【飲食のパート時給】平均1,044円、最低賃金に張りつく

【飲食のパート時給】平均1,044円、最低賃金に張りつく

レストランやホテルなど宿泊・飲食業のパート時給は、県によってどれくらい違うのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の賃金構造基本統計調査、2022年の都道府県別の数字。

東京都が1,245円で1位。
47都道府県の平均は1,044.02円、中央値は1,033円です。
最も高い1,245円と最も低い940円の差は305円、倍率にすると1.32倍でした。

47都道府県の単純平均

1,044円

宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(2022年)

最も多い 東京都

1,245円

最も少ない 秋田県

940円

地図で見る

宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(2022年)
宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(2022年) 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(厚生労働省)をもとに作成。単位は円。 北海道 1,004円青森 1,003円岩手 1,048円宮城 999円秋田 940円山形 947円福島 1,007円茨城 1,062円栃木 1,050円群馬 1,021円埼玉 1,096円千葉 1,090円東京 1,245円神奈川 1,152円新潟 978円富山 1,187円石川 1,139円福井 1,042円山梨 1,051円長野 1,129円岐阜 1,039円静岡 1,081円愛知 1,134円三重 1,076円滋賀 1,023円京都 1,181円大阪 1,133円兵庫 1,069円奈良 1,040円和歌山 1,016円鳥取 1,019円島根 964円岡山 983円広島 1,099円山口 993円徳島 973円香川 1,022円愛媛 976円高知 987円福岡 998円佐賀 1,065円長崎 999円熊本 983円大分 1,033円宮崎 973円鹿児島 967円沖縄 1,053円
宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(円)
宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(2022年)
項目宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
北海道1,004円
青森県1,003円
岩手県1,048円
宮城県999円
秋田県940円
山形県947円
福島県1,007円
茨城県1,062円
栃木県1,050円
群馬県1,021円
埼玉県1,096円
千葉県1,090円
東京都1,245円
神奈川県1,152円
新潟県978円
富山県1,187円
石川県1,139円
福井県1,042円
山梨県1,051円
長野県1,129円
岐阜県1,039円
静岡県1,081円
愛知県1,134円
三重県1,076円
滋賀県1,023円
京都府1,181円
大阪府1,133円
兵庫県1,069円
奈良県1,040円
和歌山県1,016円
鳥取県1,019円
島根県964円
岡山県983円
広島県1,099円
山口県993円
徳島県973円
香川県1,022円
愛媛県976円
高知県987円
福岡県998円
佐賀県1,065円
長崎県999円
熊本県983円
大分県1,033円
宮崎県973円
鹿児島県967円
沖縄県1,053円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで富山県、京都府、神奈川県、石川県が続きます。
淡いのは秋田県、山形県、島根県でした。

47都道府県の平均は1,044.02円、中央値は1,033円です。
東京都の1,245円は平均を200.98円上回ります。

1位と47位の差は305円、倍率にすると1.32倍でした。

パート全体の平均時給で並べ替えると東京都が1,691で最も高く、開きは1.58倍になります。

主指標で1位の東京都はパート全体の平均時給では1位、パート全体の平均時給で1位の東京都は主指標では1位でした。

順位都道府県宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与(円)地方パート全体の平均時給
1東京都1245関東1691
2富山県1187中部1217
3京都府1181近畿1447
4神奈川県1152関東1516
5石川県1139中部1206
6愛知県1134中部1416
7大阪府1133近畿1474
8長野県1129中部1223
9広島県1099中国1276
10埼玉県1096関東1361
11千葉県1090関東1326
12静岡県1081中部1291
13三重県1076近畿1244
14兵庫県1069近畿1419
15佐賀県1065九州1196
16茨城県1062関東1243
17沖縄県1053九州1163
18山梨県1051中部1271
19栃木県1050関東1213
20岩手県1048東北1148
21福井県1042中部1207
22奈良県1040近畿1218
23岐阜県1039中部1212
24大分県1033九州1117
25滋賀県1023近畿1230
26香川県1022四国1131
27群馬県1021関東1271
28鳥取県1019中国1078
29和歌山県1016近畿1239
30福島県1007東北1176
31北海道1004北海道1157
32青森県1003東北1120
33宮城県999東北1159
33長崎県999九州1082
35福岡県998九州1213
36山口県993中国1167
37高知県987四国1163
38岡山県983中国1275
38熊本県983九州1156
40新潟県978中部1194
41愛媛県976四国1082
42宮崎県973九州1067
42徳島県973四国1235
44鹿児島県967九州1250
45島根県964中国1144
46山形県947東北1117
47秋田県940東北1071
賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

飲食のパート時給が高い上位5都府県

上位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
上位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年) 02004006008001,0001,200東京都: 1,245円1,245円富山県: 1,187円1,187円京都府: 1,181円1,181円神奈川県: 1,152円1,152円石川県: 1,139円1,139円東京都富山県京都府神奈川県石川県
上位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
項目宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
東京都1,245円
富山県1,187円
京都府1,181円
神奈川県1,152円
石川県1,139円
下位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
下位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年) 0200400600800秋田県: 940円940円山形県: 947円947円島根県: 964円964円鹿児島県: 967円967円徳島県: 973円973円宮崎県: 973円973円秋田県山形県島根県鹿児島県徳島県宮崎県
下位5都道府県の宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
項目宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与
秋田県940円
山形県947円
島根県964円
鹿児島県967円
徳島県973円
宮崎県973円

飲食のパート時給が高い上位5都府県です。

東京都は1,245円、富山県は1,187円、京都府は1,181円でした。
1位と2位の差は58円です。

4位は神奈川県で1,152円、5位は石川県で1,139円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,044.02円を上回りました。

1位の東京都は平均を200.98円上回りました。
中央値の1,033円と比べると212円高く、平均に対する比では1.19倍にあたります。

6位以下は愛知県で1,134円、大阪府で1,133円、長野県で1,129円と続きました。

2位と3位の差は6円、3位と4位の差は29円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は10円でした。

1位から5位までの幅は106円、1位から8位までの幅は116円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

東京都はパート全体の平均時給でも1位に入っています。
全国の値は1,105円で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は東京都の1,245円。
それでもパート全体の平均に届きません。

差はわずか1.3倍に収まります

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は宿泊・飲食のパート時給の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

パート全体の平均時給で並べ替えると、順位が変わります。

1位は東京都の1,691、2位は神奈川県の1,516、3位は大阪府の1,474。

4位以下は京都府、兵庫県と続きます。
逆に下位は秋田県が1,071、宮崎県が1,067。
東京都と宮崎県では1.58倍の開きです。

飲食のパート時給は、どの県でも最低賃金すれすれの水準に張りついています。
差が1.3倍と小さいのはそのためです。

人手不足がとくに深刻な業界で、時給の引き上げ競争がこの数字を年々押し上げています。

当サイトの飲食店の許可施設数の記事とあわせて見ると、職場の数と時給の関係が見えてきます。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が1,102.29円で最も高く、四国4県が989.5円で最も低くなります。
中部9県1,086.67円と近畿7府県1,076.86円がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

パート全体の平均時給の上位5都道府県
パート全体の平均時給の上位5都道府県 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年) 05001,0001,500東京都: 1,6911,691神奈川県: 1,5161,516大阪府: 1,4741,474京都府: 1,4471,447兵庫県: 1,4191,419東京都神奈川県大阪府京都府兵庫県
パート全体の平均時給の上位5都道府県
項目パート全体の平均時給
東京都1,691
神奈川県1,516
大阪府1,474
京都府1,447
兵庫県1,419

飲食のパート時給が低い下位5県

飲食のパート時給が低い下位5県です。

47位の秋田県は940円、46位の山形県は947円、45位の島根県は964円でした。
1位の東京都とは305円の差があります。

44位は鹿児島県で967円、43位は宮崎県で973円、42位は徳島県で973円と続きます。

最も低い秋田県は940円。
1位と47位の差は1.3倍です。

47都道府県の中央値は1,033円、平均は1,044.02円です。
47位の秋田県は平均を104.02円下回りました。

47位の秋田県は1位の東京都の75.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.32倍の開きです。

46位との差は7円、45位との差は24円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも33円しかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均1,044.02円を下回りました。
47位から43位までの幅は33円です。

秋田県はパート全体の平均時給では46位です。
全国の値は1,105円なので、47位はこれを165円下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与)
地方別の平均(宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与) 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年) 0400800北海道: 1,004円1,004円東北: 991円991円関東: 1,102円1,102円中部: 1,087円1,087円近畿: 1,077円1,077円中国: 1,012円1,012円四国: 990円990円九州: 1,009円1,009円北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与)
項目宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与の平均
北海道1,004円
東北991円
関東1,102円
中部1,087円
近畿1,077円
中国1,012円
四国990円
九州1,009円

宿泊・飲食のパート時給は、全国で最低賃金に沿って並びます。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が1,102.29円で最も高くなります。
次いで中部9県が1,086.67円、近畿7府県が1,076.86円、中国5県が1,011.6円と続きました。

低いほうは九州・沖縄8県が1,008.88円、北海道が1,004円、東北6県が990.67円、四国4県が989.5円でした。

最も高い関東7都県と最も低い四国4県の差は112.79円です。
パート全体の平均時給で見ると関東7都県が最も高く、東北6県が最も低くなりました。

このグラフについての豆知識

最低賃金が動かす時給

宿泊・飲食のパート時給は47都道府県平均で1,044円。
産業別のパート時給で最も低い部類です。

最低賃金の引き上げの影響を最も強く受ける仕事であり、この統計はその変化を毎年映します。

パートと初任給の賃金統計

賃金構造基本統計調査は、毎年6月分の給与を全国の事業所から集めた、賃金のいちばん詳しい統計です。
パートの時給は2022年、初任給は2023年に就職した新規学卒者の数字を使っています。

時給は円のまま、月給は千円単位の公表値を万円に換算しました。

勤め先の所在地で集計されるため、県境をこえて通勤する人は勤め先の県に数えられます。

数字の散らばり

1位の東京都は1,245円、47位の秋田県は940円。
差は305円、倍率にすると1.32倍です。

中央値は1,033円、平均は1,044.02円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では11.02円の差でした。

パート全体の平均時給で並べ替えると開きは1.58倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

宿泊・飲食のパート時給の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

0.77という高い相関を示したのが【ホール係の平均月給】全国23.4万円、接客の現場でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント(順位相関-0.7)です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た宿泊業・飲食サービス業の短時間労働者の1時間あたり給与

地方最も多い(円)最も少ない(円)
東北岩手県 1048秋田県 940
関東東京都 1245群馬県 1021
中部富山県 1187新潟県 978
近畿京都府 1181和歌山県 1016
中国広島県 1099島根県 964
四国香川県 1022徳島県 973
九州佐賀県 1065鹿児島県 967
賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

宿泊・飲食のパート時給を47都道府県で比べると、最も高い東京都で1,245円、最も低い秋田県で940円でした。
その差は305円、倍率にすると1.32倍です。

47都道府県の中央値は1,033円、平均は1,044.02円でした。
全国の値は1,105円です。
パート全体の平均時給で並べ替えると開きは1.58倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では1位に位置します。

宿泊・飲食のパート時給の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、2022年6月分の時給であること。
2つ目は、勤め先の所在地で集計した数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。

パート全体の平均時給では東京都が1,691で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では関東7都県が1,102.29円で最も高く、四国4県が989.5円で最も低くなりました。
小売のパート時給や飲食店の許可施設数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 賃金構造基本統計調査(都道府県別 職種・短時間・新規学卒者DB)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003445759
  • 備考: 宿泊業・飲食サービス業で働く短時間労働者の1時間あたり所定内給与額。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標はパート全体の平均時給

注記: 宿泊業・飲食サービス業で働く短時間労働者の1時間あたり所定内給与額。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標はパート全体の平均時給

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