ごみのリサイクルがいちばん進んでいるまちは、どこだと思いますか?
日本全体では、ごみのうち資源として生かされるのは2割ほどといわれています。
ところが、9割以上をリサイクルしているまちがあるのです。
今回は、ごみ全体のうち資源として生かされた割合を市区町村別に比べます。
分け方のしくみが、まちによってどれだけちがうかが見えてきます。
環境省(かんきょうしょう)の「一般廃棄物処理事業実態調査」(2023年度)の数字で調べました。
こたえの発表
こたえは、埼玉県の日高市(ひだかし)です。
リサイクル率はなんと99.7%。
ごみのほとんどが、もやされたりうめられたりせずに、資源として生かされています。
2位は高知県の中土佐町(なかとさちょう)で99.6%、3位は山口県の美祢市(みねし)で97.2%。
全国では2割ほどといわれるリサイクル率が、このまちでは9割をこえています。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 名前(よみがな) | 都道府県 | 値(%) |
|---|---|---|---|
| 1 | 日高市(ひだかし) | 埼玉県 | 99.7 |
| 2 | 中土佐町(なかとさちょう) | 高知県 | 99.6 |
| 3 | 美祢市(みねし) | 山口県 | 97.2 |
| 4 | 宮若市(みやわかし) | 福岡県 | 94.7 |
| 5 | 鞍手町(くらてまち) | 福岡県 | 94.3 |
| 6 | 留寿都村(るすつむら) | 北海道 | 88.1 |
| 7 | 喜茂別町(きもべつちょう) | 北海道 | 86.3 |
| 8 | ときがわ町(ときがわまち) | 埼玉県 | 86.3 |
| 9 | 嵐山町(らんざんまち) | 埼玉県 | 86.2 |
| 10 | 小川町(おがわまち) | 埼玉県 | 85.7 |
| 11 | 滑川町(なめがわまち) | 埼玉県 | 84.9 |
| 12 | 大崎町(おおさきちょう) | 鹿児島県 | 83 |
| 13 | 東秩父村(ひがしちちぶむら) | 埼玉県 | 82 |
| 14 | 豊浦町(とようらちょう) | 北海道 | 81.5 |
| 15 | 真狩村(まっかりむら) | 北海道 | 76.8 |
| 16 | 上勝町(かみかつちょう) | 徳島県 | 76.2 |
| 17 | 志布志市(しぶしし) | 鹿児島県 | 75.6 |
| 18 | 多賀町(たがちょう) | 滋賀県 | 74.4 |
| 19 | 蘭越町(らんこしちょう) | 北海道 | 71.1 |
| 20 | 小平町(おびらちょう) | 北海道 | 69.6 |
上位20のまちを表にしました。
大きな都市はほとんど入っていません。
小さな町や村が、工夫をこらしてリサイクルのチャンピオンになっていることが分かります。
地図でみてみよう

地図に上位20のまちを点で打つと、全国のあちこちに散らばっています。
リサイクル率の高さは、地方や気候では決まりません。
そのまちの「しくみ」と「住む人の努力」で決まるのです。
どうしてだろう?
どうしてこんなに高いリサイクル率が実現できるのでしょうか。
1位の日高市には、セメント工場でごみを資源として生かすしくみがあります。
もえがらまでセメントの原料になるので、むだがほとんど出ません。
鹿児島県の大崎町(リサイクル率日本一の常連として有名です)は、ごみを27種類に分けるルールを住民全員で守り、うめ立てるごみをほとんどなくしました。
まちによって方法はちがいますが、「ごみは資源」という考え方は共通しています。
自由研究にするなら
このランキングを自由研究にするなら、こんなまとめ方はどうでしょう。
- 自分の市町村のリサイクル率を調べて、1位のまちとくらべてみる
- 家のごみを1週間記録して、何がリサイクルできるか分類してみる
- ごみの分別ルールを、自分のまちと1位のまちでくらべてみる
さらに調べたい人への問い: 「分別の種類が多いまちほど、リサイクル率は高いのだろうか?」「リサイクルできないごみには何があるのだろう?」
データについて
このランキングは、環境省の「一般廃棄物処理事業実態調査」(2023年度)という調査から作りました。
だれでも無料で見られる、国の公式のデータです。
リサイクル率は、ごみの総量のうち資源化された量の割合です。
まちのしくみによって数字の出方が変わることがあります。
自由研究やレポートに使うときは、次のように出どころを書いておくと、しっかりした研究になります。
「出典: 環境省「一般廃棄物処理事業実態調査」(2023年度)をもとに47グラフが作成」
まとめ
リサイクルがいちばん進んでいるまちは埼玉県の日高市で、リサイクル率99.7%でした。
小さなまちの大きな工夫は、日本中のまちのお手本になっています。
ごみの問題は、だれにとっても身近なテーマ。
自由研究の題材にぴったりです。
出典
- 統計名: 一般廃棄物処理事業実態調査
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 環境省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000020208
- 備考: ごみ全体のうち、資源として生かされた割合
