北海道で1,605,900世帯、兵庫県で1,451,400世帯と続きました。
2位と3位の差は60,700世帯、3位と4位の差は200,800世帯でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると5,166,700世帯。
これだけで全国の16.0パーセントにあたります。
実数では人口の多い都府県が並びます。
ただし住民の数で割り直すと、順位はまったく変わります。
実数1位の都は人口あたりでは下から2番目です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
誘導居住面積水準以上の世帯数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が大きく入れ替わります。
1位は北海道の31,537.71世帯、2位は秋田県30,590.81世帯、3位は富山県29,880.83世帯。
4位以下は山口県、青森県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都21,255.86世帯、沖縄県19,318.8世帯。
北海道と沖縄県では1.6倍の開きです。
実数で1位の都が人口あたりでは下から2番目に落ちます。
住まいの広さという点では、大都市の住環境は決して恵まれていません。
誘導居住面積水準は、都市部と一般地域で目安が違います。
都市部の共同住宅なら4人家族で95平方メートル、一般地域の一戸建てなら125平方メートルが目安です。
人口あたりで上位に来るのは、一戸建てが標準で土地に余裕のある地域です。
木造の一戸建てを比べた記事とも、上位の顔ぶれが重なります。
最低居住面積水準では1.2倍だった人口あたりの差が、誘導水準では1.6倍。
目安を上げると、地域差がはっきり現れます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が31,537.7世帯で最も多く、関東7都県が23,958.7世帯で最も少なくなります。
四国4県28,924世帯と東北6県27,961世帯がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
ゆとりある広さの世帯が少ない5県
ゆとりある広さの世帯が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は146,900世帯、46位の島根県は179,500世帯、45位の高知県は189,600世帯でした。
1位の東京都とは20.4倍の差があります。
44位は徳島県で198,600世帯、43位は福井県で207,700世帯、42位は佐賀県で208,000世帯と続きます。
人口の差より小さい開きです。
この指標は人口あたりに直して初めて意味が読めます。
47都道府県の中央値は430,600世帯。
平均は687,395.7世帯なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の21.4パーセント、中央値の34.1パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.9パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.3パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の4.91パーセントにあたる水準です。
46位との差は32,600世帯、45位との差は42,700世帯でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には2,847,200世帯の開きがあります。
地方別に見る
ゆとりある住まいは、土地に余裕のある地方に多くあります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の32.3パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が17.6パーセント、中部9県が17.5パーセント、九州・沖縄8県が11.2パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.2パーセント、中国5県が6パーセント、北海道が5パーセント、四国4県が3.2パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が31,537.7世帯、四国4県が28,924世帯、東北6県が27,961世帯の順に多く、最も少ないのは関東7都県が23,958.7世帯です。
地図で見る
| 項目 | 誘導居住面積水準以上の主世帯数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,605,900世帯 |
| 青森県 | 347,400世帯 |
| 岩手県 | 328,400世帯 |
| 宮城県 | 596,300世帯 |
| 秋田県 | 279,600世帯 |
| 山形県 | 287,700世帯 |
| 福島県 | 486,400世帯 |
| 茨城県 | 784,000世帯 |
| 栃木県 | 523,600世帯 |
| 群馬県 | 537,100世帯 |
| 埼玉県 | 1,783,900世帯 |
| 千葉県 | 1,633,200世帯 |
| 東京都 | 2,994,100世帯 |
| 神奈川県 | 2,172,600世帯 |
| 新潟県 | 616,100世帯 |
| 富山県 | 300,900世帯 |
| 石川県 | 317,700世帯 |
| 福井県 | 207,700世帯 |
| 山梨県 | 222,000世帯 |
| 長野県 | 578,600世帯 |
| 岐阜県 | 534,700世帯 |
| 静岡県 | 949,500世帯 |
| 愛知県 | 1,911,100世帯 |
| 三重県 | 498,400世帯 |
| 滋賀県 | 383,500世帯 |
| 京都府 | 622,100世帯 |
| 大阪府 | 2,111,900世帯 |
| 兵庫県 | 1,451,400世帯 |
| 奈良県 | 367,100世帯 |
| 和歌山県 | 259,400世帯 |
| 鳥取県 | 146,900世帯 |
| 島根県 | 179,500世帯 |
| 岡山県 | 501,400世帯 |
| 広島県 | 731,300世帯 |
| 山口県 | 387,700世帯 |
| 徳島県 | 198,600世帯 |
| 香川県 | 270,800世帯 |
| 愛媛県 | 375,900世帯 |
| 高知県 | 189,600世帯 |
| 福岡県 | 1,336,100世帯 |
| 佐賀県 | 208,000世帯 |
| 長崎県 | 333,100世帯 |
| 熊本県 | 439,200世帯 |
| 大分県 | 305,900世帯 |
| 宮崎県 | 297,100世帯 |
| 鹿児島県 | 430,600世帯 |
| 沖縄県 | 283,600世帯 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県でした。
47都道府県の平均は687,395.7世帯、中央値は430,600世帯です。
東京都の2,994,100世帯は平均の4.4倍にあたります。
上位3で22.5パーセント、1位と47位で20.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと北海道が31,537.71世帯で最も多く、開きは1.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の北海道は実数では7位でした。
| 順位 | 都道府県 | 誘導居住面積水準以上の主世帯数(世帯) | 地方 | 人口10万人あたりの誘導居住面積水準以上の主世帯数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 2994100 | 関東 | 21255.86 |
| 2 | 神奈川県 | 2172600 | 関東 | 23541.01 |
| 3 | 大阪府 | 2111900 | 近畿 | 24100.19 |
| 4 | 愛知県 | 1911100 | 中部 | 25559.72 |
| 5 | 埼玉県 | 1783900 | 関東 | 24333.65 |
| 6 | 千葉県 | 1633200 | 関東 | 26101.97 |
| 7 | 北海道 | 1605900 | 北海道 | 31537.71 |
| 8 | 兵庫県 | 1451400 | 近畿 | 27027.93 |
| 9 | 福岡県 | 1336100 | 九州 | 26182.64 |
| 10 | 静岡県 | 949500 | 中部 | 26708.86 |
| 11 | 茨城県 | 784000 | 関東 | 27752.21 |
| 12 | 広島県 | 731300 | 中国 | 26709.28 |
| 13 | 京都府 | 622100 | 近畿 | 24540.43 |
| 14 | 新潟県 | 616100 | 中部 | 28979.30 |
| 15 | 宮城県 | 596300 | 東北 | 26338.34 |
| 16 | 長野県 | 578600 | 中部 | 28872.26 |
| 17 | 群馬県 | 537100 | 関東 | 28238.70 |
| 18 | 岐阜県 | 534700 | 中部 | 27690.32 |
| 19 | 栃木県 | 523600 | 関東 | 27601.48 |
| 20 | 岡山県 | 501400 | 中国 | 27146.72 |
| 21 | 三重県 | 498400 | 近畿 | 28859.29 |
| 22 | 福島県 | 486400 | 東北 | 27526.88 |
| 23 | 熊本県 | 439200 | 九州 | 25699.24 |
| 24 | 鹿児島県 | 430600 | 九州 | 27798.58 |
| 25 | 山口県 | 387700 | 中国 | 29869.03 |
| 26 | 滋賀県 | 383500 | 近畿 | 27256.57 |
| 27 | 愛媛県 | 375900 | 四国 | 29116.96 |
| 28 | 奈良県 | 367100 | 近畿 | 28325.62 |
| 29 | 青森県 | 347400 | 東北 | 29341.22 |
| 30 | 長崎県 | 333100 | 九州 | 26290.45 |
| 31 | 岩手県 | 328400 | 東北 | 28237.32 |
| 32 | 石川県 | 317700 | 中部 | 28647.43 |
| 33 | 大分県 | 305900 | 九州 | 27910.58 |
| 34 | 富山県 | 300900 | 中部 | 29880.83 |
| 35 | 宮崎県 | 297100 | 九州 | 28512.48 |
| 36 | 山形県 | 287700 | 東北 | 28040.94 |
| 37 | 沖縄県 | 283600 | 九州 | 19318.80 |
| 38 | 秋田県 | 279600 | 東北 | 30590.81 |
| 39 | 香川県 | 270800 | 四国 | 29244.06 |
| 40 | 和歌山県 | 259400 | 近畿 | 29080.72 |
| 41 | 山梨県 | 222000 | 中部 | 27889.45 |
| 42 | 佐賀県 | 208000 | 九州 | 26163.52 |
| 43 | 福井県 | 207700 | 中部 | 27916.67 |
| 44 | 徳島県 | 198600 | 四国 | 28575.54 |
| 45 | 高知県 | 189600 | 四国 | 28468.47 |
| 46 | 島根県 | 179500 | 中国 | 27615.38 |
| 47 | 鳥取県 | 146900 | 中国 | 27355.68 |
このグラフについての豆知識
誘導居住面積水準とは
豊かな住生活の実現を目標として、住生活基本計画が定めた面積の目安です。
最低居住面積水準より高い水準に置かれています。
都市居住型と一般型の2つがあり、共同住宅が中心の都市部と、一戸建てが中心の地域とで目安が変えられています。
住宅全体の58パーセント
人が住んでいる住宅は全国で5,566万戸。
そのうち32,308,000世帯がこの水準を満たしています。
最低居住面積水準を満たす世帯が4,985万世帯であることを思うと、上の目安まで届く世帯は6割弱にとどまります。
数字の開き
1位の東京都は2,994,100世帯、47位の鳥取県は146,900世帯。
両者の間には20.4倍の開きがあります。
上位3で全国の22.5パーセント、上位10で55.6パーセントを占めます。
中央値は430,600世帯、平均は687,395.7世帯です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと1.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の誘導居住面積水準以上の世帯数は、2013年の29,508,200世帯から2023年の32,307,600世帯へ、この10年で9%増えました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
伸びがいちばん大きかったのは沖縄県で、22%増でした。
順位の並びがにている記事
誘導居住面積水準以上の世帯数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【誘導居住面積水準を満たす世帯】全国3,230万8,000世帯、6割で、相関は1です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.78)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た誘導居住面積水準以上の主世帯数
| 地方 | 最も多い(世帯) | 最も少ない(世帯) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 596300 | 秋田県 279600 |
| 関東 | 東京都 2994100 | 栃木県 523600 |
| 中部 | 愛知県 1911100 | 福井県 207700 |
| 近畿 | 大阪府 2111900 | 和歌山県 259400 |
| 中国 | 広島県 731300 | 鳥取県 146900 |
| 四国 | 愛媛県 375900 | 高知県 189600 |
| 九州 | 福岡県 1336100 | 佐賀県 208000 |
まとめ
誘導居住面積水準以上の世帯数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で2,994,100世帯、最も少ない鳥取県で146,900世帯でした。
1位と47位の間には20.4倍の開きがあります。
上位3で全国の22.5パーセント、上位10で55.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は430,600世帯、平均は687,395.7世帯でした。
人口10万人あたりに直すと1.6倍の開きになります。
誘導居住面積水準以上の世帯数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、都市部と一般地域で目安が違うこと。
2つ目は、同居世帯は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは北海道が31,537.71世帯で最多。
実数の1位は下から2番目に落ちます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の32.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が31,537.7世帯で最多でした。
最低の広さを満たす世帯や木造の一戸建てを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH3740(誘導居住面積水準以上の主世帯数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH3740(誘導居住面積水準以上の主世帯数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
