1年間に市区町村へ提出された妊娠の届出は、全国で75万992件。
母子健康手帳が渡される手続きです。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が96,149人で1位。
人口10万人あたりでは沖縄県が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
15,979人
妊娠の届出数(2023年)
最も多い 東京都
96,149人
最も少ない 鳥取県
3,181人
妊娠の届出が多い5都府県
妊娠の届出が多い上位5都府県です。
東京都は96,149人、大阪府は59,121人、神奈川県は57,956人でした。
東京都は2位の大阪府の1.63倍です。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の41.1パーセント。
上位3都府県で28.4パーセント、上位10都道府県で60.9パーセントでした。
1位のシェアは12.8パーセント。
人口のシェア(約11パーセント)をやや上回ります。
人口あたり1位は沖縄県です
以下は、妊娠の届出数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、沖縄県が先頭に立ちます。
1位は沖縄県の846.46人、2位は滋賀県685.64人、3位は愛知県684.66人。
逆に人口あたりの下位は岩手県440.41人、秋田県372.43人。
沖縄県と秋田県では2.3倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは4位。
人口の多さに加えて、若い世代が集まる都であることが表れています。
沖縄県が1位なのは、出生率の高さで知られる県だからでしょう。
当サイトの子どもの割合や中学校卒業者の記事でも沖縄県が人口あたり1位でした。
滋賀県が2位に入るのが目を引きます。
京都府や大阪府のベッドタウンとして子育て世帯が住む地域という性格があるのかもしれません。
秋田県が最下位なのは高齢化率の高さによるもの。
若い世代が少なければ、妊娠の届出も少なくなります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が653.4人で最も多く、北海道が470.8人で最も少なくなります。
関東7都県626.9人と近畿7府県626.6人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
妊娠の届出が少ない5県
妊娠の届出が少ない下位5県です。
鳥取県は3,181人、高知県は3,222人、秋田県は3,404人でした。
東京都とは30.2倍の差があります。
人口の差(26倍ほど)より大きな開きです。
子どもが生まれる数は、若い世代がどれだけいるかで決まります。
47都道府県の中央値は9,647人。
平均は15,978.6人なので、平均が中央値の1.7倍です。
地方別に見る
妊娠の届出は、若い世代の分布を映します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の36.3パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.3パーセント、中部9県が16.5パーセント、九州・沖縄8県が12.2パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が5.7パーセント、東北6県が5.2パーセント、北海道が3.2パーセント、四国4県が2.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が653.4人、関東7都県が626.9人、近畿7府県が626.6人の順に多く、最も少ないのは北海道が470.8人です。
地図で見る
| 項目 | 妊娠の届出数 |
|---|---|
| 北海道 | 23,971人 |
| 青森県 | 5,324人 |
| 岩手県 | 5,122人 |
| 宮城県 | 11,952人 |
| 秋田県 | 3,404人 |
| 山形県 | 4,787人 |
| 福島県 | 8,650人 |
| 茨城県 | 15,767人 |
| 栃木県 | 10,303人 |
| 群馬県 | 10,415人 |
| 埼玉県 | 44,430人 |
| 千葉県 | 37,858人 |
| 東京都 | 96,149人 |
| 神奈川県 | 57,956人 |
| 新潟県 | 10,474人 |
| 富山県 | 5,371人 |
| 石川県 | 6,383人 |
| 福井県 | 4,634人 |
| 山梨県 | 4,519人 |
| 長野県 | 11,074人 |
| 岐阜県 | 10,805人 |
| 静岡県 | 19,324人 |
| 愛知県 | 51,192人 |
| 三重県 | 9,969人 |
| 滋賀県 | 9,647人 |
| 京都府 | 14,145人 |
| 大阪府 | 59,121人 |
| 兵庫県 | 33,194人 |
| 奈良県 | 7,006人 |
| 和歌山県 | 4,699人 |
| 鳥取県 | 3,181人 |
| 島根県 | 3,766人 |
| 岡山県 | 11,780人 |
| 広島県 | 16,874人 |
| 山口県 | 7,026人 |
| 徳島県 | 3,777人 |
| 香川県 | 5,315人 |
| 愛媛県 | 6,741人 |
| 高知県 | 3,222人 |
| 福岡県 | 34,133人 |
| 佐賀県 | 4,976人 |
| 長崎県 | 7,268人 |
| 熊本県 | 11,025人 |
| 大分県 | 6,254人 |
| 宮崎県 | 6,201人 |
| 鹿児島県 | 9,382人 |
| 沖縄県 | 12,426人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県です。
淡いのは鳥取県、高知県、秋田県でした。
47都道府県の平均は15,978.6人、中央値は9,647人です。
東京都の96,149人は平均の6.0倍にあたります。
上位3都府県で28.4パーセント、1位と47位で30.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 妊娠の届出数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの妊娠の届出数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 96149 | 関東 | 682.59 |
| 2 | 大阪府 | 59121 | 近畿 | 674.67 |
| 3 | 神奈川県 | 57956 | 関東 | 627.98 |
| 4 | 愛知県 | 51192 | 中部 | 684.66 |
| 5 | 埼玉県 | 44430 | 関東 | 606.06 |
| 6 | 千葉県 | 37858 | 関東 | 605.05 |
| 7 | 福岡県 | 34133 | 九州 | 668.88 |
| 8 | 兵庫県 | 33194 | 近畿 | 618.14 |
| 9 | 北海道 | 23971 | 北海道 | 470.76 |
| 10 | 静岡県 | 19324 | 中部 | 543.57 |
| 11 | 広島県 | 16874 | 中国 | 616.29 |
| 12 | 茨城県 | 15767 | 関東 | 558.12 |
| 13 | 京都府 | 14145 | 近畿 | 557.99 |
| 14 | 沖縄県 | 12426 | 九州 | 846.46 |
| 15 | 宮城県 | 11952 | 東北 | 527.92 |
| 16 | 岡山県 | 11780 | 中国 | 637.79 |
| 17 | 長野県 | 11074 | 中部 | 552.59 |
| 18 | 熊本県 | 11025 | 九州 | 645.11 |
| 19 | 岐阜県 | 10805 | 中部 | 559.55 |
| 20 | 新潟県 | 10474 | 中部 | 492.66 |
| 21 | 群馬県 | 10415 | 関東 | 547.58 |
| 22 | 栃木県 | 10303 | 関東 | 543.12 |
| 23 | 三重県 | 9969 | 近畿 | 577.24 |
| 24 | 滋賀県 | 9647 | 近畿 | 685.64 |
| 25 | 鹿児島県 | 9382 | 九州 | 605.68 |
| 26 | 福島県 | 8650 | 東北 | 489.53 |
| 27 | 長崎県 | 7268 | 九州 | 573.64 |
| 28 | 山口県 | 7026 | 中国 | 541.29 |
| 29 | 奈良県 | 7006 | 近畿 | 540.59 |
| 30 | 愛媛県 | 6741 | 四国 | 522.15 |
| 31 | 石川県 | 6383 | 中部 | 575.56 |
| 32 | 大分県 | 6254 | 九州 | 570.62 |
| 33 | 宮崎県 | 6201 | 九州 | 595.11 |
| 34 | 富山県 | 5371 | 中部 | 533.37 |
| 35 | 青森県 | 5324 | 東北 | 449.66 |
| 36 | 香川県 | 5315 | 四国 | 573.97 |
| 37 | 岩手県 | 5122 | 東北 | 440.41 |
| 38 | 佐賀県 | 4976 | 九州 | 625.91 |
| 39 | 山形県 | 4787 | 東北 | 466.57 |
| 40 | 和歌山県 | 4699 | 近畿 | 526.79 |
| 41 | 福井県 | 4634 | 中部 | 622.85 |
| 42 | 山梨県 | 4519 | 中部 | 567.71 |
| 43 | 徳島県 | 3777 | 四国 | 543.45 |
| 44 | 島根県 | 3766 | 中国 | 579.38 |
| 45 | 秋田県 | 3404 | 東北 | 372.43 |
| 46 | 高知県 | 3222 | 四国 | 483.78 |
| 47 | 鳥取県 | 3181 | 中国 | 592.36 |
このグラフについての豆知識
妊娠の届出とは
妊娠した人が市区町村に提出する届出です。
この届出を受けて母子健康手帳が交付されます。
出生数とは別の統計です。
届出の後に出産に至らない場合もあり、また転居によって届出をした市区町村と出産する場所が違うこともあります。
沖縄県が人口あたり1位
人口10万人あたりでは沖縄県が846.46人。
秋田県372.43人の2.3倍です。
出生率の高さで知られる沖縄県と、高齢化率が全国一の秋田県。
若い世代の分布が、そのまま数字になります。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の妊娠の届出数は、2013年の1,073,964人から2023年の750,992人へ、この10年でおよそ30%減りました。
東京都は2013年から1位を守っています。
最も踏みとどまったのは東京都で、減り方は23%です。
順位の並びがにている記事
妊娠の届出数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【婚姻件数】全国48万5,092件、47都道府県の並びで、順位相関は0.99でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(相関-0.8)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た妊娠の届出数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 11952 | 秋田県 3404 |
| 関東 | 東京都 96149 | 栃木県 10303 |
| 中部 | 愛知県 51192 | 山梨県 4519 |
| 近畿 | 大阪府 59121 | 和歌山県 4699 |
| 中国 | 広島県 16874 | 鳥取県 3181 |
| 四国 | 愛媛県 6741 | 高知県 3222 |
| 九州 | 福岡県 34133 | 佐賀県 4976 |
まとめ
妊娠の届出数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で96,149人、最も少ない鳥取県で3,181人でした。
人口10万人あたりの1位は沖縄県の846.46人です。
妊娠の届出数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、出生数とは別の統計であること。
2つ目は、届出をした市区町村で数えること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口あたりの上位は沖縄・滋賀・愛知。
若い世代が多い地域が並びます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の36.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が653.4人で最多でした。
出生数の推移や子どもの割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI2201(妊娠の届出数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードI2201(妊娠の届出数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
