うめは、1つの県が全国の6割近くを占める品目です。
しかも10アールあたりの収量でもその県が1位で、量でも土地あたりでも同じ県が最も高くなります。
農林水産省の「作物統計調査」では、うめを多く生産する県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国5万1,600トンのうち、和歌山県が2万9,700トン。
1県で57.6%を占めます。
10アール当たり収量でも和歌山県が620キログラムで1位。
量でも土地あたりでも、同じ県が最も高くなります。
調査対象21県の単純平均
2,216t
うめの収穫量(2024年産)
最も多い 和歌山県
29,700t
最も少ない 徳島県
202t
うめの収穫量が多い5県
うめの収穫量が多い上位5県です。
和歌山県は2万9,700トン、群馬県は4,150トン、山梨県は1,210トン、宮城県は1,070トン、神奈川県は1,070トンでした。
和歌山県は2位の群馬県の7.16倍あります。
6位以下は三重県966トン、長野県912トン、福井県746トンと続きます。
上位3県で全国の67.9パーセント、上位5県で72.1パーセント。
調査対象21県の合計4万6,538トンは、全国の90.2パーセントにあたります。
結果樹面積でも和歌山県が5.8倍あります
うめの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
徳島県は202トン、千葉県は341トン、福岡県は393トン、広島県は456トン、奈良県は482トンでした。
和歌山県の2万9,700トンとは147.0倍の差があります。
調査対象21県の単純平均は2,216トン、中央値は675トン。
平均が中央値の3.3倍で、和歌山県1県が全体を大きく引き上げています。
載っていない26県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
栽培面積では47都道府県すべてにうめの記録があります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | うめの収穫量 |
|---|---|
| 青森県 | 675t |
| 宮城県 | 1,070t |
| 福島県 | 638t |
| 茨城県 | 706t |
| 栃木県 | 493t |
| 群馬県 | 4,150t |
| 埼玉県 | 556t |
| 千葉県 | 341t |
| 神奈川県 | 1,070t |
| 福井県 | 746t |
| 山梨県 | 1,210t |
| 長野県 | 912t |
| 静岡県 | 503t |
| 愛知県 | 577t |
| 三重県 | 966t |
| 奈良県 | 482t |
| 和歌山県 | 29,700t |
| 広島県 | 456t |
| 徳島県 | 202t |
| 福岡県 | 393t |
| 大分県 | 692t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県だけです。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで群馬県が続きますが、淡い色にとどまります。
白く抜けている26県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
栽培面積では47都道府県すべてにうめの記録があるので、対象外の県にも小さな産地はあります。
調査対象21県の単純平均は2,216トン、中央値は675トンです。
和歌山県の2万9,700トンは平均の13.4倍にあたります。
上位3県で全国の67.9パーセント、1位と21位では147.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | うめの収穫量(t) | 地方 | うめの結果樹面積 | うめの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 和歌山県 | 29700 | 近畿 | 4790 | 620 |
| 2 | 群馬県 | 4150 | 関東 | 829 | 500 |
| 3 | 山梨県 | 1210 | 中部 | 338 | 359 |
| 4 | 宮城県 | 1070 | 東北 | 308 | 348 |
| 4 | 神奈川県 | 1070 | 関東 | 306 | 351 |
| 6 | 三重県 | 966 | 近畿 | 234 | 413 |
| 7 | 長野県 | 912 | 中部 | 285 | 320 |
| 8 | 福井県 | 746 | 中部 | 455 | 164 |
| 9 | 茨城県 | 706 | 関東 | 277 | 255 |
| 10 | 大分県 | 692 | 九州 | 227 | 305 |
| 11 | 青森県 | 675 | 東北 | 204 | 331 |
| 12 | 福島県 | 638 | 東北 | 290 | 220 |
| 13 | 愛知県 | 577 | 中部 | 283 | 204 |
| 14 | 埼玉県 | 556 | 関東 | 218 | 255 |
| 15 | 静岡県 | 503 | 中部 | 177 | 284 |
| 16 | 栃木県 | 493 | 関東 | 225 | 219 |
| 17 | 奈良県 | 482 | 近畿 | 268 | 180 |
| 18 | 広島県 | 456 | 中国 | 252 | 181 |
| 19 | 福岡県 | 393 | 九州 | 170 | 231 |
| 20 | 千葉県 | 341 | 関東 | 235 | 145 |
| 21 | 徳島県 | 202 | 四国 | 98 | 206 |
このグラフについての豆知識
量でも土地あたりでも同じ県が1位
10アール当たり収量は和歌山県が620キログラムで1位。
次いで群馬県500キログラム、三重県413キログラムと続きます。
収穫量でも土地あたりでも和歌山県が1位という品目は、この記事で扱う果樹のなかではうめとりんごの2つだけです。
結果樹面積も4,790ヘクタールで、2位の群馬県829ヘクタールの5.8倍あります。
果樹のなかでは収量が低い
うめの10アール当たり収量は、最も高い和歌山県でも620キログラム。
りんごの1,940キログラム、日本なしの2,140キログラムと比べるとずっと低い数字です。
実が小さく、木あたりの重量が出にくいことが関係していると考えられますが、この統計からその理由までは分かりません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
このうめの収穫量の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
0.61という高い相関を示したのが【りんご・収穫量】全国60万9,200t、調査されているのは14県だけでした。
最も食い違ったのは【医療・福祉で働く人の割合】全国13.5%、上位に西日本が並ぶ理由を高齢化率から考えます(順位相関-0.59)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見たうめの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1070 | 福島県 638 |
| 関東 | 群馬県 4150 | 千葉県 341 |
| 中部 | 山梨県 1210 | 静岡県 503 |
| 近畿 | 和歌山県 29700 | 奈良県 482 |
| 九州 | 大分県 692 | 福岡県 393 |
まとめ
うめの収穫量を比べると、最も多い和歌山県で2万9,700トン、調査対象21県のなかで最も少ない徳島県で202トンでした。
和歌山県1県で全国の57.6パーセントを占めます。
うめの収穫量の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、主産県調査のため21県しか対象になっていないこと。
2つ目は、載っていない26県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
10アール当たり収量でも和歌山県が620キログラムで1位。
収穫量でも土地あたりでも1位という果樹は、うめとりんごだけです。
結果樹面積は和歌山県4,790ヘクタール、群馬県829ヘクタールで5.8倍。
うめの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はうめについて主産県だけを調べる。残りの26県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はうめについて主産県だけを調べる。
残りの26県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
