【小学生の視力1.0未満】全国34.34パーセント、差は1.64倍

【小学生の視力1.0未満】全国34.34パーセント、差は1.64倍

小学生のうち、めがねやコンタクトを使わない状態で視力が1.0に届かない子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

青森県が46.2%で1位。
47都道府県の平均は34.34%、中央値は34%です。
最も高い46.2%と最も低い28.1%の差は18.1ポイント、倍率にすると1.64倍でした。

47都道府県の単純平均

34.3%

小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(2019年度)

最も多い 青森県

46.2%

最も少ない 滋賀県

28.1%

どの県も1.6倍以内。数え方のくせを見ておく

学年が上がるほど増える

2019年度の裸眼視力1.0未満の割合は、小学1年生にあたる6歳で22.0パーセント、小学校全体で34.3パーセントでした。

学年が上がるほど増え、中学校や高等学校ではさらに高くなります。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の青森県は46.2%、47位の滋賀県は28.1%。
差は18.1ポイント、倍率にすると1.64倍です。

中央値は34%、平均は34.34%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.34ポイントの差でした。

小学生の裸眼視力0.3未満の被患率で並べ替えると開きは2.59倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
小学生で裸眼視力1.0未満の割合の順位で探してみます。

いちばん近かったのは【小学生で0.3未満の視力】全国9.46パーセント、差は2.59倍で、順位相関は0.77でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【肉類への支出】1か月の平均は6,053円、魚介類を上回る(相関-0.51)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た小学生の裸眼視力1.0未満の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北青森県 46.2山形県 31.5
関東東京都 38.7埼玉県 30.5
中部新潟県 36.9静岡県 30.2
近畿三重県 34.6滋賀県 28.1
中国広島県 37山口県 30.9
四国愛媛県 36.7徳島県 33.5
九州福岡県 41.7長崎県 30.9
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

地図で見ると、上位5県は地方がばらける

小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(2019年度)
小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 42.4%青森 46.2%岩手 37.2%宮城 34.5%秋田 39.5%山形 31.5%福島 36.5%茨城 36.4%栃木 33.2%群馬 32.3%埼玉 30.5%千葉 33.3%東京 38.7%神奈川 32.6%新潟 36.9%富山 32.8%石川 36.6%福井 34.1%山梨 33.7%長野 30.9%岐阜 32.9%静岡 30.2%愛知 34.2%三重 34.6%滋賀 28.1%京都 34.2%大阪 34%兵庫 29.7%奈良 30.2%和歌山 30.9%鳥取 33%島根 34%岡山 31.2%広島 37%山口 30.9%徳島 33.5%香川 35.1%愛媛 36.7%高知 34%福岡 41.7%佐賀 37.8%長崎 30.9%熊本 31.1%大分 33.4%宮崎 34.3%鹿児島 31.5%沖縄 39.2%
小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(%)
小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(2019年度)
項目小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
北海道42.4%
青森県46.2%
岩手県37.2%
宮城県34.5%
秋田県39.5%
山形県31.5%
福島県36.5%
茨城県36.4%
栃木県33.2%
群馬県32.3%
埼玉県30.5%
千葉県33.3%
東京都38.7%
神奈川県32.6%
新潟県36.9%
富山県32.8%
石川県36.6%
福井県34.1%
山梨県33.7%
長野県30.9%
岐阜県32.9%
静岡県30.2%
愛知県34.2%
三重県34.6%
滋賀県28.1%
京都府34.2%
大阪府34%
兵庫県29.7%
奈良県30.2%
和歌山県30.9%
鳥取県33%
島根県34%
岡山県31.2%
広島県37%
山口県30.9%
徳島県33.5%
香川県35.1%
愛媛県36.7%
高知県34%
福岡県41.7%
佐賀県37.8%
長崎県30.9%
熊本県31.1%
大分県33.4%
宮崎県34.3%
鹿児島県31.5%
沖縄県39.2%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは青森県です。
次いで北海道、福岡県、秋田県、沖縄県が続きます。
淡いのは滋賀県、兵庫県、奈良県でした。

47都道府県の平均は34.34%、中央値は34%です。
青森県の46.2%は平均を11.86ポイント上回ります。

1位と47位の差は18.1ポイント、倍率にすると1.64倍でした。

小学生の裸眼視力0.3未満の被患率で並べ替えると青森県が14で最も高く、開きは2.59倍になります。

主指標で1位の青森県は小学生の裸眼視力0.3未満の被患率では1位、小学生の裸眼視力0.3未満の被患率で1位の青森県は主指標では1位でした。

順位都道府県小学生の裸眼視力1.0未満の被患率(%)地方小学生の裸眼視力0.3未満の被患率
1青森県46.2東北14
2北海道42.4北海道11.8
3福岡県41.7九州11.5
4秋田県39.5東北9.9
5沖縄県39.2九州12.7
6東京都38.7関東11.2
7佐賀県37.8九州10.8
8岩手県37.2東北8.4
9広島県37中国10.3
10新潟県36.9中部10.8
11愛媛県36.7四国11.6
12石川県36.6中部11
13福島県36.5東北10.1
14茨城県36.4関東10.9
15香川県35.1四国9.5
16三重県34.6近畿8.6
17宮城県34.5東北10.5
18宮崎県34.3九州9.2
19愛知県34.2中部9.7
19京都府34.2近畿10.1
21福井県34.1中部10
22高知県34四国9.5
22大阪府34近畿10.2
22島根県34中国9
25山梨県33.7中部9.5
26徳島県33.5四国9.2
27大分県33.4九州7.9
28千葉県33.3関東10
29栃木県33.2関東9.3
30鳥取県33中国8.8
31岐阜県32.9中部9.3
32富山県32.8中部8.7
33神奈川県32.6関東5.5
34群馬県32.3関東10
35山形県31.5東北9.1
35鹿児島県31.5九州8.1
37岡山県31.2中国8.1
38熊本県31.1九州8.7
39山口県30.9中国9.7
39長崎県30.9九州6.3
39長野県30.9中部8.2
39和歌山県30.9近畿8.2
43埼玉県30.5関東7.7
44静岡県30.2中部9.4
44奈良県30.2近畿8.9
46兵庫県29.7近畿5.4
47滋賀県28.1近畿7.5
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

視力1.0未満が多い上位5県

上位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
上位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 010203040青森県: 46.2%46.2%北海道: 42.4%42.4%福岡県: 41.7%41.7%秋田県: 39.5%39.5%沖縄県: 39.2%39.2%青森県北海道福岡県秋田県沖縄県
上位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
項目小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
青森県46.2%
北海道42.4%
福岡県41.7%
秋田県39.5%
沖縄県39.2%
下位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
下位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 051015202530滋賀県: 28.1%28.1%兵庫県: 29.7%29.7%静岡県: 30.2%30.2%奈良県: 30.2%30.2%埼玉県: 30.5%30.5%滋賀県兵庫県静岡県奈良県埼玉県
下位5都道府県の小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
項目小学生の裸眼視力1.0未満の被患率
滋賀県28.1%
兵庫県29.7%
静岡県30.2%
奈良県30.2%
埼玉県30.5%

視力1.0未満が多い上位5県です。

青森県は46.2%、北海道は42.4%、福岡県は41.7%でした。
1位と2位の差は3.8ポイントです。

4位は秋田県で39.5%、5位は沖縄県で39.2%。
上位5はいずれも47都道府県の平均34.34%を上回りました。

1位の青森県は平均を11.86ポイント上回りました。
中央値の34%と比べると12.2ポイント高く、平均に対する比では1.35倍にあたります。

6位以下は東京都で38.7%、佐賀県で37.8%、岩手県で37.2%と続きました。

2位と3位の差は0.7ポイント、3位と4位の差は2.2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2ポイントでした。

1位から5位までの幅は7ポイント、1位から8位までの幅は9ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

青森県は小学生の裸眼視力0.3未満の被患率でも1位に入っています。
全国の値は34.34%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は東北の県でした。
全国の平均を12ポイント上回ります。

視力0.3未満の割合と並べて見ます

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は小学生で裸眼視力1.0未満の割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

小学生の裸眼視力0.3未満の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は青森県の14、2位は沖縄県の12.7、3位は北海道の11.8。

4位以下は愛媛県、福岡県と続きます。
逆に下位は神奈川県が5.5、兵庫県が5.4。
青森県と兵庫県では2.59倍の開きです。

視力0.3未満の割合と並べても1位は同じ県でした。
視力の低い子どもが多い県では、強く低い子どもも多くなります。

小学生の視力低下は全国的に進んでおり、いまでは3人に1人が1.0未満です。

外で過ごす時間が長いほど近視になりにくいと言われますが、この数字だけからは切り分けられません。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が42.4%で最も高く、近畿7府県が31.67%で最も低くなります。
東北6県37.57%と九州・沖縄8県34.99%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

小学生の裸眼視力0.3未満の被患率の上位5都道府県
小学生の裸眼視力0.3未満の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468101214青森県: 1414沖縄県: 12.712.7北海道: 11.811.8愛媛県: 11.611.6福岡県: 11.511.5青森県沖縄県北海道愛媛県福岡県
小学生の裸眼視力0.3未満の被患率の上位5都道府県
項目小学生の裸眼視力0.3未満の被患率
青森県14
沖縄県12.7
北海道11.8
愛媛県11.6
福岡県11.5

視力1.0未満が少ない下位5県

視力1.0未満が少ない下位5県です。

47位の滋賀県は28.1%、46位の兵庫県は29.7%、45位の奈良県は30.2%でした。
1位の青森県とは18.1ポイントの差があります。

44位は静岡県で30.2%、43位は埼玉県で30.5%、42位は長崎県で30.9%と続きます。

47位は近畿の県でした。
全国の平均を6ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は34%、平均は34.34%です。
47位の滋賀県は平均を6.24ポイント下回りました。

47位の滋賀県は1位の青森県の60.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.64倍の開きです。

46位との差は1.6ポイント、45位との差は2.1ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも2.8ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均34.34%を下回りました。
47位から43位までの幅は2.4ポイントです。

滋賀県は小学生の裸眼視力0.3未満の被患率では44位です。
全国の値は34.34%なので、47位はこれを6.24ポイント下回っています。

まとめ

小学生で裸眼視力1.0未満の割合を47都道府県で比べると、最も高い青森県で46.2%、最も低い滋賀県で28.1%でした。
その差は18.1ポイント、倍率にすると1.64倍です。

47都道府県の中央値は34%、平均は34.34%でした。
全国の値は34.34%です。
小学生の裸眼視力0.3未満の被患率で並べ替えると開きは2.59倍になり、主指標で1位の青森県はその見方では1位に位置します。

小学生で裸眼視力1.0未満の割合を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、めがねやコンタクトを使わない状態の視力であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生の裸眼視力0.3未満の被患率では青森県が14で最も高く、主指標で1位の青森県はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では北海道が42.4%で最も高く、近畿7府県が31.67%で最も低くなりました。
視力0.3未満の割合や小学1年生の視力を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 小学校(6〜11歳)で裸眼視力が1.0未満だった児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生の裸眼視力0.3未満の被患率

注記: 小学校(6〜11歳)で裸眼視力が1.0未満だった児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生の裸眼視力0.3未満の被患率

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