公立小学校は全国に1万8,506校。
数そのものは人口の多い都が1位ですが、人口あたりに直すとその都が最下位になります。
子どもが通える距離に学校を置こうとすると、人口の少ない地域ほど密度が高くなるためです。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2024年)のデータです。
東京都が1,259校で1位。
人口10万人あたりで見ると、その東京都が最下位になります。
47都道府県の単純平均
394校
公立小学校数(2024年)
最も多い 東京都
1,259校
最も少ない 鳥取県
111校
公立小学校が多い5都府県
公立小学校が多い上位5都府県です。
東京都は1,259校、大阪府は961校、愛知県は959校でした。
東京都は2位の大阪府の1.31倍です。
4位以下は北海道、埼玉県と続き、上位5都道府県で全国の26.8パーセント。
上位3都府県で17.2パーセント、上位10都道府県で45.3パーセントでした。
1位のシェアは6.8パーセント。
学校は子どもがいるところに必要なので、集中の度合いは弱くなります。
人口あたりでは東京都が最下位です
ここからは統計を離れて、公立小学校数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が完全に入れ替わります。
1位は高知県の33.08校、2位は鹿児島県30.81校、3位は島根県30.22校。
逆に人口あたりの下位は神奈川県9.17校、東京都8.88校。
高知県と東京都では3.7倍の開きです。
実数1位の東京都が人口あたりでは47位。
1校が受け持つ住民の数が最も多いということです。
高知県や鹿児島県、島根県が上位なのは、山あいや離島に小さな学校が点在するためです。
児童が数十人でも、通学の距離を考えれば学校を残す必要があります。
当サイトの小学校の学級数の記事では、人口あたりの上位に鹿児島県と沖縄県が並びました。
学校の数と学級の数で少し顔ぶれが違うのは、1校あたりの規模が県によって違うためでしょう。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が23.5校で最も多く、関東7都県が10.8校で最も少なくなります。
中国5県20.1校と東北6県19.9校がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
公立小学校が少ない5県
公立小学校が少ない下位5県です。
鳥取県は111校、香川県は157校、佐賀県は159校でした。
東京都とは11.3倍の差があります。
11.3倍という開きは、人口の差(26倍ほど)の半分以下です。
学校は通える距離に置く必要があるため、人口が少なくても一定の数が要ります。
47都道府県の中央値は307校。
平均は393.7校なので、平均が中央値の1.3倍です。
地方別に見る
学校は、通える距離に置く必要があります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の25.4パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が17.7パーセント、近畿7府県が16.3パーセント、九州・沖縄8県が14.6パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.8パーセント、中国5県が7.6パーセント、北海道が5パーセント、四国4県が4.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が23.5校、中国5県が20.1校、東北6県が19.9校の順に多く、最も少ないのは関東7都県が10.8校です。
地図で見る
| 項目 | 公立小学校数 |
|---|---|
| 北海道 | 926校 |
| 青森県 | 248校 |
| 岩手県 | 266校 |
| 宮城県 | 352校 |
| 秋田県 | 172校 |
| 山形県 | 221校 |
| 福島県 | 373校 |
| 茨城県 | 431校 |
| 栃木県 | 330校 |
| 群馬県 | 297校 |
| 埼玉県 | 793校 |
| 千葉県 | 747校 |
| 東京都 | 1,259校 |
| 神奈川県 | 846校 |
| 新潟県 | 430校 |
| 富山県 | 171校 |
| 石川県 | 199校 |
| 福井県 | 190校 |
| 山梨県 | 171校 |
| 長野県 | 348校 |
| 岐阜県 | 338校 |
| 静岡県 | 476校 |
| 愛知県 | 959校 |
| 三重県 | 359校 |
| 滋賀県 | 218校 |
| 京都府 | 348校 |
| 大阪府 | 961校 |
| 兵庫県 | 718校 |
| 奈良県 | 178校 |
| 和歌山県 | 235校 |
| 鳥取県 | 111校 |
| 島根県 | 194校 |
| 岡山県 | 366校 |
| 広島県 | 445校 |
| 山口県 | 290校 |
| 徳島県 | 179校 |
| 香川県 | 157校 |
| 愛媛県 | 276校 |
| 高知県 | 217校 |
| 福岡県 | 702校 |
| 佐賀県 | 159校 |
| 長崎県 | 307校 |
| 熊本県 | 326校 |
| 大分県 | 258校 |
| 宮崎県 | 229校 |
| 鹿児島県 | 472校 |
| 沖縄県 | 258校 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、愛知県、北海道、埼玉県です。
淡いのは鳥取県、香川県、佐賀県でした。
47都道府県の平均は393.7校、中央値は307校です。
東京都の1,259校は平均の3.2倍にあたります。
上位3都府県で17.2パーセント、1位と47位で11.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 公立小学校数(校) | 地方 | 人口10万人あたりの公立小学校数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1259 | 関東 | 8.88 |
| 2 | 大阪府 | 961 | 近畿 | 10.97 |
| 3 | 愛知県 | 959 | 中部 | 12.86 |
| 4 | 北海道 | 926 | 北海道 | 18.36 |
| 5 | 神奈川県 | 846 | 関東 | 9.17 |
| 6 | 埼玉県 | 793 | 関東 | 10.82 |
| 7 | 千葉県 | 747 | 関東 | 11.95 |
| 8 | 兵庫県 | 718 | 近畿 | 13.45 |
| 9 | 福岡県 | 702 | 九州 | 13.79 |
| 10 | 静岡県 | 476 | 中部 | 13.50 |
| 11 | 鹿児島県 | 472 | 九州 | 30.81 |
| 12 | 広島県 | 445 | 中国 | 16.40 |
| 13 | 茨城県 | 431 | 関東 | 15.36 |
| 14 | 新潟県 | 430 | 中部 | 20.49 |
| 15 | 福島県 | 373 | 東北 | 21.40 |
| 16 | 岡山県 | 366 | 中国 | 19.99 |
| 17 | 三重県 | 359 | 近畿 | 20.98 |
| 18 | 宮城県 | 352 | 東北 | 15.66 |
| 19 | 京都府 | 348 | 近畿 | 13.81 |
| 19 | 長野県 | 348 | 中部 | 17.51 |
| 21 | 岐阜県 | 338 | 中部 | 17.64 |
| 22 | 栃木県 | 330 | 関東 | 17.51 |
| 23 | 熊本県 | 326 | 九州 | 19.21 |
| 24 | 長崎県 | 307 | 九州 | 24.52 |
| 25 | 群馬県 | 297 | 関東 | 15.71 |
| 26 | 山口県 | 290 | 中国 | 22.64 |
| 27 | 愛媛県 | 276 | 四国 | 21.63 |
| 28 | 岩手県 | 266 | 東北 | 23.23 |
| 29 | 沖縄県 | 258 | 九州 | 17.60 |
| 29 | 大分県 | 258 | 九州 | 23.78 |
| 31 | 青森県 | 248 | 東北 | 21.29 |
| 32 | 和歌山県 | 235 | 近畿 | 26.70 |
| 33 | 宮崎県 | 229 | 九州 | 22.17 |
| 34 | 山形県 | 221 | 東北 | 21.86 |
| 35 | 滋賀県 | 218 | 近畿 | 15.55 |
| 36 | 高知県 | 217 | 四国 | 33.08 |
| 37 | 石川県 | 199 | 中部 | 18.12 |
| 38 | 島根県 | 194 | 中国 | 30.22 |
| 39 | 福井県 | 190 | 中部 | 25.71 |
| 40 | 徳島県 | 179 | 四国 | 26.13 |
| 41 | 奈良県 | 178 | 近畿 | 13.85 |
| 42 | 秋田県 | 172 | 東北 | 19.18 |
| 43 | 山梨県 | 171 | 中部 | 21.62 |
| 43 | 富山県 | 171 | 中部 | 17.15 |
| 45 | 佐賀県 | 159 | 九州 | 20.18 |
| 46 | 香川県 | 157 | 四国 | 17.12 |
| 47 | 鳥取県 | 111 | 中国 | 20.90 |
このグラフについての豆知識
公立に限った数
この指標は公立小学校の数です。
国立や私立の小学校は含まれません。
全国1万8,506校のうち、大多数が市町村立です。
当サイトには小学校の数の推移を扱った記事もあります。
少子化で統廃合が進むなか、学校の数は年々減っています。
人口あたりで3.7倍
人口10万人あたりでは高知県33.08校、東京都8.88校で3.7倍の差。
実数の11.3倍より小さくなります。
学校は通える距離に置く必要があり、人口が少なくても一定の数が要ります。
効率だけでは決められない仕組みです。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の公立小学校数は、2014年の20,558校から2024年の18,506校へ、この10年で10%減りました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
最も踏みとどまったのは神奈川県で、減り方は1%です。
順位の並びがにている記事
公立小学校数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【地元で働く人の数】全国3,122万人、大都市ほど割合が下がるで、順位相関は0.96でした。
最も食い違ったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.67)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た公立小学校数
| 地方 | 最も多い(校) | 最も少ない(校) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 373 | 秋田県 172 |
| 関東 | 東京都 1259 | 群馬県 297 |
| 中部 | 愛知県 959 | 山梨県 171 |
| 近畿 | 大阪府 961 | 奈良県 178 |
| 中国 | 広島県 445 | 鳥取県 111 |
| 四国 | 愛媛県 276 | 香川県 157 |
| 九州 | 福岡県 702 | 佐賀県 159 |
まとめ
公立小学校の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で1,259校、最も少ない鳥取県で111校でした。
人口10万人あたりでは東京都が最下位になります。
ここまでの公立小学校数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、国立や私立は含まれないこと。
2つ目は、学級の数とは別であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県33.08校が1位、東京都8.88校が47位で3.7倍の開き。
小さな学校が点在する県ほど密度が高くなります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の25.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が23.5校で最多でした。
小学校の学級数や公立高校の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE210102(公立小学校数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE210102(公立小学校数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
