飛行機が1年間に運んだ人は、全国で1億480万人。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が3,047.53万人で1位。
一方で、空港のない11県はゼロという結果になりました。
47都道府県の単純平均
223.0万人
航空輸送人員(2023年)
最も多い 東京都
3,047.5万人
最も少ない 栃木県
0万人
航空の輸送人員が多い5都道府県
航空の輸送人員が多い上位5都道府県です。
東京都は3,047.53万人、北海道は1,270.48万人、沖縄県は1,113.84万人でした。
東京都は2位の北海道の2.4倍です。
4位以下は福岡県、大阪府と続き、上位5都道府県で全国の70.8パーセント。
上位3都道県で51.8パーセント、上位10都道府県で84.1パーセントでした。
東京都1都で29.1パーセント。
羽田空港を抱える東京都に、国内線の利用が集中しています。
人口あたり1位は沖縄県です
以下は、航空の輸送人員にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、沖縄県が先頭に立ちます。
1位は沖縄県の75.87万人、2位は北海道24.95万人、3位は鹿児島県22.18万人。
実数3位の沖縄県が人口あたりでは1位。
本土から離れた島であり、行き来のほとんどを飛行機が担うためです。
鹿児島県が3位なのも、離島を多く抱える県だからだと考えられます。
実数1位の東京都は人口あたりでは4位。
羽田空港の規模を考えれば当然に見えますが、住民の数も多いため密度としては沖縄県に譲ります。
ゼロの11県はいずれも内陸か、大都市圏の近くにあります。
新幹線や高速道路が発達し、隣県の空港を使えば足りるという地理的な条件が共通しています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が25万人で最も多く、中部9県が2.4万人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県21.1万人と四国4県9.4万人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
航空の輸送人員がゼロの県
航空の輸送人員がゼロの県です。
栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、福井県、山梨県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県の11県がゼロでした。
いずれも定期便の就航する空港を持たない県です。
ゼロは「飛行機を使わない」という意味ではありません。
神奈川県の人は羽田空港を、京都府の人は伊丹空港や関西空港を使います。
空港がその県にあるかどうかだけを表す数字です。
47都道府県の中央値は55.08万人でした。
地方別に見る
空港のある場所は、地理の条件で決まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の33.1パーセントで最も大きくなります。
次いで九州・沖縄8県が28.2パーセント、北海道が12.1パーセント、近畿7府県が11.8パーセントと続きました。
少ないほうは中部9県が4.8パーセント、東北6県が3.4パーセント、中国5県が3.3パーセント、四国4県が3.2パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が25万人、九州・沖縄8県が21.1万人、四国4県が9.4万人の順に多く、最も少ないのは中部9県が2.4万人です。
地図で見る
| 項目 | 航空輸送人員 |
|---|---|
| 北海道 | 1,270.5万人 |
| 青森県 | 72.1万人 |
| 岩手県 | 22.1万人 |
| 宮城県 | 156.5万人 |
| 秋田県 | 66.6万人 |
| 山形県 | 34.0万人 |
| 福島県 | 10.1万人 |
| 茨城県 | 34.1万人 |
| 栃木県 | 0万人 |
| 群馬県 | 0万人 |
| 埼玉県 | 0万人 |
| 千葉県 | 385.4万人 |
| 東京都 | 3,047.5万人 |
| 神奈川県 | 0万人 |
| 新潟県 | 49.4万人 |
| 富山県 | 15.7万人 |
| 石川県 | 66.9万人 |
| 福井県 | 0万人 |
| 山梨県 | 0万人 |
| 長野県 | 12.7万人 |
| 岐阜県 | 0万人 |
| 静岡県 | 19.9万人 |
| 愛知県 | 339.3万人 |
| 三重県 | 0万人 |
| 滋賀県 | 0万人 |
| 京都府 | 0万人 |
| 大阪府 | 1,054.2万人 |
| 兵庫県 | 169.5万人 |
| 奈良県 | 0万人 |
| 和歌山県 | 11.1万人 |
| 鳥取県 | 45.0万人 |
| 島根県 | 59.0万人 |
| 岡山県 | 55.1万人 |
| 広島県 | 121.2万人 |
| 山口県 | 66.0万人 |
| 徳島県 | 50.6万人 |
| 香川県 | 77.1万人 |
| 愛媛県 | 132.2万人 |
| 高知県 | 77.2万人 |
| 福岡県 | 932.7万人 |
| 佐賀県 | 21.5万人 |
| 長崎県 | 160.0万人 |
| 熊本県 | 153.0万人 |
| 大分県 | 87.5万人 |
| 宮崎県 | 147.8万人 |
| 鹿児島県 | 343.6万人 |
| 沖縄県 | 1,113.8万人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、北海道、沖縄県、福岡県、大阪府です。
淡い、あるいは白く抜けるのは内陸県と大都市圏の周辺でした。
47都道府県の中央値は55.08万人です。
東京都の3,047.53万人は中央値の55倍にあたります。
上位3都道県で51.8パーセント。
ゼロの県が11あるため、倍率は計算できません。
| 順位 | 都道府県 | 航空輸送人員(万人) | 地方 | 人口10万人あたりの航空輸送人員 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3047.53 | 関東 | 21.64 |
| 2 | 北海道 | 1270.48 | 北海道 | 24.95 |
| 3 | 沖縄県 | 1113.84 | 九州 | 75.87 |
| 4 | 大阪府 | 1054.17 | 近畿 | 12.03 |
| 5 | 福岡県 | 932.71 | 九州 | 18.28 |
| 6 | 千葉県 | 385.36 | 関東 | 6.16 |
| 7 | 鹿児島県 | 343.61 | 九州 | 22.18 |
| 8 | 愛知県 | 339.34 | 中部 | 4.54 |
| 9 | 兵庫県 | 169.45 | 近畿 | 3.16 |
| 10 | 長崎県 | 159.98 | 九州 | 12.63 |
| 11 | 宮城県 | 156.45 | 東北 | 6.91 |
| 12 | 熊本県 | 152.99 | 九州 | 8.95 |
| 13 | 宮崎県 | 147.83 | 九州 | 14.19 |
| 14 | 愛媛県 | 132.18 | 四国 | 10.24 |
| 15 | 広島県 | 121.23 | 中国 | 4.43 |
| 16 | 大分県 | 87.53 | 九州 | 7.99 |
| 17 | 高知県 | 77.17 | 四国 | 11.59 |
| 18 | 香川県 | 77.07 | 四国 | 8.32 |
| 19 | 青森県 | 72.06 | 東北 | 6.09 |
| 20 | 石川県 | 66.91 | 中部 | 6.03 |
| 21 | 秋田県 | 66.55 | 東北 | 7.28 |
| 22 | 山口県 | 65.95 | 中国 | 5.08 |
| 23 | 島根県 | 58.95 | 中国 | 9.07 |
| 24 | 岡山県 | 55.08 | 中国 | 2.98 |
| 25 | 徳島県 | 50.64 | 四国 | 7.29 |
| 26 | 新潟県 | 49.38 | 中部 | 2.32 |
| 27 | 鳥取県 | 44.96 | 中国 | 8.37 |
| 28 | 茨城県 | 34.07 | 関東 | 1.21 |
| 29 | 山形県 | 33.98 | 東北 | 3.31 |
| 30 | 岩手県 | 22.1 | 東北 | 1.90 |
| 31 | 佐賀県 | 21.47 | 九州 | 2.70 |
| 32 | 静岡県 | 19.89 | 中部 | 0.56 |
| 33 | 富山県 | 15.74 | 中部 | 1.56 |
| 34 | 長野県 | 12.67 | 中部 | 0.63 |
| 35 | 和歌山県 | 11.09 | 近畿 | 1.24 |
| 36 | 福島県 | 10.14 | 東北 | 0.57 |
| 37 | 岐阜県 | 0 | 中部 | 0.00 |
| 37 | 京都府 | 0 | 近畿 | 0.00 |
| 37 | 群馬県 | 0 | 関東 | 0.00 |
| 37 | 埼玉県 | 0 | 関東 | 0.00 |
| 37 | 三重県 | 0 | 近畿 | 0.00 |
| 37 | 山梨県 | 0 | 中部 | 0.00 |
| 37 | 滋賀県 | 0 | 近畿 | 0.00 |
| 37 | 神奈川県 | 0 | 関東 | 0.00 |
| 37 | 栃木県 | 0 | 関東 | 0.00 |
| 37 | 奈良県 | 0 | 近畿 | 0.00 |
| 37 | 福井県 | 0 | 中部 | 0.00 |
このグラフについての豆知識
空港のない11県
栃木、群馬、埼玉、神奈川、福井、山梨、岐阜、三重、滋賀、京都、奈良の11県には、定期便の就航する空港がありません。
神奈川県は羽田空港に、京都府は伊丹空港や関西空港に近く、隣県の空港を使う形になっています。
ゼロという数字は、その県の住民が飛行機を使わないことを意味しません。
沖縄県が人口あたり1位
人口10万人あたりでは沖縄県が75.87万人で1位。
本土との行き来のほとんどを飛行機が担う島だからです。
2位の北海道、3位の鹿児島県も、離島や長距離の移動を空路に頼る地域。
航空の統計は、日本の地理をそのまま映しています。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の航空の輸送人員は、2013年の9,248.8万人から2023年の10,480.5万人へ、この10年でおよそ13%増えました。
1位は2013年も東京都で、10年たっても変わっていません。
県別では長野県の208%増が最大です。
順位の並びがにている記事
航空の輸送人員の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.99という高い相関を示したのが【空港の乗降客数】8つの県には空港がない、年間3億4千万人はどこに集まるのかでした。
正反対だったのは【持ち家率】が高い都道府県ランキング、地域差は34.5ポイントで、相関は-0.65です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た航空輸送人員
| 地方 | 最も多い(万人) | 最も少ない(万人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 156.45 | 福島県 10.14 |
| 関東 | 東京都 3047.53 | 神奈川県 0 |
| 中部 | 愛知県 339.34 | 岐阜県 0 |
| 近畿 | 大阪府 1054.17 | 奈良県 0 |
| 中国 | 広島県 121.23 | 鳥取県 44.96 |
| 四国 | 愛媛県 132.18 | 徳島県 50.64 |
| 九州 | 沖縄県 1113.84 | 佐賀県 21.47 |
まとめ
航空の輸送人員を47都道府県で比べると、最も多い東京都で3,047.53万人。
一方で空港のない11県はゼロでした。
航空の輸送人員の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、その県にある空港で数えること。
2つ目は、ゼロは住民が飛行機を使わない意味ではないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは沖縄県が75.87万人で1位。
本土から離れた島の事情が表れています。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の33.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が25万人で最多でした。
JRや旅客船の輸送人員を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【国内観光旅行をする人の割合】全国25.0%、4人に1人が泊まりの観光旅行に出かけた計算です
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC3706(航空輸送人員)の2023年の値を万人に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC3706(航空輸送人員)の2023年の値を万人に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
