【本を貸し出す図書館】全国3,291館、ほぼすべての館が貸出

【本を貸し出す図書館】全国3,291館、ほぼすべての館が貸出

本を借りられる図書館は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。

東京都が390館で1位。
47都道府県の平均は70館、中央値は53館です。
1位と47位の間には14.4倍の開き、人口10万人あたりでは7.8倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

70館

図書の貸出業務を行う図書館数(平成26年度間(2014年度))

最も多い 東京都

390館

最も少ない 和歌山県

27館

貸出をする図書館が多い上位5都道府県

上位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数
上位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 050100150200250300350東京都: 390館390館埼玉県: 165館165館北海道: 149館149館大阪府: 148館148館千葉県: 139館139館東京都埼玉県北海道大阪府千葉県
上位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数
項目図書の貸出業務を行う図書館数
東京都390館
埼玉県165館
北海道149館
大阪府148館
千葉県139館
下位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数
下位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 0510152025和歌山県: 27館27館徳島県: 28館28館佐賀県: 28館28館鳥取県: 29館29館香川県: 29館29館和歌山県徳島県佐賀県鳥取県香川県
下位5都道府県の図書の貸出業務を行う図書館数
項目図書の貸出業務を行う図書館数
和歌山県27館
徳島県28館
佐賀県28館
鳥取県29館
香川県29館

貸出をする図書館が多い上位5都道府県です。

東京都は390館、埼玉県は165館、北海道は149館でした。
東京都は2位の埼玉県の2.36倍です。

4位は大阪府で148館、5位は千葉県で139館。
上位5で全国の30.1パーセント、上位3で21.4パーセント、上位10で46.3パーセントでした。

1位だけで11.9パーセントを占めます。
47都道府県の平均は70館なので、1位は平均の5.6倍。
中央値の53館と比べると7.4倍にあたります。

6位以下は福岡県で118館、長野県で114館、兵庫県で106館と続きました。

2位と3位の差は16館、3位と4位の差は1館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の69.9パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると555館。
これだけで全国の16.9パーセントにあたります。

ほとんどの図書館が貸出をしています。

人口10万人あたりでは山梨県が1位です

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
本を貸し出す図書館の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は山梨県の6.95館、2位は高知県6.1館、3位は富山県5.82館。

4位以下は長野県、鳥取県と続きます。
逆に人口あたりの下位は愛知県1.29館、神奈川県0.89館。
山梨県と神奈川県では7.8倍の開きです。

人口10万人あたりでは山梨県が1位です。
実数1位の都は、人口あたりでは中ほどまで下がります。

図書館は市町村ごとに置かれるのが基本なので、市町村の数が多い県ほど館の数も多くなりやすくなります。
面積の広さや、分館をどれだけ持つかも数に影響します。

当サイトの図書館の数の記事と並べて読むと、貸出をしている館の割合が見えてきます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が3.99館で最も多く、近畿7府県が2.17館で最も少なくなります。
中国5県3.81館と東北6県3.18館がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数の上位5都道府県
人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数の上位5都道府県 社会教育調査(平成26年度間(2014年度)) 0123456山梨県: 7.07.0高知県: 6.16.1富山県: 5.85.8長野県: 5.75.7鳥取県: 5.55.5山梨県高知県富山県長野県鳥取県
人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数
山梨県7.0
高知県6.1
富山県5.8
長野県5.7
鳥取県5.5

貸出をする図書館が少ない下位5県

貸出をする図書館が少ない下位5県です。

47位の和歌山県は27館、46位の佐賀県は28館、45位の徳島県は28館でした。
1位の東京都とは14.4倍の差があります。

44位は香川県で29館、43位は鳥取県で29館、42位は宮崎県で30館と続きます。

人口の少ない県では、館の数もそのぶん少なくなります。

47都道府県の中央値は53館。
平均は70館なので、平均が中央値の1.3倍です。

47位の和歌山県は平均の38.6パーセント、中央値の50.9パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の4.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで11.9パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の和歌山県は、1位の東京都の6.92パーセントにあたる水準です。

46位との差は1館、45位との差は1館でした。
1位の東京都と47位の和歌山県の間には363館の開きがあります。

地図で見る

図書の貸出業務を行う図書館数(平成26年度間(2014年度))
図書の貸出業務を行う図書館数(平成26年度間(2014年度)) 社会教育調査(文部科学省)をもとに作成。単位は館。 北海道 149館青森 34館岩手 47館宮城 35館秋田 46館山形 36館福島 63館茨城 64館栃木 53館群馬 56館埼玉 165館千葉 139館東京 390館神奈川 82館新潟 78館富山 58館石川 43館福井 37館山梨 55館長野 114館岐阜 77館静岡 98館愛知 96館三重 44館滋賀 49館京都 68館大阪 148館兵庫 106館奈良 32館和歌山 27館鳥取 29館島根 35館岡山 63館広島 87館山口 53館徳島 28館香川 29館愛媛 44館高知 40館福岡 118館佐賀 28館長崎 38館熊本 47館大分 31館宮崎 30館鹿児島 63館沖縄 39館
図書の貸出業務を行う図書館数(館)
図書の貸出業務を行う図書館数(平成26年度間(2014年度))
項目図書の貸出業務を行う図書館数
北海道149館
青森県34館
岩手県47館
宮城県35館
秋田県46館
山形県36館
福島県63館
茨城県64館
栃木県53館
群馬県56館
埼玉県165館
千葉県139館
東京都390館
神奈川県82館
新潟県78館
富山県58館
石川県43館
福井県37館
山梨県55館
長野県114館
岐阜県77館
静岡県98館
愛知県96館
三重県44館
滋賀県49館
京都府68館
大阪府148館
兵庫県106館
奈良県32館
和歌山県27館
鳥取県29館
島根県35館
岡山県63館
広島県87館
山口県53館
徳島県28館
香川県29館
愛媛県44館
高知県40館
福岡県118館
佐賀県28館
長崎県38館
熊本県47館
大分県31館
宮崎県30館
鹿児島県63館
沖縄県39館

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで埼玉県、北海道、大阪府、千葉県が続きます。
淡いのは和歌山県、佐賀県、徳島県でした。

47都道府県の平均は70館、中央値は53館です。
東京都の390館は平均の5.6倍にあたります。

上位3で21.4パーセント、1位と47位で14.4倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと山梨県が6.95館で最も多く、開きは7.8倍になります。

実数1位の東京都は人数あたりでは34位、人数あたり1位の山梨県は実数では22位でした。

順位都道府県図書の貸出業務を行う図書館数(館)地方人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数
1東京都390関東2.75
2埼玉県165関東2.25
3北海道149北海道2.95
4大阪府148近畿1.69
5千葉県139関東2.22
6福岡県118九州2.32
7長野県114中部5.74
8兵庫県106近畿1.99
9静岡県98中部2.78
10愛知県96中部1.29
11広島県87中国3.21
12神奈川県82関東0.89
13新潟県78中部3.72
14岐阜県77中部4.02
15京都府68近畿2.7
16茨城県64関東2.28
17岡山県63中国3.44
17鹿児島県63九州4.11
17福島県63東北3.61
20富山県58中部5.82
21群馬県56関東2.96
22山梨県55中部6.95
23山口県53中国4.14
23栃木県53関東2.81
25滋賀県49近畿3.5
26岩手県47東北4.1
26熊本県47九州2.77
28秋田県46東北5.13
29愛媛県44四国3.45
29三重県44近畿2.57
31石川県43中部3.92
32高知県40四国6.1
33沖縄県39九州2.66
34長崎県38九州3.04
35福井県37中部5.01
36山形県36東北3.56
37宮城県35東北1.56
37島根県35中国5.45
39青森県34東北2.92
40奈良県32近畿2.49
41大分県31九州2.86
42宮崎県30九州2.9
43香川県29四国3.16
43鳥取県29中国5.46
45佐賀県28九州3.55
45徳島県28四国4.09
47和歌山県27近畿3.07
社会教育調査(平成26年度間(2014年度)、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

ほぼすべての館が貸し出す

図書館の中心の仕事は本を貸すことです。
社会教育調査でも、図書館のほとんどが貸出業務を行っていると報告されています。

一方で、資料を館内でしか見られない専門的な図書館もあります。

社会教育調査という統計

社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。

施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。

数字の開き

1位の東京都は390館、47位の和歌山県は27館。
両者の間には14.4倍の開きがあります。
上位3で全国の21.4パーセント、上位10で46.3パーセントを占めます。

中央値は53館、平均は70館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと7.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

本を貸し出す図書館の数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

いちばん近かったのは【調べものを手伝う図書館】全国2,686館、司書に相談できるで、順位相関は0.96でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.67)でした。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た図書の貸出業務を行う図書館数

地方最も多い(館)最も少ない(館)
東北福島県 63青森県 34
関東東京都 390栃木県 53
中部長野県 114福井県 37
近畿大阪府 148和歌山県 27
中国広島県 87鳥取県 29
四国愛媛県 44徳島県 28
九州福岡県 118佐賀県 28
社会教育調査(平成26年度間(2014年度)、文部科学省)をもとに作成

まとめ

本を貸し出す図書館の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で390館、最も少ない和歌山県で27館でした。
1位と47位の間には14.4倍の開きがあります。

上位3で全国の21.4パーセント、上位10で46.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は53館、平均は70館でした。
人口10万人あたりに直すと7.8倍の開きになります。

ここまでの本を貸し出す図書館の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、貸出をする館だけを数えていること。
2つ目は、分館も1館として数えること。
3つ目は2014年の数字であることです。

人口10万人あたりでは山梨県が6.95館で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは34位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が3.99館で最多でした。
図書館の数や貸出冊数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会教育調査
  • 調査年: 平成26年度間(2014年度)
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348634
  • 備考: 2014年度に図書の貸出業務を行った図書館・同種施設の数。人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数は2024年の総人口で割った参考値

注記: 2014年度に図書の貸出業務を行った図書館・同種施設の数。
人口10万人あたりの図書の貸出業務を行う図書館数は2024年の総人口で割った参考値

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