大学の先生は、どこに多いのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字。
全国19万2,531人のうち、東京都が53,904人で1位。
全体の28.0パーセントが1つの都に集まっています。
47都道府県の単純平均
4,096人
大学教員数(2024年)
最も多い 東京都
53,904人
最も少ない 香川県
734人
大学の先生が多い5都府県
大学の先生が多い上位5都府県です。
東京都は53,904人、大阪府は14,455人、愛知県は11,897人でした。
東京都は2位の大阪府の3.73倍という圧倒的な1位です。
4位以下は京都府、神奈川県と続き、上位5都府県で全国の51.8パーセント。
上位3都府県で41.7パーセント、上位10都道府県で66.8パーセントでした。
東京都1都で28.0パーセント。
この一連の記事のなかでも、とりわけ集中の強い統計です。
人口あたり1位は京都府、学生の街が上位に来ます
以下は、大学教員数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、先頭が入れ替わります。
1位は京都府の416.79人、2位は東京都380.19人、3位は石川県247.09人。
逆に人口あたりの下位は埼玉県61.58人、神奈川県61.17人。
京都府と神奈川県では6.8倍の開きです。
実数4位の京都府が人口あたりでは1位。
人口256万人ほどの府に多くの大学が集まり、学生の街として知られる姿がそのまま数字に出ています。
石川県が3位に入るのも目を引きます。
金沢市には国立大学をはじめ複数の大学があり、北陸の高等教育の拠点になっています。
埼玉県と神奈川県が下位なのは、東京都の大学に通う学生が多いためでしょう。
専修学校の記事でも同じ構図が見られました。
首都圏では、進学先が都心に吸い寄せられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が177.9人で最も多く、四国4県が127.6人で最も少なくなります。
近畿7府県166.5人と中国5県156.9人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
大学の先生が少ない5県
大学の先生が少ない下位5県です。
香川県は734人、和歌山県は750人、佐賀県は752人でした。
東京都の53,904人とは73.4倍の差があります。
高校の先生では14.0倍だった開きが、大学では73.4倍に広がります。
義務教育に近い学校ほど全国に散らばり、高等教育ほど都市に集まるという、はっきりした違いです。
47都道府県の中央値は1,582人。
平均は4,096.4人なので、平均が中央値の2.6倍もあります。
地方別に見る
高等教育は、都市とその周辺に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の40.3パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.9パーセント、中部9県が14パーセント、九州・沖縄8県が9.4パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が5.9パーセント、中国5県が5.7パーセント、北海道が3.5パーセント、四国4県が2.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が177.9人、近畿7府県が166.5人、中国5県が156.9人の順に多く、最も少ないのは四国4県が127.6人です。
地図で見る
| 項目 | 大学教員数 |
|---|---|
| 北海道 | 6,726人 |
| 青森県 | 1,367人 |
| 岩手県 | 1,329人 |
| 宮城県 | 5,094人 |
| 秋田県 | 997人 |
| 山形県 | 1,070人 |
| 福島県 | 1,582人 |
| 茨城県 | 3,049人 |
| 栃木県 | 4,379人 |
| 群馬県 | 1,969人 |
| 埼玉県 | 4,515人 |
| 千葉県 | 4,054人 |
| 東京都 | 53,904人 |
| 神奈川県 | 5,643人 |
| 新潟県 | 2,855人 |
| 富山県 | 1,144人 |
| 石川県 | 2,713人 |
| 福井県 | 1,058人 |
| 山梨県 | 1,344人 |
| 長野県 | 1,678人 |
| 岐阜県 | 1,970人 |
| 静岡県 | 2,201人 |
| 愛知県 | 11,897人 |
| 三重県 | 1,291人 |
| 滋賀県 | 1,089人 |
| 京都府 | 10,503人 |
| 大阪府 | 14,455人 |
| 兵庫県 | 6,878人 |
| 奈良県 | 1,488人 |
| 和歌山県 | 750人 |
| 鳥取県 | 817人 |
| 島根県 | 855人 |
| 岡山県 | 3,850人 |
| 広島県 | 3,937人 |
| 山口県 | 1,524人 |
| 徳島県 | 1,516人 |
| 香川県 | 734人 |
| 愛媛県 | 1,244人 |
| 高知県 | 1,014人 |
| 福岡県 | 9,019人 |
| 佐賀県 | 752人 |
| 長崎県 | 1,687人 |
| 熊本県 | 1,608人 |
| 大分県 | 1,095人 |
| 宮崎県 | 1,055人 |
| 鹿児島県 | 1,472人 |
| 沖縄県 | 1,360人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
ほかを大きく引き離しており、次いで大阪府、愛知県、京都府、神奈川県が続きます。
淡いのは香川県、和歌山県、佐賀県でした。
47都道府県の平均は4,096.4人、中央値は1,582人です。
東京都の53,904人は平均の13.2倍にあたります。
上位3都府県で41.7パーセント、1位と47位で73.4倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 大学教員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの大学教員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 53904 | 関東 | 380.19 |
| 2 | 大阪府 | 14455 | 近畿 | 165.07 |
| 3 | 愛知県 | 11897 | 中部 | 159.48 |
| 4 | 京都府 | 10503 | 近畿 | 416.79 |
| 5 | 福岡県 | 9019 | 九州 | 177.12 |
| 6 | 兵庫県 | 6878 | 近畿 | 128.87 |
| 7 | 北海道 | 6726 | 北海道 | 133.37 |
| 8 | 神奈川県 | 5643 | 関東 | 61.17 |
| 9 | 宮城県 | 5094 | 東北 | 226.60 |
| 10 | 埼玉県 | 4515 | 関東 | 61.58 |
| 11 | 栃木県 | 4379 | 関東 | 232.31 |
| 12 | 千葉県 | 4054 | 関東 | 64.85 |
| 13 | 広島県 | 3937 | 中国 | 145.06 |
| 14 | 岡山県 | 3850 | 中国 | 210.27 |
| 15 | 茨城県 | 3049 | 関東 | 108.66 |
| 16 | 新潟県 | 2855 | 中部 | 136.02 |
| 17 | 石川県 | 2713 | 中部 | 247.09 |
| 18 | 静岡県 | 2201 | 中部 | 62.40 |
| 19 | 岐阜県 | 1970 | 中部 | 102.82 |
| 20 | 群馬県 | 1969 | 関東 | 104.18 |
| 21 | 長崎県 | 1687 | 九州 | 134.74 |
| 22 | 長野県 | 1678 | 中部 | 84.45 |
| 23 | 熊本県 | 1608 | 九州 | 94.76 |
| 24 | 福島県 | 1582 | 東北 | 90.76 |
| 25 | 山口県 | 1524 | 中国 | 118.97 |
| 26 | 徳島県 | 1516 | 四国 | 221.31 |
| 27 | 奈良県 | 1488 | 近畿 | 115.80 |
| 28 | 鹿児島県 | 1472 | 九州 | 96.08 |
| 29 | 青森県 | 1367 | 東北 | 117.34 |
| 30 | 沖縄県 | 1360 | 九州 | 92.77 |
| 31 | 山梨県 | 1344 | 中部 | 169.91 |
| 32 | 岩手県 | 1329 | 東北 | 116.07 |
| 33 | 三重県 | 1291 | 近畿 | 75.45 |
| 34 | 愛媛県 | 1244 | 四国 | 97.49 |
| 35 | 富山県 | 1144 | 中部 | 114.74 |
| 36 | 大分県 | 1095 | 九州 | 100.92 |
| 37 | 滋賀県 | 1089 | 近畿 | 77.67 |
| 38 | 山形県 | 1070 | 東北 | 105.84 |
| 39 | 福井県 | 1058 | 中部 | 143.17 |
| 40 | 宮崎県 | 1055 | 九州 | 102.13 |
| 41 | 高知県 | 1014 | 四国 | 154.57 |
| 42 | 秋田県 | 997 | 東北 | 111.15 |
| 43 | 島根県 | 855 | 中国 | 133.18 |
| 44 | 鳥取県 | 817 | 中国 | 153.86 |
| 45 | 佐賀県 | 752 | 九州 | 95.43 |
| 46 | 和歌山県 | 750 | 近畿 | 85.23 |
| 47 | 香川県 | 734 | 四国 | 80.04 |
このグラフについての豆知識
学校の段階で変わる集中度
1位と47位の開きは、小学校の学級数で14.8倍、中学校の先生で15.4倍、高校の先生で14.0倍。
ところが大学の先生では73.4倍に跳ね上がります。
義務教育は住んでいる場所の近くに必要ですが、大学は通える範囲が広く、都市に集まります。
教育の段階が上がるほど地理的な集中が強まる構図です。
京都府が人口あたり1位
人口10万人あたりでは京都府416.79人が1位、東京都380.19人が2位。
実数では4位の京都府が、密度では首位に立ちます。
学生の街と呼ばれる所以が、この数字にも表れています。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の大学教員数は、2014年の180,879人から2024年の192,531人へ、この10年で6%増えました。
東京都は2014年から1位を守っています。
県別では栃木県の22%増が最大です。
順位の並びがにている記事
この大学教員数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
いちばん近かったのは【大学生の数】全国262万8,310人、4分の1が1つの都に集中で、順位相関は0.93でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.69です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た大学教員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 5094 | 秋田県 997 |
| 関東 | 東京都 53904 | 群馬県 1969 |
| 中部 | 愛知県 11897 | 福井県 1058 |
| 近畿 | 大阪府 14455 | 和歌山県 750 |
| 中国 | 広島県 3937 | 鳥取県 817 |
| 四国 | 徳島県 1516 | 香川県 734 |
| 九州 | 福岡県 9019 | 佐賀県 752 |
まとめ
大学の先生の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で53,904人、最も少ない香川県で734人でした。
東京都1都で全国の28.0パーセントを占めます。
大学教員数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、短期大学の教員は別に集計されること。
2つ目は、国公立と私立の合計であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは京都府416.79人が1位、東京都380.19人が2位。
実数4位の京都府が密度では首位に立ちます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の40.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が177.9人で最多でした。
大学の数や大学入学者の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE6202(大学教員数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE6202(大学教員数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
