精神病床に入院している人は、全国でどれくらいいるのでしょうか。
1日平均の在院患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。
東京都が17,060人で1位。
47都道府県の平均は5,487.9人、中央値は3,964人です。
1位と47位の間には13.3倍の開き、人口10万人あたりでは4.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
5,488人
精神病床の1日平均在院患者数(2024年)
最も多い 東京都
17,060人
最も少ない 鳥取県
1,280人
地図で見る
| 項目 | 精神病床の1日平均在院患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 15,791人 |
| 青森県 | 3,299人 |
| 岩手県 | 3,043人 |
| 宮城県 | 4,848人 |
| 秋田県 | 3,154人 |
| 山形県 | 2,904人 |
| 福島県 | 3,964人 |
| 茨城県 | 5,313人 |
| 栃木県 | 3,806人 |
| 群馬県 | 4,373人 |
| 埼玉県 | 11,471人 |
| 千葉県 | 9,303人 |
| 東京都 | 17,060人 |
| 神奈川県 | 10,936人 |
| 新潟県 | 5,131人 |
| 富山県 | 2,642人 |
| 石川県 | 3,021人 |
| 福井県 | 1,674人 |
| 山梨県 | 1,718人 |
| 長野県 | 3,631人 |
| 岐阜県 | 3,247人 |
| 静岡県 | 5,191人 |
| 愛知県 | 10,343人 |
| 三重県 | 3,842人 |
| 滋賀県 | 1,762人 |
| 京都府 | 4,232人 |
| 大阪府 | 14,246人 |
| 兵庫県 | 8,937人 |
| 奈良県 | 2,322人 |
| 和歌山県 | 1,385人 |
| 鳥取県 | 1,280人 |
| 島根県 | 1,727人 |
| 岡山県 | 3,855人 |
| 広島県 | 7,310人 |
| 山口県 | 4,916人 |
| 徳島県 | 2,962人 |
| 香川県 | 2,777人 |
| 愛媛県 | 3,074人 |
| 高知県 | 2,773人 |
| 福岡県 | 17,054人 |
| 佐賀県 | 3,395人 |
| 長崎県 | 5,911人 |
| 熊本県 | 7,124人 |
| 大分県 | 4,414人 |
| 宮崎県 | 4,706人 |
| 鹿児島県 | 7,712人 |
| 沖縄県 | 4,351人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで福岡県、北海道、大阪府、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、和歌山県、福井県でした。
47都道府県の平均は5,487.9人、中央値は3,964人です。
東京都の17,060人は平均の3.1倍にあたります。
上位3で19.3パーセント、1位と47位で13.3倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が503.39人で最も多く、開きは4.2倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では10位でした。
| 順位 | 都道府県 | 精神病床の1日平均在院患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの精神病床の1日平均在院患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 17060 | 関東 | 120.33 |
| 2 | 福岡県 | 17054 | 九州 | 334.92 |
| 3 | 北海道 | 15791 | 北海道 | 313.13 |
| 4 | 大阪府 | 14246 | 近畿 | 162.68 |
| 5 | 埼玉県 | 11471 | 関東 | 156.45 |
| 6 | 神奈川県 | 10936 | 関東 | 118.55 |
| 7 | 愛知県 | 10343 | 中部 | 138.65 |
| 8 | 千葉県 | 9303 | 関東 | 148.82 |
| 9 | 兵庫県 | 8937 | 近畿 | 167.45 |
| 10 | 鹿児島県 | 7712 | 九州 | 503.39 |
| 11 | 広島県 | 7310 | 中国 | 269.34 |
| 12 | 熊本県 | 7124 | 九州 | 419.8 |
| 13 | 長崎県 | 5911 | 九州 | 472.12 |
| 14 | 茨城県 | 5313 | 関東 | 189.34 |
| 15 | 静岡県 | 5191 | 中部 | 147.18 |
| 16 | 新潟県 | 5131 | 中部 | 244.45 |
| 17 | 山口県 | 4916 | 中国 | 383.76 |
| 18 | 宮城県 | 4848 | 東北 | 215.66 |
| 19 | 宮崎県 | 4706 | 九州 | 455.57 |
| 20 | 大分県 | 4414 | 九州 | 406.82 |
| 21 | 群馬県 | 4373 | 関東 | 231.38 |
| 22 | 沖縄県 | 4351 | 九州 | 296.79 |
| 23 | 京都府 | 4232 | 近畿 | 167.94 |
| 24 | 福島県 | 3964 | 東北 | 227.42 |
| 25 | 岡山県 | 3855 | 中国 | 210.54 |
| 26 | 三重県 | 3842 | 近畿 | 224.55 |
| 27 | 栃木県 | 3806 | 関東 | 201.91 |
| 28 | 長野県 | 3631 | 中部 | 182.74 |
| 29 | 佐賀県 | 3395 | 九州 | 430.84 |
| 30 | 青森県 | 3299 | 東北 | 283.18 |
| 31 | 岐阜県 | 3247 | 中部 | 169.47 |
| 32 | 秋田県 | 3154 | 東北 | 351.62 |
| 33 | 愛媛県 | 3074 | 四国 | 240.91 |
| 34 | 岩手県 | 3043 | 東北 | 265.76 |
| 35 | 石川県 | 3021 | 中部 | 275.14 |
| 36 | 徳島県 | 2962 | 四国 | 432.41 |
| 37 | 山形県 | 2904 | 東北 | 287.24 |
| 38 | 香川県 | 2777 | 四国 | 302.84 |
| 39 | 高知県 | 2773 | 四国 | 422.71 |
| 40 | 富山県 | 2642 | 中部 | 264.99 |
| 41 | 奈良県 | 2322 | 近畿 | 180.7 |
| 42 | 滋賀県 | 1762 | 近畿 | 125.68 |
| 43 | 島根県 | 1727 | 中国 | 269 |
| 44 | 山梨県 | 1718 | 中部 | 217.19 |
| 45 | 福井県 | 1674 | 中部 | 226.52 |
| 46 | 和歌山県 | 1385 | 近畿 | 157.39 |
| 47 | 鳥取県 | 1280 | 中国 | 241.05 |
精神病床の入院患者が多い上位5都道府県
精神病床の入院患者が多い上位5都道府県です。
東京都は17,060人、福岡県は17,054人、北海道は15,791人でした。
東京都は2位の福岡県の1倍です。
4位は大阪府で14,246人、5位は埼玉県で11,471人。
上位5で全国の29.3パーセント、上位3で19.3パーセント、上位10で47.6パーセントでした。
1位だけで6.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は5,487.9人なので、1位は平均の3.1倍。
中央値の3,964人と比べると4.3倍にあたります。
6位以下は神奈川県で10,936人、愛知県で10,343人、千葉県で9,303人と続きました。
2位と3位の差は1,263人、3位と4位の差は1,545人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の70.7パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると34,114人。
これだけで全国の13.2パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の6.6パーセントにとどまりました。
人口あたりでは鹿児島県が1位です
以下は、精神病床に入院している人の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鹿児島県の503.39人、2位は長崎県472.12人、3位は宮崎県455.57人。
4位以下は徳島県、佐賀県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都120.33人、神奈川県118.55人。
鹿児島県と神奈川県では4.2倍の開きです。
人口あたりの1位は鹿児島県で、九州の県が上位に並びます。
実数1位の都は人口あたりでは46位です。
日本の精神科医療は入院中心と指摘されてきました。
人口あたりの入院の多さは、地域の病床の多さとほぼ重なります。
当サイトの精神病床数や精神病床の平均在院日数の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が392人で最も多く、関東7都県が142.9人で最も少なくなります。
四国4県327.8人と北海道313.1人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
精神病床の入院患者が少ない下位5県
精神病床の入院患者が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は1,280人、46位の和歌山県は1,385人、45位の福井県は1,674人でした。
1位の東京都とは13.3倍の差があります。
44位は山梨県で1,718人、43位は島根県で1,727人、42位は滋賀県で1,762人と続きます。
13.3倍という開きは、この記事で扱う指標のなかで小さいほうです。
47都道府県の中央値は3,964人。
平均は5,487.9人なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の鳥取県は平均の23.3パーセント、中央値の32.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで6.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の7.5パーセントにあたる水準です。
46位との差は105人、45位との差は394人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には15,780人の開きがあります。
地方別に見る
精神病床の入院患者は、人口あたりでは九州で多くなります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の24.1パーセントで最も大きくなります。
次いで九州・沖縄8県が21.2パーセント、中部9県が14.2パーセント、近畿7府県が14.2パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.2パーセント、中国5県が7.4パーセント、北海道が6.1パーセント、四国4県が4.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が392人、四国4県が327.8人、北海道が313.1人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が142.9人です。
このグラフについての豆知識
入院全体の2割強
精神病床の在院患者は1日平均25万7,929人。
入院している人全体の113万3,196人の2割強を占めます。
精神病床の平均在院日数は全国で255日と、一般病床の15.5日よりけた違いに長いことが背景にあります。
病院報告という統計
病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。
対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。
また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。
数字の開き
1位の東京都は17,060人、47位の鳥取県は1,280人。
両者の間には13.3倍の開きがあります。
上位3で全国の19.3パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。
中央値は3,964人、平均は5,487.9人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
精神病床に入院している人の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【精神病床の数】全国31万8,921床、人口あたりの差は4.2倍(順位相関0.99)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍(順位相関-0.8)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た精神病床の1日平均在院患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 4848 | 山形県 2904 |
| 関東 | 東京都 17060 | 栃木県 3806 |
| 中部 | 愛知県 10343 | 福井県 1674 |
| 近畿 | 大阪府 14246 | 和歌山県 1385 |
| 中国 | 広島県 7310 | 鳥取県 1280 |
| 四国 | 愛媛県 3074 | 高知県 2773 |
| 九州 | 福岡県 17054 | 佐賀県 3395 |
まとめ
精神病床に入院している人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で17,060人、最も少ない鳥取県で1,280人でした。
1位と47位の間には13.3倍の開きがあります。
上位3で全国の19.3パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は3,964人、平均は5,487.9人でした。
人口10万人あたりに直すと4.2倍の開きになります。
精神病床に入院している人の数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、病院の所在地で数えた数字であること。
2つ目は、診療所への入院を含まないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が503.39人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の24.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が392人で最多でした。
精神病床の平均在院日数や精神科の診療所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 病院報告(都道府県別)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004045422
- 備考: 2024年の精神病床の1日平均在院患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2024年の精神病床の1日平均在院患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
