運動施設のある大きな公園を運動公園といいます。
全国に848か所。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
北海道が71か所で1位。
人口10万人あたりでは42倍という大きな開きになりました。
47都道府県の単純平均
18か所
運動公園数(2023年)
最も多い 北海道
71か所
最も少ない 大阪府
4か所
運動公園が多い5都道府県
運動公園が多い上位5都道府県です。
北海道は71か所、愛知県は48か所、東京都は45か所でした。
北海道は2位の愛知県の1.48倍です。
4位以下は茨城県、静岡県と続き、上位5都道県で全国の27.7パーセント。
上位3都道県で19.3パーセント、上位10都道府県で45.2パーセントでした。
1位のシェアは8.4パーセント。
都市公園全体(7.7パーセント)とほぼ同じ集中度です。
人口あたりでは42倍という大きな開きです
この分布の背景を、ここから考えてみます。
運動公園の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、開きが一気に広がります。
1位は宮崎県の2.11か所、2位は栃木県1.85か所、3位は石川県1.71か所。
逆に人口あたりの下位は東京都0.32か所、大阪府0.05か所。
宮崎県と大阪府では42.2倍の開きです。
実数の17.8倍に対し、人口あたりでは42.2倍。
人口の多い都府県ほど運動公園が少ないという、はっきりした逆相関が出ています。
運動公園には陸上競技場や野球場を置けるだけの広い敷地が必要です。
地価の高い都市では確保が難しく、郊外や地方に作られることになります。
当サイトの都市公園の記事では東京都が実数1位でしたが、運動公園に限ると3位。
街区公園のような小さな公園と、運動公園のような大きな公園では、作られる場所が違います。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が1.4か所で最も多く、近畿7府県が0.4か所で最も少なくなります。
中国5県1か所と中部9県0.9か所がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
運動公園が少ない5府県
運動公園が少ない5府県です。
大阪府、鳥取県、徳島県がいずれも4か所でした。
北海道とは17.8倍の差があります。
大阪府が最下位グループに入るのが目を引きます。
人口880万人の府に運動公園が4か所。
広い敷地を必要とする施設は、地価の高い都市では作りにくいということでしょう。
47都道府県の中央値は14か所。
平均は18.0か所なので、平均が中央値の1.3倍です。
地方別に見る
広い敷地が要る施設は、地方に作られます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の26.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が23パーセント、九州・沖縄8県が12.6パーセント、近畿7府県が10パーセントと続きました。
少ないほうは北海道が8.4パーセント、中国5県が8.3パーセント、東北6県が8.1パーセント、四国4県が3.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が1.4か所、中国5県が1か所、中部9県が0.9か所の順に多く、最も少ないのは近畿7府県が0.4か所です。
地図で見る
| 項目 | 運動公園数 |
|---|---|
| 北海道 | 71か所 |
| 青森県 | 15か所 |
| 岩手県 | 11か所 |
| 宮城県 | 10か所 |
| 秋田県 | 7か所 |
| 山形県 | 11か所 |
| 福島県 | 15か所 |
| 茨城県 | 36か所 |
| 栃木県 | 35か所 |
| 群馬県 | 21か所 |
| 埼玉県 | 31か所 |
| 千葉県 | 26か所 |
| 東京都 | 45か所 |
| 神奈川県 | 31か所 |
| 新潟県 | 30か所 |
| 富山県 | 14か所 |
| 石川県 | 19か所 |
| 福井県 | 9か所 |
| 山梨県 | 8か所 |
| 長野県 | 11か所 |
| 岐阜県 | 30か所 |
| 静岡県 | 26か所 |
| 愛知県 | 48か所 |
| 三重県 | 15か所 |
| 滋賀県 | 10か所 |
| 京都府 | 22か所 |
| 大阪府 | 4か所 |
| 兵庫県 | 21か所 |
| 奈良県 | 6か所 |
| 和歌山県 | 7か所 |
| 鳥取県 | 4か所 |
| 島根県 | 9か所 |
| 岡山県 | 24か所 |
| 広島県 | 20か所 |
| 山口県 | 13か所 |
| 徳島県 | 4か所 |
| 香川県 | 9か所 |
| 愛媛県 | 8か所 |
| 高知県 | 5か所 |
| 福岡県 | 23か所 |
| 佐賀県 | 8か所 |
| 長崎県 | 5か所 |
| 熊本県 | 9か所 |
| 大分県 | 9か所 |
| 宮崎県 | 22か所 |
| 鹿児島県 | 20か所 |
| 沖縄県 | 11か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道、愛知県、東京都、茨城県、静岡県です。
淡いのは大阪府、鳥取県、徳島県でした。
47都道府県の平均は18.0か所、中央値は14か所です。
北海道の71か所は平均の3.9倍にあたります。
上位3都道県で19.3パーセント、1位と47位で17.8倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 運動公園数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりの運動公園数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 71 | 北海道 | 1.39 |
| 2 | 愛知県 | 48 | 中部 | 0.64 |
| 3 | 東京都 | 45 | 関東 | 0.32 |
| 4 | 茨城県 | 36 | 関東 | 1.27 |
| 5 | 栃木県 | 35 | 関東 | 1.85 |
| 6 | 埼玉県 | 31 | 関東 | 0.42 |
| 6 | 神奈川県 | 31 | 関東 | 0.34 |
| 8 | 岐阜県 | 30 | 中部 | 1.55 |
| 8 | 新潟県 | 30 | 中部 | 1.41 |
| 10 | 静岡県 | 26 | 中部 | 0.73 |
| 10 | 千葉県 | 26 | 関東 | 0.42 |
| 12 | 岡山県 | 24 | 中国 | 1.30 |
| 13 | 福岡県 | 23 | 九州 | 0.45 |
| 14 | 宮崎県 | 22 | 九州 | 2.11 |
| 14 | 京都府 | 22 | 近畿 | 0.87 |
| 16 | 群馬県 | 21 | 関東 | 1.10 |
| 16 | 兵庫県 | 21 | 近畿 | 0.39 |
| 18 | 広島県 | 20 | 中国 | 0.73 |
| 18 | 鹿児島県 | 20 | 九州 | 1.29 |
| 20 | 石川県 | 19 | 中部 | 1.71 |
| 21 | 三重県 | 15 | 近畿 | 0.87 |
| 21 | 青森県 | 15 | 東北 | 1.27 |
| 21 | 福島県 | 15 | 東北 | 0.85 |
| 24 | 富山県 | 14 | 中部 | 1.39 |
| 25 | 山口県 | 13 | 中国 | 1.00 |
| 26 | 沖縄県 | 11 | 九州 | 0.75 |
| 26 | 岩手県 | 11 | 東北 | 0.95 |
| 26 | 山形県 | 11 | 東北 | 1.07 |
| 26 | 長野県 | 11 | 中部 | 0.55 |
| 30 | 宮城県 | 10 | 東北 | 0.44 |
| 30 | 滋賀県 | 10 | 近畿 | 0.71 |
| 32 | 熊本県 | 9 | 九州 | 0.53 |
| 32 | 香川県 | 9 | 四国 | 0.97 |
| 32 | 大分県 | 9 | 九州 | 0.82 |
| 32 | 島根県 | 9 | 中国 | 1.38 |
| 32 | 福井県 | 9 | 中部 | 1.21 |
| 37 | 愛媛県 | 8 | 四国 | 0.62 |
| 37 | 佐賀県 | 8 | 九州 | 1.01 |
| 37 | 山梨県 | 8 | 中部 | 1.01 |
| 40 | 秋田県 | 7 | 東北 | 0.77 |
| 40 | 和歌山県 | 7 | 近畿 | 0.78 |
| 42 | 奈良県 | 6 | 近畿 | 0.46 |
| 43 | 高知県 | 5 | 四国 | 0.75 |
| 43 | 長崎県 | 5 | 九州 | 0.39 |
| 45 | 大阪府 | 4 | 近畿 | 0.05 |
| 45 | 鳥取県 | 4 | 中国 | 0.74 |
| 45 | 徳島県 | 4 | 四国 | 0.58 |
このグラフについての豆知識
運動公園とは
運動公園は、都市公園のうち主に運動施設を備えた公園です。
陸上競技場、野球場、テニスコートなどが置かれます。
標準的な面積は15ヘクタールから75ヘクタールとされます。
当サイトには都市公園全体と街区公園を扱った記事もあります。
3つを並べると、公園の大きさによって分布がまるで違うことが分かります。
大阪府が人口あたり最下位
人口10万人あたりでは大阪府が0.05か所で47位。
1位の宮崎県2.11か所とは42.2倍の差です。
広い敷地を必要とする施設は、地価の高い都市では作りにくくなります。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の運動公園の数は、2013年の803か所から2023年の848か所へ、この10年で6%増えました。
北海道は2013年から1位を守っています。
伸びがいちばん大きかったのは佐賀県で、33%増でした。
順位の並びがにている記事
運動公園の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【トラックが運んだ貨物】全国37億トン、実数で16.2倍の幅(順位相関0.78)です。
最も食い違ったのは【医療・福祉で働く人の割合】全国13.5%、上位に西日本が並ぶ理由を高齢化率から考えます(順位相関-0.62)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た運動公園数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 15 | 秋田県 7 |
| 関東 | 東京都 45 | 群馬県 21 |
| 中部 | 愛知県 48 | 山梨県 8 |
| 近畿 | 京都府 22 | 大阪府 4 |
| 中国 | 岡山県 24 | 鳥取県 4 |
| 四国 | 香川県 9 | 徳島県 4 |
| 九州 | 福岡県 23 | 長崎県 5 |
まとめ
運動公園の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で71か所、最も少ない府県で4か所でした。
人口10万人あたりでは42.2倍という大きな開きです。
運動公園の数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、都市公園のうち運動施設を備えた公園に限ること。
2つ目は、街区公園などは別に集計されること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは宮崎県2.11か所が1位、大阪府0.05か所が47位。
広い敷地が要る施設は地方に作られます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の26.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が1.4か所で最多でした。
都市公園や街区公園の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH9104(運動公園数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH9104(運動公園数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
