小麦は、1経営体あたりの面積が6.74ヘクタールと、この一連の記事で扱う39品目のなかで最も広い作物です。
広い畑で機械を使って一気に育てるやり方が向いており、北海道だけで全国の6割近くを占めます。
今回は47都道府県の小麦の作付面積を、農林水産省の「2020年農林業センサス」のデータを使って比べました。
全国208,665ヘクタールのうち、北海道が11万9,179ヘクタール。
1道で57.1%を占めます。
1経営体あたりの面積は6.74ヘクタールで、この記事で扱う39品目のなかで最も広い数字です。
47都道府県の単純平均
4,440ha
小麦の作付面積(2020年)
最も多い 北海道
119,179ha
最も少ない 和歌山県
1ha
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| 項目 | 小麦の作付面積 |
|---|---|
| 北海道 | 119,179ha |
| 青森県 | 732ha |
| 岩手県 | 3,968ha |
| 宮城県 | 1,140ha |
| 秋田県 | 286ha |
| 山形県 | 106ha |
| 福島県 | 395ha |
| 茨城県 | 3,931ha |
| 栃木県 | 2,261ha |
| 群馬県 | 5,341ha |
| 埼玉県 | 6,134ha |
| 千葉県 | 706ha |
| 東京都 | 27ha |
| 神奈川県 | 17ha |
| 新潟県 | 94ha |
| 富山県 | 80ha |
| 石川県 | 122ha |
| 福井県 | 213ha |
| 山梨県 | 76ha |
| 長野県 | 2,210ha |
| 岐阜県 | 2,920ha |
| 静岡県 | 712ha |
| 愛知県 | 5,361ha |
| 三重県 | 6,310ha |
| 滋賀県 | 6,588ha |
| 京都府 | 169ha |
| 大阪府 | 4ha |
| 兵庫県 | 1,683ha |
| 奈良県 | 119ha |
| 和歌山県 | 1ha |
| 鳥取県 | 66ha |
| 島根県 | 124ha |
| 岡山県 | 790ha |
| 広島県 | 144ha |
| 山口県 | 1,294ha |
| 徳島県 | 76ha |
| 香川県 | 2,061ha |
| 愛媛県 | 264ha |
| 高知県 | 6ha |
| 福岡県 | 14,337ha |
| 佐賀県 | 10,274ha |
| 長崎県 | 727ha |
| 熊本県 | 4,633ha |
| 大分県 | 2,840ha |
| 宮崎県 | 95ha |
| 鹿児島県 | 35ha |
| 沖縄県 | 14ha |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで福岡県、佐賀県、滋賀県、三重県が続きますが、いずれも淡い色にとどまります。
47都道府県の平均は4,439.7ヘクタール、中央値は706ヘクタールです。
北海道の11万9,179ヘクタールは平均の26.8倍にあたります。
上位3道県で68.9パーセント、100ヘクタールを下回るのが13府県。
1位と47位で11万9,179倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 小麦の作付面積(ha) | 地方 | 小麦の作付経営体数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 119179 | 北海道 | 12261 |
| 2 | 福岡県 | 14337 | 九州 | 2280 |
| 3 | 佐賀県 | 10274 | 九州 | 1175 |
| 4 | 滋賀県 | 6588 | 近畿 | 1629 |
| 5 | 三重県 | 6310 | 近畿 | 1349 |
| 6 | 埼玉県 | 6134 | 関東 | 1232 |
| 7 | 愛知県 | 5361 | 中部 | 786 |
| 8 | 群馬県 | 5341 | 関東 | 1318 |
| 9 | 熊本県 | 4633 | 九州 | 911 |
| 10 | 岩手県 | 3968 | 東北 | 879 |
| 11 | 茨城県 | 3931 | 関東 | 683 |
| 12 | 岐阜県 | 2920 | 中部 | 272 |
| 13 | 大分県 | 2840 | 九州 | 685 |
| 14 | 栃木県 | 2261 | 関東 | 672 |
| 15 | 長野県 | 2210 | 中部 | 1077 |
| 16 | 香川県 | 2061 | 四国 | 444 |
| 17 | 兵庫県 | 1683 | 近畿 | 359 |
| 18 | 山口県 | 1294 | 中国 | 218 |
| 19 | 宮城県 | 1140 | 東北 | 178 |
| 20 | 岡山県 | 790 | 中国 | 328 |
| 21 | 青森県 | 732 | 東北 | 294 |
| 22 | 長崎県 | 727 | 九州 | 259 |
| 23 | 静岡県 | 712 | 中部 | 110 |
| 24 | 千葉県 | 706 | 関東 | 192 |
| 25 | 福島県 | 395 | 東北 | 128 |
| 26 | 秋田県 | 286 | 東北 | 114 |
| 27 | 愛媛県 | 264 | 四国 | 90 |
| 28 | 福井県 | 213 | 中部 | 96 |
| 29 | 京都府 | 169 | 近畿 | 92 |
| 30 | 広島県 | 144 | 中国 | 88 |
| 31 | 島根県 | 124 | 中国 | 49 |
| 32 | 石川県 | 122 | 中部 | 30 |
| 33 | 奈良県 | 119 | 近畿 | 76 |
| 34 | 山形県 | 106 | 東北 | 31 |
| 35 | 宮崎県 | 95 | 九州 | 83 |
| 36 | 新潟県 | 94 | 中部 | 65 |
| 37 | 富山県 | 80 | 中部 | 37 |
| 38 | 山梨県 | 76 | 中部 | 76 |
| 38 | 徳島県 | 76 | 四国 | 55 |
| 40 | 鳥取県 | 66 | 中国 | 31 |
| 41 | 鹿児島県 | 35 | 九州 | 44 |
| 42 | 東京都 | 27 | 関東 | 68 |
| 43 | 神奈川県 | 17 | 関東 | 84 |
| 44 | 沖縄県 | 14 | 九州 | 9 |
| 45 | 高知県 | 6 | 四国 | 21 |
| 46 | 大阪府 | 4 | 近畿 | 9 |
| 47 | 和歌山県 | 1 | 近畿 | 9 |
小麦が多い5道県
小麦の作付面積が広い上位5道県です。
北海道は11万9,179ヘクタール、福岡県は1万4,337ヘクタール、佐賀県は1万274ヘクタール、滋賀県は6,588ヘクタール、三重県は6,310ヘクタールでした。
北海道は2位の福岡県の8.31倍あります。
6位以下は埼玉県6,134ヘクタール、愛知県5,361ヘクタール、群馬県5,341ヘクタールと続きます。
上位3道県で全国の68.9パーセント、上位5道県で75.1パーセント、上位10道県で87.3パーセントを占めます。
北海道1道だけで57.1パーセントという、偏りの強い作物です。
1経営体あたり6.74ヘクタールで、39品目のなかで最大です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は小麦の作付面積の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
1戸あたりの規模が、この記事で扱う品目のなかで最大です。
1経営体あたりの面積は全国で6.74ヘクタール。
2番目に広い六条大麦の4.67ヘクタール、3番目の裸麦の3.61ヘクタールを大きく上回ります。
野菜で最も広いレタスは0.78ヘクタールでした。
1経営体あたりで広いのは岐阜県10.74ヘクタール、北海道9.72ヘクタール、佐賀県8.74ヘクタール。
狭いのは和歌山県0.11ヘクタール、神奈川県0.20ヘクタールでした。
作付経営体数は30,976で、1位は北海道12,261、2位は福岡県2,280、3位は滋賀県1,629、4位は三重県1,349、5位は群馬県1,318。
面積の順位とほぼ重なります。
福岡県と佐賀県が2位と3位に入るのも目を引きます。
この2県は米の裏作として麦を作る二毛作が広く行われてきた地域です。
ただしこの統計から作付の時期までは分かりません。
地方別では北海道が57.1パーセント、九州・沖縄8県が15.8パーセント、関東7都県が8.8パーセント。
四国4県と中国5県はいずれも1.2パーセントにとどまりました。
実数で見ると順位は変わる
小麦が少ない5府県
小麦の作付面積が狭い下位5府県です。
和歌山県は1ヘクタール、大阪府は4ヘクタール、高知県は6ヘクタール、沖縄県は14ヘクタール、神奈川県は17ヘクタールでした。
北海道の11万9,179ヘクタールとは11万9,179倍の差があります。
11万9,179倍という開きは、この記事で扱う39品目のなかで最大です。
2番目に大きい小豆でも20,779倍でした。
47都道府県の中央値は706ヘクタール。
栽培がゼロの県はありませんが、100ヘクタールを下回るのは13府県あります。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、北海道が突出します。
北海道が全国の57.1パーセント、九州・沖縄8県が15.8パーセント、関東7都県が8.8パーセント、近畿7府県が7.1パーセントと続きます。
少ないほうは中部9県が5.6パーセント、東北6県が3.2パーセント、中国5県が1.2パーセント、四国4県が1.2パーセントでした。
1道だけの北海道が、ほかの7地方の合計を上回ります。
東北6県の3.2パーセントが目を引きます。
水稲では28.9パーセントで最大の地方だった東北が、小麦ではわずかです。
逆に九州・沖縄8県は水稲10.3パーセントに対し小麦15.8パーセント。
米と麦で、地方の位置が入れ替わります。
このグラフについての豆知識
大麦とは別に数える
この指標は小麦の作付面積です。
六条大麦、二条大麦、裸麦はそれぞれ別に集計されます。
六条大麦は全国16,881ヘクタール、裸麦は5,798ヘクタール。
小麦の208,665ヘクタールと比べると、いずれもずっと小さい規模です。
1位と47位の差が39品目で最大
北海道11万9,179ヘクタールと和歌山県1ヘクタールで、11万9,179倍。
この記事で扱う39品目のなかで最も大きい開きです。
2番目は小豆の20,779倍、3番目はそばの11,642倍。
いずれも北海道が1位の作物で、北海道の農業の規模の大きさがそのまま数字に出ています。
数字は2020年のものです。
5年ごとの調査で、次は2025年の結果が出ます。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
小麦の作付面積の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【大豆の作付面積】全国132,083ha、47都道府県のうち46で作られるで、相関は0.63です。
最も食い違ったのは【男女の給与差】女性は男性の76.8%、差が小さいのは東北(順位相関-0.39)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た小麦の作付面積
| 地方 | 最も多い(ha) | 最も少ない(ha) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 3968 | 山形県 106 |
| 関東 | 埼玉県 6134 | 神奈川県 17 |
| 中部 | 愛知県 5361 | 山梨県 76 |
| 近畿 | 滋賀県 6588 | 和歌山県 1 |
| 中国 | 山口県 1294 | 鳥取県 66 |
| 四国 | 香川県 2061 | 高知県 6 |
| 九州 | 福岡県 14337 | 沖縄県 14 |
まとめ
小麦の作付面積を47都道府県で比べると、最も広い北海道で11万9,179ヘクタール、最も狭い和歌山県で1ヘクタールでした。
1経営体あたり6.74ヘクタールは、この記事で扱う39品目のなかで最も広い数字です。
小麦の作付面積の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、大麦や裸麦は別に集計されること。
2つ目は、販売目的の栽培だけを数えていること。
3つ目は5年ごとの調査で2020年の数字であることです。
1位と47位の差は11万9,179倍で、これも39品目のなかで最大でした。
2番目は小豆の20,779倍です。
水稲では28.9パーセントで最大だった東北6県が、小麦では3.2パーセント。
米と麦で地方の位置が入れ替わります。
六条大麦や裸麦を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【六条大麦の作付面積】全国16,881ha、中部9県だけで58.2パーセント
- 【裸麦の作付面積】全国5,798ha、6県ではまったく作られていない
- 【大豆の作付面積】全国132,083ha、47都道府県のうち46で作られる
- 【水稲の作付面積】全国128万5,655ha、1位と2位の差は1.10倍
- 【耕地面積】全国427万ヘクタール、1位だけで4分の1を占めます
出典
- 統計名: 2020年農林業センサス(第1巻 都道府県別統計書)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001032920
- 備考: 販売を目的に小麦を育てている経営体の面積。自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。5年ごとの調査
注記: 販売を目的に小麦を育てている経営体の面積。
自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。
5年ごとの調査
