預貯金から引き出すお金は、ひと月いくらになるのでしょうか。
勤労者世帯について47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
京都府が326,311円で1位。
47都道府県の平均は285,482円、中央値は287,200円です。
1位と47位の差は1.45倍、実収入に占める割合で見ると1.39倍でした。
金額そのものと、消費支出に占める割合の両方から見ていきます。
47都道府県の単純平均
285,482円
1か月の預貯金引出(2024年)
最も多い 京都府
326,311円
最も少ない 沖縄県
225,806円
預貯金引出が多い上位5府県
預貯金引出が多い上位5府県です。
京都府は326,311円、広島県は319,918円、富山県は317,902円でした。
京都府は2位の広島県の1.02倍です。
4位は滋賀県で314,217円、5位は静岡県で311,408円。
6位以下は福井県、栃木県、島根県と続きました。
47都道府県の平均は285,482円、中央値は287,200円です。
1位の京都府は平均を40,829円上回り、平均の1.14倍にあたります。
2位と3位の差は2,016円、3位と4位の差は3,685円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の京都府は3,915,732円ほどになります。
上位5県の平均は317,951円で、47都道府県の平均を32,469円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は14,903円あります。
中央値と比べると1位は1.14倍でした。
1位は近畿の府でした。
全国の平均を上回ります。
実収入に占める割合で見ます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1世帯当たりの預貯金引出の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
実収入に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は京都府の75.35パーセント、2位は北海道72.46パーセント、3位は広島県66.5パーセント。
4位以下は長崎県、青森県と続きます。
逆に割合の下位は高知県54.7パーセント、和歌山県54.4パーセント。
京都府と和歌山県では1.39倍の開きです。
47都道府県の平均は61.38パーセントでした。
実収入に占める割合で見ても1位は変わりません。
1.45倍という開きは小さく、お金の出し入れは全国で似た規模です。
預貯金への預け入れと引き出しは、どちらもほぼ同じ規模で行われます。
日々の出し入れがそのまま計上されるためです。
当サイトの預貯金への支出を比べた記事とあわせて見ると、家計のお金の流れが見えてきます。
地方別に県の平均を出すと、北海道が304,446円で最も高く、九州・沖縄8県が266,839円で最も低くなります。
中部9県299,704円と関東7都県299,320円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
預貯金引出が少ない下位5県
預貯金引出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は225,806円、46位の和歌山県は247,071円、45位の高知県は247,256円でした。
1位の京都府とは1.45倍の差があります。
44位は宮崎県で254,061円、43位は秋田県で255,072円、42位は福岡県で257,524円と続きます。
47位は南の島の県でした。
1位との差は1.45倍にとどまります。
47位の沖縄県は平均の79.1パーセント、中央値の78.6パーセントにあたります。
平均との差は59,676円でした。
1位と47位の差は月あたり100,505円。
1年に直すと1,206,060円の開きになります。
46位との差は21,265円、45位との差は21,450円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は245,853円。
47都道府県の平均を39,629円下回り、上位5県との差は72,098円になります。
47位の沖縄県と43位の秋田県の差は29,266円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地方別に見る
預貯金の引き出しは、全国で似た規模です。
地方別に県の平均を出すと、北海道が304,446円で最も高くなります。
次いで中部9県が299,704円、関東7都県が299,320円、中国5県が295,916円と続きました。
低いほうは近畿7府県が283,827円、四国4県が273,773円、東北6県が270,745円、九州・沖縄8県が266,839円でした。
実収入に占める割合で見ると並びが変わります。
北海道が72.46パーセント、中国5県が63.63パーセント、九州・沖縄8県が62.26パーセントの順に高く、最も低いのは四国4県が59.42パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の預貯金引出 |
|---|---|
| 北海道 | 304,446円 |
| 青森県 | 278,605円 |
| 岩手県 | 259,287円 |
| 宮城県 | 278,127円 |
| 秋田県 | 255,072円 |
| 山形県 | 273,397円 |
| 福島県 | 279,982円 |
| 茨城県 | 306,266円 |
| 栃木県 | 310,720円 |
| 群馬県 | 303,417円 |
| 埼玉県 | 286,672円 |
| 千葉県 | 303,601円 |
| 東京都 | 301,542円 |
| 神奈川県 | 283,021円 |
| 新潟県 | 284,736円 |
| 富山県 | 317,902円 |
| 石川県 | 292,835円 |
| 福井県 | 311,109円 |
| 山梨県 | 295,452円 |
| 長野県 | 292,521円 |
| 岐阜県 | 304,177円 |
| 静岡県 | 311,408円 |
| 愛知県 | 287,200円 |
| 三重県 | 266,752円 |
| 滋賀県 | 314,217円 |
| 京都府 | 326,311円 |
| 大阪府 | 261,309円 |
| 兵庫県 | 276,283円 |
| 奈良県 | 294,845円 |
| 和歌山県 | 247,071円 |
| 鳥取県 | 287,535円 |
| 島根県 | 307,044円 |
| 岡山県 | 275,115円 |
| 広島県 | 319,918円 |
| 山口県 | 289,970円 |
| 徳島県 | 303,350円 |
| 香川県 | 269,171円 |
| 愛媛県 | 275,315円 |
| 高知県 | 247,256円 |
| 福岡県 | 257,524円 |
| 佐賀県 | 292,066円 |
| 長崎県 | 290,828円 |
| 熊本県 | 272,808円 |
| 大分県 | 273,244円 |
| 宮崎県 | 254,061円 |
| 鹿児島県 | 268,377円 |
| 沖縄県 | 225,806円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは京都府です。
次いで広島県、富山県、滋賀県、静岡県が続きます。
淡いのは沖縄県、和歌山県、高知県でした。
47都道府県の平均は285,482円、中央値は287,200円です。
京都府の326,311円は平均の1.14倍にあたります。
1位と47位で1.45倍の開きがありました。
金額の差は月あたり100,505円です。
実収入に占める割合で見ると京都府が75.35パーセントで最も高く、開きは1.39倍になります。
金額1位の京都府は割合では1位、割合1位の京都府は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の預貯金引出(円) | 地方 | 実収入に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京都府 | 326311 | 近畿 | 75.35 |
| 2 | 広島県 | 319918 | 中国 | 66.5 |
| 3 | 富山県 | 317902 | 中部 | 59.95 |
| 4 | 滋賀県 | 314217 | 近畿 | 65.44 |
| 5 | 静岡県 | 311408 | 中部 | 64.27 |
| 6 | 福井県 | 311109 | 中部 | 60.44 |
| 7 | 栃木県 | 310720 | 関東 | 62.74 |
| 8 | 島根県 | 307044 | 中国 | 64.98 |
| 9 | 茨城県 | 306266 | 関東 | 60.83 |
| 10 | 北海道 | 304446 | 北海道 | 72.46 |
| 11 | 岐阜県 | 304177 | 中部 | 60.86 |
| 12 | 千葉県 | 303601 | 関東 | 60.19 |
| 13 | 群馬県 | 303417 | 関東 | 61.2 |
| 14 | 徳島県 | 303350 | 四国 | 60.03 |
| 15 | 東京都 | 301542 | 関東 | 60.09 |
| 16 | 山梨県 | 295452 | 中部 | 62.24 |
| 17 | 奈良県 | 294845 | 近畿 | 60.75 |
| 18 | 石川県 | 292835 | 中部 | 63.48 |
| 19 | 長野県 | 292521 | 中部 | 63.23 |
| 20 | 佐賀県 | 292066 | 九州 | 64.74 |
| 21 | 長崎県 | 290828 | 九州 | 66.17 |
| 22 | 山口県 | 289970 | 中国 | 63.69 |
| 23 | 鳥取県 | 287535 | 中国 | 61.89 |
| 24 | 愛知県 | 287200 | 中部 | 57.56 |
| 25 | 埼玉県 | 286672 | 関東 | 59.11 |
| 26 | 新潟県 | 284736 | 中部 | 59.76 |
| 27 | 神奈川県 | 283021 | 関東 | 54.87 |
| 28 | 福島県 | 279982 | 東北 | 60.23 |
| 29 | 青森県 | 278605 | 東北 | 65.78 |
| 30 | 宮城県 | 278127 | 東北 | 59.2 |
| 31 | 兵庫県 | 276283 | 近畿 | 59.02 |
| 32 | 愛媛県 | 275315 | 四国 | 65.3 |
| 33 | 岡山県 | 275115 | 中国 | 61.11 |
| 34 | 山形県 | 273397 | 東北 | 58.93 |
| 35 | 大分県 | 273244 | 九州 | 61.46 |
| 36 | 熊本県 | 272808 | 九州 | 61.47 |
| 37 | 香川県 | 269171 | 四国 | 57.65 |
| 38 | 鹿児島県 | 268377 | 九州 | 63.61 |
| 39 | 三重県 | 266752 | 近畿 | 57.78 |
| 40 | 大阪府 | 261309 | 近畿 | 57.31 |
| 41 | 岩手県 | 259287 | 東北 | 55.51 |
| 42 | 福岡県 | 257524 | 九州 | 60.4 |
| 43 | 秋田県 | 255072 | 東北 | 58.18 |
| 44 | 宮崎県 | 254061 | 九州 | 60.7 |
| 45 | 高知県 | 247256 | 四国 | 54.7 |
| 46 | 和歌山県 | 247071 | 近畿 | 54.4 |
| 47 | 沖縄県 | 225806 | 九州 | 59.52 |
このグラフについての豆知識
出し入れはほぼ同じ規模
預貯金は、預け入れが「実支出以外の支払」に、引き出しが「実収入以外の受取」に計上されます。
引き出しは47都道府県の平均でひと月28万5,482円。
これは日々の出し入れを積み上げた数字です。
勤労者世帯が対象
収入にまつわる項目は、世帯主が会社などに勤めている勤労者世帯でしか集計されません。
自営業の世帯や無職の世帯は含まれないため、県全体の平均収入とは違います。
また県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、この調査は都道府県の全域が対象です。
標本調査による推計値なので、金額の小さい項目ほど年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の京都府は326,311円、47位の沖縄県は225,806円。
両者の間には1.45倍、金額にして月100,505円の開きがあります。
47都道府県の平均は285,482円、中央値は287,200円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
実収入に占める割合で見ると京都府が75.35パーセントで最も高く、平均は61.38パーセント。
開きは1.39倍になります。
順位の並びがにている記事
この1世帯当たりの預貯金引出の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
並びが最も重なったのは【1か月の消費支出】平均26万1,003円、実収入の56%を使うで、相関は0.66です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【世帯所得300万円未満】全国19.4%、年金世帯も含む(順位相関-0.55)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た1か月の預貯金引出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 279982 | 秋田県 255072 |
| 関東 | 栃木県 310720 | 神奈川県 283021 |
| 中部 | 富山県 317902 | 新潟県 284736 |
| 近畿 | 京都府 326311 | 和歌山県 247071 |
| 中国 | 広島県 319918 | 岡山県 275115 |
| 四国 | 徳島県 303350 | 高知県 247256 |
| 九州 | 佐賀県 292066 | 沖縄県 225806 |
まとめ
1か月の預貯金引出を47都道府県で比べると、最も高い京都府で326,311円、最も低い沖縄県で225,806円でした。
1位と47位の差は1.45倍です。
47都道府県の平均は285,482円、中央値は287,200円。
1位と47位の金額の差は月あたり100,505円、1年で1,206,060円になります。
実収入に占める割合で見ると開きは1.39倍でした。
1世帯当たりの預貯金引出の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、勤労者世帯だけを対象にしていること。
2つ目は、日々の出し入れを積み上げた数字であること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
実収入に占める割合では京都府が75.35パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと北海道が304,446円で最も高く、実収入に占める割合では北海道が72.46パーセントで最も高くなりました。
預貯金への支出や実収入を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち勤労者世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード3201)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。実収入に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち勤労者世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード3201)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
実収入に占める割合は同じ調査から計算した参考値
