中学生が通う塾や通信教育に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、中学生の塾や通信教育に払った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は12,191円、中央値は11,078円。
最も支出額が多い愛知県は26,113円で、最も少ない県の2,024円との差は24,089円です。
金額を比べると、約13倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
12,191円
1世帯当たりの中学校補習教育への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 愛知県
26,113円
最も少ない 青森県
2,024円
中学生の塾の費用が多い上位5県
中学生の塾の費用が多い上位5県です。
愛知県は26,113円、埼玉県は24,977円、宮城県は22,463円でした。
1位と2位の差は1,136円です。
4位は岐阜県で21,537円、5位は栃木県で19,108円。
上位5はいずれも47都道府県の平均12,191円を上回りました。
1位の愛知県は平均を13,922円上回りました。
中央値の11,078円と比べると15,035円高く、平均に対する比では2.14倍にあたります。
6位以下は熊本県で18,970円、奈良県で17,008円、神奈川県で16,820円と続きました。
2位と3位の差は2,514円、3位と4位の差は926円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2,288円でした。
1位から5位までの幅は7,005円、1位から8位までの幅は9,293円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
愛知県は幼児・小学校補習教育への支出でも12位に入っています。
全国の値は12,191円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は愛知県の2万6,113円。
2位の埼玉県2万4,977円とは1.05倍の差で、ほぼ並んでいます。
小学生までの塾の費用と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
幼児・小学校補習教育への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は埼玉県の21,540、2位は神奈川県の21,237、3位は東京都の20,406。
4位以下は千葉県、奈良県と続きます。
逆に下位は島根県が2,930、新潟県が2,423。
埼玉県と新潟県では8.89倍の開きです。
全国平均は年1万2,191円。
小学生までの塾9,117円の1.3倍、高校の塾・予備校8,087円の1.5倍です。
3つの学年のなかで、中学生にいちばんお金がかかっています。
高校受験を控える時期であること、高校生になると塾より学校の補習に頼る割合が増えることが背景にありそうです。
12.9倍という差は大きいものの、制服のように「買った年だけ立つ」種類の振れではありません。
塾は毎月払い続ける費用で、通う子がどれだけいるかが、そのまま金額に出ます。
地方別では関東1万6,818円が1位、北海道9,084円が最下位。
最下位は青森県2,024円、46位は福岡県3,458円でした。
受験の競争がどれだけ強いかが、地域で大きく違うことがうかがえます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が16,818円で最も高く、北海道が9,084円で最も低くなります。
中部9県14,075円と東北6県11,437円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
中学生の塾の費用が少ない下位5県
中学生の塾の費用が少ない下位5県です。
47位の青森県は2,024円、46位の福岡県は3,458円、45位の長崎県は5,927円でした。
1位の愛知県とは24,089円の差があります。
44位は愛媛県で6,451円、43位は鳥取県で6,753円、42位は和歌山県で6,990円と続きます。
最も少ない県は2,024円。
上位の県とは12.9倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は11,078円、平均は12,191円です。
47位の青森県は平均を10,167円下回りました。
47位の青森県は1位の愛知県の7.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると12.9倍の開きです。
46位との差は1,434円、45位との差は3,903円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも4,966円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均12,191円を下回りました。
47位から43位までの幅は4,729円です。
青森県は幼児・小学校補習教育への支出では44位です。
全国の値は12,191円なので、47位はこれを10,167円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの中学校補習教育への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 9,084円 |
| 青森県 | 2,024円 |
| 岩手県 | 8,212円 |
| 宮城県 | 22,463円 |
| 秋田県 | 10,341円 |
| 山形県 | 15,611円 |
| 福島県 | 9,968円 |
| 茨城県 | 14,620円 |
| 栃木県 | 19,108円 |
| 群馬県 | 16,199円 |
| 埼玉県 | 24,977円 |
| 千葉県 | 11,384円 |
| 東京都 | 14,616円 |
| 神奈川県 | 16,820円 |
| 新潟県 | 11,986円 |
| 富山県 | 14,396円 |
| 石川県 | 14,991円 |
| 福井県 | 8,524円 |
| 山梨県 | 7,467円 |
| 長野県 | 11,544円 |
| 岐阜県 | 21,537円 |
| 静岡県 | 10,113円 |
| 愛知県 | 26,113円 |
| 三重県 | 9,861円 |
| 滋賀県 | 12,949円 |
| 京都府 | 10,536円 |
| 大阪府 | 14,616円 |
| 兵庫県 | 7,532円 |
| 奈良県 | 17,008円 |
| 和歌山県 | 6,990円 |
| 鳥取県 | 6,753円 |
| 島根県 | 7,348円 |
| 岡山県 | 10,915円 |
| 広島県 | 10,491円 |
| 山口県 | 12,284円 |
| 徳島県 | 15,163円 |
| 香川県 | 11,290円 |
| 愛媛県 | 6,451円 |
| 高知県 | 11,078円 |
| 福岡県 | 3,458円 |
| 佐賀県 | 10,932円 |
| 長崎県 | 5,927円 |
| 熊本県 | 18,970円 |
| 大分県 | 13,614円 |
| 宮崎県 | 8,909円 |
| 鹿児島県 | 8,790円 |
| 沖縄県 | 9,034円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで埼玉県、宮城県、岐阜県、栃木県が続きます。
淡いのは青森県、福岡県、長崎県でした。
47都道府県の平均は12,191円、中央値は11,078円です。
愛知県の26,113円は平均を13,922円上回ります。
1位と47位の差は24,089円、倍率にすると12.9倍でした。
幼児・小学校補習教育への支出で並べ替えると埼玉県が21,540で最も高く、開きは8.89倍になります。
主指標で1位の愛知県は幼児・小学校補習教育への支出では12位、幼児・小学校補習教育への支出で1位の埼玉県は主指標では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの中学校補習教育への支出(円) | 地方 | 幼児・小学校補習教育への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 26113 | 中部 | 12287 |
| 2 | 埼玉県 | 24977 | 関東 | 21540 |
| 3 | 宮城県 | 22463 | 東北 | 9417 |
| 4 | 岐阜県 | 21537 | 中部 | 4439 |
| 5 | 栃木県 | 19108 | 関東 | 9601 |
| 6 | 熊本県 | 18970 | 九州 | 9850 |
| 7 | 奈良県 | 17008 | 近畿 | 16593 |
| 8 | 神奈川県 | 16820 | 関東 | 21237 |
| 9 | 群馬県 | 16199 | 関東 | 5328 |
| 10 | 山形県 | 15611 | 東北 | 10498 |
| 11 | 徳島県 | 15163 | 四国 | 15964 |
| 12 | 石川県 | 14991 | 中部 | 6697 |
| 13 | 茨城県 | 14620 | 関東 | 6318 |
| 14 | 大阪府 | 14616 | 近畿 | 9244 |
| 14 | 東京都 | 14616 | 関東 | 20406 |
| 16 | 富山県 | 14396 | 中部 | 6537 |
| 17 | 大分県 | 13614 | 九州 | 6445 |
| 18 | 滋賀県 | 12949 | 近畿 | 10533 |
| 19 | 山口県 | 12284 | 中国 | 8276 |
| 20 | 新潟県 | 11986 | 中部 | 2423 |
| 21 | 長野県 | 11544 | 中部 | 6185 |
| 22 | 千葉県 | 11384 | 関東 | 17219 |
| 23 | 香川県 | 11290 | 四国 | 7689 |
| 24 | 高知県 | 11078 | 四国 | 11794 |
| 25 | 佐賀県 | 10932 | 九州 | 12684 |
| 26 | 岡山県 | 10915 | 中国 | 13473 |
| 27 | 京都府 | 10536 | 近畿 | 14570 |
| 28 | 広島県 | 10491 | 中国 | 14773 |
| 29 | 秋田県 | 10341 | 東北 | 3980 |
| 30 | 静岡県 | 10113 | 中部 | 5456 |
| 31 | 福島県 | 9968 | 東北 | 5269 |
| 32 | 三重県 | 9861 | 近畿 | 6660 |
| 33 | 北海道 | 9084 | 北海道 | 10187 |
| 34 | 沖縄県 | 9034 | 九州 | 8609 |
| 35 | 宮崎県 | 8909 | 九州 | 5650 |
| 36 | 鹿児島県 | 8790 | 九州 | 7825 |
| 37 | 福井県 | 8524 | 中部 | 3173 |
| 38 | 岩手県 | 8212 | 東北 | 3771 |
| 39 | 兵庫県 | 7532 | 近畿 | 14340 |
| 40 | 山梨県 | 7467 | 中部 | 6505 |
| 41 | 島根県 | 7348 | 中国 | 2930 |
| 42 | 和歌山県 | 6990 | 近畿 | 10152 |
| 43 | 鳥取県 | 6753 | 中国 | 4795 |
| 44 | 愛媛県 | 6451 | 四国 | 5640 |
| 45 | 長崎県 | 5927 | 九州 | 4409 |
| 46 | 福岡県 | 3458 | 九州 | 3833 |
| 47 | 青森県 | 2024 | 東北 | 3289 |
このグラフについての豆知識
3つの学年でいちばん高い
中学生の塾の費用は全国平均で年1万2,191円。
小学生までの9,117円、高校生の8,087円を上回ります。
小学生向けや高校生向けは別の項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
子どものいない世帯もふくむ平均なので、子育て世帯の割合が高い県ほど数字は大きく出ます。
数字の散らばり
1位の愛知県は26,113円、47位の青森県は2,024円。
差は24,089円、倍率にすると12.9倍です。
中央値は11,078円、平均は12,191円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では1,113円の差でした。
幼児・小学校補習教育への支出で並べ替えると開きは8.89倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの中学校補習教育への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 22463 | 青森県 2024 |
| 関東 | 埼玉県 24977 | 千葉県 11384 |
| 中部 | 愛知県 26113 | 山梨県 7467 |
| 近畿 | 奈良県 17008 | 和歌山県 6990 |
| 中国 | 山口県 12284 | 鳥取県 6753 |
| 四国 | 徳島県 15163 | 愛媛県 6451 |
| 九州 | 熊本県 18970 | 福岡県 3458 |
まとめ
1世帯が1年間に払う中学生の塾の費用を47都道府県で比べると、最も高い愛知県で26,113円、最も低い青森県で2,024円でした。
その差は24,089円、倍率にすると12.9倍です。
47都道府県の中央値は11,078円、平均は12,191円でした。
全国の値は12,191円です。
幼児・小学校補習教育への支出で並べ替えると開きは8.89倍になり、主指標で1位の愛知県はその見方では12位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、子どものいない世帯もふくむこと。
2つ目は、小学生・高校生向けは別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
幼児・小学校補習教育への支出では埼玉県が21,540で最も高く、主指標で1位の愛知県はこの見方では12位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が16,818円で最も高く、北海道が9,084円で最も低くなりました。
小学生までの塾の費用や高校の塾・予備校の費用とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 中学生が通う塾や通信教育への支出。小学生向けや高校生向けは別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 中学生が通う塾や通信教育への支出。
小学生向けや高校生向けは別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
