消防団に所属する人を消防団員といいます。
本業を持ちながら、火災や水害のときに駆けつける非常勤の身分です。
団や分団の数ではなく、そこに何人いるかを見ると、地域の担い手の厚みが分かります。
今回は47都道府県の消防団員数を、2024年の総務省統計局「社会・人口統計体系」のデータを使って比べました。
全国74万6,681人のうち、最も多いのは兵庫県の38,016人でした。
人口1位の東京都は10位、2位の神奈川県は下位に沈みます。
47都道府県の単純平均
15,887人
消防団員数(2024年)
最も多い 兵庫県
38,016人
最も少ない 沖縄県
1,675人
地図で見る
| 項目 | 消防団員数 |
|---|---|
| 北海道 | 22,697人 |
| 青森県 | 16,220人 |
| 岩手県 | 18,372人 |
| 宮城県 | 16,840人 |
| 秋田県 | 14,041人 |
| 山形県 | 20,679人 |
| 福島県 | 28,463人 |
| 茨城県 | 19,756人 |
| 栃木県 | 13,216人 |
| 群馬県 | 10,630人 |
| 埼玉県 | 13,126人 |
| 千葉県 | 22,601人 |
| 東京都 | 21,465人 |
| 神奈川県 | 17,533人 |
| 新潟県 | 30,402人 |
| 富山県 | 8,370人 |
| 石川県 | 5,058人 |
| 福井県 | 5,826人 |
| 山梨県 | 13,060人 |
| 長野県 | 28,717人 |
| 岐阜県 | 19,999人 |
| 静岡県 | 16,640人 |
| 愛知県 | 20,991人 |
| 三重県 | 12,217人 |
| 滋賀県 | 7,406人 |
| 京都府 | 15,674人 |
| 大阪府 | 9,864人 |
| 兵庫県 | 38,016人 |
| 奈良県 | 7,434人 |
| 和歌山県 | 10,990人 |
| 鳥取県 | 4,272人 |
| 島根県 | 10,487人 |
| 岡山県 | 25,008人 |
| 広島県 | 19,251人 |
| 山口県 | 11,506人 |
| 徳島県 | 9,970人 |
| 香川県 | 7,217人 |
| 愛媛県 | 18,618人 |
| 高知県 | 7,295人 |
| 福岡県 | 22,959人 |
| 佐賀県 | 16,370人 |
| 長崎県 | 17,017人 |
| 熊本県 | 27,996人 |
| 大分県 | 13,244人 |
| 宮崎県 | 13,198人 |
| 鹿児島県 | 14,295人 |
| 沖縄県 | 1,675人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは兵庫県と新潟県、長野県、福島県、熊本県です。
淡いのは沖縄県と北陸の一部、鳥取県、香川県でした。
特定の地方にまとまるというより、全国に散らばる分布になります。
47都道府県の平均は15,886.8人、中央値は15,674.0人です。
平均と中央値がほぼ同じで、極端に大きい県が少ないことを表しています。
上位5県で20.6パーセント、1万人を下回るのが5県。
1位と47位で22.7倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 消防団員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの消防団員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 兵庫県 | 38016 | 近畿 | 712.31 |
| 2 | 新潟県 | 30402 | 中部 | 1448.4 |
| 3 | 長野県 | 28717 | 中部 | 1445.24 |
| 4 | 福島県 | 28463 | 東北 | 1632.99 |
| 5 | 熊本県 | 27996 | 九州 | 1649.73 |
| 6 | 岡山県 | 25008 | 中国 | 1365.81 |
| 7 | 福岡県 | 22959 | 九州 | 450.88 |
| 8 | 北海道 | 22697 | 北海道 | 450.07 |
| 9 | 千葉県 | 22601 | 関東 | 361.56 |
| 10 | 東京都 | 21465 | 関東 | 151.4 |
| 11 | 愛知県 | 20991 | 中部 | 281.38 |
| 12 | 山形県 | 20679 | 東北 | 2045.4 |
| 13 | 岐阜県 | 19999 | 中部 | 1043.79 |
| 14 | 茨城県 | 19756 | 関東 | 704.06 |
| 15 | 広島県 | 19251 | 中国 | 709.32 |
| 16 | 愛媛県 | 18618 | 四国 | 1459.09 |
| 17 | 岩手県 | 18372 | 東北 | 1604.54 |
| 18 | 神奈川県 | 17533 | 関東 | 190.06 |
| 19 | 長崎県 | 17017 | 九州 | 1359.19 |
| 20 | 宮城県 | 16840 | 東北 | 749.11 |
| 21 | 静岡県 | 16640 | 中部 | 471.79 |
| 22 | 佐賀県 | 16370 | 九州 | 2077.41 |
| 23 | 青森県 | 16220 | 東北 | 1392.27 |
| 24 | 京都府 | 15674 | 近畿 | 621.98 |
| 25 | 鹿児島県 | 14295 | 九州 | 933.09 |
| 26 | 秋田県 | 14041 | 東北 | 1565.33 |
| 27 | 大分県 | 13244 | 九州 | 1220.65 |
| 28 | 栃木県 | 13216 | 関東 | 701.11 |
| 29 | 宮崎県 | 13198 | 九州 | 1277.64 |
| 30 | 埼玉県 | 13126 | 関東 | 179.02 |
| 31 | 山梨県 | 13060 | 中部 | 1651.07 |
| 32 | 三重県 | 12217 | 近畿 | 714.03 |
| 33 | 山口県 | 11506 | 中国 | 898.2 |
| 34 | 和歌山県 | 10990 | 近畿 | 1248.86 |
| 35 | 群馬県 | 10630 | 関東 | 562.43 |
| 36 | 島根県 | 10487 | 中国 | 1633.49 |
| 37 | 徳島県 | 9970 | 四国 | 1455.47 |
| 38 | 大阪府 | 9864 | 近畿 | 112.64 |
| 39 | 富山県 | 8370 | 中部 | 839.52 |
| 40 | 奈良県 | 7434 | 近畿 | 578.52 |
| 41 | 滋賀県 | 7406 | 近畿 | 528.25 |
| 42 | 高知県 | 7295 | 四国 | 1112.04 |
| 43 | 香川県 | 7217 | 四国 | 787.02 |
| 44 | 福井県 | 5826 | 中部 | 788.36 |
| 45 | 石川県 | 5058 | 中部 | 460.66 |
| 46 | 鳥取県 | 4272 | 中国 | 804.52 |
| 47 | 沖縄県 | 1675 | 九州 | 114.26 |
地方別に見る
地方別に合計を出すと、中部が最も大きくなります。
中部9県が全国の20.0パーセント、九州・沖縄8県が17.0パーセント、関東7都県が15.8パーセント、東北6県が15.3パーセント、近畿7府県が13.6パーセントと続きます。
少ないほうは中国5県が9.4パーセント、四国4県が5.8パーセント、北海道が3.0パーセントでした。
人口では全国の3分の1を占める関東7都県が15.8パーセントにとどまる一方、人口7パーセント台の東北6県が15.3パーセントとほぼ並びます。
近畿7府県の13.6パーセントは、兵庫県の38,016人が大きく効いています。
同じ近畿でも大阪府は9,864人で、人口が兵庫県の1.6倍ありながら団員数は4分の1ほどです。
消防団員が多い5県
消防団員が多い上位5県です。
兵庫県は38,016人、新潟県は30,402人、長野県は28,717人、福島県は28,463人、熊本県は27,996人でした。
上位5県はいずれも人口の順位とは一致しません。
6位以下は岡山県25,008人、福岡県22,959人、北海道22,697人と続きます。
上位5県で全国の20.6パーセント、上位10県で35.9パーセントを占めます。
ほかの「数」のランキングに比べると、上位への集中はゆるやかです。
実数の1位と、人口あたりの1位がまるで違います
ここからは統計を離れて、消防団員の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
この記事は、実数と人口あたりで顔ぶれが入れ替わる典型です。
実数1位の兵庫県は、人口10万人あたりで見ると29位まで下がります。
逆に人口あたり1位は佐賀県の2,077.41人で、実数では22位。
実数と人口あたりのどちらを見るかで、まるで違う県が上に来ます。
人口あたりの上位は佐賀県、山形県、山梨県、熊本県、島根県。
人口の少ない県が並びます。
下位は大阪府112.64人、沖縄県114.26人、東京都151.40人で、佐賀県とは18倍の開きです。
消防団は地域の住民が本業を持ちながら参加する組織です。
人口が集まる都市部では常勤の消防職員による体制が整いやすく、団に頼る度合いが下がると考えられます。
人口あたりの下位に大都市が並ぶのは、この構図と合います。
沖縄県が実数でも人口あたりでも最下位級なのは、ほかの県とは事情が違いそうです。
人口140万人規模の県で1,675人というのは、人口が半分以下の鳥取県4,272人を大きく下回ります。
ただし、その理由はこの統計からは分かりません。
地方別に見ると、中部9県が全国の20.0パーセント、九州・沖縄8県が17.0パーセント。
人口が3分の1集まる関東7都県は15.8パーセントにとどまります。
人口の分布とは違う形で、全国に散らばっている指標です。
実数で見ると順位は変わる
消防団員が少ない5県
消防団員が少ない下位5県です。
沖縄県は1,675人、鳥取県は4,272人、石川県は5,058人、福井県は5,826人、香川県は7,217人でした。
兵庫県の38,016人とは22.7倍の差があります。
沖縄県の1,675人は突出して少なく、46位の鳥取県の半分にも届きません。
鳥取県は人口が沖縄県の3分の1ほどですが、団員数では上回ります。
1万人を下回るのは11県。
人口の少ない県が並ぶなかで、沖縄県だけは人口140万人規模でここに入ります。
このグラフについての豆知識
全国74万人という規模
消防団員は全国で74万6,681人います。
同じ社会・人口統計体系で警察官が25万9,644人、消防吏員が16万5,928人ですから、人数だけで言えばそのどちらよりも多い組織です。
47都道府県の平均は15,886.8人。
中央値の15,674.0人とほとんど変わらず、多くの県が1万人から2万人台に収まっています。
2024年に最も多いのは兵庫県の38,016人。
最も少ない沖縄県の1,675人とは22.7倍の開きがあります。
常勤の消防職員とは別
消防団員は、ふだんは別の仕事を持ちながら、火災や災害のときに出動する人たちです。
消防署に勤める常勤の消防職員とは区別されます。
また、団に所属している人の数であって、実際に出動できる人の数とは一致しません。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の消防団員の数は、2014年の864,347人から2024年の746,681人へ、この10年でおよそ14%減りました。
10年前も先頭は兵庫県です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは福井県で2%増です。
順位の並びがにている記事
消防団員の数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
並びが最も重なったのは【消防車の数】全国9万台、2位は福島県・3位は新潟県という並びで、相関は0.88です。
最も食い違ったのは【ケーブルテレビへの支出】平均年1万1,611円、差は16倍(順位相関-0.45)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た消防団員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 28463 | 秋田県 14041 |
| 関東 | 千葉県 22601 | 群馬県 10630 |
| 中部 | 新潟県 30402 | 石川県 5058 |
| 近畿 | 兵庫県 38016 | 滋賀県 7406 |
| 中国 | 岡山県 25008 | 鳥取県 4272 |
| 四国 | 愛媛県 18618 | 香川県 7217 |
| 九州 | 熊本県 27996 | 沖縄県 1675 |
まとめ
消防団員の数を47都道府県で比べると、最も多い兵庫県で38,016人、最も少ない沖縄県で1,675人でした。
全国は74万6,681人、警察官や消防吏員よりも多い規模です。
消防団員の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、常勤の消防職員とは別の組織であること。
2つ目は、所属している人の数であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
実数1位の兵庫県は人口10万人あたりでは29位。
人口あたり1位の佐賀県は実数では22位でした。
どちらを見るかで顔ぶれが入れ替わります。
人口が3分の1集まる関東7都県が全国の15.8パーセントにとどまり、人口7パーセント台の東北6県の15.3パーセントとほぼ並びます。
警察官数や出火件数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【公民館の数】人口とほとんど関係なく並ぶ、長野県だけで全国の13.6%
- 【消防署の数】全国5,524署、人口9位の道が1位に立ちました
- 【消防車の数】全国9万台、2位は福島県・3位は新潟県という並び
- 【消防団・分団の数】全国24,035団、1位と2位の差は8団だけ
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードK1105(消防団員数)の2024年の値。消防団に所属する団員の数。常勤の消防職員とは別。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードK1105(消防団員数)の2024年の値。
消防団に所属する団員の数。
常勤の消防職員とは別。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
