自賠責保険では足りない部分を補う任意の自動車保険。
その契約台数は全国で66,579,950台です。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
愛知県が4,667,354台で1位。
人口10万人あたりでは北関東の県が最も多くなります。
47都道府県の平均は1,411,572.9台、中央値は912,054台です。
1位と47位の間には13.7倍の開き、人口10万人あたりでは2.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,411,573台
任意自動車保険契約台数(2023年)
最も多い 愛知県
4,667,354台
最も少ない 鳥取県
340,719台
任意保険の契約台数が多い5都府県
任意保険の契約台数が多い上位5都府県です。
愛知県は4,667,354台、東京都は3,831,742台、埼玉県は3,554,970台でした。
愛知県は2位の東京都の1.22倍です。
4位は神奈川県で3,550,256台、5位は大阪府で3,420,600台。
上位5で全国の28.7パーセント、上位3で18.2パーセント、上位10で49.8パーセントでした。
1位だけで7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,411,572.9台なので、1位は平均の3.3倍。
中央値の912,054台と比べると5.1倍にあたります。
6位以下は千葉県で3,160,653台、北海道で2,982,190台、福岡県で2,891,626台と続きました。
2位と3位の差は276,772台、3位と4位の差は4,714台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると8,499,096台。
これだけで全国の12.8パーセントにあたります。
実数の1位が東京都ではないところに、この指標の性格が出ています。
車の多さは人口の多さと同じではありません。
人口あたりでは群馬県が1位になります
ここから先は、任意自動車保険の契約台数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、北関東の県が上位を占めます。
1位は群馬県の74,253.42台、2位は茨城県74,064.25台、3位は三重県73,849.74台。
4位以下は岐阜県、栃木県と続きます。
逆に人口あたりの下位は神奈川県38,468.48台、東京都27,202.48台。
群馬県と東京都では2.7倍の開きです。
自賠責保険は人身事故の被害者を救済するための最低限の保険で、物損は対象外です。
任意保険はそこを補い、対物や車両の損害、示談の代行までを引き受けます。
1世帯で複数台を持つ地域では、契約台数も自然に増えます。
自賠責保険の記事とあわせて見ると、加入の広がりがつかめます。
人口あたりの下位に来るのは、鉄道網の密な都府県です。
車を持たない世帯が多ければ、契約もそれだけ少なくなります。
実数の13.7倍に対し、人口あたりでは2.7倍。
車社会かどうかが、そのまま数字に表れます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が66,269.1台で最も多く、関東7都県が43,579.8台で最も少なくなります。
四国4県64,389.2台と東北6県63,288.9台がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
任意保険の契約台数が少ない5県
任意保険の契約台数が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は340,719台、46位の島根県は351,756台、45位の高知県は371,123台でした。
1位の愛知県とは13.7倍の差があります。
44位は徳島県で481,902台、43位は佐賀県で507,892台、42位は福井県で533,645台と続きます。
13.7倍という開きは、人口の差のおよそ半分です。
車の保有台数の分布とよく似ています。
47都道府県の中央値は912,054台。
平均は1,411,572.9台なので、平均が中央値の1.5倍です。
47位の鳥取県は平均の24.1パーセント、中央値の37.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.1パーセントにしかなりません。
1位の愛知県1つで7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の愛知県の7.3パーセントにあたる水準です。
46位との差は11,037台、45位との差は30,404台でした。
1位の愛知県と47位の鳥取県の間には4,326,635台の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 任意自動車保険契約台数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,982,190台 |
| 青森県 | 776,339台 |
| 岩手県 | 726,848台 |
| 宮城県 | 1,363,180台 |
| 秋田県 | 535,144台 |
| 山形県 | 657,683台 |
| 福島県 | 1,205,176台 |
| 茨城県 | 2,092,315台 |
| 栃木県 | 1,366,724台 |
| 群馬県 | 1,412,300台 |
| 埼玉県 | 3,554,970台 |
| 千葉県 | 3,160,653台 |
| 東京都 | 3,831,742台 |
| 神奈川県 | 3,550,256台 |
| 新潟県 | 1,393,644台 |
| 富山県 | 703,671台 |
| 石川県 | 730,268台 |
| 福井県 | 533,645台 |
| 山梨県 | 540,798台 |
| 長野県 | 1,391,148台 |
| 岐阜県 | 1,412,591台 |
| 静岡県 | 2,377,048台 |
| 愛知県 | 4,667,354台 |
| 三重県 | 1,275,385台 |
| 滋賀県 | 858,373台 |
| 京都府 | 1,177,684台 |
| 大阪府 | 3,420,600台 |
| 兵庫県 | 2,577,871台 |
| 奈良県 | 705,025台 |
| 和歌山県 | 609,137台 |
| 鳥取県 | 340,719台 |
| 島根県 | 351,756台 |
| 岡山県 | 1,248,523台 |
| 広島県 | 1,585,941台 |
| 山口県 | 828,843台 |
| 徳島県 | 481,902台 |
| 香川県 | 649,528台 |
| 愛媛県 | 801,294台 |
| 高知県 | 371,123台 |
| 福岡県 | 2,891,626台 |
| 佐賀県 | 507,892台 |
| 長崎県 | 709,149台 |
| 熊本県 | 1,041,726台 |
| 大分県 | 679,915台 |
| 宮崎県 | 627,828台 |
| 鹿児島県 | 912,054台 |
| 沖縄県 | 724,345台 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県でした。
47都道府県の平均は1,411,572.9台、中央値は912,054台です。
愛知県の4,667,354台は平均の3.3倍にあたります。
上位3で18.2パーセント、1位と47位で13.7倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと群馬県が74,253.42台で最も多く、開きは2.7倍になります。
実数1位の愛知県は人口あたりでは24位、人口あたり1位の群馬県は実数では14位でした。
| 順位 | 都道府県 | 任意自動車保険契約台数(台) | 地方 | 人口10万人あたりの任意自動車保険契約台数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 4667354 | 中部 | 62422.82 |
| 2 | 東京都 | 3831742 | 関東 | 27202.48 |
| 3 | 埼玉県 | 3554970 | 関東 | 48492.29 |
| 4 | 神奈川県 | 3550256 | 関東 | 38468.48 |
| 5 | 大阪府 | 3420600 | 近畿 | 39034.58 |
| 6 | 千葉県 | 3160653 | 関東 | 50513.87 |
| 7 | 北海道 | 2982190 | 北海道 | 58566.18 |
| 8 | 福岡県 | 2891626 | 九州 | 56665.22 |
| 9 | 兵庫県 | 2577871 | 近畿 | 48005.05 |
| 10 | 静岡県 | 2377048 | 中部 | 66864.92 |
| 11 | 茨城県 | 2092315 | 関東 | 74064.25 |
| 12 | 広島県 | 1585941 | 中国 | 57923.34 |
| 13 | 岐阜県 | 1412591 | 中部 | 73153.34 |
| 14 | 群馬県 | 1412300 | 関東 | 74253.42 |
| 15 | 新潟県 | 1393644 | 中部 | 65552.40 |
| 16 | 長野県 | 1391148 | 中部 | 69418.56 |
| 17 | 栃木県 | 1366724 | 関東 | 72046.60 |
| 18 | 宮城県 | 1363180 | 東北 | 60211.13 |
| 19 | 三重県 | 1275385 | 近畿 | 73849.74 |
| 20 | 岡山県 | 1248523 | 中国 | 67597.35 |
| 21 | 福島県 | 1205176 | 東北 | 68204.64 |
| 22 | 京都府 | 1177684 | 近畿 | 46456.96 |
| 23 | 熊本県 | 1041726 | 九州 | 60955.30 |
| 24 | 鹿児島県 | 912054 | 九州 | 58880.18 |
| 25 | 滋賀県 | 858373 | 近畿 | 61007.32 |
| 26 | 山口県 | 828843 | 中国 | 63855.39 |
| 27 | 愛媛県 | 801294 | 四国 | 62067.70 |
| 28 | 青森県 | 776339 | 東北 | 65569.17 |
| 29 | 石川県 | 730268 | 中部 | 65849.23 |
| 30 | 岩手県 | 726848 | 東北 | 62497.68 |
| 31 | 沖縄県 | 724345 | 九州 | 49342.30 |
| 32 | 長崎県 | 709149 | 九州 | 55970.72 |
| 33 | 奈良県 | 705025 | 近畿 | 54400.08 |
| 34 | 富山県 | 703671 | 中部 | 69877.95 |
| 35 | 大分県 | 679915 | 九州 | 62036.04 |
| 36 | 山形県 | 657683 | 東北 | 64101.66 |
| 37 | 香川県 | 649528 | 四国 | 70143.41 |
| 38 | 宮崎県 | 627828 | 九州 | 60252.21 |
| 39 | 和歌山県 | 609137 | 近畿 | 68288.90 |
| 40 | 山梨県 | 540798 | 中部 | 67939.45 |
| 41 | 秋田県 | 535144 | 東北 | 58549.67 |
| 42 | 福井県 | 533645 | 中部 | 71726.48 |
| 43 | 佐賀県 | 507892 | 九州 | 63885.79 |
| 44 | 徳島県 | 481902 | 四国 | 69338.42 |
| 45 | 高知県 | 371123 | 四国 | 55724.17 |
| 46 | 島根県 | 351756 | 中国 | 54116.31 |
| 47 | 鳥取県 | 340719 | 中国 | 63448.60 |
このグラフについての豆知識
任意保険とは
自動車損害賠償責任保険(自賠責)に上乗せして加入する保険です。
対人賠償のほか、対物賠償、人身傷害、車両保険などを組み合わせて契約します。
加入は任意ですが、自賠責では物損が補償されないため、実際には多くの人が加入しています。
自賠責との関係
自賠責の新契約は年間3,976万台でした。
任意保険の保有契約は66,579,950台です。
自賠責は車検にあわせた更新、任意保険は年ごとの契約という違いがあるため、単純な比較はできません。
数字の開き
1位の愛知県は4,667,354台、47位の鳥取県は340,719台。
両者の間には13.7倍の開きがあります。
上位3で全国の18.2パーセント、上位10で49.8パーセントを占めます。
中央値は912,054台、平均は1,411,572.9台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の任意自動車保険の契約台数は、2013年の57,551,276台から2023年の66,343,926台へ、この10年でおよそ15%増えました。
1位は2013年も愛知県で、10年たっても変わっていません。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは沖縄県で28%増です。
順位の並びがにている記事
任意自動車保険の契約台数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【自賠責保険の契約台数】全国3,976万台、茨城県が人口あたり首位で、順位相関は0.99でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.77です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た任意自動車保険契約台数
| 地方 | 最も多い(台) | 最も少ない(台) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1363180 | 秋田県 535144 |
| 関東 | 東京都 3831742 | 栃木県 1366724 |
| 中部 | 愛知県 4667354 | 福井県 533645 |
| 近畿 | 大阪府 3420600 | 和歌山県 609137 |
| 中国 | 広島県 1585941 | 鳥取県 340719 |
| 四国 | 愛媛県 801294 | 高知県 371123 |
| 九州 | 福岡県 2891626 | 佐賀県 507892 |
まとめ
任意自動車保険の契約台数を47都道府県で比べると、最も多い愛知県で4,667,354台、最も少ない鳥取県で340,719台でした。
1位と47位の間には13.7倍の開きがあります。
上位3で全国の18.2パーセント、上位10で49.8パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は912,054台、平均は1,411,572.9台でした。
人口10万人あたりに直すと2.7倍の開きになります。
任意自動車保険の契約台数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、自賠責とは別の保険であること。
2つ目は、加入は任意であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは群馬県が74,253.42台で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が66,269.1台で最多でした。
自賠責保険の契約台数や軽自動車の台数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードK3301(任意自動車保険契約台数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードK3301(任意自動車保険契約台数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
