一戸建てというと地方に多い印象がありますが、数そのもので見ると顔ぶれが変わります。
ここで数えるのは人が住んでいる住宅だけで、空き家は含みません。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2023年)のデータです。
全国2,932万戸のうち、東京都が190万500戸で1位。
一戸建てというと地方のイメージがありますが、数そのものは東京都が最も多くなります。
最も少ない鳥取県は15万7,700戸です。
47都道府県の単純平均
623,821戸
一戸建住宅数(2023年)
最も多い 東京都
1,900,500戸
最も少ない 鳥取県
157,700戸
一戸建てが多い5都府県
一戸建てが多い上位5都府県です。
東京都は190万500戸、神奈川県は174万300戸、埼玉県は172万9,600戸、大阪府は167万1,500戸、愛知県は163万8,000戸でした。
1位と5位の差は26万2,500戸で、上位はかなり接近しています。
6位以下は千葉県146万3,400戸、北海道125万8,400戸、兵庫県118万9,600戸と続きます。
上位5都府県で全国の29.6パーセント、上位10都道府県で49.7パーセントを占めます。
人口の多い順とほぼ同じ並びです。
一戸建ての数が一番多いのは、持ち家率が下から2番目の都です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
一戸建住宅の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
一戸建ての数が最も多いのが東京都、というのは意外に感じるかもしれません。
東京都の持ち家住宅率は44.7パーセントで、沖縄県に次いで低い46位です。
それでも一戸建ての数では1位に立ちます。
世帯の数そのものが桁違いに多いため、割合が低くても数では上位に来るという形です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びは完全に入れ替わります。
1位は和歌山県の32,738.64戸、2位は秋田県32,686.73戸、3位は高知県31,935.98戸。
東京都は13,404.57戸で47位まで落ちます。
和歌山県と東京都では2.4倍の開きです。
実数と人口10万人あたりの相関係数はマイナス0.72。
数が多い県ほど人口あたりでは少ない、というはっきりした逆の関係が出ています。
この形式の記事では、ここまできれいに逆転する指標はそう多くありません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が30,473.75戸で最も多く、関東7都県が24,342.28戸で最も少なくなります。
ただし東北6県29,562.37戸、中国5県28,498.61戸、中部9県28,663.92戸と、地方どうしの差はそれほど大きくありません。
人口あたりの下位を見ると、東京都13,404.57戸、沖縄県16,023.19戸、神奈川県18,865.04戸。
沖縄県がここに入るのは、集合住宅の比率が高い県だからと考えられます。
実数で見ると順位は変わる
一戸建てが少ない5県
一戸建てが少ない下位5県です。
鳥取県は15万7,700戸、島根県は18万6,200戸、高知県は20万9,500戸、徳島県は21万500戸、佐賀県は21万4,000戸でした。
東京都の190万500戸とは12.1倍の差があります。
下位に並ぶのはいずれも人口の少ない県です。
この指標は住宅の数なので、人口が少なければ戸数も少なくなります。
人口10万人あたりで見ると、高知県は3位、徳島県は7位まで上がります。
22万戸を下回るのは6県。
47都道府県の中央値は44万8,800戸なので、下位の県は中央値の半分ほどということになります。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の30.1パーセント、中部9県が18.7パーセント、近畿7府県が17.3パーセント、九州・沖縄8県が11.4パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が8.0パーセント、中国5県が6.6パーセント、北海道が4.3パーセント、四国4県が3.7パーセントでした。
関東7都県だけで全国の3割を占めます。
人口の分布とほぼ同じ形です。
人口10万人あたりの平均で見ると順番はほぼ逆になります。
四国4県が30,473.75戸で最も多く、東北6県29,562.37戸、中部9県28,663.92戸と続き、関東7都県は24,342.28戸で最下位でした。
ただし最上位と最下位の差は1.3倍ほどで、実数のような大きな開きにはなりません。
地図で見る
| 項目 | 一戸建住宅数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,258,400戸 |
| 青森県 | 368,000戸 |
| 岩手県 | 344,000戸 |
| 宮城県 | 543,200戸 |
| 秋田県 | 293,200戸 |
| 山形県 | 297,900戸 |
| 福島県 | 512,900戸 |
| 茨城県 | 832,100戸 |
| 栃木県 | 571,100戸 |
| 群馬県 | 589,200戸 |
| 埼玉県 | 1,729,600戸 |
| 千葉県 | 1,463,400戸 |
| 東京都 | 1,900,500戸 |
| 神奈川県 | 1,740,300戸 |
| 新潟県 | 629,100戸 |
| 富山県 | 297,300戸 |
| 石川県 | 318,800戸 |
| 福井県 | 214,300戸 |
| 山梨県 | 242,100戸 |
| 長野県 | 605,000戸 |
| 岐阜県 | 571,000戸 |
| 静岡県 | 964,200戸 |
| 愛知県 | 1,638,000戸 |
| 三重県 | 526,400戸 |
| 滋賀県 | 382,900戸 |
| 京都府 | 635,300戸 |
| 大阪府 | 1,671,500戸 |
| 兵庫県 | 1,189,600戸 |
| 奈良県 | 366,400戸 |
| 和歌山県 | 288,100戸 |
| 鳥取県 | 157,700戸 |
| 島根県 | 186,200戸 |
| 岡山県 | 522,800戸 |
| 広島県 | 676,500戸 |
| 山口県 | 388,300戸 |
| 徳島県 | 210,500戸 |
| 香川県 | 265,300戸 |
| 愛媛県 | 386,600戸 |
| 高知県 | 209,500戸 |
| 福岡県 | 1,007,500戸 |
| 佐賀県 | 214,000戸 |
| 長崎県 | 344,600戸 |
| 熊本県 | 448,800戸 |
| 大分県 | 295,700戸 |
| 宮崎県 | 316,700戸 |
| 鹿児島県 | 470,200戸 |
| 沖縄県 | 234,900戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府、愛知県です。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県、徳島県、佐賀県でした。
人口の分布をほぼそのままなぞる地図になります。
47都道府県の平均は62万3,821.3戸、中央値は44万8,800戸です。
東京都の190万500戸は平均の3.0倍にあたります。
上位5都府県で29.6パーセント、22万戸を下回るのが6県。
1位と47位で12.1倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 一戸建住宅数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの一戸建住宅数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1900500 | 関東 | 13404.57 |
| 2 | 神奈川県 | 1740300 | 関東 | 18865.04 |
| 3 | 埼玉県 | 1729600 | 関東 | 23589.74 |
| 4 | 大阪府 | 1671500 | 近畿 | 19087.59 |
| 5 | 愛知県 | 1638000 | 中部 | 21957.1 |
| 6 | 千葉県 | 1463400 | 関東 | 23410.65 |
| 7 | 北海道 | 1258400 | 北海道 | 24953.4 |
| 8 | 兵庫県 | 1189600 | 近畿 | 22289.68 |
| 9 | 福岡県 | 1007500 | 九州 | 19785.94 |
| 10 | 静岡県 | 964200 | 中部 | 27337.68 |
| 11 | 茨城県 | 832100 | 関東 | 29654.31 |
| 12 | 広島県 | 676500 | 中国 | 24926.31 |
| 13 | 京都府 | 635300 | 近畿 | 25210.32 |
| 14 | 新潟県 | 629100 | 中部 | 29971.41 |
| 15 | 長野県 | 605000 | 中部 | 30447.91 |
| 16 | 群馬県 | 589200 | 関東 | 31174.6 |
| 17 | 栃木県 | 571100 | 関東 | 30297.08 |
| 18 | 岐阜県 | 571000 | 中部 | 29801.67 |
| 19 | 宮城県 | 543200 | 東北 | 24163.7 |
| 20 | 三重県 | 526400 | 近畿 | 30765.63 |
| 21 | 岡山県 | 522800 | 中国 | 28552.7 |
| 22 | 福島県 | 512900 | 東北 | 29426.28 |
| 23 | 鹿児島県 | 470200 | 九州 | 30691.91 |
| 24 | 熊本県 | 448800 | 九州 | 26446.67 |
| 25 | 山口県 | 388300 | 中国 | 30312.26 |
| 26 | 愛媛県 | 386600 | 四国 | 30297.81 |
| 27 | 滋賀県 | 382900 | 近畿 | 27310.98 |
| 28 | 青森県 | 368000 | 東北 | 31587.98 |
| 29 | 奈良県 | 366400 | 近畿 | 28513.62 |
| 30 | 長崎県 | 344600 | 九州 | 27523.96 |
| 31 | 岩手県 | 344000 | 東北 | 30043.67 |
| 32 | 石川県 | 318800 | 中部 | 29034.61 |
| 33 | 宮崎県 | 316700 | 九州 | 30658.28 |
| 34 | 山形県 | 297900 | 東北 | 29465.88 |
| 35 | 富山県 | 297300 | 中部 | 29819.46 |
| 36 | 大分県 | 295700 | 九州 | 27253.46 |
| 37 | 秋田県 | 293200 | 東北 | 32686.73 |
| 38 | 和歌山県 | 288100 | 近畿 | 32738.64 |
| 39 | 香川県 | 265300 | 四国 | 28931.3 |
| 40 | 山梨県 | 242100 | 中部 | 30606.83 |
| 41 | 沖縄県 | 234900 | 九州 | 16023.19 |
| 42 | 福井県 | 214300 | 中部 | 28998.65 |
| 43 | 佐賀県 | 214000 | 九州 | 27157.36 |
| 44 | 徳島県 | 210500 | 四国 | 30729.93 |
| 45 | 高知県 | 209500 | 四国 | 31935.98 |
| 46 | 島根県 | 186200 | 中国 | 29003.12 |
| 47 | 鳥取県 | 157700 | 中国 | 29698.68 |
このグラフについての豆知識
空き家は含まない
この指標は住宅・土地統計調査による一戸建住宅の数です。
居住世帯のある住宅が対象で、空き家は含みません。
空き家を含めた総住宅数は別の指標になります。
空き家率の高い県では、実際に建っている一戸建ての数はこの数字より多いことになります。
長屋建・共同住宅は別
住宅の建て方は一戸建、長屋建、共同住宅、その他に分かれます。
この指標はそのうち一戸建だけの数です。
全国2,932万戸を47で割ると1県あたり62万3,821.3戸ですが、中央値は44万8,800戸。
平均のほうが大きいのは、上位の都府県が全体を引き上げているためです。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の一戸建住宅の数は、2013年の28,598,500戸から2023年の29,319,600戸へ、この10年で3%増えました。
東京都は2013年から1位を守っています。
県別では神奈川県の9%増が最大です。
順位の並びがにている記事
一戸建住宅の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【耐震診断なしの持ち家】全国2,980万7,600戸、8割以上(順位相関1)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.77)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た一戸建住宅数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 543200 | 秋田県 293200 |
| 関東 | 東京都 1900500 | 栃木県 571100 |
| 中部 | 愛知県 1638000 | 福井県 214300 |
| 近畿 | 大阪府 1671500 | 和歌山県 288100 |
| 中国 | 広島県 676500 | 鳥取県 157700 |
| 四国 | 愛媛県 386600 | 高知県 209500 |
| 九州 | 福岡県 1007500 | 佐賀県 214000 |
まとめ
一戸建住宅の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で190万500戸、最も少ない鳥取県で15万7,700戸でした。
持ち家住宅率が46位の東京都が、一戸建ての数では1位という結果です。
一戸建住宅の数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、空き家を含まないこと。
2つ目は、長屋建や共同住宅は別に数えること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりで割り直すと1位は和歌山県32,738.64戸、47位は東京都13,404.57戸。
実数と人口あたりの相関係数はマイナス0.72で、はっきりと逆の関係が出ました。
地方別の人口10万人あたり平均は四国4県30,473.75戸が最多、関東7都県24,342.28戸が最少。
ただし差は1.3倍ほどにとどまります。
持ち家率や空き家数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【共同住宅の数】全国2,497万戸、実数でも人口あたりでも同じ都が首位
- 【長屋建て住宅の数】全国126万4,900戸、人口あたりでは山口県が突出
- 【誘導居住面積水準を満たす世帯】全国3,230万8,000世帯、6割
- 【一戸建の着工戸数】全国35万8,336戸、共同住宅とほぼ並ぶ
- 【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍
- 【傷んでいる住宅】全国227万9,500戸、差は29.6倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH1401(一戸建住宅数)の2023年の値。住宅・土地統計調査による。居住世帯のある住宅が対象で、空き家は含まない。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH1401(一戸建住宅数)の2023年の値。
住宅・土地統計調査による。
居住世帯のある住宅が対象で、空き家は含まない。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
