【脂質異常症で通院する人】全国2.2%、沈黙の生活習慣病

【脂質異常症で通院する人】全国2.2%、沈黙の生活習慣病

コレステロールや中性脂肪の異常で通院している人はどれくらいいるのでしょうか。
脂質異常症の通院を47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。

山形県が2.79%で1位。
47都道府県の平均は2.15%、中央値は2.17%です。
最も高い2.79%と最も低い1.46%の差は1.33ポイント、倍率にすると1.91倍でした。

47都道府県の単純平均

2.2%

脂質異常症で通院している人の割合(2022年)

最も多い 山形県

2.8%

最も少ない 沖縄県

1.5%

脂質異常症の通院が多い上位5県

上位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合
上位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.51.01.52.02.5山形県: 2.8%2.8%秋田県: 2.6%2.6%兵庫県: 2.5%2.5%宮城県: 2.5%2.5%福島県: 2.5%2.5%山形県秋田県兵庫県宮城県福島県
上位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合
項目脂質異常症で通院している人の割合
山形県2.8%
秋田県2.6%
兵庫県2.5%
宮城県2.5%
福島県2.5%
下位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合
下位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.51.01.5沖縄県: 1.5%1.5%広島県: 1.7%1.7%徳島県: 1.7%1.7%長崎県: 1.7%1.7%福井県: 1.8%1.8%宮崎県: 1.8%1.8%沖縄県広島県徳島県長崎県福井県宮崎県
下位5都道府県の脂質異常症で通院している人の割合
項目脂質異常症で通院している人の割合
沖縄県1.5%
広島県1.7%
徳島県1.7%
長崎県1.7%
福井県1.8%
宮崎県1.8%

脂質異常症の通院が多い上位5県です。

山形県は2.79%、秋田県は2.64%、兵庫県は2.51%でした。
1位と2位の差は0.15ポイントです。

4位は宮城県で2.48%、5位は福島県で2.48%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.15%を上回りました。

1位の山形県は平均を0.64ポイント上回りました。
中央値の2.17%と比べると0.62ポイント高く、平均に対する比では1.3倍にあたります。

6位以下は北海道で2.44%、鳥取県で2.4%、山口県で2.4%と続きました。

2位と3位の差は0.13ポイント、3位と4位の差は0.03ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.08ポイントでした。

1位から5位までの幅は0.31ポイント、1位から8位までの幅は0.39ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

山形県は高血圧症で通院する人の割合でも3位に入っています。
全国の値は2.15%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は山形県の2.79パーセント。
東北と北陸の県が上位に入ります。

コレステロールの治療の地図です

以下は、脂質異常症で通院している人の割合にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。

高血圧症で通院する人の割合で並べ替えると、順位が変わります。

1位は岩手県の10.24、2位は秋田県の10、3位は山形県の9.92。

4位以下は青森県、福島県と続きます。
逆に下位は千葉県が6.53、東京都が6.4。
岩手県と東京都では1.6倍の開きです。

高血圧・糖尿病と並ぶ生活習慣病の通院で、分布も同じく東北で高めです。

自覚症状のない病気なので、通院の多さは健診で見つけて治療につなげる仕組みの強さも映しています。

当サイトの健診受診の記事とあわせて見ると、その関係が確かめられます。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が2.44%で最も高く、九州・沖縄8県が1.88%で最も低くなります。
東北6県2.44%と中国5県2.22%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

高血圧症で通院する人の割合の上位5都道府県
高血圧症で通院する人の割合の上位5都道府県 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0246810岩手県: 10.210.2秋田県: 1010山形県: 9.99.9青森県: 9.99.9福島県: 9.69.6岩手県秋田県山形県青森県福島県
高血圧症で通院する人の割合の上位5都道府県
項目高血圧症で通院する人の割合
岩手県10.2
秋田県10
山形県9.9
青森県9.9
福島県9.6

脂質異常症の通院が少ない下位5県

脂質異常症の通院が少ない下位5県です。

47位の沖縄県は1.46%、46位の広島県は1.68%、45位の徳島県は1.69%でした。
1位の山形県とは1.33ポイントの差があります。

44位は長崎県で1.71%、43位は宮崎県で1.77%、42位は福井県で1.77%と続きます。

最も低い沖縄県は1.46パーセント。
1位と47位の差は1.9倍です。

47都道府県の中央値は2.17%、平均は2.15%です。
47位の沖縄県は平均を0.69ポイント下回りました。

47位の沖縄県は1位の山形県の52.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.91倍の開きです。

46位との差は0.22ポイント、45位との差は0.23ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.31ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均2.15%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.31ポイントです。

沖縄県は高血圧症で通院する人の割合では中位位です。
全国の値は2.15%なので、47位はこれを0.69ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(脂質異常症で通院している人の割合)
地方別の平均(脂質異常症で通院している人の割合) 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年) 0.00.51.01.52.0北海道: 2.4%2.4%東北: 2.4%2.4%関東: 2.1%2.1%中部: 2.2%2.2%近畿: 2.2%2.2%中国: 2.2%2.2%四国: 2.0%2.0%九州: 1.9%1.9%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(脂質異常症で通院している人の割合)
項目脂質異常症で通院している人の割合の平均
北海道2.4%
東北2.4%
関東2.1%
中部2.2%
近畿2.2%
中国2.2%
四国2.0%
九州1.9%

脂質異常症の通院は、東北・北陸で多くなります。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が2.44%で最も高くなります。
次いで東北6県が2.44%、中国5県が2.22%、中部9県が2.19%と続きました。

低いほうは近畿7府県が2.17%、関東7都県が2.14%、四国4県が1.98%、九州・沖縄8県が1.88%でした。

最も高い北海道と最も低い九州・沖縄8県の差は0.56ポイントです。
高血圧症で通院する人の割合で見ると東北6県が最も高く、近畿7府県が最も低くなりました。

地図で見る

脂質異常症で通院している人の割合(2022年)
脂質異常症で通院している人の割合(2022年) 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(厚生労働省)をもとに作成。単位は%。 北海道 2.4%青森 2.2%岩手 2.0%宮城 2.5%秋田 2.6%山形 2.8%福島 2.5%茨城 2.2%栃木 2.4%群馬 2.1%埼玉 1.9%千葉 2.2%東京 2.1%神奈川 2.2%新潟 2.4%富山 2.4%石川 2.3%福井 1.8%山梨 1.9%長野 2.3%岐阜 2.2%静岡 2.4%愛知 2.1%三重 2.1%滋賀 2.2%京都 2.0%大阪 2.1%兵庫 2.5%奈良 2.3%和歌山 2.0%鳥取 2.4%島根 2.3%岡山 2.3%広島 1.7%山口 2.4%徳島 1.7%香川 2.1%愛媛 2.0%高知 2.1%福岡 1.8%佐賀 2.2%長崎 1.7%熊本 2.2%大分 2.0%宮崎 1.8%鹿児島 2.0%沖縄 1.5%
脂質異常症で通院している人の割合(%)
脂質異常症で通院している人の割合(2022年)
項目脂質異常症で通院している人の割合
北海道2.4%
青森県2.2%
岩手県2.0%
宮城県2.5%
秋田県2.6%
山形県2.8%
福島県2.5%
茨城県2.2%
栃木県2.4%
群馬県2.1%
埼玉県1.9%
千葉県2.2%
東京都2.1%
神奈川県2.2%
新潟県2.4%
富山県2.4%
石川県2.3%
福井県1.8%
山梨県1.9%
長野県2.3%
岐阜県2.2%
静岡県2.4%
愛知県2.1%
三重県2.1%
滋賀県2.2%
京都府2.0%
大阪府2.1%
兵庫県2.5%
奈良県2.3%
和歌山県2.0%
鳥取県2.4%
島根県2.3%
岡山県2.3%
広島県1.7%
山口県2.4%
徳島県1.7%
香川県2.1%
愛媛県2.0%
高知県2.1%
福岡県1.8%
佐賀県2.2%
長崎県1.7%
熊本県2.2%
大分県2.0%
宮崎県1.8%
鹿児島県2.0%
沖縄県1.5%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで秋田県、兵庫県、宮城県、福島県が続きます。
淡いのは沖縄県、広島県、徳島県でした。

47都道府県の平均は2.15%、中央値は2.17%です。
山形県の2.79%は平均を0.64ポイント上回ります。

1位と47位の差は1.33ポイント、倍率にすると1.91倍でした。

高血圧症で通院する人の割合で並べ替えると岩手県が10.24で最も高く、開きは1.6倍になります。

主指標で1位の山形県は高血圧症で通院する人の割合では3位、高血圧症で通院する人の割合で1位の岩手県は主指標では34位でした。

順位都道府県脂質異常症で通院している人の割合(%)地方高血圧症で通院する人の割合
1山形県2.79東北9.92
2秋田県2.64東北10
3兵庫県2.51近畿7.17
4宮城県2.48東北8.25
4福島県2.48東北9.63
6北海道2.44北海道8.19
7山口県2.4中国8.76
7鳥取県2.4中国7.41
9富山県2.37中部7.98
10静岡県2.36中部7.13
10栃木県2.36関東7.83
12新潟県2.35中部8.11
13長野県2.34中部7.29
14島根県2.33中国8.14
15奈良県2.32近畿6.88
16岡山県2.31中国7.06
17石川県2.26中部7.37
18岐阜県2.22中部7.69
18青森県2.22東北9.85
20茨城県2.2関東8.03
21佐賀県2.19九州8.34
22滋賀県2.18近畿7.49
22千葉県2.18関東6.53
24熊本県2.17九州9.62
25神奈川県2.15関東7.32
26香川県2.12四国7.54
27高知県2.1四国9.35
27大阪府2.1近畿7.41
29愛知県2.09中部7.4
29群馬県2.09関東7.54
29東京都2.09関東6.4
32三重県2.06近畿7.53
33和歌山県2.04近畿7.8
34愛媛県2.01四国7.94
34岩手県2.01東北10.24
36大分県1.99九州8.96
37京都府1.97近畿6.75
38鹿児島県1.96九州9.15
39山梨県1.93中部7.45
40埼玉県1.91関東7.6
41福岡県1.82九州7.41
42宮崎県1.77九州9.46
42福井県1.77中部7.23
44長崎県1.71九州9.39
45徳島県1.69四国8.01
46広島県1.68中国7.38
47沖縄県1.46九州7.53
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

沈黙の生活習慣病

脂質異常症で通院している人は6歳以上の2.15パーセント。
高血圧の3分の1ほどの規模です。

痛くもかゆくもないまま動脈硬化を進める病気で、健診の数値が唯一の手がかりになります。

3年に一度の大規模調査

国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。

公表されているのは人数なので、6歳以上の世帯人員の総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の率とは分母の取り方が違うことがあります。

標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の山形県は2.79%、47位の沖縄県は1.46%。
差は1.33ポイント、倍率にすると1.91倍です。

中央値は2.17%、平均は2.15%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.02ポイントの差でした。

高血圧症で通院する人の割合で並べ替えると開きは1.6倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

脂質異常症で通院している人の割合の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

最も似ていたのは【1か月の上下水道料】平均4,532円、差は1.97倍(順位相関0.64)です。
正反対だったのは【オートバイ通勤の割合】全国2.8%、上位と下位で25倍、西と東ではっきり分かれますで、相関は-0.54です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た脂質異常症で通院している人の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北山形県 2.79岩手県 2.01
関東栃木県 2.36埼玉県 1.91
中部富山県 2.37福井県 1.77
近畿兵庫県 2.51京都府 1.97
中国鳥取県 2.4広島県 1.68
四国香川県 2.12徳島県 1.69
九州佐賀県 2.19沖縄県 1.46
国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)(2022年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

脂質異常症で通院している人の割合を47都道府県で比べると、最も高い山形県で2.79%、最も低い沖縄県で1.46%でした。
その差は1.33ポイント、倍率にすると1.91倍です。

47都道府県の中央値は2.17%、平均は2.15%でした。
全国の値は2.15%です。
高血圧症で通院する人の割合で並べ替えると開きは1.6倍になり、主指標で1位の山形県はその見方では3位に位置します。

脂質異常症で通院している人の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、通院している人だけを数えたこと。
3つ目は2022年の数字であることです。

高血圧症で通院する人の割合では岩手県が10.24で最も高く、主指標で1位の山形県はこの見方では3位でした。

地方ごとの平均では北海道が2.44%で最も高く、九州・沖縄8県が1.88%で最も低くなりました。
高血圧や糖尿病の通院を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の山形県と2位の秋田県の差は0.15ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
  • 調査年: 2022年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041078
  • 備考: 6歳以上のうち脂質異常症(高コレステロール血症など)で通院している人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は高血圧症で通院する人の割合

注記: 6歳以上のうち脂質異常症(高コレステロール血症など)で通院している人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は高血圧症で通院する人の割合

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